ラチェット&クランク:インフィニット・ストラトス 【Ratchet & Clank:Infinity Sphere】   作:George Gregory

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あけましておめでとうございます(大遅刻)
短めですがお許しくだせぇ。理由は後書きにて。


Turn The Tables Ⅲ

 誰よりもその背中を見て来たという自負が、(アタシ)にはある。(アタシ)に敵うとしたら、それは彼女(アイツ)くらいのものだろう。

 

 生粋の米食党。強いて言えば肉より魚派。得意なのは理系だけど、好きなのは文系。どこに行くにも必ずハンカチとティッシュを忘れず持ち歩き、趣味の写真は仲良くなった近所のお爺さんから譲り受けた年代物の一眼レフカメラがキッカケで、今でもそれを大切に手入れしながら、気に入った景色なんかを気ままに撮っている。

 

 何にしても竹を割ったように真っ直ぐな気質。これと決めたらその為の努力を惜しまずガムシャラに続けられ、老若男女を問わずその道の先達に素直に教えを乞える優等生。これは本当に凄い事だと思っているし、見習いたい部分でもある。

 

 生来なのか後天的なのかは判らないけれど、とにかく目が良く、回避や防御に専念されるとこれが中々に面倒臭(しぶと)い。元々何かに集中した時の没入感といったら凄まじくて、騒ごうが揺すろうが全く意に介さないことも珍しくなかった。だからだろうか、模擬戦闘を繰り返していく内に、一夏の実力は傍から見ていても判るほど飛躍的に伸びていった。

 

「昔から何となく、相手の呼吸というか、動く前兆? みたいなものを自然と感じる時があってさ。『じゃあそれが何でなのか考えてみな』ってカデンソンさんに言われたんだ。それから意識して見るようになって、それから少しずつ『あ。今、重心の位置変わったな』とか、『動き出す直前に少し目を細めて行き先を見るクセがあるな』とか、そういうのに気づくようになってさ。そしたら段々、()()()()()()()()()()()()()()()()()()ことが増えて来たんだよな」

 

 尋常じゃあない成長曲線の源はそれか、と納得すると同時に、いくら目が良いとはいえ、瞬きすら命取りになりかねないIS戦において()()()()()()()()()()()、と背筋がうすら寒くなったような感覚がした程である。

 

 ()()()なものだから、露骨な緩急の変化や、視線や手癖によるフェイントにも最初は面白いように引っ掛かってくれるのだけれど、単に慣れられたのか、それともこちらの無自覚な別のクセを読まれているからなのか、回数を重ねるに連れて徐々にその効果も薄らいでいく実感があったし、その上で意表を突かれて戦局をひっくり返されたことも一度や二度ではなかった。お陰でこちらは常に(アタマ)まで全開にしなくてはならず、終わった後に押し寄せる疲労感が他の数倍はある気がしてならないので、大変困ったものである。

 

 そんな一夏が、一度戦い、その経験や反省点を踏まえた上で、最高効率(すなお)最小挙動(ばかしょうじき)一手(こたえ)ばかりを選ぶ無人機(キカイ)相手に()()()()()である。

 

(いくら"雪羅"とやらが"白式"の上位互換のような機体だからといって、あぁも機体性能に任せた強引な攻めだけでは効果が薄いことは、既に先刻の"紅椿(わたし)"が証明している)

(それでも尚続けてるこのガン攻めが、全く無意味なワケがない)

 

 そこに()()()()()()()()()()のは明白であった。何せ読み取ることに集中するあまりなのか、一歩外から見た一夏(アイツ)の剣といったら実に饒舌(おしゃべり)なのだから。

 

 ならば、(アタシ)たちも全力でそうしよう。より苛烈に、過剰なまでに、攻め立ててやろう。"福音"には強く焼き付いているハズだ。"紅椿(わたし)"の連撃と"甲龍(アタシ)"の一撃の組み合わせがどれほど強力(やっかい)であるか。

 

 誰よりもその背中を見て来たという自負が、(アタシ)にはある。"白式(IS)"に乗ったからといって、"雪羅(ぶき)"が増えたからといって、そんなものは些細な変化でしかない。

 

 "紅椿(わたし)"が正面から攻め込めば―――ほらな、側面から追撃を仕掛けに来た。

 

 "甲龍(アタシ)"が逃れた先に"龍咆"で牽制すれば―――やっぱり、避けた瞬間を狩りに行った。

 

 "紅椿(わたし)"と"甲龍(アタシ)"の『線』が、"雪羅(一夏)"が加わることで『面』に、文字通りに攻めの次元が一つ上がったのだ。そればかりか"零落白夜(一撃必殺)"の()()()()()である。少し前のめりすぎるきらいはあるが、"福音"からすれば堪ったものではないだろう。

 

 それに、もう間もなく――――

 

 

《待たせたな。全員、そのまま聞いてくれ》

 

 

――――2分(ラウラ)が、経過(復活)する。

 

 




 どうも、作者のGeorge Gregoryです。

 またも大分遅れてしまい申し訳ありません。本当は年末に投稿する予定ではあったのですが……Twitterのアカウントをフォローして下さってる方には言うまでもないのですけど、敢えて理由を述べさせていただけるのならば。




 とうとう我が家にPS5をお迎えできまして。




 はい、念願だった『パラレルトラブル』をね、1年半越しにプレイしていたんですよ。

 話したいことが多すぎて何から書いたものか迷うのですが、強いて言うなら『そっちとこっちのキャプテン交換してくれ』ってのと、『リベット&キットの外伝作品はいつだ』ってところでしょうか……いやはや、『あったかもしれないもしも』をこんな形に落とし込むとは。私は最初、リベットを『惑星ファストゥーンから逃げ延びたロンバックス族の末裔』と思っていたので、いい意味で裏切られましたね。そして過去作のセルフオマージュやコレクトアイテムでしれっと判明する驚愕の事実の多いこと多いこと。『GAME』の要素をこのように活かしてくるとは、上手いもんだなぁと膝を叩いたもんです。

 ……ところで、キャプテン・スターシールド装備の脚だけが、何故か入手したのに持ってない判定で着替えられないし経験値ボーナスが入らないんですけど、これやり直す以外に対処法ないんですかねぇ(全アーマーゲットのトロフィーは獲得になっている)。

 余りにも話し足りないので今度近隣に住んでいるラチェクラーに声かけて飲みに行こうかと画策しています。

 今年こそ早めにこの"福音"編を終わらせ、学園祭並びにこの物語の最終章へ突入させたいな、と思っております。『シン・メフィラスの食卓』含め、今年も何卒宜しくお願い申し上げます。

 ではまた、近い内にお会い出来ることを願って。

 いつも感想ありがとうございます。あなたのその一言が俺の何よりの動力源です。
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