ラチェット&クランク:インフィニット・ストラトス 【Ratchet & Clank:Infinity Sphere】 作:George Gregory
いよいよ本格的にお騒がせコンビが地球で大暴れし始めます。
次話更新の目標期間は1週間。
まぁ、私の仕事柄、帰れる時間が不定期なので確実とはいえませんが。
どうぞ、こんな脳内妄想垂れ流しクオリティですが、お付き合いしてやって下さい。宜しくお願いいたします。
「また随分と懐かしいものを引っ張り出してきたッスね」
「コイツが一番扱いやすいからね。"アル"から整備の仕方も教わってるし」
そう言ってこちらを見下ろすラチェットは、既にバトルスーツに身を包み、臨戦態勢を整えていた。装甲は日の光すら呑み込んでしまいそうな漆黒。胸部の中心と肩、両の手足に埋め込まれた多角形のコアが悠々と明滅している。かつてドレッドゾーンにて"チーム・ロンバックス"として猛威を振るった頃のバトルスーツ、そのゴールデンクラスのアーマーである。
長い試用期間を経て"ラチェット・ファンクラブ"の支部長の座に就いた嘗てのチームメイトであるバトルボット、"マースィ"と"グリーン"の2人がこの姿を見たなら、どんなに喜ぶことだろうか。下手をするとこれだけで"隊長の背中を守るのは我々の役目でありますッ!!"などと言い出して、この惑星まで馳せ参ずるのではなかろうか。それだけ彼らはラチェットに惚れ込んでいたことだし。
「"VOX INDUSTRY"製のガラメカは、なんだかんだバランスのとれた構成だったし、"ガラクトロン"や"メガコープ"の技術を流用している部分も多かったから、メンテナンスも簡単なんだよね。で、内部構造はどんな感じ?」
「調べるまでもないくらいにシンプルッスね。コンテナごと出入りできる荷卸しスペースに、貨物を管理しておく保管庫。生体反応の位置を鑑みるに、攫われた少年は保管庫の方に閉じ込められているみたいッス」
誘拐現場のカメラ映像から犯人たちの足取りを追いかけ、辿り着いたのは繁華街から遠く離れた漁港の古い倉庫だった。見たところ、付近に人影はない。一応、生体反応をスキャニングしてみたが、やはり周囲数キロに渡って反応はなかった。
対して、倉庫の中には10以上の反応。いくら惑星規模のイベントが開催されているとはいえ、明らかに怪しい。
「OK。じゃあ手筈通り、合図が来たらオイラが表で暴れて連中を引き付ける。クランクはその間に彼を救出する」
「シンプル・イズ・ベストッスね。宜しく頼むッスよ、相棒」
「そっちこそ。お手並み拝見と行こうか、"マル秘エージェント"」
「ウヒヒッ、朝飯前ッス」
ステルスモードのアフィリオンを空中に停泊させ、そこから
(フム。あのダクトから保管庫の方へ向かえそうッスね)
積み上げられた貨物をよじ登り、通風孔の柵を剥がしてダクト内へ。足音を立てないよう慎重にダクト内を進みつつ、定期的に下付きの通風孔から室内の様子を覗き込んで、件の少年の居場所を探る。そうしている内に、見えてきた3つ目の通風孔から、誰かの話し声が聞こえてきた。声色からして片方は明らかに幼い男の子のもの。
(ビンゴ。しかし、やはり見張りがいたッスか)
そっと室内を覗き込む。積み上がった貨物で若干見えづらいが、椅子に鎖で拘束された少年と、それを見下ろして蔑む女性の姿が確認できた。
(なんとも悪趣味な。――さて、それじゃあ始めてもらうとするッスか)
居場所は確認できた。通信回線を一瞬だけ開いて、直ぐに閉じる。予め決めていた合図の直後、遠くの方で銃声が聞こえると、やはり女性の方は部屋を出て行ってくれた。
室内に降り立ち、少年の方へと向かう。随分ともがいていたようで、椅子ごと倒れ込んでしまっていた。時折、鼻を啜るような音も聞こえる。地球の言語データベースにアクセスし、漏れ聞こえる声を翻訳すると。
「ラチェット」
『――何かトラブルでもあったのかい?』
急きょ、通信回線を開く。非常時しか繋がないと取り決めていたので、何か異変があったと判断したのだろう、ラチェットは訝しげに尋ねてきて。
「泣いてるッス」
『…………』
「とても、悔しそうッス」
『……そっか』
「思い切り、叩きのめして欲しいッス」
『了解。叩いて、伸ばして、コネコネしてやるよ』
やはり、彼の琴線にも触れたらしい。苛立たしさを隠そうともしない声の直後に通信が切れ、遠くから聞こえる銃撃音の厚みが一気に増した。恐らく、ラチェットが態と彼らの前に姿を見せたのだろう。この惑星の技術で製造された銃火器では、アルによる魔改造すら施されているあのアーマーには傷一つつかないであろうに。
「まぁ、同情はしないッスけどね」
そう零して、倒れ伏している少年に近づく。えぇと、こういう時にかければいい地球語は。
「―――ハイ、お助けするッスよ」
「……へ?」
その呆然とした表情が微笑ましくて、噴き出してしまいそうなのを我慢する。
それにしても酷い出血だ。倒れた時にでもぶつけたのだろうか、鼻血が顔の下半分を真っ赤に染めてしまっている。早く拭き取らないと、服まで血のシミが出来てしまいそうだ。
「大丈夫ッスか、少年?」
懐の収納スペースからハンカチを取り出すと、少年は両目を一層、真ん丸に見開いて驚いていた。「ドラ〇もんみたいだ……」と呟いていたが、一体何のことなんだろうか。後で検索してみよう。
「あの、えっと――うぷっ」
「今、手足の拘束を外すッス。動かないで下さいッスよ」
ハンカチで少年の顔を拭い、彼の手足を拘束している鎖を、再度"ジオレーザー"を使って焼き切ってしまう。自由になった手足を呆然と見つめる少年。再び鼻血が垂れてきているのに気づいていないようなので、ハンカチを小さく破いたものを丸めて彼の鼻に押し込む。
「んぐっ、え、あ、ハンカチ、えっと」
「別に、気にしなくていいッスよ。それより、他に怪我はないッスか?」
破いたハンカチが気になるのか、しどろもどろになる少年の様子を観察する。随分強くもがいていたのか、鎖で拘束されていた部分が赤く腫れてしまっていたりはするが、幸い擦り傷や切り傷は見受けられない。
「大丈夫そうッスね。では、ここからさっさと逃げるッス」
「え、でも、表に他にも」
「大丈夫ッスよ。ワタシの相棒が引き付けてるッス。さぁ、こっちッスよ」
そう言って少年の手を引き、出入口へと向かう。それほど強く引いてはいないが、つんのめったりもしない辺り、足取りも問題なさそうだ。
「あ、あのッ!!」
「シーッ。静かにするッス。相棒が引き付けてはいるッスけど、誰もこないとは限らないッスよ」
「ご、ごめんなさい」
「解ればいいッスよ。で、何か質問ッスか?」
出入口から通路の様子を伺いながら尋ねる。未だ頭の中で整理できていないのか、少年は「あー」だとか「そのー」だとかと唸った後に。
「ロボットさんって、何者なんですか?」
少年にしてみれば当たり前の疑問なのだが、新鮮な反応だった。何せ"ズガガ銀河"や"ポララ銀河"では、最早知らない人は殆どいないと言って良いほど、自分たちの名前は知れ渡っている。自分に至っては主演を務めるテレビ番組も放送されていることだし。
さて、名乗るにしてもどうしておこうか。取りあえずは。
「通りすがりの、ヒーローッス。さぁ、さっさと脱出するッスよ」
「さぁて、どうしてやろうか……」
自分でも驚くほど苛立っているのが解る。まぁ、いつまで経っても”こういうこと”を腹立たしく思える自分を誇らしくも思うのだが。
“合図”の後、荷卸しスペースに降り立った自分を出迎えたのは、見るからに怪しい佇まいの地球人の男。ざっと見積もって10人。まだ隠れているかもしれないが。姿を現した自分に対して問答無用で発砲してきたので、すぐ側の貨物の裏に避難して暫く様子を伺っていたが、こちらへ会話を試みようとする様子は欠片もなかった。そこに先ほどの、クランクの通信。
「取り敢えず、全員眠ってもらいますか」
そう言って、両手に武器を呼び出す。角ばった無骨な銃身の下部にマガジンのような赤い装飾が施された2丁拳銃型の武器。"
「さぁて、ショータイムだ」
隠れていた貨物から躍り出たと同時、こちらへ拳銃を向ける男たちへ銃口を向け両の引鉄を引く。放たれた弾丸は青い光を帯びながら彼らの持つ拳銃へ吸い込まれていき。
「ガッ」
「グワッ」
「な、なんだぁッ!?」
命中した2人の男の手は、構えていた拳銃ごと、冷たい氷に覆われていた。本来のFreeze Modsは被弾した相手の全身を凍結させるものだが、今は敢えて威力を抑えている。何故かといえば。
「喰らいな」
放たれる銃弾を避けたり受けたりしながら、いきなりの事態に混乱する男たちの手元や足元に同じく銃弾を叩き込む。足元を凍結させ動けなくなった男は必死に足を動かしたり、氷を撃ち砕こうとしているが、その程度でどうこう出来るはずもない。
手元を凍らせた男には"
「そうだ、"その位置"が丁度いい」
数の利を生かそうと散開していた男たちは、荷卸しスペースの中央、ほぼひと纏まりとなるように誘導・拘束させられていた。ただでさえ追い詰められていた彼らは更に気を動転させ、動かない銃をこちらへ向けて無反応な引鉄を引こうとしたり、近づくなと喚き散らしながら両腕を振り回したりしていて。
「じゃあな。良い夢を」
"
『ラチェット、少年を確保したッス』
「了解。こっちも大体片付いた。――で」
彼らがびくともしなくなったのを見届けると、クランクからの通信にぶっきらぼうにそう返して背後、新たに通路から顔を出した、唖然とした表情の女へと顔を向けて。
「―――
バイザーの中で不敵に微笑みながら、そう言い放った。
「交戦開始したッスか。了解ッス。生体反応からして、彼女が最後の1人ッス。お願いするッスよ」
いよいよもって何が起きているのか、訳が解らなくなっていた。
捕まっていた自分を助け出し、目の前で自分の手を引きながら”相棒”だっていう人(?)と通信している、この正体不明の小さなロボット。最初は姉の友人である篠ノ之束の手先なのかとも思ったが、どうにもその様子はない。というのも、彼女ならば手段は兎も角、会話は”自分自身で”しようとするからだ。機会が少ないからこそなのか、心を許せる人とのコミュニケーションは何としても自分で、という人だった。
だのに、というか、そもそも。
(こんなロボット、見たことも聞いたこともない)
自律行動システムだけなら、流暢な会話機能だけなら、あるいは彼女なら出来るかもしれない。だが、いくらなんでも解る。このロボットは、有り得ない。有り得るはずがない。自分たちがテレビや雑誌で夢中になっているような、二次元の創作物の中での存在。それが今、何故か自分の目の前に、自分を助ける為に現れた。
「どうしたッスか? どこか、痛むッスか?」
「うぇっ!? あ、いや、大丈夫、です、ハイ」
あまりにじっと見つめすぎていたらしい。眉を八の字にするようにカメラアイのシャッターを傾け、心配そうな表情を作って、自分の顔を覗き込んでいる。余りに人間味に溢れている。余りに表情が豊かすぎる。つまり、このロボットには、自分たちと同じように。
「――不思議ッスか? ワタシが」
「ッ」
「まぁ、無理もないッス。私のように”心”を持つロボットは、まだこの星では珍しい存在ッスよね」
「え、あ、やっぱり、そうなんですか?」
「えぇ、勿論。ワレワレからすれば、当たり前のことなんスけどね」
振り返り、感慨深そうに自分の胸元に手を当てて、ロボットはそう答えた。
「どんなものにも、“心”はあるッス。アナタの国には、そういう考え方があるみたいッスね。とても素晴らしいことだと思うッス」
「へ、あ、そういえば授業で習ったような」
確か、付喪神っていうんだっけ。長い間、大切にされたものには魂が宿る、とか。
「今すぐには、受け入れられないと思うッス。でも、覚えていて欲しいッスよ。ワタシのような機械もいる、と。機械に心が宿るのは、決して夢物語ではない、と」
「う、うんッ」
「いい返事ッス。さぁ、逃げるッスよ」
そう言ってまた、手を引っ張られる。金属製の固い掌は、けれどどこか暖かく感じられて、不思議な気分になった。
「で、でも、向こうにはISが」
「大丈夫ッス。ワタシの“仲間”が止めてくれるッス」
全く間を置かずに断言。困惑や躊躇などは、欠片もなかった。自分からすれば、”ISを止める”など信じられないことなのだが。
「今、向こうで戦っているのは、ワタシの“相棒”であり、“親友”であり、“家族”ッス。そう信じられるだけの時間を、一緒に過ごしてきたッスよ」
「…………」
どこか誇らしげに微笑みながら、力強くそう言い切る姿は、最早ただの機械には見えなかった。
「だから、大丈夫ッス。ワタシと、ワタシが信じる彼を、信じて欲しいッス」
「……うん、わかった」
今でも、向こうで物凄い音がしている。ただの拳銃どころじゃない。間違いなく、さっきの女がISを展開して、このロボットの相棒という人物と戦っている。
疑いや迷いが、まったく晴れた訳じゃない。けれど、信じてみようと、そう思った。そう、思いたくなった。
自分の答えに満足そうに笑顔を深めて、ロボットはもう一度、自分の手を引いてくれた。そして、強張る両足を意地と気合で動かしながら、彼の後をついていって。
今にしてみれば、この後に見た“光景”が、大きな切っ掛けになったんだと思う。幼心に憧れるだけだった”ヒーロー”という存在を、本気で目指したくなったのは。
(どうなってんの、何がどうなってんのよッ!?)
その黒い
だが、その黒装甲は足裏のバーニアを使い、とてつもない速度で圏内より逃れた。
(『
今回の誘拐事件を実行に移すにあたって、障害になり得る勢力のIS操縦者や、その機体の性能・特徴は一通り頭に叩き込んである。相手にした場合のシミュレーションもしていた。
だが、コイツは知らない。そもそもこんな機体を、自分は見たことがない。既存のISらしからぬ、動きを阻害しないスマートな手足。でありながら、搭乗者のスーツを一切露出させていない強固な装甲。“搭乗”というよりも“装着”と言った方が相応しいデザイン。こんな機体は、聞いたことすらなかった。
バーニアの噴出を切ったと同時、黒いヤツはその勢いを殺さないままに地を蹴り、身体を跳ね上がらせた。空中で側転。しかし両手の銃口は真っすぐにこちらへ向けられ、放たれるのは緑光の弾丸。躱そうとするが、弾幕のように左右に広く放たれた弾幕を躱し切れず、数発被弾する。この程度の被弾ならば問題ない。そう判断して再度マシンガンを構えた時に、気づいた。
(SEが徐々に減っているッ!?)
それは、蜷局を巻いた蛇が獲物を捕らえ、その牙より毒を流し込みながらじわりじわりと絞め殺すかのように。あの弾丸にはSEを浸食するナノマシンでも仕込まれていたのだろうかと、今更ながら推測する。
続けて放たれる弾丸を回避しつつ、距離を少しでも離そうと壁際への移動を試みるが、牽制するかのように足元や目の前を弾丸が抉る。背後は自分が出てきた通路。ISを展開したままでは、全く通れそうにない。
それならば、と近接ブレードに切り替え、被弾覚悟で距離を詰める。だが、今度は頭上を飛び越えられ、擦れ違い様に更に弾丸を撃ち込んで来たので、咄嗟に両腕でガードする。
見た目に違わず、かなり身軽な機体だ。それを使いこなしているコイツの運動神経も大したものなのだろう。だが、それでも、ここで計画を狂わされる訳にはいかない。
黒いのが背後に回ってくれたおかげで、前方に広いスペースを確保できた。マシンガンに切り替えながら距離を取り、あわよくばそのまま表へ出て倉庫を丸ごと崩壊させ生き埋めにしてやろう、などと考えて。
「あ、な、なんで、なんで動かないのよッ!?」
残り数mという時点でラファールに異常が発生した。残存SEはまだ6割程度。決して尽きておらず、まだまだ余裕があるはずだ。なのに、まるで電源を落とされたかのように、両腕の手ごたえがない。先ほどまで思いのままに動いていた武器が、これではまるで手枷だ。指先一つ動かなくなってしまった。
「何をっ、何をしたのよッ!!」
叫ぶ自分のことなど意にも介さず、黒いのは無言で更に弾丸を放ってくる。今度は両足に、しかし弾丸は先ほどの緑から黄色に、その弾道を変化させていた。――まさか。
「ッ!?」
閃きに従い、即座にブーストで距離を取り躱そうとするが、左脚に被弾してしまう。すると、やはり私の予想は正しかったようで、両腕と同じように今度は左脚の反応が途絶えた。間違いない。原理こそ解らないが、あの黄色い弾丸は被弾箇所の機能を麻痺させる効果があるようだ。
「あぐッ!! くそッ、くそッ、動きなさいよッ!!」
こちらの一瞬の怯みも逃すことなく追撃が右脚やスラスターまでもを襲い、完全にラファールが沈黙する。指先一つ動かせず、機体の重みに耐えかねてその場にへたり込んでしまう。
ISが、地上最強の兵器が、いとも容易く無力化された。受け入れ難い事実を頭は未だに認めず、子どもが駄々をこねるように必死に動かそうとして。
「――ちょ、何、よ、それ」
いつの間にか黒いのが右手に握っていた武器を見て、それは見事なくらいすぅっと真っ青に、血の気が引いた。それは、余りに巨大で、余りに重厚な鉄球だった。床を削るようにガリガリと耳障りな音と火花を立てながら、黒いのはそれを引き摺って来る。見ただけで解った。あれは、メイスやフレイルの類だと。
「い、いや、く、来るな」
恥も外聞もなかった。幾ら半分以上が残っているとはいえ、決してSEは万能ではない。殺しきれない衝撃は絶対防御すら貫いて搭乗者へと伝わる。ましてや、今は機能を封じられている状態だ。絶対防御が発動するかどうかすらも解らない。
ISを解除し逃げ出そうとする。最早、四の五のと言っていられない。一刻も早くこの黒い死神から逃げ出したい。だのに、このラファールは解除命令すらも聞き入れなかった。
「あぁッ、このポンコツッ、役立たずッ、肝心な時にッ!!」
「……惨めだな」
「ッ」
その時、初めてこの黒いヤツの声をまともに聞いた。肩を竦め、溜息交じりに小さく呟いた、その声は。
「アンタ、おとk――」
「もう、喋るな」
次の瞬間、左半身を並々ならぬ衝撃が襲った。意識を失う寸前、辛うじて認識できたのは、振り抜いた姿勢から鎖を引き戻されていく鈍重な鉄球と、それをまるでけん玉のように軽々と振り回す黒いヤツのどこか苛立ち混じりな呟きだった。
(ふむ、コイツも問題なし。久し振りに引っ張り出してきたのもあったから上手く動いてくれるか心配だったけど、大丈夫そうだな)
引き戻した鉄球部分を受け止め、"
それにしても、嫌な相手だった。誘拐犯という時点で、そりゃあ悪いヤツなのだけれども、武器は自分が使いこなしてこそだというのに、彼女は明らかに自分の敗北を武器のせいにしている節があった。
あの手の輩は、いつだって同じだ。決して学ばないし、省みない。原因は決して自分にない、と断固として譲らない。実に下らないと、そう思う。武器は所詮、道具でしかない。どんなに優れたものを持っていたところで、それをどう扱うかは本人次第だというのに。
それにしても、先ほどのアリーナの試合光景を見た時から思っていたことだが。
(随分と惑星に不釣り合いな代物だな、コレは)
女が気を失った途端に消えたパワードスーツと、同時にその首元に現れた首飾り。恐らく、これがあのパワードスーツの待機形態なのだろう。
この倉庫に来るまでの道中、この惑星の車やら建造物やらを見てきたが、明らかにこれだけが、技術レベルが飛びぬけている。この惑星の“変革期”なのだと言われればそれまでだが、これは“そうではない”と半ば確信じみたものを覚えている。
長年の経験が告げる直感。自画自賛になるが、自分の危機回避能力には相当の自信がある。こういう悪い予感を覚えたものは、得てして何かしらの形で自分たちへと牙を剥いた。
(なんだろうか。どこか、"テクノマイト"の連中を相手にした時のような、嫌な予感がする)
そして、似たようなざわつきを嘗て覚えたのを、思い出す。自分たちの知らない水面下にて、何か途方もない悪意が育っているような、あの背筋がすぅっと冷え切っていく感覚。自分の取り越し苦労ならば良い。だが、もし、この予感が的中していたなら。
(何はともあれ、まずはコイツを調べてみてから、か。……これは、長い滞在になりそうだな)
女の首元からその首飾りを摘み上げながら、もう少し気楽な案件だと思っていた数時間前の自分にほんのちょっぴり辟易する。さて、クランクと合流しなくては。そう思い、奥の通路の方へ進もうとして。
「待ち合わせには早めに駆けつけるのが、いい男の秘訣ッスよ?」
「ヒーローは遅れて来るもの、だろ?」
いつも通りの、狙いすましたかのような気障な台詞に、拳を差し出す。カツン、とぶつかる音。見れば、不敵に笑う相棒が、そこにいた。
「"
「なんだ、見てたのか」
「手助けが必要だったッスか?」
「いいや、ちっとも」
幾度となく繰り返してきた、一仕事終えた後の心地の良いやりとり。日々の平穏な暮らしも決して悪くはないし、不謹慎だと解ってはいるけれど、この瞬間を味わいたいからこそ、自分たちはヒーロー業を辞められないのだと、心底思う。
「大丈夫だったかい、少年。怪我はないかな」
「――え、あ、はい。えっと、転んだ時に、鼻血が出ちゃったくらいで」
クランクの後ろにいた少年に声をかける。未だに助かった実感が湧かないのか、呆けたように自分たちを見ていたが、話しかけると躊躇いながらもそう答えてくれた。見たところ、鼻に詰め物をしている以外に怪我はない。生体スキャンもしてみたが、怪我を隠しているということもなさそうだ。頬が仄かに赤く、少し心拍数が高い気もするが、事態が事態だし、興奮が未だに収まっていないのだろうと推測する。
「フム。遠方よりこちらに接近する大量の生体反応を確認したッス。恐らく、軍か警察組織のものッスね」
「っと、拘束されるのはちょっと面倒なことになるな。さっさとずらかるとしよう」
「ッスね。少年、ちょっといいッスか?」
「は、はいッ!! な、なんでしょうかッ!!」
クランクが話しかけると、少年は弾かれた様に背筋を伸ばし、声を若干裏返らせて答えた。緊張が解けていないのだろうか。そこまで強張ることもないだろうに。
「諸事情あって、ワレワレはもう行かなければならないッス。そこで君にお願いしたいことがあるッス」
「は、はいッ!! 俺に出来ることなら、なんでも言って下さいッ!!」
「フム、いい返事ッスね。お願いするのは1つ。ワレワレのことは、内緒にして欲しいッスよ」
「ッ!! わかった、俺、誰にも言わないよッ!!」
おや。クランクの言葉の聞いた途端、少年の表情が随分と輝いたように見えた。そんなに喜ぶような要素が、今の会話に含まれていただろうか。
まぁいい。本人が言わないと言ってくれているのだから、それを信じるとしよう。
「二つ返事で引き受けてくれて、嬉しい限りッス。といっても、流石に“勝手に助かった”というのは通じないでしょうから、そうッスね。“何か黒いの”に助けられた、とでも伝えて下さるとありがたいッス」
コクコク、と首を縦に振って肯定する少年。余りに微笑ましいもので、つい顔を背けて口元に手を当てる。それを会話の区切りと判断したのか、少年が慌てたように声をかけてきた。
「あ、あのッ!! 行っちゃう前に1つだけ、いいですかッ!!」
「なんだい、答えられることかな」
「その、2人の名前を、教えてくれませんかッ!?」
ふむ、これはどうしたものか。別に本名を名乗っても構わないのだけれど、ここが自分たちにとって“過去”である以上、タイム・パラドクスの原因になり得るような行動はなるだけ避けたいところだ。……まぁ、以前に過去で顔も隠さず暴れ回り、10年後の”現代”で自分たちの銅像を見る羽目になったこともあった気がするが、用心するに越したことはない。
しかし、偽名を名乗るにしてもどうしたものか。同じように悩んでいるのか、クランクも困ったような表情でこちらを見上げていて。
――そこでふいに、あの“愛すべき緑のバカ”が自分たちをそう呼んでいたことがあったなぁ、と思い出して、それを使わせてもらうことにした。
「"アーチボルト・フォン・ファジーパンツ"……"ガンダフ・メタルスプロケット"……」
めちゃくちゃカッコいい名前だと、そう思った。
質問の後、ぶっきらぼうにそう名乗ったアーチボルトさんは自分に背中を向け、ガンダフさんは勢いよく飛び上がると空中で手足を収納し、アーチボルトさんの背中にガチャッと合体した。これまためちゃくちゃカッコよかった。
そして、その直後。これがもう、自分にとってはほぼトドメに等しかった。一瞬の閃光が視界を埋め尽くした直後、目の前から文字通りに”消えた”のだ。そうだ。間違いない。あれは、“ワープ”だった。
「本物だ……本物が、いたんだ……」
本やテレビの中だけだと思っていた。嵐のように現れて、風のように去っていく。見返りなんて求めない。助けを呼ぶ声があったなら、どこからともなく現れて、並居る敵を退けて。それはまるで、毎週欠かさずに見ている日曜朝の特撮番組のようで。
ISの強さはよく知っている。そりゃあ実際に相対したことはないけれど、普通ならそれが自殺行為だってことくらいは、幼稚園児でも知っている常識だ。
なのに、アーチボルトさん、彼はまるで、前にテレビで見た闘牛士のようにヒラリヒラリとあの女のISの攻撃を躱し、着実に相手を追い詰めて最後には必殺技のような強烈な一撃。男なら、これで憧れるなという方が、無理な話だとは思わないだろうか。
「いつか、いつかきっと、俺も……」
そのまま、ぼうっと立ち尽くしていた。余韻に浸っていた。自分の為に決勝を放棄し、専用機である“暮桜”に乗った姉が必死の形相でかけつけるその時まで、少年はただただ目の前で繰り広げられた白昼夢のような一幕を、延々と脳内で反芻し続けていたのだった。
同時刻。誰も知らない、どことも知れない場所で。
「――――」
親友の弟を誘拐した愚か者どもを映像で追跡し、潜伏地を突き止め、後は開発中の無人型ISでもけしかけて消し炭にしてやろうと、そう思っていた。少なくとも、つい数分前までは。
思わず言葉を失った。あぁ、見たとも。見惚れたとも。あの黒い機体。自律行動する小さなロボット。余りにも華麗な救出劇、その始終。なんだ、アレは。なんだ、コレは。これだけで丼に山盛りの白米を3杯はいけるのではなかろうか。
どさり、と椅子に力なく腰を落とす。いつのまにやら画面にかぶりついて観ていたらしいと、その時になって初めて自覚する。両目が随分としょぼついているが、そんな些細なことはどうでもいい。焼き付いている。網膜に。そして脳裏に。もしかすると、いや、もしかしなくとも、彼らは。
「――探さなきゃ」
あらゆる手段を使ってでも、彼らとコンタクトを取りたい。叶うなら、実際に言葉を交わしたい。聞きたいことが、話したいことが、山ほどあるのだ。この星の誰もが認めてくれなかった。受け入れてくれなかった。でも、きっと、彼らなら。
「――アハッ♪」
いつぶりかも解らない、無邪気な微笑み。しかし誰にも届くことなく、室内に空しく反響する。あぁ、ついに。
「やっと、やっと、世界が面白くなってきたッ!!」
――――これが、関係者の間じゃ『黒豹事件』なんて呼ばれている、第2回モンド・グロッソの裏で起きていた織斑一夏誘拐事件の真相だよ。
あれ、信じられない? 仕方ないか。余りに荒唐無稽だもんね。
でもね、君たちが認めようが、認めまいが、これが真実なんだよ。そこに君たちの意志は関係ない。
彼らはあの日、この星を訪れた。他ならぬこの星を、地球を救うために来てくれた、ヒーローだったんだ。まぁ、それを知っていたのは、最後の最後まで、彼らを知っていた私たちだけだったんだけどね。
え、『黒豹』って名前はどこから来たかって?
彼のアーマーを見て、私が勝手にそう呼んでいたんだよ。彼も気に入ってくれて、それからは自分でもそう名乗ってた。『ネズミって揶揄されたこともあったのに』って言ってたけど、彼のどこをどう見たらそうなるのかな。今でもソイツの目は節穴だったんじゃないかと思うよ。
え~っと、どこまで話したっけ? ――あぁ、『黒豹事件』までか。
あの日以降、世界各地で彼が目撃されるようになったんだよね。黒くて、ヘルメットの形がそれっぽいから『黒猫』なんて呼んでいる人もいたらしいけど、彼が猫なんて可愛らしい範疇に収まるわけがないよねぇ~。結局、最後まで彼はこの星で一つも黒星はつけられなかったんだしさ。
――――さてと、じゃあその頃の話から再開しようか。
サブタイトルの元ネタ
『ラチェット&クランク2(PS2)』のスキルポイント
"あんぜんツアー(You're My Hero)"
惑星トダーノにて、ステージ内を練り歩く観光客のロボットたちを、辺りをうろつく敵キャラに倒されることなく最後まで守り抜くと入手できる。
惑星トダーノの紹介ムービーには腹抱えて笑いました。安全とは、一体……(遠い目)
・ふとっちょアル(初出:『ラチェット&クランク(PS2)』)
シリーズ全体を通しても屈指の実力を持つ、メカもサイバーもなんでもござれな凄腕メカニック。ぽっちゃり体系と典型的なオタク口調で誤解されがちなのが玉に瑕だが。
クランクに追加されるガジェットの他にも、シリーズによっては味方となるロボットや戦闘機のメンテナンス・アップグレードも担当してくれる。
尚、『初代』には彼よりも腕の良い、と自分では言っている兄『ボブ』がいるのだが、後々のシリーズには影も形もなく、リメイクである『The GAME』ではとうとうリストラまで食らっていたりする……まぁ、海外のゲームではよくあること(汗)
・ゴールデンクラス・バトルスーツ(初出:『ラチェット&クランク4(PS2)』)
上記作品にてラチェットが最終的に装備できるアーマー。作中ではラリタニウム(赤)⇒イリジウム(緑)⇒チタニウム(青)⇒プラチナム(黄)⇒ゴールデン(黒)と、クラスが上昇していくにつれてバトルスーツの色と性能が変化していく。
『4』のアーマーがなんやかんや一番好きです。ダントツで好きです。だから選びました(ドーン)
……まぁ、ISサイドの主人公である一夏の“白式”との対比でもあります。
・チーム・ロンバックス と マースィ&グリーン(初出:『ラチェット&クランク4(PS2)』)
前話で説明したテレビ番組“ドレッドゾーン”にてラチェットと、戦闘用ロボットのマースィ、グリーンの3人で結成されたチーム名。
マースィは基本的に礼儀正しく情に厚いのだが、一度キレると非常にドスの利いた声で喋り出す隠れ熱血キャラ。グリーンは普段こそおどおどした口調の臆病な性格をしているが、ここぞという時のガッツはしっかりと持っている昨今のへたれ主人公系キャラ。
番組の放送後、彼らはガラクチック・バーガーショップに就職したのだが、番組で大活躍した彼らを一目見ようと視聴者が押し寄せたおかげでその店舗は大儲けしたらしい。
・ラチェット・ファンクラブ(初出:『ラチェット&クランク4(PS2)』)
先述のアルが会長を務める、文字通りラチェットのファンクラブ。定期的に集会を開いては、アルが2人の活躍譚を話して聞かせているが、内容が毎回同じらしく、そろそろ飽きてきている参加者が多いとか。
マースィとグリーンも↑のバーガーショップで働きながらファンクラブ支部長を目指している、という描写があったので、私の独断偏見及び希望を込めて就任させました。……ひょっとしたら後々に出演させるかもしれません。それくらい2人は気に入っています。
・“ガラクトロン”、“メガコープ”、及び“VOX INDUSTRY”
ガラクトロンはズガガ銀河、メガコープはガガガ銀河をそれぞれ市場としてガラメカを販売している大企業。VOX INDUSTRYは”ドレッドゾーンの主催者”グリーマン・ヴォックス”が代表を務める企業で、番組内で使用されるガラメカや機材、オリジナルグッズの作成・販売を担当していた。
・マル秘エージェント・クランク(初出:『ラチェット&クランク3(PS2)』)
シリーズ内にてクランクが主演を務めているドラマ、転じてその主人公であるクランクのもう1つの通り名。007を明らかに意識しており、この番組内でのクランクは普段とは違い、ボディがスーツのようなペイントの黒い装甲に変更され、胸元に蝶ネクタイも添えられている。
尚、このエージェントとしてのクランクを主役とした『クランク&ラチェット』というゲームもある。Play Station Storeにて購入すればPSP・PS Vitaで遊べるので、興味がある人は是非(ダイマ)
・高高度降下低高度開傘(ヘイロウジャンプ)
スカイダイビングの着地法の1つで、要するにギリギリまでパラシュートを開かず、地表に激突する寸前で減速させて着陸すること。ラチェクラシリーズでは開始直後にこれで上空から惑星地表へ着陸するステージが多々存在する。
・"ジオレーザー"(初出:『ラチェット&クランク FUTURE(PS3)』)
ゾニーによってクランクの右腕に搭載されたガラメカ。上記作品中には、一見すると行き止まりになっている地盤などの脆い部分を検出し、そこを狙ってこのレーザーを当てると焼き切って穴を開け、その向こうへ進めるようになる、というギミックがある。
・「叩いて、伸ばして、コネコネ~」
『3』より登場する某大人気キャラのムービー中の台詞より抜粋。この独特の言葉の選び方、堪らん。
・Dual Vipers/デュアルバイパー 及び 各種Mods/チューン(初出:『ラチェット&クランク4(PS2)』)
シリーズ全作を通しても数少ない、2機1組の拳銃型ガラメカ。『4』のガラメカデザインは神がかっている、と個人的には思います。
ラチェクラシリーズのガラメカは敵を倒す度に経験値を蓄積していき、一定値に達するとレベルアップして性能や威力がアップする、という特徴がありますが、それ以外にも”チューンナップ”という強化方法があります。手段は作品によって異なりますが、デュアルバイパーを始めとした『4』のガラメカはカートリッジを選ぶように自在に性能を選択・付加できる特徴があり、単純に私が好きだという理由もあって、今後はこれを基本のガラメカとして多用すると思います。が、効力はあくまで”ある程度”であり、それぞれのチューンの上位互換に中るガラメカも無論登場させる予定です。
尚、作中に出てきた各種チューンの本来の性能と、本作における性能を記載すると、
1、"Freeze Mods(フリーズチューン)" 弾丸:青
原作:着弾した相手”全体”を凍らせ、身動きを取れなくする。
⇒本作:着弾した部分を凍らせ、動きを封じる。
2、"Shock Mods(ショックチューン)" 弾丸:白
原作:着弾した相手を中心に電撃で範囲攻撃。
⇒本作:原作と同じ。電撃による麻痺効果を追加。
3、"Acid Mods(ドックチューン)" 弾丸:緑
原作:着弾した相手の体力を毒で徐々に削る。
⇒本作:原作と同じ。機械に対してはエネルギーの浸食、という形で効果が表れる。
4、"Brainwash Mods(こんらんチューン)"
原作:着弾した相手を混乱させ、同士討ちを誘発させる。
⇒本作:着弾した機械のシステムに異常を発生させる。
※Modsは海外版表記。Modificationの略で、主にパソコンゲーム用の改造データを意味しています。
・"Charge Boots(チャージブーツ)"(初出:『ラチェット&クランク2(PS2)』)
足裏からバーニアを噴出させ、地上での高速移動を可能にする移動用ガラメカ。『FUTURE2』より登場する”ホバーブーツ”と迷いましたが、最高速度はこちらが上なので、名前はこちらを採用し、性能としては両方のいいとこどりをしているものと思って下さい(地上での高速移動、空中での滑空・姿勢制御、etc)。
チートすぎる? そもそもISの世界観にラチェクラを持ってきた時点で(ry
・"Scorpion Flail(スコーピオンテイル)"(初出:『ラチェット&クランク4(PS2)』)
説明不要。近未来の技術で作られた、片手で振り回せるモーニングスター。
作中でも「ボールアンドチェーン、シンプルイズザ・ベスト!」と説明されている。その威力は小惑星も破壊できるほど、らしい。
先述した通り、これも『4』のガラメカなので各種チューンが使えるわけだが、それをやってしまうと“同系統で他シリーズ作品のガラメカの出番ねぇじゃん”となってしまうので、各種チューンを切り替えて使うのはデュアルバイパーだけにさせていただきます。ご了承ください。
尚、作者はずっとショックチューンでブンブン振り回しておりました。実に楽しいです(錯乱)
・“テクノマイト”(初出:『ラチェット&クランク5(PSP)』)
昆虫クラスのサイズしかない小さな種族。だが彼らの持つ技術は宇宙全体でもダントツに優れており、その存在が確認されるまでは”機械の中に住む妖精”だとすら思われていた。
『5』ではその技術が思いもよらない形でラチェットを襲い、銀河中を大混乱に陥れようとするのだが、それは別の場所で語るとする。
・「以前に過去で顔も隠さず暴れ回り、10年後の”現代”で自分たちの銅像を~」
前話の後書きでちょっぴり触れました惑星モルクロンの時間遡行の際のエピソードです。詳細は『FUTURE2』のシナリオをば。
・“愛すべき緑のバカ”こと“キャプテン・クォーク”(初出:『ラチェット&クランク(PS2)』)
原作ファンには説明不要。筋肉とケツアゴと嘘とハッタリを煮出して煮込んで煮詰めたような、時に敵キャラ・時に味方と、長いものにグルングルン巻かれまくる”元”正義のヒーロー。ここで語るにはあまりに濃ゆいキャラなので、どんなヤツかを知りたい人は、原作をレッツ・プレイ。
・"アーチボルト・フォン・ファジーパンツ"と"ガンダフ・メタルスプロケット"(初出:『ラチェット&クランク FUTURE2(PS3)』)
上記作中にてラストダンジョンへ潜入する際、クォークが2人をそう呼んでいる。
尚、上記は海外版ROMの表記であり、国内ROMだとラチェットは"アーチボルト・フォン・ボロパンツ"となっている。
という訳で、今作では暫くこの名前で動きます(ぁ
これにて導入編は終了です。次回より本編に突入します。出来ればこの更新ペースを保ちたいところですが、如何せん私自身のリハビリも兼ねていますので、筆が乗っている時ならば大丈夫でしょうが、恐らく徐々に遅くなっていくと思われます。どうか気長にお付き合い下さいませ。
まずは、前話での後書きでも話した通り、全シリーズ作品の概要を簡単にまとめたものを投稿することになると思います。いずれ本作中でも本人に語ってもらうことになるでしょうが、これから原作やるので出来るだけネタバレ見たくない、みたいな人は飛ばしていただいて構いません。
では、近い内にまたお会いできることを願って。
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