ラチェット&クランク:インフィニット・ストラトス 【Ratchet & Clank:Infinity Sphere】 作:George Gregory
……なるだけ早く次の更新しま~す(´;ω;`)
事の発端は、1ヶ月程前に遡る。
「それを書き終わったんなら、今日はもういいよ。そこら辺にでも置いておいて。オイラはこのデータを、ゆっくり見せてもらうからさ」
「わかりました。それじゃあ、失礼します」
ISの管理委託の書類を書き終え、部屋を出ていくデュノアさんを他所に、コンソールに目一杯表示される基本スペックのデータを確認していた。
『Rafale Revive CustumⅡ』
《和名:疾風》
《型式:RR-08/s2》
《世代:第2世代》
《分類:全距離対応万能型》
《装甲:衝撃吸収性サード・グリッド装甲(特殊軽量化仕様)》
《仕様:大容量バススロット(ハイスピード・コール仕様)、マルチウェポンラック》
「装備、"
別名"
「こりゃあ、相手する側からしたら堪らないな」
搭乗者のスタイルに合わせつつも、“飛翔する武器庫”の別名に恥じぬ
「一体、何を考えてこんな機体を……ん?」
と、微かに違和感を覚えたのは各種装備の詳細を記す為のウインドウ。片端から目を通していると、ほんの一部、よく似ているが
「―――もしかして」
閲覧を一度止め、ファイルのソースコードを呼び出す。そして誤表示を起こしている箇所のプログラムを確認すると。
「URL?」
表示する文章の中に、
「“A”、ね」
入力しようとすると、パスワードを要求された。真下のヒントには。
「“思い出の味”?」
暫し考える。“A”が自分の想像する通りの人物だとして、そいつが言う“思い出の味”。……1つだけ、心当たりがあった。
PASSWARD『●●●●●●●●●』[OK]
入力してエンターキーを押す。予想通り、正解だったようだ。そして、認証された途端、メッセージが飛んできたので、チャットを開始する。
『流石、だな。キミなら気付いてくれると思ったよ』
『また珍しく凝った真似をしたね。気付かなかったらどうする積りだったんだい?』
『すまない。だが、今の私はこうでもしなければ、誰に何をどう見張られているか判ったものではなくてね』
『随分とヤバげだね。で? こんな回りくどい真似をしてまで連絡を取ってきた理由は?』
『キミの力を借りたいことがある』
『いいよ』
『――――即答か? 何も聞かずに?』
『アンタにはデカい借りがあるんだ。オイラに出来ることなら、幾らでも協力するさ』
『借り? まさか、6年前のアレのことか? たったあれだけのことで?』
『貸した方にはどうでもよくたって、借りた方は忘れられなかったりするもんだよ』
『そうか』
『そうなんだ。で、何をすればいい?』
『まずは、そのメモリの中に入っているデータを見て欲しい』
『メモリの中? あの子の機体のデータしか入っていなかったけど?』
『違う。そっちの“中”じゃない』
「そっちの“中”、じゃない?」
片眉を上げながら、コンソールに挿しているメモリをポートから抜き出し、じっくりと観察する。傾けたりしながら凝視していると、真ん中の部分に微かにだが『切れ目』があるのを見つけた。細いマイナスドライバーを挿し込んでこじ開けると、メモリの中から更に一回り小さいメモリが出てきたではないか。
『見つけたか?』
『あぁ』
『必ず、
『わかった』
ネットとも学園のシステムとも繋がっていない、随分前に買ってそのままだったタブレットを引っ張り出してくる。メモリを接続すると、出てきたのは幾つかの書類をスキャンしたPDFデータとテキストファイル。PDFデータに目を通していくに連れて、“A”がここまで入念に隠し通した理由を、理解した。
『これ、本当かい?』
『本当だ。信じられないか?』
『いや、むしろ納得した。“例の件”をずっと公表してないのも、これと関係が?』
『そういうことだ』
そこで、色々なことに合点がいった。
PDFデータは、デュノア社の金の動きを纏めたもの。"Rafale Revive"を世に送り出した直後に第3世代機の開発が世界的に始まり、欧州でも"
「使途不明金、ね」
開発部の金の出入り、その一部に
「誰か揉み消してやがるな」
相応の立場がなければできない真似だ。そりゃあ『誰も信用できない』訳である。そして。
「おまけに、これ、か」
テキストファイルには、社内の現状を彼なりに纏めたもの。“反デュノア派”、なんて派閥が社内で生まれつつあるらしい。その業績不振を社長の手腕の結果に見せかけ、その風潮を高めようと働きかけている社員がいるのだという。その癖、その社員のことは『誰も知らない』んだそうだ。所属部署はおろか、顔も、名前も、誰一人として。
『で、何をして欲しいんだい?』
『もう気付いているだろうが、あの子は私の実の子だ』
『性別を偽ってる理由は?』
『……解っているなら話は早いな。重要人物保護プログラムを使って、あの子の母親を保護する為だ』
『よく政府に認めさせたね』
『これでも、国内では大企業の社長なのでね。それなりに
『母親は今どこに?』
『私が手配した病院にいる』
『病院?』
『心臓が悪くてね。あまり猶予がない』
そこまで聞いて、半ば確信を覚えたことが1つ 。
『なぁ、“A”』
『なんだね?』
『
『
『そうか』
そうか。成程。それならば。
『頼みたいことってのは
『
それを見て、ふぅ、と一息吐いて、冷蔵庫から缶のエナジードリンクを取り出す。プルタブを開け、一気に飲み干した。
「『ちょっと待ってろ』と書き込んで……さて」
携帯取り出しポパピプペ。
「デートしてくれますか?」
『いきなりなんスか、相棒』
「いやぁ、ちょっとね。クランク、オイラの
そこから短時間でみっちりと計画を練る。出来ること、出来ないこと、起こり得る最悪の事態まで想定して、その回避案を数パターンまで用意する。そして。
『わかった』
『そうか。ありがとう』
『ただし、条件がある』
『何だ? 私に出来ることであればいくらでも聞こう』
『いやね、この計画さ、まだ詰めが甘いところがあるから―――――
―――――ちょっと、弄らせてもらっていいかな?』
どうも、作者のGeorge Gregoryです。
作者がIS主要メンバーの"中の人"をどこで本格的に覚えたか思い出してみました。
織斑一夏(内山昂輝さん):ソウル=イーター(SOUL EATER)
篠ノ之箒(日笠陽子さん):天草シノ(生徒会役員共)
セシリア・オルコット(ゆかなさん):CC(コードギアスシリーズ)
凰鈴音(下田麻美さん):双海亜美・真美(アイドルマスターシリーズ)
シャルロット・デュノア(花澤香菜さん):杏本詩歌(ムシウタ)
ラウラ・ボーデヴィッヒ(井上麻里奈さん):ヨーコ・リットナー(天元突破グレンラガン)
更識簪(三森すずこさん):シャーロック・シェリンフォード(探偵オペラミルキィホームズ)
更識楯無(斎藤千和さん):ラヴィ・ヘッド(LAST EXILE)
織斑千冬(豊口めぐみさん):ミランダ・ロットー(D Gray-man)
篠ノ之束(田村ゆかりさん):由詑かなみ(スクライド)
……世代と趣味ががバレるなこりゃ(特に隠してない)。
では、また近い内にお会い出来ることを願って。
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