ラチェット&クランク:インフィニット・ストラトス 【Ratchet & Clank:Infinity Sphere】   作:George Gregory

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アン・イシュワルダ討伐しました。何あの波動砲。見た目完全にアラガミじゃん。



Be A My Child Ⅶ

――――コンビニエンスストア、という存在を知った時、何とも羨ましく思ったものである。

 

 カトリック色の強い我が国(フランス)では法律で商店の営業時間が厳しく規定されており、夜間や日曜日の買い物は北アフリカ系出身者(イスラム教圏)が経営する通称『アラブ屋』で済ませるのが常識である。店の軒先に野菜や果物が陳列されているのが特徴で、街の至る所にあり必要なものも大抵は揃っている、のだが、少々価格設定が高めなのだ。中には値段が明確に定められていない商品もあり、レジで値段を聞いてからびっくりさせられた、という話も少なくない。その為、フランス国民にとって『アラブ屋』を利用するのはどうしてもやむを得ない場合、というのが殆ど共通認識で、それは私にとっても同じだった。

 

 故に、一度仕事で日本を訪れた時のあの衝撃といったら、何と言ったものか。それぞれの特色を活かしたあらゆるチェーン系列の店舗が、ともすれば数百メートルもないような間隔に建ち、店内に入ってみれば何とも"痒い所に手が届く"品揃え。特に充実したスイーツコーナーでは思わず財布の紐が緩み、あれもこれもと買い占めてホテルの自室で一人愉しんでしまい、処分し忘れたレシートを目敏く見つけたロゼンダに『ズルい』と拗ねられたものである。……だってなぁ、あのクリームたっぷりのロールケーキは反則だろう。あんなのを見つけてしまったら、そりゃあ甘いもの好きとしては食べたくなるじゃあないか。

 

 さて、そんな思い出話は置いておいて。

 

「いやぁ~、助かったよ。もうハラ減ってハラ減って死にそうでさ」

「君は、遠慮というものを知らないのか?」

 

 目の前、すっかり膨らんだ腹をさすりながら満足そうな笑顔でのたまう青年。暫くの逡巡の後、道端に倒れ腹の音を盛大に鳴らしていた彼を呼び止めたタクシーに放り込むと、平日のこの時間に営業している店が他に思い当たらないため、仕方なく『アラブ屋』に寄ってもらって手当たり次第に食べ物を購入。我が家の工場で与え、今に至る。優に数人前はあった筈のサンドイッチやサラダ、ジュースの空き容器が周囲に散乱しており、私が買ってきた洋菓子も半分以上彼が平らげてしまった。いっそ清々しい食べっぷりである。

 

「いやはや、まさかこんなにこの身体の維持にエネルギーが必要とは思わなくてさ」

「妙な物言いをするな。肉体改造でもしたばかりなのか?」

「あ~、まぁ、似たようなもんだよ」

「……まぁいい。それで、何故あんな場所で倒れていたんだね?」

「いやぁ、恥ずかしながら、お金が、ね」

「ないのか? とてもそこまで困窮しているようには見えないが」

「いや、あるにはあるんだよ。あるんだけど、ホラ」

 

 そう言って彼は財布を差し出してきた。開けてみると、それなりに紙幣が入っているではないか、と、思ったのだが。

 

「なんだ、全部ポンドじゃないか。イギリスから来たばかりなのかね?」

「まぁね。まさか国によって通貨が違うとは知らなくてさ」

「ユーロが導入されてから随分経つぞ? それに、今じゃキャッシュレスの決済方法なんていくらでもあるだろうに」

「やり方知らなくてさ。カードだって持ってないし。取りあえず、そこから買い物にかかった分、持って行ってくれよ。多少多めでもいいぜ? この国じゃ使えないってだけで、ちゃんと価値はあるんだろ?」

 

 どうにも要領を得ない。一先ず財布から適当な金額のポンド紙幣だけ貰って、彼に返す。

 

「いやぁ参ってたんだよ。現地調達しようにも稼げそうなアリーナはないし、ぶちのめしても問題なさそうなならず者(バカ)もいないし」

「……随分と退廃的な地方の出身なんだな、君は」

「まぁね。自慢じゃないけど、この腕1つで生きてきたよ」

「それは、何の自慢にもならないだろう」

 

 もしかしなくとも、私はとんでもない危険人物を拾ってきてしまったのではなかろうか。具体的には『マ』で始まって『ア』で終わるような人種を。妙に常識に欠けた発言も多いことだし。

 

「もういい。私は仕事を始める。腹が膨れたら、適当に出て行ってくれ」

 

 浮上し始めた疑念を振り払うようにそう言い残して、私は工場の吹き抜けの2階へ昇り、いつもの机でノートパソコンを開いた。表示するのはいずれデュノア社で売り出す第2世代機の開発プラン。大抵のことは既に誰かがやっているもの。この業界はいつだってそうだ。そんな中でより優れたもの、未だないものを創らなければならない。そして企業である以上、売れなければ社員を養えない。その苦しみを嫌というほど知っているからこそ、失敗できない、したくないという思いはより強い。ISへの投資金額は今までの事業と比べてケタ違いでもあることだし。

 

 と。

 

「へぇ、ISの設計図?」

「ッ、君、これは一応社外秘の―――」

「ふぅん、容量に特化させたいんだ」

「―――何?」

 

 不意に背後からサンドイッチを咥えたままパソコンの画面を覗き込んでくる青年を諫めようとした瞬間だった。

 

「解る、のか?」

 

 この青年、私がまだ考えている段階で誰にも話していない第2世代機の開発コンセプトを、図面を一瞥しただけで見抜いたらしい。

 

「そりゃね。これでも技術者の端くれですし。……だったら、ここ。並列回路にするより1本に纏めて、トランジスタ挿し込んで数値に応じて抵抗値を制御できるようにした方がいい。後、こっち。伝達効率を絞るより、思い切り出力を上げてやった方が却って安定するよ」

 

 即座にメモをとる。実際に試してみないと正誤の判断はつかないが、試す価値は十分にあると思ったからだ。

 

「あ~、なんだっけ、自動車? あれにMT(マニュアル)AT(オートマ)ってあるじゃん? あれと同じさ。統合できるタスクは全部統合しちまえばいい。操作する側の手間だって減るし、少なくともこれの倍くらいは容量確保できると思うぜ。細かく弄りたいヤツは自分で勝手にカスタムするさ」

「他に気になる点はあるか」

「まぁ、他にもあるっちゃあるけど……なんだってこんなにも容量に特化させてるのさ? 今じゃどこも大なり小なり()()()()()()()売りにしてるのに」

「……汎用性が欲しいからだ」

「汎用性?」

「そうだ。如何に優れていようと、誰でも同じように使いこなせなければ意味がない。ISはこれから、ありとあらゆる分野に投入されていく筈だ。分野が違えば当然、乗る側が必要とする性能だって異なる」

 

 極端な例になるが、救急車としてフォーミュラマシンを使う者は絶対にいないだろう。私は本体のスペックをひたすらにシンプルにし、後から各自必要とするパッケージを自由に付け足すことで『各々が思い描く理想』を形にできる様な、そんな機体にしたいと考えていた。

 

「既存の換装装備(パッケージ)とも互換性を持たせ、()()()()()()()()()()()()()ようにする。それが私の理想だ」

「最初から絵を売るんじゃなく、デカいキャンパスと豊富な画材は用意してやるから『好きに描け』と」

「そういうことだ」

「へぇ、面白いこと考えるじゃん」

 

 最後のサンドイッチを嚥下して、口周りの食べかすを拭いながらニヤリと笑みを深める青年。その怪しく細めた両目の奥で、瞳に灯る光が見えた。それを視認した瞬間に、私は彼に問うていた。

 

「君、名前は?」

Alister Kadenson(アリスター カデンソン)。アンタは?」

Albert Dunois(アルベール デュノア)だ」

「へぇ。デュノア、っていうと、()()?」

「あぁ。恐らく、()()

「ハハッ、こりゃ何の偶然だか」

 

 その笑みにどんな意味が籠められていたかは解らない。けれど、確信があった。

 

Monsieur(ムッシュ) Kadenson。君は今、フリーランスかね?」

「まぁね。職探しの真っ最中ですよ」

「そうか。それでは――――我が社で働いてみる気はあるかね?」

 

 この出会いは私にとって、必ず大きな意味を持つ、と。

 

 

 

 

――――PM23:30 デュノア社屋地上15階 幹部役員フロア 開発部オフィス

 

 既に殆どの社員が帰路へ就き、精々が社内を巡回している警備員程度という頃。オフィス内を包む夜のしじまに、コトリと微かな物音一つ。天井の換気口、その(ガラリ)がそっと外れたかと思うと、中から現れたのはライトグリーンのカメラアイが2つ並んだ真ん丸のロボットフェイス。言うまでもなく、我らがクランクである。

 

「フム。情報通り誰もいないッスよ、社長」

『それでも警備員の巡回はある。気を付けてくれたまえ』

「了解ッス。さてと、まずは……おぉ、中々に厳重ッスねぇ」

 

 通信機越しの忠告にそう返すと、クランクはどこからともなく取り出したサングラスを装着する。"Therm-Optic Shades(サーモグラス)"と呼ばれるこのサングラスは大気中を行き交う電磁波や熱源を可視化することが出来るガラメカである。……そこ、『着ける必要あるのか?』という無粋はツッコミはなしの方向で。ふいんき(何故か変換できない)だよ、ふいんき(何故か変換以下略)。

 

 レンズを通して室内を見回すと、オフィスの入り口周辺だけでなく、床面全体に升目のように等間隔で張り巡らされたセンサーのレーザー光が確認できた。ダイレクトに床に着地すると引っかかってしまいかねないので、間近にあるデスクの上を目掛けて、換気口の縁を両手で掴み足をスイングさせることで勢いをつけて飛び出す。少々距離があるが、足裏の"Jet Boots(ジェットブーツ)"を点火することで緩やかに滑空、ついでに『スーパーヒーロー着地』まで決める。

 

 センサーが起動しないことには連動している防犯カメラも動かないことは、予め社長から確認は取れていた。社長から自分のカードキーで入室することも提案されたが、ただでさえ社長不審の風潮が高まっているこの時期に、明らかに怪しい記録が残ってしまうことは好ましくない。そこで社屋の竣工図を確認し、侵入経路として『明らかに人の通れるサイズではない』ことからセンサーの設置が除外されたこの換気ダクトを選んだのである。

 

「侵入成功ッス。ここの代表の方のデスクはどこッスか?」

『窓際にある一際大きなデスクがそうだ』

「ナルホド。アレッスね?」

 

 床面に触れぬよう、デスクとデスクの間を"Jet Boots(ジェットブーツ)"を使いながら軽快に渡っていく。今のクランクはいつもの姿ではなく、全身がまるで某有名英国工作員を彷彿とさせるタキシードのような黒いペイントに変化しており、胸元にも鈍く煌めく蝶ネクタイ。今やズガガ銀河のみならず、あらゆる銀河系にてその名を知られる凄腕スパイ、"Secret Agent(マル秘エージェント)"としての姿である。

 

「到、着。さて、色々と見せてもらうッスよ、Monsieur(ムッシュ) "Otto Escobar(オットー エスコバル)"?」

 

 デスクにあるネームプレートで被疑者の名前を確認しながら彼のパソコンを起動。

 

「パスワードは、64ケタ? 甘いッスねぇ」

 

 こんなアナログなシステムで自分を足止めしたいなら、せめて1000ケタくらいは用意しておけというのだ。まぁ、自分のような高次元的存在を想定なんて出来る訳がないのだけど。

 

 僅か2秒で突破、早速中身を漁らせてもらう。片っ端からフォルダを覗いていけば、一見無害に整えられているものの、少し解析しただけ隠蔽した情報の数々が出てくる出てくる。上手く誤魔化したり消去したりしてはいるが。

 

「ワタシにかかれば、まるっとするっとオミトオシ、ッスよ」

 

 いつだかドクターと見たミステリードラマの主人公の決め台詞を拝借しながら、偽造・消去されているデータの復元を行っていく。パソコンのデータファイルは『ゴミ箱』に入れて消したところで全て本当に消えているのではなく、上から『何もない』という状態を上書きしているだけでハードディスクには元のデータが残っている場合が多い。余りに古いデータだとそうもいかなかったりするのだが、彼に関してはその心配はなかったようだ。

 

「オヤマァ。これはこれは」

 

 やはりというか、明らかに不必要な()()()()で仕入れた機器や部品を定期的に横流しし、それで得た資金を幾つもの海外の金融機関へ分散させているようだ。明らかな資金洗浄(マネーロンダリング)の痕跡である。

 

『流れを辿れるかね?』

「モチのロンッスよ。……フム、最終的な行き先は中東地域の織物会社みたいッスね」

『織物会社?』

「エェ。"Reepor Weaving Industry(リイポラ機業)"。御存知ッスか?」

『――――あぁ、知っているよ。()()()()()()()()、ということだけだがね』

「アァ、成程。()()()()()()、ッスか」

 

 通信機の向こう、僅かに息の呑むような気配からの回答に、大体の事情を察した。なんとも典型的な悪事である。全て証拠として押収させていただくとしよう。

 

「では、データの吸出しを……ム?」

 

 と、メールのゴミ箱フォルダの中に、ちょいと気になるやりとりを見つけた。復元してみると、送信先のアドレスは携帯電話のようである。気になる中身は――――

 

「ア~、社長?」

『何だね?』

()()()()()()()()()()()?」

『……彼にも同じことを訊かれたが、どういう意味だね?』

「ちょ~っとマズいかもしれないッスよ」

『何だとッ!?』

「今から持ち帰るんで見て欲しいッス。一先ず安否の確認を――――」

 

 そう、通信機の向こうで待つ社長に要請しようとした瞬間。

 

 カチャリ

「ッ」

 

 オフィス入り口のロックが外れる音がして、即座に通信を遮断しパソコンの画面を落とす。室内のセンサーが一気に解除され、入ってきたのは懐中電灯片手の警備員であった。緩やかに室内を巡回、ゆっくりとこちらに近づいてくる彼を見て、静かにガラメカを起動する。やがて自分の座るデスクの目の前をすぅっと通り過ぎていった彼に、自分に気付いた様子はなかった。

 

「……フゥ、危なかったッス」

 

 オフィスを出て行く警備員を見送って、ゆっくりとガラメカを解除。まるでカメレオンのように夜闇に溶け込んでいたクランクの姿がじんわりと戻り始めた。"Cloaker(透明マント)"。その効果は読んで字のごとく、使用者の姿を透明にしてしまう、というものである。念のために持ってきておいて大正解だった。

 

 改めて落としていたパソコンの画面を起動し、すっかり目的のデータを抜き出した後で起動したログまで全て消去。再び換気ダクトへと飛び込んで、侵入の痕跡を残さないよう、来た時と全く同じ状態に戻す。こういう時、機械の身体は実に便利だ。毛髪や指紋などの生体的証拠を残してしまう心配がない。なるだけ音を鳴らさないよう静かにダクトの中を這って進みながら、先ほど気になった消去済みのメールフォルダ、その1通目の冒頭を、クランクは思い出していた。

 

 

『――――我が社の代表候補生、Charlotte Michel(シャルロット ミシェル)について、少々ご報告したいことがあるのですよ、社長夫人』

 

 




 補足説明

・“サーモグラス(Therm-Optic Shades)”(出典『C&R』)
 『C&R』の2周目以降に入手できるサングラス型ガラメカ。ステージの随所に隠された“エイリアンコード(ゴールデンボルト的な収集要素)”を見つけられ、全て集めると“ハイインパクト・ツリーハウス(PSP版『インソムニアック・ミュージアム』)”に行くことができる。

・“ジェットブーツ(Jet Boots)”(出典『C&R』)
 読んで字の如く、クランクの使うホバーブーツ。彼の近接格闘術『クラン・フー』においても蹴り技で使用される。馬力の割にとても静か。

・“オットー皇帝(Emperor Otto Destruct)”(出典『5』)
 『5』のラスボスであるテクノマイト族の皇帝。以前にも少し説明したが、テクノマイト族は優れた技術の持ち主でありながら、その体躯の小ささから“機械の中に住む妖精”として長らく信じられていた都市伝説的存在であった。オットー皇帝は銀河の英雄たるラチェットの能力に目をつけ、彼のDNAを採取。大量生産したラチェットのクローンによる軍隊で銀河の征服を目論んでいたのだが……結末がどうなったかは、『5』本編にて。
 ちなみに“Escobar”という苗字は本作品のオリジナルです。本来は↑の通り“Destruct”なのですが、地球人にしては仰々しすぎるので……“Escobar”にした理由は中の人ネタです。『龍田直樹』で検索すると、似たような名前のドクターが見つかるんじゃないかな?(ぁ

・“惑星リイポラ(Planet Reepor)”(出典『FUTURE』)
 原作においては“とあるエイリアン種族”の母星。既に文明は滅んでおり、現在は嘗て栄華を極めた彼らの遺跡が残るのみ、なのだが……本作においてはフラグの1つなので、ピンと来る人にだけ来ればいいよ、ってヤツ。

・“透明マント(Cloaker)”(出典『A4O』)
 『A4O』のDr.ネファリウス専用ガラメカ。読んで字の如く、使えば透明になって敵に自分を見失わせ、必ず不意打ちを決められるという実に悪役の彼らしいガラメカである。ガラメカそのものに攻撃力があるタイプではないので、最も有効活用できるのは“こういう場合”だろうなぁ、と引用してみました。


 どうも、作者のGeorge Gregoryです。

 唐突ですが今回の更新から2~3回に渡って、これを書き始める前から『思いついてはいたけど執筆してなかったネタ』をここで公開しようと思います。


1、『タイトル未定』:モンスターハンター×GOD EATER

 フェンリル極東支部支部長ヨハネス・フォン・シックザールの陰謀により、『黎明の亡都』での作戦行動中に舞台より孤立、瀕死の重傷を負った雨宮リンドウ。霞み始めた視界を覆う影を見上げると、そこにはヴァジュラに酷似した未知の黒いアラガミの姿。死を覚悟しながらも愛用の神器を強く握り、最後のシケモクに火を灯しながら立ち上がろうと力を籠めようとして。

「……あぁ?」

 突如、その黒獅子は弾かれたように自分の背後を振り返り、ここからでも肌がピリピリと泡立つほどに帯電したマントを大きく広げながら威嚇の姿勢を取った。見るからに通常のヴァジュラを凌駕するであろうコイツが、更なる脅威と認定する相手とは。

 力の入らない首を強引に擡げ、ヤツが入ってきたこの廃教会の割れ窓を見上げる。逆光でよく見えないが、そこには確かに"何か"がいるようだった。随分と前に、酒の肴として極東支部のデータベースを漁って見つけた映画に出てきた、とうの昔に絶滅したという『馬』って動物の姿によく似ている。大きさは精々2m程度。しなやかながらも筋肉質な四肢は『走る』という行為に特化していることを示しており、鱗の覆う引き締まった肉体から白銀に輝く美しい体毛が風に靡いていた。そして、何よりも目を引く、額から伸びた大きな一本角。

「やれやれ、参ったね、どうも」

 新種のアラガミだろうか。まったく、とんだバーゲンセールに出くわしたものだ。泣きっ面に蜂である。いつかは来ることだと覚悟はしていたが、まさか今日がその日とは。肺腑を満たす紫煙を吐き出し、悲鳴を上げる四肢に鞭を入れて立ち上がる。新入りにあれだけ偉そうに説教垂れた身としては、簡単に生きるのを諦める訳にもいくまい。

「家に帰るまでがミッションですよ、っと」

 目の前を雷光と紫電が埋め尽くす。どうやらコイツら揃って雷の使い手らしい。

「ヘソ取られねぇようにしませんと、ねェッ!!」


……気が乗ったら書くかもです。尚、今回の内容と同じになるとは限りません悪しからず。


 余談ですが、冒頭で語ったフランスの商店の営業時間に関する規制はマジです。2015年に緩和こそされたそうですが、キリスト教で安息日とされる日曜日や夜間に営業する商店はごく僅かしかなく、日本で言う『コンビニ』つまり『24時間365日営業の小型スーパーマーケット』のような店舗はまずないんだとか。これも随分前に欧州在住の友人情報なので今現在どうなのかは解りませんが、ジョージ・ルーカス氏の『宇宙では大気が存在しないため音は聞こえないハズですが?』という記者の質問に対する『俺の宇宙では鳴るんだよ』という回答を持ってきたいと思いますハイ(笑)



 では、また近い内にお会い出来ることを願って。

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