ラチェット&クランク:インフィニット・ストラトス 【Ratchet & Clank:Infinity Sphere】   作:George Gregory

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ここに書くネタ思いつかなくなってきたんでなんか質問とかあればお気軽にどーぞ。答えられる範囲で答えます。


Dancin' With The Stars Ⅲ

 射撃競技において『早撃ち(クイックドロウ)』に要する平均的な時間は0.5秒前後である、と以前何かで読んだことがある。ある程度扱いを習熟してきた人間が、ホルスターから銃を抜き、真っ直ぐに構えて引鉄を引き、放たれた弾が標的を貫くまで、が大体それくらいなんだとか。そこから0.001秒を争う世界が始まり、ギネス記録保持者は0.02秒、創作の世界にまで行くと葛飾区の某派出所に務める巡査長さんが0.009秒でダントツ早いんだとか。

 

 ISにも勿論、射撃競技がある。五輪と同じく長距離射撃、クレー射撃、そして早撃ちの3種目。確か早撃ちのMONDO GROSSO(世界大会)記録が0.032秒。これには武装の展開時間も含まれる為、実質的には上記の記録と殆ど大差はない。

 

 そして、"黒豹"が主に好んで使う武器が"Dual Vipers(デュアルヴァイパー)"という二丁拳銃なのは聞いていたし、あのタッグマッチトーナメントの際にも扱う所を目の当たりにしていた。全盛期の織斑先生に近い剣速で振るわれる刀身を正確無比な銃撃で撃ち抜いて軌道を逸らし、あの巨体を後退させたというだけで相当な使い手であることは疑いようもない。

 

 それでも、無手の段階から展開しての早撃ちであれば、恐らく0.03秒前後の猶予はある、と踏んでいた。彼我の距離は18m弱。大体ピッチャーマウンドからバッターボックスまでに等しい。であれば、瞬時加速(Ignition Boost)でもって距離を詰め接近戦に持ち込むのは容易い、と。

 

 ここでもう少しだけでも考える猶予があったなら、気付けたかもしれない。私が開始前に"蒼流旋(ランス)"を展開しているのを見て尚、先生がこれ見よがしに武装を展開せず試合開始を待っていた理由に。

 

《13:00》

 

 アリーナの大画面に表示されるデジタル時計が予定時刻に達し、けたたましく開始の号砲が鳴ると同時、私が"蒼流旋"の穂先を真っ直ぐに先生へと向け、低く身を屈め猛禽のような鋭さを帯びて突撃を開始、した、次の瞬間。

 

(────はァッ!?)

 

 そこには既に"Dual Vipers"を構え、こちらを狙い澄ます余裕すら見せている"黒豹"の姿があって。

 

()()()()ッ!?)

 

 如何にも『今から銃を抜きます』という構えと『二丁拳銃の使い手』という前情報。これらを組み合わせれば、そりゃあ誰もが早撃ちを連想する。であるならば、ついさっきまでの私のように『自分の知る限りの最速』を基準として見積るのは必然で、それを優に上回ることが出来たなら、これ以上の()()()()()()()()()はない。

 

 その並んだ2つの銃口を認識した衝撃は大きく、動揺を表情に出さずに居られたのは長年の訓練の賜物と言えよう。咄嗟に微かな穂先のブレを修正、"蒼流旋"の口金部分から解放させた水を螺旋状に回転、ドリルのような高圧水流を発生させる。アクア・ナノマシンによって水を自在に操作できるのが"霧纏の淑女(Mysterious Lady)"の大きな特徴だ。これなら並大抵の銃撃で貫かれる心配はない。確かにその速さには驚かされたが、その口径の銃では幾らなんでもこの分厚い水の壁を突破することは難しい。

 

 そんな私の見積は、それでも尚、甘かったのだと、更なる不意打ちによって粉微塵に砕かれた。

 

 タタタァン、と小気味よく弾丸が連射される。弾幕と呼ぶに相応しい『面』となって襲い来る真紅の弾丸の群れの向こう、全く回避する予兆を見せない"黒豹"の立ち姿にほんの微か、妙だと眉根を寄せ。

 

 

 

 その先駆けたる1発目の弾丸が触れた途端、灼熱が弾け、勢いよく水流が吹き飛ばされた。

 

 

 

「嘘ォッ!?」

 

 ここでとうとう声に出して驚愕を露わにしてしまい、即座に真横に回避を行いながら水の壁を分厚くしていく。しかし放たれた弾丸が炸裂する毎に焼夷弾のような火焔がその衝撃と高熱をもって解体していってしまう。これではジリ貧だ、と弾幕の範囲外へ退避。大きく両足を広げ片手を地につけて睨み上げた先、ぐるりと勢いよくこちらへ向けられた銃口が、それこそ本当に獲物を黒豹の双眸のように見えて、随分と久し振りに背筋に寒気を覚える。

 

 あの弾丸は、あの威力はなんだ。あぁ、確かに『"Dual Vipers"は複数の種類の弾丸を自在に使い分けることの出来る武装である』という記述は報告書にもあった。あったとも。だが、明らかに口径と威力が噛み合っていない。水鉄砲から鉄砲水が放たれている様なものだ。一体どのような()()()()なのか、皆目見当がつかない。

 

 あぁ、そんな積りはなかったのだけれど、認める他にない。私の方こそ先生のことを、"黒豹"という機体を相当に舐めていたようだ。

 

「へぇ。そんな顔もできるんだな、更識」

 

 バイザー越し、少しくぐもったような先生の声が聞こえる。面白いものを見つけた子どものような弾んだ声。

 

「いいね。普段()()()()して被ってる仮面よりか、その方がよっぽど好きだぜ?」

 

 見えなくても解る。憎たらしい笑みを浮かべているハズだ。これはそういう時の声だ。

 

Hey, cutie. Shall we dance?(ほれ。かかって来いよ、かわいこちゃん)

「────むっかぁあああああああああああああああッ!!」

 

 片方の拳銃を煽るようにクイクイと揺らす"黒豹"。それを見て"蒼流旋"を大きく振り回し、アクア・ナノマシンを総動員させて武器だけでなく、全身に水のヴェールを展開、攻防一体の勝負服に着替えて。

 

「そこはッ、“たっちゃん”ってッ、呼べぇぇぇえええええええええええええッ!!!!!!」

「────え? そこ?」

 

 柄にもない大声と共に、更識楯無は吶喊した。

 

 

 

 

 Aピット内、コンソールに表示される映像を見ながら、更識簪は静かに驚愕していた。

 

『更識楯無』とは実の所、姉の本当の名前ではない。『楯無』とは日本政府直属の対暗部用暗部組織『更識家』の当主に代々襲名されてきた名であり、姉はその17代目にあたる。必然、文武共に課されるハードルは並大抵のそれではなく、そして姉には幼少の頃からそのハードルを軽々と飛び越えられるだけの才能があった。歴代の『楯無』の中でも屈指の実力と囁かれ、それらの期待に十二分な成果をもって応えてみせる姉の姿は誇りであると共に、その妹である自分への大きな重圧でもあった。

 

 昔から器用な方ではなかった。良くも悪くも平々凡々(だと自分では思っている)。唯一胸を張って言える得手と言えば解析等の裏方仕事くらいだが、それもとてもじゃないが『更識』として通用するレベルとは思えなかった。両親には申し訳ないと思いつつも、「普通の家に生まれたかった」と考えることを止められなくて、誰よりも大好きな姉が、同時に誰よりも大嫌いだった。

 

 布仏本音はそんなネガディブ極まりない自分を決して見放さず、かといって過度に干渉もせず、ただただずっと傍に居てくれた唯一の救いだった。布仏家は代々更識家に仕える従者の家系で、虚・本音姉妹は、当代である自分たちの従者として幼少の頃から共に育ってきた、姉とはまた別の姉妹のような存在だ。酷く滅入っていた時期には「あなたも従者だから私について回ってるだけなんでしょう?」なんて心無い言葉を投げ付けてしまったのに、何ともない風に「かんちゃんだからだよ?」と返してくれて、思わず泣き崩れてしまったのは今でも忘れられない。

 

 ともあれ、そんな風に劣等感を盛大に拗らせてしまった私と、隙の無い『楯無』であらんと振る舞い続ける姉との仲は自ずと疎遠になり、それでも尚諦め切れない自分が矮小な承認欲求の為だけに日本の代表候補生となり、専用機開発で訪れた倉持技研で、自分たち姉妹は先生、アリスター・カデンソンとの出会いを果たすのだが、それはまたいずれ語るとして。

 

(あんなお姉ちゃん、久し振りに見た)

 

 兎角、『当代の更識楯無』という人物は明朗快活にして文武両道。飄々とした言動の裏で常に権謀術数を張り巡らせ、如何な相手も手玉にとって自分のペースに巻き込み、本領を発揮させないまま搦めとる狡猾さを持った、更識簪が抱く1つの理想の体現者であった。

 

 が、しかし。まだ『楯無』を襲名する前、本当の名前を名乗っていた頃から姉がそうだったかと言うと、決してそうではなく。今よりももう少し無邪気で、無鉄砲で、ころころと喜怒哀楽の変わる年相応に賑やかな少女だった。家業に従事していくにつれて段々と今の『更識楯無』が形成されていったように思う。

 

 そして、その頃の面影が今、"黒豹"を纏う先生と戦っている姉に重なった気がして、ちょっぴり呆けたように見入ってしまった。

 

「っと、いけないいけない」

 

 折角の貴重な機会なのだ、学べるものはしっかりと学ばなければ、と改めてコンソールに表示される"黒豹"のデータに視線を戻す。アクティブになっている武装は彼が最も得意とする二丁拳銃"Dual Vipers"。単体でも途轍もない連射速度を誇るそれで放たれる真紅の弾丸は、どうやら形態名を"Napalm Mods(ナパームチューン)"というらしい。着弾と同時に弾丸に封じられた炸薬に点火、爆発を引き起こすシンプルに威力を追求したチューニング。

 

(どんな圧縮構造をとればあそこまで小型化出来るんだろう。まるで科特隊のペンシル爆弾みたい)

 

 初代『光の巨人』も敵わなかった宇宙恐竜をたった一撃で仕留めた試作品の無重力弾をふと思い出した。相変わらず先生が見せてくれるものは何もかもがロマンに溢れている。推察するだけで楽しくて仕方がない。

 

 "霧纏の淑女(Mysterious Lady)"が"蒼流旋"に内蔵されたガトリングガンで射撃しながら再度接近を試みる。対して"黒豹"は先程と同様に炸裂弾を放ちながらアリーナ内を軽やかに駆け巡っていた。流体操作によるトリッキーな遠距離攻撃手段も多い"霧纏の淑女(Mysterious Lady)"だが、姉が本領を発揮するのはどちらかと言えば更識流槍術を主軸とした白兵戦だ。多種多様な格闘技に精通し、現役の軍人相手にも引けを取らない実力を持つ姉としては、せめて槍術の及ぶ間合いまで距離を詰めたいことだろう。それが証拠に、"蒼流旋"の穂先が操作した水によって倍近い長さにまで伸長されている。

 

(……ううん、これは違う)

 

 そこで、何となく姉の狙いを察した。全身に纏った水のドレスに、強化された槍。姉にしては余りに()()()()()()()()と、そう感じた次の瞬間、"黒豹"のセンサーが計測している数値を見て、気付く。

 

「もう()()を使う気なの?」

 

 それは水を操る"霧纏の淑女(Mysterious Lady)"だからこそ可能である不可視の刃。姉が持つ切り札の1つであり、本来であれはこんな開始早々に使うような軽い手札ではない。それだけ"黒豹"を、先生を難敵と認めた証。

 

 果たして、先生は気付いているのだろうか。既に姉が次の布石を打ち始めていることに。

 

 

 

 

 "黒豹"の武装一覧を見て真っ先に抱いた印象は『兎に角多彩な銃火器』だった。近接武器が無い訳ではない。けれどその実に9割以上をありとあらゆる射程の銃火器が占めており、中には殆ど零距離射撃でしかまともな威力を発揮できない、所謂『ロマン武器』なんて代物もあった。

 

 決して珍しい話ではない。ISで近接戦闘にこだわる人種は、皆無という訳では無いが、まぁ少数派だ。一時期は織斑先生の影響で随分と人口が増えたらしいが、あれはそれこそ織斑先生クラスの尋常ならざる実力とセンス、そして"零落白夜"とかいうLethal Weapon(トンデモ兵器)の全てが噛み合って初めて成立するような()()()()()()の戦法である。憧れどうこうで補える範疇の話ではないのだ。そういう意味では、一夏君には素養があるのだろう。今後の成長が楽しみである。

 

 そして、つけ込む隙があるとしたら、()()なんじゃあないかと思った。

 

 あの"黒桜(黒い暮桜の略)"との戦闘で見た"Laser Sword"なる某『星間戦争』的な光剣と、なんか巨大なレンチ以外は、精々が『拳』や『爪』、『鞭』や『蛇腹剣』っぽい何かと、後は『フレイル』なんてのもあったかな。そこまでのバリエーションがないように思えた。確かに切れる手札は多いに越したことはない。だが、まぁ、ひょっとすると、この人は端的に言えば『器用貧乏』というヤツなんじゃあないかなぁ、と。

 

 そりゃあもう憶測の皮を被っただけの、ただの願望に近いのだけれど。だってねぇ、報告書を見ただけで各武装の性能のヤバいことヤバいこと。それこそこないだの"黒桜"戦で見せた、装甲を易々と貫いて直接高圧電流を流し込む針とか、バカでかい竜巻を発生させる円盤射出機とか、大気圏すらブチ抜いて宇宙までの風穴開けるゴン太ビーム砲とか、あんなのばっかりなのだ。大金積まれたって喰らいたくない。だからさっさと食らう前に距離詰めて一気に短期決戦と洒落こみたかったんだけど、まさか標準装備っぽい拳銃でもあんな威力とかチートにも程がある。

 

 とまぁ、そんな淡い夢も露と消えた訳で。それじゃあプランB『最も自信のある手札を切る』を選ばざるを得ない訳で。

 

「はぁあぁあああああああぁッ!!」

 

 戦況は膠着状態にあった。絶えず襲い来る弾丸を潜り抜けながら、幾度となく刺突を試みるも紙一重で躱される。完全に見切られていると判る躱され方だ。そもそもからして偽物とはいえ織斑先生の剣戟を弾丸だけであしらう人なのだから、そこまでの驚きはない。物凄く悔しくはあるけれど。思わず歯ぎしりとかしてしまいそうだけれど。

 

 "蒼流旋"に纏わせている水はリーチを伸ばすだけでなく、常に超高周波振動をしている為、攻撃の威力をグンと増幅させている。Raritanium(ラリタニウム)合金とやらがどれ程強固なのかは知らないが、流石に全くの無傷とはいかないハズだ。それが証拠に先生はさっきからずっと、回避した後も一定の距離を保ったまま、攻勢に出てこない。私が『近接戦闘を誘っている』と誤認してくれているのだろう。そして自分の持つ近接武器では相性が宜しくないことも理解しているハズだ。

 

 実戦における『槍』という武器が持つ特性は中々に厄介だ。中距離で戦うことに秀でており、刺突を主軸として斬撃や打撃、薙ぎや払いを織り交ぜて戦術を組み立てる。長い柄は広い間合いだけでなく、強い遠心力も生み出し、時に鎧越しでも大ダメージを与える程の圧倒的火力を持っている。でありながら、基本動作が極めてシンプルで扱い易く、そこらで拾えるような適当な長さの棒切れで代用できるので調達も容易い。更識家で真っ先に長物を使った武術を仕込まれるのもこの辺りに起因しているんだとか、どうとか。まぁ、私は自分の性に合っていると思ったから、というのが大きいんだけど。簪ちゃんは薙刀だしね。

 

 これで何度目の急所狙いだろうか。ひらりひらりと、まるで枯葉でも相手にしている気分になってきた。そろそろ準備も整ってきた事だし、ワザと大振りの足払いを狙うことで先生を大きく後退させる。────そうそう、その辺に着地してくれるととても嬉しい。

 

「どうした、もうガス欠か? ちゃんとメシ食ってきたのかよ」

「食べましたよ。先生ってばいつも二言目にはゴハン、ゴハン、ゴハンって。井之頭さんの親戚ですか。ゴローちゃんなんですか」

「いや、確かにオイラ下戸だけども」

「おっ? それはいいこと聞きましたね~。お酒飲めるようになったら是非とも付き合って貰わなきゃですね~」

 

 突然の、全く脈絡のない話題に、先生は僅か首を傾げて動きを止めた。

 

「ところで、先生?」

「なんだ?」

()()()()()()()()()?」

 

 そんな質問を投げかけ、パチリと指を1発鳴らして、先程から密かに周囲に散布していた霧状のアクア・ナノマシンを一斉に稼働。水温を急激に上昇させ、飽和した熱エネルギーが水分を一気に蒸発させる。水から水蒸気への膨張率は実に1700倍。瞬時に膨大な体積へ膨れ上がった高温且つ高圧の水蒸気が、衝撃波となって爆発的な破壊力を産む。現象の名前は水蒸気爆発。私が持つ切り札としての名前は。

 

「“清き激情(Clear Passion)”。本当は密閉空間で使うのがベストなんですけどね~……」

 

 さて、間違いなく爆発圏内に居たはずだけれど、どれほど効いたものだろうか。未だ爆音の名残が鼓膜を揺さぶっており、観客席の一夏君たちが両手を耳に宛てながら「何が起きたんだァッ!?」なんて大騒ぎしているのを横目に、もうもうと立ち篭める砂塵の中に目を凝らして。

 

 

 

 

「────あぁ、確かに暑いな」

 

 

 

 

「マジ、ですか」

 

 その姿を見て、いよいよ底が知れない、という悪寒すら覚える。

 

 結論から言うと先生は、"黒豹"はその場から全く微動だにせず、涼しい顔で佇んでいた。ただ、全く変化がなかったかと言うとそんな事もなくて、それが更に私の混乱に拍車をかけていた。"黒豹"が、"黒豹"でなくなっていたのだ。

 

「何ですか、それ。聞いてないんですけど」

 

 顔が引き攣りそうになるのを必死に堪えて、改めて"蒼流旋"を構え直しながら訊ねる。

 

 夜闇すら呑み込んでしまいそうな漆黒の装甲は、しかし今、一切の曇りなき新雪の純白へと変化している。言うなれば"白虎"か。彼の周囲を太陽光が乱反射して妙に煌めいて見えるのだけれど、あれってひょっとしなくてもダイヤモンドダストなのでは。

 

(確か大気中の水蒸気が零点下まで急激に冷やされて発生した氷の結晶の乱反射、って、ことは……)

「いやぁ、余りに暑いもんだからさぁ」

 

 その姿を見て、今度こそ冷や汗が止まらなくなる。自ら招いた暑さからでも、微かに漂ってくる寒さからでもなく。

 

「────ちょっと、冷やそうと思って」

 

 よりにもよって"霧纏の淑女(Mysterious Lady)"にとって最悪の相性たるカードを引いてしまったんじゃないか、って戦慄を覚えて。

 

 

 




(後書き)
 補足説明

・“ナパームチューン(Napalm Mods)”(出典『4』)
『4』に登場するガラメカに自在に付与することの出来る“オメガチューン”という強化の一種で、効果は名前の通り。弾薬を着弾と同時に高熱を発しながら弾ける焼夷弾に切り替える事が出来る。尚、対応しているガラメカとしていないガラメカがあり、実は『4』本編ではデュアルヴァイパーにナパームチューンを付与することは出来なかったりする。……なんで出来てるかって? 持ち主が持ち主だよ?(ぁ

・“ハイパーバリオンアーマー(Hyberborean Armor)”(出典『5』)
『5』のシナリオ2周目以降に入手することの出来るアーマーシリーズで、一式揃えると近接攻撃のオムレンチに凍結効果が付与され、殴った相手を氷漬けにして動けなくする。防御力も作中で2番目に高い。見た目もかなり好きなヤツ。
 ちなみに『4』アーマーに白はないので本作オリジナルです。後何色出るかはお楽しみにということで……


 どうも、作者のGeorge Gregoryです。

 やめてッ!! ハイパーバリオンの特殊能力で、アクア・ナノマシンを氷漬けにされたら、コア・ネットワークで繋がってるたっちゃんの精神まで凍りついちゃうッ!!(ぇ

 お願い、死なないでたっちゃんッ!! アンタが今ここで倒れたら、簪ちゃんや虚ちゃんとの約束(生徒会で残業)はどうなっちゃうのッ!?  ライフはまだ残ってる。ここを耐えれば、"黒豹(白)"に勝てるんだから!

 次回、「楯無死す」。デュエルスタンバイッ!!


 では、また近い内にお会い出来ることを願って。

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