頑張って読んでってくださいね。
学内トーナメント当日。
発表されたトーナメント表、一回戦は1組と2組。
一夏と鈴の試合が初戦となった。
「やっと来たわね♪さっさと決着つけてあげるわ。」
「こっちのセリフだ。俺が勝つッ!!」
鈴が身にまとっているのは甲龍。
黒ずんだ赤色に鋭角的なフォルム。
中国の第三世代IS。
特殊武装は衝撃砲、見えない砲弾を全方位に発射することが可能。
白式が解析を表示する。
そして一文。拡張領域に不明なデータ。
「何だ?」
戦闘前に見たデータにない情報に引っかかる。
「来ないのならこっちから行くわよ!」
甲龍が青竜刀を両手に掲げて接近する。
「でりゃぁー!」
「ッぐ、ぐぅ!!」
迎え撃ち、鍔迫り合い。
両手での一撃に押し負ける。
衝撃のまま後退して、突然衝撃が襲った。
「な、何だ!?」
思い出したのは衝撃砲の存在。
「気づいたようね。なら、ここからはもっとやってあげるわ!」
ランダムに回避して躱すが躱しきれない。一発、二発。
しかし、当たらなくなる。
「もう見切った!行くぞ!」
「ちょっと!?あんたバカ?さっき鍔迫り合いに負けたの忘ちゃったの?」
青竜刀が振り下ろされる。
「俺はバカじゃないぞ!」
後ろ向きに瞬時加速。直後に前へ瞬時加速!雪片弐型も変形しエネルギーの刃を突き刺す。
「くぅっ!やられたわ。仕方ないわね、奥の手も使っちゃうか…」
「奥の手?」
空間がゆがみ、拡張領域から出てくるのは一対の目のように浮かぶ球体。
そして極太のレーザーが前方を左右から薙ぎ払う。
直撃は全くしていない。かすったかどうかも怪しかった。
しかしシールドエネルギーがごっそりと削れた。
絶対防御が発動していた。
「一夏!?今絶対防御発動がして!? 何なのコレ!? おかしいでしょ!止まって!え、嘘!?止まらない!?」
エラー音がけたたましく鳴り響く。
左右下段に傅いていた球体が突然浮かび上がり中央へと移動する。
「お、おい鈴!どうなってるんだ!?」
「あ、あたしにも分かんない!エラーって!」
そして、光条が上から球体へと突き刺さる。
アリーナに貼られていた絶対防御のスクリーンも的確に打ち貫かれる。
アリーナの防衛機能が自動で働きアリーナの防御壁が展開され、生徒は阿鼻叫喚、生きていたのは扉の開閉権限とアナ
ウンス。幸い織斑先生の一括で何事もなく避難を開始した。
アリーナでは、直上から二機の正体不明機が落下してきた。
「二人とも聞こえるか?正体不明の識別が出て以降異常が発生した。そちらで何かわかるか?」
一機は扁平なイメージの重武装の全身装甲。
もう一機はスマートなフォルムで空中で停止した。
「そうか、教員が来るまで持ちこたえ…何?教員用のISの整備所が封鎖されているだと!?くそッ!」
「千冬ねえ。だったら俺たちで倒す!」
「無茶はす…なよ」
ノイズが入り通信が遮断される。
再び敵に集中する。
どちらの機体に対しても何か違和感を感じる、それは…
「うおっ!?」
考えこもうとした瞬間、重武装型が右手のバズーカを打ち込んできた。避けられた弾頭は壁にぶつかり、派手な爆発を起こした。
「あっちはやる気か。おい、どうした!?鈴!!」
「あ、うん。ごめん、一夏。」
「どうしたんだよ鈴?」
「う、ううん。何でもない。」
鈴の挙動もおかしいような。そこかしらに感じる違和感。
今危険なのは重武装型。
あの爆発を放置していたらアリーナも危うい。
「鈴!援護頼む!」
「う、うん。」
重武装型へ突進しようとして。
「きゃあ!?」
「鈴!?」
いつの間にか意識から外れていた高機動型が光刃をきらめかせて鈴を切りつけていた。
急いで後方へもどり、高機動型に切りかかるが退避された。
「おい鈴!どうしたんだ?なんでもいい。言ってくれ」
「あたしが口車に乗せられてなければこんなことには!」
「つまり自分のせいだと?」
「そうよ…。私のせいで…」
「だったら責任を取らなくちゃな。」
「え?」
「二人であれを倒せばいいだろ!」
「でも、一夏を!」
「男らしいとこを見せたいからな!」
「全く一夏ってば…」
「う、うるさい、行くぞ!」
「うん!」
高機動型に対して一夏が接近。
撃ち落とそうとする重武装型へは鈴が牽制。
衝撃砲は高機動型の進路へ打ち込む。
衝撃砲であおられた高機動型を、躊躇わずに一刀両断。
「やっぱり無人だ!!」
「やっぱりって何よ!?」
「違和感があったんだ。人が入ってる形をしてないって!」
「そんなこと!まあいっか。だったら壊しちゃっても大丈夫そうね!」
青竜刀で重武装型の両腕を切り裂く。
が、にわかに肩に相当する部位が回転。
後ろにあった翼のような飾りが前に、腕の付け根が後方に。
飾りと思っていた部位が延長、関節ができる。
大型のブレードを持った両腕が現れた。
ガッシャーン
「きゃぁぁぁぁ!」
振るわれたブレードは宙を切ったが破裂音が鳴り、鈴が吹き飛ばされる。
幸い吹き飛ばされた方向にいたために抱きとめる。
「大丈夫か?」
「ちょっと、そんなことよりこの態勢!離しなさい!離して!離してください!」
「わ、わかった。」
「それで、アレ倒せるアイディア何かない?」
「コンビネーションで、あとスピード重視で。」
「そうね。じゃあ。行きましょうか!」
鈴が衝撃砲を前から打ち込む。
その隙に一夏が後ろから切りかかるが、ジャンプをしてかわされる。
「でええぇぇい」
飛び退いたところを鈴が叩きつける。
そこに展開した雪片弐型を逆手に持ち切り上げ。袈裟切り。そして蹴飛ばす。
シールドエネルギーが空になったところで重武装型が爆発した。
「やった、か。」
「やったわね、一夏!」
変なところで切らせていただきました。
というのも字数がいつもより多かったからです。
次回、もうちょっと続きます。