5話
周囲から突き刺さる視線。 興味、警戒、不安、興奮。
十人十色の感情の籠った視線をひたすら浴び続ける。
座っているのが最前列中央だから? 否。
周りに粗相を働いたから? 否。
状況を整理する。
視線を浴びているのは、男子学生。 パリッと糊のきいた制服に反して、彼は縮みこんでいる。
視線を浴びせているのは女子学生。 但し29人の。無害な視線もここまでくれば数の暴力だろう。
このクラスには彼を除いて男子は居ない。
より正確に言うならばこの学園に男子は居ない。
ありがちなゲームのように女装しているわけではないし、飛び級して教師をしているわけでもない。
彼は女子高であるこの学園の
尤もそれは彼の意志では無く、「保護」という側面が強いのではあるが。
男なら夢見るかもしれない女の園に男一人という現状。
紛れもないギャルゲ展開の渦中のその人は、ただ蹲るだけだった。
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「…らくん! …むらくん! 織斑君!」
蹲っていたら名前を呼ばれていたので顔を上げる。メロン。そして、
女性と目と目が合った。
「あ、その… 先生そういうのダメだと思います。…でm」
「すみません!!!」
後悔とか何か言い表せないモノを感じながら後?ろにのけぞり、謝罪する。
「っ、と、そうでした。皆さんに自己紹介して頂いてまして、次は織斑君の番なんです。」
自己紹介、か。
「わかりました。俺の名前は織斑一夏です。えーと…他、何か…あれは…でも… 以上です!」
クラス全員が机に突っ伏す。何故に!?
「自己紹介もまともにできんのか? 織斑?」
「げぇっ! 呂布!?」
「誰が三国志最凶だッ!!」
右手に持った
光の柱。ではなく煙が立つ。
「なんで千冬姉がここに?」
「ここは仕事場だ。 織斑教諭なり織斑先生と呼べ。」
「ヤヴォール!」
「あのー。先生と織斑君は姉弟なのでしょうか。」
「まあ、そうだ。 が、この先特別扱いするつもりはない。 お前たちもだ。無駄に騒ぎ立てるなよ?」
アマゾネスの前に教室が静まり返r
チョークが螺旋状に回転しながら後ろのロッカーへと飛んでいく。
そして、ロッカー前で、加速に耐え切れず爆散する。
チョークで真っ白になったのは…元から真っ白なナマモノだった。
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第三者視点だと思った? 首輪付きだよ!
毒電波は置いておいて。
そりゃ朝見に行くとは言った。けど、光学迷彩使ってたのに…
「悪口を言っていそうな奴に投げただけだ。 さて、お前たちには先んじて言っておく。 今年から、
わーい。一方的じゃないか我が担当は!
というわけで。
女性権利団体とかいう害をおちょくって回ってヘイトを稼ぎ、無事?彼は学園に入学できた訳であり、原作が始まった訳ですが。
あるぇ、なんだか一人見覚えのある…よし、三十六計逃げるに如かず!
光学迷彩を展開しながら扉から外に出ようとする。
清楚でおしとやかそうな
ジタバタするが、その見た目からは想像できないような力で絞められていて、小振りなその胸から逃げ出せない。
後ろからは貴族然として優雅に、ゆっくりと、近づく金髪の少女。
前門の清楚 後門の貴族 こりゃダメですな。
諦めとほぼ同時に絞め落とされて、休養モードへ移行した。
「どうすればよいのでしょうか。 首輪付き様が!!」
原作 入りました。
結局リストラできないのはあの女の子。
共闘ミッションが無いのはあの会社らしいとも思いますが、欲しいものは欲しいですよ。