とある科学の劣化魔導   作:fukayu

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久しぶりの投稿です。
何度も書き直しているうちにこんなに時間がたってしまいました。すみません。
今回は秋瀬七実が語り部になってます。ちょくちょくこういうのがあるかも?


幻想御手編
自己紹介


俺こと秋瀬七美はカエル顔の医者の依頼を受けて、今回の事件――俗に言う幻想御手(レベルアッパー)事件に関わる事になった。

まあ、大変不本意なわけだが……これからの治療費のためなら仕方ない。

 

何でもこの事件は出回っているらしい能力者の強度を上げる幻想御手(レベルアッパー)とかいう代物が原因で、それを使用した奴らが次々に原因不明の昏睡状態になっているらしい。

”らしい”というのは、俺はこれっぽっちも知らなかったわけで、今目の前に座っている白衣の女性――木山晴生と御坂美琴そしてツインテールの風紀委員――白井黒子から話を聞いて初めて知った。

構図的には四人がけのテーブルに無理やり俺が一人掛けの椅子を持ってきて座っている感じだ。

 

因みになぜこんなに簡単に俺がこの3人の間に入って話をしているのかというと、

 

「それにしてもあの長点上機学園からの捜査協力ですか……」

 

「そうそう、困っちゃうよな~いきなりそういうこと言われても。何でもウチからも被害者が出ているらしくて……」

 

俺は長点上機から風紀委員に貸し出された人材ということにしている(もちろん嘘だが、基本的にあの学校は俺の行動については放任気味だから問題はない)。

後、ウチから間抜けが出たのは本当だ。さっきカエル顔から聞いた。

 

「まあ、名門って言っても常盤台中学(オタク)みたいにほんとに厳選しているわけでもないから、ピンからキリまでいろいろなのがいるわけで……なはは」

 

「ふーん。それじゃ昼間からスキルアウトに追い回されているアンタもその一人ってわけ?」

 

俺から見て右側の椅子に座る御坂美琴が訝しげな眼をこちらに向けながら話す。

どう考えても、疑ってるよねコレ。まあ、しょうがないかな~。ほんの一時間前に戦って(俺が吹っかけたわけじゃないけど)そのあと気絶して病院まで運んでやった相手がぴんぴんしてあなたたちに協力しますなんて言うんだから。

ぶっちゃけ俺でも疑う。っていうか絶対信用しない。

 

「いや~手厳しい!あれは偶々ですよ偶々。そんな長点上機生で風紀委員に出頭までされるこの僕がそんな下品なこと。」

 

「あれは”いつも”やってることじゃないってわけ?」

 

「もちろんでございます。一応能力開発においては5指に入るほどの学校の生徒ですよ私は。あんな下品なこと……」

 

俺は必死に作り笑いをしながら言葉を選ぶ。

こういうの苦手なんだよなあ。キャラじゃないっつうの!

しかもこういう営業トークの参考にする相手がよりにもよってあの忌々しい俺の専属の研究者しかいないってのが最悪だ。

 

「それにしては、最近長点上機生が暴れているって噂をよく聞くけど?」

 

まだ続けるかこの小娘は。

 

「なんですか。あなたは、この私に恨みでもあるんですか?」

 

「あんた、去年ののこと忘れたとは言わせないわよ?」

 

まだこいつは大覇星祭(アレ)のこと引きずるのか。

 

「去年?なんだっけなあ?色々ありすぎて去年の6月より前のことは思い出せないなあ」

 

「それじゃ、大覇星祭のことは覚えてるでしょうが!!」

 

俺と御坂美琴はお互いにビリビリ、ジ―ジジジと電気とノイズを発しながら睨み合う。

一応今の俺でもケンカ用のノイズは出せる。なんせ俺のAIMノイズは『出すのは楽々、でも仕舞うのキツイ』がキャッチフレーズの能力だからな。

 

「というかあんたさっきから言葉遣いがどんどんおかしくなってるわよ。僕から私になってるし」

 

「え、マジ?やべっミスった」

 

あ、口調が元に戻っちまった。

俺が慌てて、取り繕うとしていると先ほどから、無駄に見た目がハイテクでとても使いずらそうな携帯でどこかに連絡を取っていた白井が、

 

「はあ、とりあえず秋瀬さんとお姉さまが口論されている間に今支部にいる初春に確認をとってもらいました。改めてよろしくお願いしますわ、秋瀬さん。何でもAIM拡散力場関係の能力者だとか」

 

といったことで俺たちの低レベルな争いも終わった。

どうやら長点上機(アチラ)側も俺のことを認めたんだろう。こうもやすやすと認められたのは恐らくカエル顔やらどこかから事前に根回しがあったんだろう。

 

俺が話に乗るのは決定事項かよ!クソ!!

ま、気を取り直してってもういいかこの喋り方。本性はある程度ばれてるだろうしアチラさんが俺のことを優秀な生徒だなんていうわけもないし。

 

「そうそう、俺の能力はAIMノイズって言って簡単に言うと自分の周りに能力者だけに効くノイズをまき散らして能力の演算を封じるって感じ。ほらっ木山さん以外は何となく感じるだろ?」

 

「言われてみればそうですわね。先ほどから妙に頭に嫌な音が響いたり、変な埃みたいなものが見えると思ったら、あなたの能力でしたの。」

 

「そういうこと因みにそうはっきりと感知できるってことはお前は大能力者位ってことか。俺の能力は相手の強度によって効果が変わるからな」

 

つまり、大能力レベルでそれくらいってことはそれより上ならもっとってことで、御坂美琴は行動には出さないがかなり苦い顔をしている。腐ってもお嬢様流石に公衆の面前では襲ってこないか。

 

「………ザマァ(ボソッ)」

 

「聞こえてるわよ!」

 

電撃が飛んできた。

 

「痛い!」

 

普通に襲ってきたんですけどこの娘。

幸い手加減バージョンだったのか、外傷などは残らなそうだが恐ろしく凶暴だぞこの娘。

大体俺こいつと絶対馬合わねえんだよな。だって好みじゃないもん。

 

「俺の好みはこんな凶暴じゃなくってもっと保護欲を誘うようなそう、例えば空から降ってくる系のヒロインなんだよ。でもなかなかそういうのいないんだよなあ…」

 

「何言ってんのアンタ。声に出てるわよ?」

 

気づいたときには全員がジト目になって俺を見ていた。

 

後、一応この御坂美琴や本編ヒロインの銀髪シスターなどこの世界のヒロイン(ヒーローも)は結構空から降ってくる(落下する)奴らが多いことを彼は知らない。というか男キャラの方が割合が多い気がする。3主人公とか。

 

 

 

 

 

 

 

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