秋瀬七実と御坂美琴、そして白井黒子が会話している中、木山春生は自分が今しがた目の前の少年の口から出た単語に驚愕していた。
(今この少年は自分のことはAIMノイズと言ったのか!?)
いまだに信じられない。
この有名校の制服を着た少年があのAIMノイズいや、
どの分野から見ても研究者たちの知的好奇心をくすぐる存在。
ある研究からはその能力を元に能力者の能力発動を妨害するAIMジャマーや特定の音で演算を妨害するキャパシティダウン等が作られ、どちらの装置も暴走を誘発、レベル0には効かないなどオリジナルの色を濃く受け継いでいる。
学園都市によって特例として
人によっては超能力者以上の価値があると言われ、所属している長点上機学園へ実験への協力要請は尽きない。木山もその一人である。
大脳生理学専任の彼女から見ても彼はとても魅力的だがそれとは別に理由がある。
(彼を使えば
長らくその存在は学園都市の上層部等により秘匿されてきたが約1年前の6月頃よりその情報が徐々に知れ渡ってきたこの少年は(今でもデータベースを検索しても出てくるのは能力名と本当に簡単な能力紹介だけでそれ以上はかなり高度なセキュリティに阻まれているが)その能力から実験には学園都市最高のコンピューターである
ある理由からその
恐らく彼をだまして
(もっとも”今の”私には効くかもしれんがな)
今の自分――現在この席で話し合われている幻想御手事件の犯人である彼女はその副産物とも呼べる効果により特殊な能力者状態になっており、現在彼の発しているノイズを御坂美琴達ほどではないにしろ、いくらか感知している。その状態で抵抗されればただでは済まないだろう。
そしてもう一つ彼に手を出せない理由がある。
実はというと木山は以前に一度
そしてそれは忘れもしない――忘れることなどできない姿だった。
あの日、ちょっぴりと少しだけ幸せだった自分の日常を、自分の大切なものを壊していったあの姿。
瞼の裏に焼き付いているのは、苦しみながら意識を失っていく子供たちと自分の隣で笑うしわがれた顔の老人。そして、一番イメージに残っている苦しむ彼らより3つ4つほどしか違わないと思われる少年の姿でその顔はただただ無表情だった。
(ずいぶん雰囲気が違うがもし仮に彼があの時の
その日一通り事件について話し合ってそれからの話は木山と別れ、風紀委員の支部に戻ってからという感じに話がまとまり、超電磁砲とやや押され気味になりながらも睨み合いながら(白井黒子は二人の仲介をしているがなれないノイズによりいくらか元気がない)去っていく3人の姿を――正確には秋瀬七実の姿を眺めながら木山は一人胸の奥底に眠っていたどす黒い何かを抑えながら決意を固めていた。
「もし本当にあの時の彼なら……私は君を許さない」
最初は……いや秋瀬七実に出会うまではただ
そうやって人間を狂わせるのはやはり彼が