評価が地味に溜まっているのはとても嬉しいのですが……。
とりあえず出来てる分勿体ないので上げときます。反応次第で、どっちが更新されるか変わるかもしれませんね。
「俺と付き合ってくださいっ」
俺、
「……なぜ、私なのか。理由を伺っても良いですか?」
相手は同じ二年生。今年から同じクラスになった留学生、シュテル・スタークさん。
栗色のショートカットに空色の瞳。赤いフレームのメガネをかけている彼女を一目見て恋に落ちた。要するに一目惚れと言うやつだ。一目惚れに理由も理屈も要らなかった。いや、色々と言葉にしようと思えば上げれないこともないかもしれないが、それは無粋と言うものだろう。
俺の心をここまで引きつけて止まない彼女の魅力。その魔力にノックアウトされる男子は自分だけではないはず。時間をかければかけるほど、スタートが遅ければ遅いほど不利になると悟った俺は、友人の説得も聞き入れず告白することにした。海外からの留学生である彼女に幼馴染ステータスを持つ恋敵になりうる相手は、この近辺には存在しないはず。要するに善は急げ、という話だ。
初対面なのにリスクが高い? 危険を犯さずにリターンを得ようなんてナンセンスだ。それに、女の子の好感度はマイナスからプラスに逆転する方法もある、一気に印象値を稼げる初対面シーンは最大のチャンスだってとある神様が言っていた。
「一目ぼれって言ったら……、断られちゃうかな?」
「…………」
日本で初めての電撃告白は少なからず印象に残るだろう。それに相手の気持ちがプラスでもなければマイナスでもない状況なら、余程の事がない限り手酷い断り方はしない……、と思う。少なくとも彼女はそんな断り方をする人間には見えない。
「いきなりそんなことを言われても、返答に困ります」
「それは……、そうかもしれないね」
第一条件クリアー……。
これで俺は只のクラスメイトから、恋愛的感情で自分の事を見ている男子にランクアップを果たした。これから地道に好感度を上げていけばいい。一年間は同じ学年だし、学校行事も豊富な二年生だ。
「じゃ、じゃあ今直ぐに答えなくても――」
「でも――」
まずはお友達から。と定番通り締めて、今後の足がかりにしようと言う言葉は遮られた。しかし、短い期間ながら、練りに練った作戦と繰り返した練習はその程度では揺らぐことはなくて――
「――興味があります。その、恋愛というものにも……」
顔を恥じらいで赤く染め、目線を下に逸らしながら彼女は言った。
クリティカルヒット。おそらく俺のハートに追加の矢が深く突き刺さった。
俺は彼女の想像を超えた可愛さにしばらく思考が停止してしまうのであった。
「兎も角だ。定番通りまずはお友達からってやつです」
二人共正気に戻るのに五分を要した。それでもまだ、胸の奥からくる暖かな感情で顔が赤くなっているのが自覚できる。俺はなかなかとんでもない可能性の獣を目覚めさせてしまったのでは無いだろうか?
「定番……、ですか」
「ああ、お約束とも言う」
とは言ってもそんな物語の様な話ではない。極々一般的、平凡な恋愛ってやつだ。いや、俺自身経験は無いんだけど。まあ、テレビとか? 周りの話とか? 俺も非現実的な幻想に縋ったりするようなお年頃でもない。だからこそ今回の告白に踏み切ったというもの。現実に現実的な幸せをゲットする。それはきっと幸せなことだと思うのだよ。
「しかし、私は男の人とはあまり仲良くして来なかったので、どうすれば良いのでしょうか」
「いや、そんなに難しく考えないで良いと思うけど。ほらお互いの趣味とか好きな事で共通の話題を作ったりとかさ……。スタークさん読書好きだよね? 俺も結構本を読む方なんだけど」
事前に収集したデータによると、本を読むのが好きらしい。いや、ストーキングとかしてないよ。本当、本当。そんな余裕は無かったし。女子の情報を収集するのに長けた友人が一人いるだけです。冗談は抜きにしても、留学生という肩書きから彼女に質問をすると言った場面は少なくない。なので情報はかなり集まりやすかったらしい。
「趣味……、好きなこと……」
「そうそう。共通の話題といえば学校もそうだよね、授業の内容とか……」
嫌な教師の話題とかでも良いって
「勉強が好きなんですか?」
「い、いや。どちらかと言えば男子らしく嫌いだけど、わかり易い共通の話題だから……。スタークさんは勉強が好き?」
「ええ、学ぶことは楽しいことだと思います」
「そっか、だったら俺もこれからは多少努力するのも有りかも。分からないところがあったら聞きに行っても良い? あー、でもスタークさんはこっちの授業にはまだ慣れてないかな?」
「構いません、授業の内容に関しては問題ありませんね。しかし、まだ不慣れな部分もありますから、そのあたりは逆に頼りにしてしまうかもしれません」
「そんなの願ったりだよ。どんなことでも頼ってよ。出来る限りは力を貸すから」
読書と学校と勉強。プレイボーイ隆曰く、三つ共通する話題を掴めれば上出来と言っていた。しかし、学校と勉強は一纏めに出来そうなので、もう一押し必要かもしれない。
「スタークさんが他に好きなものって何かある?」
「好きなもの、ですか。星と――」
星。またも学問チックと言える好み。いや、知的なスタークさんマジ素敵!
「それから……。青葉さんでしたよね」
「あー、うん。なんか苗字で呼ばれるとくすぐったいから、空で良いよ」
「そうですか、じゃあ私のこともシュテルと呼んで貰っても構いません。それでソラ氏」
やったね! 名前で呼ぶ権利を頂いた。隆、お前やっぱスゲーよ! しかし、なぜソラ『氏』? 所謂外国人の勘違いした日本感の一つなんだろうか?
「ゲームはお好きですか?」
「ゲーム?」
ゲームってプレイス○ーションとかのビデオゲームのことか? あ、いや欧風に言えばゲームといえばチェスとかボードゲームの事? それならば嫌いということもない。
「まあ、嗜む程度には……」
「じゃあ、この後付き合ってもらっても構いませんか?」
あれ、何この超展開。まさかいきなりデェト? 聞いてないよ隆ーーー!
「えっと何処に行くの?」
「グランツ研究所です」
け、研究所? なんでまたそんな、一般中学生に似合いつかない場所に行こうというのか。何か用事があるのだろうか。いや、無ければいかないよな。
「え、や。何しに行くんでしょう?」
「ロケテストです」
ロケテスト、というのはゲームセンターに置いてあるアーケードゲームの、いわいるベータテストの様なもののはず。普段付き合いでゲームセンターに行く程度の俺は経験したことは無い。研究所と言うのは結構大げさな話で、そう言うゲームを開発している所なのかもしれない。だとしたら知り合いに職員がいて、そのテストプレイを頼まれている……、とか?
「何のロケテストをやってるの?」
「ふふっ、それはついてからのお楽しみです」
悪戯をする子供の様に小さく笑った顔のシュテル見て、俺はそれ以上追求することをしなかった。
そんな事よりも、また新しく見れたシュテルの可愛い部分とその顔の記憶を、忘れないように大切に覚え込む事を重視してしまったからだ。
全く関係は無いのですが、やはりD.C.Ⅱは最高だと思うんです。
無印は作りの荒さが目立ちますし、Ⅲとか期待した分ガッカリしたんですけど、それでもやっぱりⅡは良い。特に好きなキャラもいて、実はそっちの話も書きたくなっていたり……。オリ主物、特殊能力は……微? 無? ルートは複合してオリジナルにまとめて……。ヒロインはもちろん彼女。
はー、夢は広がるけどかったるいなー(棒
感想、評価があるとモチベが上がって次話が上がりやすくなります。
6/17日 10:30
学年を三年生から二年生に修正。
それに伴い大幅な改稿を行いました。