GOD EATER~神々の黄昏~ 作:ヤトガミ・レイナ・マリー・エクセリア
ヤマト達がアリサ、ユウの特訓を行って暫くした頃、第一部隊とヤマト達3人はエントランスに集まっていた
集まっているがヤマト達は第一部隊を呼び出した教官のツバキに呼ばれたわけでは無く、任務の間なだけだったりする
「説明は以上だ。何か質問はあるか?」
第一部隊に今回の任務の説明が行われていた
任務のターゲットは〝ヴァジュラ〟、あの日ど同種のアラガミだった
説明を終えたツバキにコウタがおずおずと手を挙げる
「あの…アリサを今回の任務に出してほしいなって…あれからずっと頑張ってるみたいだし…なんて」
「お前もか……他の者はどうだ?」
「…賛成です」
「俺も賛成だ」
ツバキの言葉に無口なソーマは何も言わなかったがリンドウを含め全員が賛成していた、後はアリサ本人の意志だけである
ツバキが少し考えるような仕草をしてからアリサの目を見ながら問い掛ける
「…アリサ、今回の相手はこの間と同種だ。大丈夫か?」
「………行きます、行かせてください!」
「よろしい…無理はするなよ」
自分の意見が通って嬉しいのか、思わずコウタがガッツポーズをする
「よっしゃ!俺達がいるから大丈夫だよ、な!」
コウタがそう言うがアリサは無反応で、後ろで寛いでいるヤマト達の方に歩き出した
「ありがとうございます…ヤマトさん、貴方たちのお陰でここまでこれました……」
「俺は別に何もしていない。アリサ自身が自分の〝意志〟を持っていたからだ」
「そうだよ~、それにアリサはここからが〝始まり〟だから全員生き残ること!」
「お姉ちゃん頑張ってね!」
「アナスターシャさん、ナナちゃん……はい!」
アナスターシャの言葉に元気をもらったアリサは力強く頷いた
「アナスターシャ、ナナ。俺たちも時間だ、行くぞ」
「は~い」
「わかった!アリサ、頑張って!」
アリサ…第一部隊に背を向けヤマト達3人は任務へと歩き出した
「ヤマト、お前達も無事で何よりだ」
ヤマト達3人が任務から戻ってくるとソーマを除く第一部隊の面々がエントランスのソファーで座っていた
「お疲れ様です、リンドウさん。そちらも……無事、ヴァジュラを討伐できたんですね」
「まあな…ところでお前、ユウとアリサをどんな鍛え方したんだ?二人の動きがベテランレベルだったぞ?」
「そうね、私も聞きたいわ」
欠員無しで帰ってきた両部隊をそれぞれ労うとリンドウがヤマトが鍛えたユウとアリサのことを聞いてきて、同じく気になっていたサクヤもリンドウに同意するように聞いてきた
「連日任務に連れ回して二人で熟してもらっただけですよ」
「本当のような嘘言わないで下さいよ!?連日連れ回されたのは本当ですけど、何度死にかかったと思ってんですか!?」
「どういうことだ、ヤマト?」
アリサの〝死にかかった〟を聞いたからかリンドウが普段よりも低い声でヤマトに聞こうとした
「大げさだな、アラガミも数もお前達二人を正確に評価して二人なら熟せる範囲で集めたんだ。それにハガンやテスカみたいな二人に荷が重いのは俺が処理しただろ?」
「それでも、オウガテイル20体やグボロ・グボロ3体は多過ぎだよ、僕達まだ新人ですよ?」
リンドウもサクヤもオウガテイル20体と聞いて顔色を少しだけ変えた
オウガテイルはアラガミの中でも出現率が高く、新人が実戦として最初に討伐するアラガミでもある
だが、オウガテイルは年に何人もの神機使いを喰らい殺している
この極東支部でも記憶に新しく中堅のエリックもその一人だった
「唯の新人なら最初の任務で俺達が手を貸してるからな?アリサが復帰直後とはいえ二人で熟せたんだ。ユウに関しては隊長になるのも近いかもな?隊長格なんて何人居ても足りないからな。ここは特に」
「いくらなんでも、早すぎません?」
「そうでもないだろ?ユウくらい優秀なGOD EATERは各地でほしい。隊長になれる素質を持つのも多くは無いからな。優秀な新人は早めに隊長にして経験を培ってほしいと思ってる奴もいるからな」
冗談のようにユウの隊長になれるかもしれないとヤマトは言うがユウ本人もそんなことは無いと思っていた
「ヤマトさんも隊長になれるのでは?接触禁種のアラガミを3人でかなりの数倒してますよね?」
「俺は隊長になる気は無いがな。それに俺はやることを終えれば神機使いを辞めて技術者に戻るつもりだ」
【え?】
ヤマトの「技術者に戻る」と言う言葉に第一部隊の面々は驚きを隠せなかった
「俺は根っからの技術者なんだ。アリサとユウは知ってるだろ?」
「そ、そう言えばそうでしたね」
アリサとユウはヤマトに連れて行かれた任務のことを思い出して苦笑いするしか無かった
「まあ、技術者に戻っても戦闘はできるからな、たまには素材狩りに出ることになるだろうし、有事の際は極東支部の守りにはなるさ」
アラガミを素材呼びできるのはこの世界何処を捜してもヤマトただ一人だけだろうとこの場の全員が心の中で思っていた
続く