早速予定より遅れている……
轟雷を連れていくようになってから約一週間。
これは、もうすぐゴールデンウィークが訪れると言う頃の話である。
今日もいつもと変わらず、フルスクラッチによる作品作り。
なので、いつも通りにサークルで借りている教室に向かう。
「誰かいるかい?」
そう言いながら
「あっ、えっと……」
そこには机に伏せていた
「どうかしたの、寝不足かい?」
そう言いながら僕は
「あっ、いや……」
と口ごもりながらちらりと自分のバックを見る。
彼にしては珍しく手持ちバックである。
やがて
「なあ
そう問いかけてきた。
もちろん心当たりはある。
と言うか今僕のバックの中にいる。
無論、素直に言う訳にはいかない。
「それって可動部の事?それがないプラモデル何てないだろ?」
『動く=可動部』と捉えての話なら的外れな回答ではないだろう。
そう思っての発言だった。
ところが、
「いやそうじゃない。自分で考え、自分で行動する。そんなプラモデルだよ」
「……へえ、もしそんなものが作れて、それを投稿できたら優勝間違えないだろうね」
まさか轟雷を見られたか?
いや、この手の物を好んでいることは彼らは知っている。
それに轟雷は素直で大人しい娘だ。
人前で無闇に動かないだろう。
「それを『フレームアームズ・ガール』っていうらしいんだが」
「えっ!?」
まさにそれを考えていた事が災いし、驚いた声を出してしまった。
「知ってるんだな?」
「……あ~」
これ以上知られるわけには行かない。
少し不自然になるが、教室を出ようと動き出そうとした瞬間だった。
「だったら話が早いわね、早く轟雷を出しなさい!!」
「……スティレット」
「何よマスター。こいつらも事情を知ってるんでしょ?
なら問題ないはずよ」
だが、これは轟雷を出さなければ収拾がつかないだろう。
「轟雷、出てきても大丈夫みたいだ」
「分かりました、マスター」
そう言って轟雷は出てきてくれた。
そしてじっとスティレットを観察してみた。
身長は轟雷と変わらないから約十五センチ程。
髪は水色のツインテールと、黄色で短髪の轟雷とは違う印象を与える。
「あなたはスティレットと言うのですか」
「そうよ轟雷。よろしくね」
そう言って握手を交わす。
悪い関係にはならないようだ。
「じゃあ早速バトルしましょう」
「え?」
いきなり何を言い出すのだ、この娘は。
そういう感じだった。
「スティレット、待て」
「私は犬じゃない!!」
「今すぐ戦わきゃいけないって訳じゃないんだろ?」
「そりゃそうだけど、戦わきゃ私達が送られた意味がないじゃない」
「ちょっと待って、ひとまず聞きたいことが二つできた」
「まず、私達って言ったけど他にもフレームアームズ・ガールがいるのか?」
「当然じゃない。でも、工場からの審査が終わってロールアウトされたのは二機だけよ」
その片方が私達よ、とスティレットが自慢げに語る。
これでまた質問が増えてしまったが。
「フレームアームズ・ガールって戦うことが目的なのか?」
「それは少し違うわ。『戦うこと』は合ってるけど、戦う相手は轟雷、あなたよ」
そう言ってビシッと轟雷を指差した。
「轟雷との戦闘データ、研究所が欲しがっているのはまさにそれよ」
何故だろう、質問する度、謎増える。
よし俳句みたいになったぞ、と少々現実逃避をしたところで、
「この場で戦うのか?」
「そんな訳ないでしょ?バカなの?」
「おい
「こっちも人格形成中なんだ、我慢してくれ」
「FAファクトリーから
「届いてたっけ?」
「私は知りませんよ、マスター」
だよね、と会話する僕と轟雷。
「そんな訳ないでしょ?」
「落ち着けスティレット」
「落ち着ける訳ないでしょ!!」
俺の予想を言おうか、と
「恐らく今日、俺たちが学校に行ってる間に届いたと思うんだが?」
「何でそう思うの?」
「まずこいつらが戦えることを知らない。それに轟雷は
「「「……」」」
なるほど、それならば知らないのも無理はないだろう。
と言うかに利にかなっているだろう。
スティレットもそう判断したのか反論しないでいる。
「じゃあこの後家に来てみるとして、最後。後もう一人のフレームアームズ・ガールは?」
「バーゼラルドって娘よ。あの娘ズボラだから自分のマスターにも説明してないかもしれないわね」
「ちゃんと説明したもん~」
どうだか、と言うスティレットと見慣れない白い娘に、
「「なんかデジャヴじゃね?」」
つい先日の
「……アンタ、マスターは?」
「置いてきちゃった~」
「なに考えてるのよ!!」
勝手に動き回るなんて、と大喧嘩が発生した事は言うまでもない。
『必要以上に知られてはいけない』は一体どこへ行ってしまったのだろう。
「えっと、バーゼラルド。君のマスターはどんな人?」
「えっとね、ここのサークルの人だよ~」
「ここの?」
同じサークルにフレームアームズ・ガールを送ったのは、対戦データを取りやすくするためだろう。
これで候補はかなり絞られた。
「アンタ、
「まだ出来上がってない」
もう持ち主は分かった。
「もしもし、なにか探し物してるだろ?いつもサークルで使ってる部屋にいるから今すぐ来て」
それだけ伝えて切った。
それから数分後。
「やっと見つけた……。勝手に動き回らないで」
息も切れ切れに、到着したばかりの人間、
「動いてないもん~、ずっとこの部屋にいたもん~」
バーゼラルドはぶりっ子のような話し方をする。
「スティレット、よろしいですか?」
「何よ?」
「なぜバーゼラルドはあんなにイラッとする話し方をするのですか?」
「おい
「その言葉は聞こえない」
なるほど、轟雷はああいった話し方はお気に召さないようだ。
特にあのような話し方をする予定はないが、心に止めておこう。
「そう言えば
言われてみれば確かに、と全員が思った。
と言うか、今この場を見られるのは非常に不味い。
何故ならフレームアームズ・ガールが三機も外に出ているのだ。
いくら小さいとはいえ、見つかるのは必然だろう。
そう考えていたとき、三人のスマホが鳴った。
見てみると、その
『今日からしばらくサークルを休む。作品を見るのはいいけど、壊さないように』
と言う旨の内容だった。
「……今から僕の家に来てみる?」
二人と二機の同意も得たところで、僕たちは帰宅することになった。
FAガールを作りたいな、と思ってしまいますね、アニメを見ていると。
前書きの遅れていると言うのは内容の事です。
予定では轟雷とスティレットの戦闘シーン(アニメ一話のBパート)に到達しきれなかったと言うことです。
今回前後書きがいつもと違うと思いますが、正直に書きます。
書くことが思い浮かびませんでした。
とりあえず月1ペースで投稿していこうと思います。
御愛読お願いします(楽しみであれば、ですが。また問題発言ですね、気を付けます)