フレームアームズ・ガール エブリ・デイズ   作:羽羊紅葉

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第2話目です
早速予定より遅れている……


FAガールが増えた日

轟雷を連れていくようになってから約一週間。

これは、もうすぐゴールデンウィークが訪れると言う頃の話である。

 

今日もいつもと変わらず、フルスクラッチによる作品作り。

なので、いつも通りにサークルで借りている教室に向かう。

「誰かいるかい?」

そう言いながら紅狼(くろう)は部屋に入る。

「あっ、えっと……」

そこには机に伏せていた戦勝(せんしょう)がいた。

「どうかしたの、寝不足かい?」

そう言いながら僕は戦勝(せんしょう)に近づいていく。

戦勝(せんしょう)は、

「あっ、いや……」

と口ごもりながらちらりと自分のバックを見る。

彼にしては珍しく手持ちバックである。

やがて戦勝(せんしょう)はため息を吐いてから、

「なあ紅狼(くろう)。動くプラモデルって知ってるか?」

そう問いかけてきた。

もちろん心当たりはある。

と言うか今僕のバックの中にいる。

無論、素直に言う訳にはいかない。

「それって可動部の事?それがないプラモデル何てないだろ?」

『動く=可動部』と捉えての話なら的外れな回答ではないだろう。

そう思っての発言だった。

ところが、

「いやそうじゃない。自分で考え、自分で行動する。そんなプラモデルだよ」

「……へえ、もしそんなものが作れて、それを投稿できたら優勝間違えないだろうね」

まさか轟雷を見られたか?

いや、この手の物を好んでいることは彼らは知っている。

それに轟雷は素直で大人しい娘だ。

人前で無闇に動かないだろう。

「それを『フレームアームズ・ガール』っていうらしいんだが」

「えっ!?」

まさにそれを考えていた事が災いし、驚いた声を出してしまった。

「知ってるんだな?」

「……あ~」

これ以上知られるわけには行かない。

少し不自然になるが、教室を出ようと動き出そうとした瞬間だった。

「だったら話が早いわね、早く轟雷を出しなさい!!」

戦勝(せんしょう)のバックから何かが飛び出し、そう叫んだ。

「……スティレット」

「何よマスター。こいつらも事情を知ってるんでしょ?

なら問題ないはずよ」

戦勝(せんしょう)が頭を押さえながら、恐らくその娘の名前を呼んだが、言うことを聞いてはくれないようだ。

だが、これは轟雷を出さなければ収拾がつかないだろう。

「轟雷、出てきても大丈夫みたいだ」

「分かりました、マスター」

そう言って轟雷は出てきてくれた。

そしてじっとスティレットを観察してみた。

身長は轟雷と変わらないから約十五センチ程。

髪は水色のツインテールと、黄色で短髪の轟雷とは違う印象を与える。

「あなたはスティレットと言うのですか」

「そうよ轟雷。よろしくね」

そう言って握手を交わす。

悪い関係にはならないようだ。

「じゃあ早速バトルしましょう」

「え?」

いきなり何を言い出すのだ、この娘は。

そういう感じだった。

「スティレット、待て」

「私は犬じゃない!!」

戦勝(せんしょう)の言葉にスティレットが反論する。

「今すぐ戦わきゃいけないって訳じゃないんだろ?」

「そりゃそうだけど、戦わきゃ私達が送られた意味がないじゃない」

「ちょっと待って、ひとまず聞きたいことが二つできた」

戦勝(せんしょう)達の会話を遮る形で僕は介入した。

「まず、私達って言ったけど他にもフレームアームズ・ガールがいるのか?」

「当然じゃない。でも、工場からの審査が終わってロールアウトされたのは二機だけよ」

その片方が私達よ、とスティレットが自慢げに語る。

これでまた質問が増えてしまったが。

「フレームアームズ・ガールって戦うことが目的なのか?」

「それは少し違うわ。『戦うこと』は合ってるけど、戦う相手は轟雷、あなたよ」

そう言ってビシッと轟雷を指差した。

「轟雷との戦闘データ、研究所が欲しがっているのはまさにそれよ」

何故だろう、質問する度、謎増える。

よし俳句みたいになったぞ、と少々現実逃避をしたところで、

「この場で戦うのか?」

「そんな訳ないでしょ?バカなの?」

「おい戦勝(せんしょう)、お前のお子さん、口が悪すぎるぞ」

「こっちも人格形成中なんだ、我慢してくれ」

戦勝(せんしょう)も苦労しているようだ。

「FAファクトリーから装甲(アーマー)とセッションベースが届いてるでしょ?」

「届いてたっけ?」

「私は知りませんよ、マスター」

だよね、と会話する僕と轟雷。

「そんな訳ないでしょ?」

「落ち着けスティレット」

「落ち着ける訳ないでしょ!!」

俺の予想を言おうか、と戦勝(せんしょう)が前置きしてから、

「恐らく今日、俺たちが学校に行ってる間に届いたと思うんだが?」

「何でそう思うの?」

「まずこいつらが戦えることを知らない。それに轟雷は装甲(アーマー)を着けていない。だから、届いていない、もしくはまだだと思ったんだが?」

「「「……」」」

なるほど、それならば知らないのも無理はないだろう。

と言うかに利にかなっているだろう。

スティレットもそう判断したのか反論しないでいる。

「じゃあこの後家に来てみるとして、最後。後もう一人のフレームアームズ・ガールは?」

「バーゼラルドって娘よ。あの娘ズボラだから自分のマスターにも説明してないかもしれないわね」

「ちゃんと説明したもん~」

どうだか、と言うスティレットと見慣れない白い娘に、

「「なんかデジャヴじゃね?」」

つい先日の鷲翔(しょうが)の登場と被るのは何故だろうか。

「……アンタ、マスターは?」

「置いてきちゃった~」

「なに考えてるのよ!!」

勝手に動き回るなんて、と大喧嘩が発生した事は言うまでもない。

『必要以上に知られてはいけない』は一体どこへ行ってしまったのだろう。

「えっと、バーゼラルド。君のマスターはどんな人?」

戦勝(せんしょう)が持ち主に返すべく、持ち主を尋ねる。

「えっとね、ここのサークルの人だよ~」

「ここの?」

同じサークルにフレームアームズ・ガールを送ったのは、対戦データを取りやすくするためだろう。

これで候補はかなり絞られた。

「アンタ、装甲(アーマー)はどこ行ったのよ?」

「まだ出来上がってない」

もう持ち主は分かった。

戦勝(せんしょう)がスマホを取り出すと、

「もしもし、なにか探し物してるだろ?いつもサークルで使ってる部屋にいるから今すぐ来て」

それだけ伝えて切った。

それから数分後。

「やっと見つけた……。勝手に動き回らないで」

息も切れ切れに、到着したばかりの人間、右烏(ゆう)がそう言った。

「動いてないもん~、ずっとこの部屋にいたもん~」

バーゼラルドはぶりっ子のような話し方をする。

「スティレット、よろしいですか?」

「何よ?」

「なぜバーゼラルドはあんなにイラッとする話し方をするのですか?」

「おい紅狼(くろう)。お前のところの娘も大概だぞ」

「その言葉は聞こえない」

なるほど、轟雷はああいった話し方はお気に召さないようだ。

特にあのような話し方をする予定はないが、心に止めておこう。

「そう言えば鷲翔(しょうが)は?今日は見てないけど……」

言われてみれば確かに、と全員が思った。

と言うか、今この場を見られるのは非常に不味い。

何故ならフレームアームズ・ガールが三機も外に出ているのだ。

いくら小さいとはいえ、見つかるのは必然だろう。

そう考えていたとき、三人のスマホが鳴った。

見てみると、その鷲翔(しょうが)から、

『今日からしばらくサークルを休む。作品を見るのはいいけど、壊さないように』

と言う旨の内容だった。

「……今から僕の家に来てみる?」

二人と二機の同意も得たところで、僕たちは帰宅することになった。




FAガールを作りたいな、と思ってしまいますね、アニメを見ていると。
前書きの遅れていると言うのは内容の事です。
予定では轟雷とスティレットの戦闘シーン(アニメ一話のBパート)に到達しきれなかったと言うことです。
今回前後書きがいつもと違うと思いますが、正直に書きます。

書くことが思い浮かびませんでした。

とりあえず月1ペースで投稿していこうと思います。
御愛読お願いします(楽しみであれば、ですが。また問題発言ですね、気を付けます)
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