フレームアームズ・ガール エブリ・デイズ   作:羽羊紅葉

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アニメは最終回になってしまいましたが、この作品はまだ続けます
今回のお話は、轟雷達のパワーアップから数日後のお話となります
そして残念ながら戦闘シーンはありません


フレームアームズ・ガールの危険な日

「ねえ、今度の休み、久しぶりに遊びに行ってもいい?」

唐突に鷲翔(しゅうが)がそう訪ねてきた。

そういえば最近は鷲翔(しゅうが)とは遊んではいない。

というのも、ここ数ヵ月はフレームアームズ・ガール達のデータ取りの為に、鷲翔(しゅうが)を呼べないからだ。

なので一段落している今は特別問題ないだろう。

という訳で了解と伝えると、

「ついでに戦勝(せんしょう)右烏(ゆう)も呼んで軽いゲーム大会にしない?」

「うんいいけど、何にする?」

「え~と……」

そう言って相談し始める。

そしてチャイムが鳴って、

「それに見せたいものもあるし、じゃあ今度の休みに」

そう言って鷲翔(しゅうが)は自分の席に戻った。

(『見せたいもの』って何だろうな)

と考えながら、紅狼(くろう)は授業の準備を始めた。

 

当日、紅狼(くろう)は部屋の準備をしていた。

準備と言ってもゲーム機をテレビに繋いで、轟雷(恐らく連れてくるであろうスティレットとバーゼラルドも)隠れられる場所を作っておく程度だ。

片付けはしないと言うか、綺麗に片付いているというのが本音である。

というのも、フレームアームズ・ガールの戦いは何故か紅狼(くろう)の部屋で行うことが多いからである。

なので、毎回綺麗に片付けているので問題はない。

後は、見せるプラモデルを選んでおくだけと思っていたときにチャイムがなった。

轟雷が隠れたのを確認してから返事をする。

無論三人同時だったので、玄関を開けて招き入れる。

三人とも「お邪魔します」と言って入ると、

「ジュース買ってきたよ~」

「俺は菓子を買ってきた」

鷲翔(しゅうが)戦勝(せんしょう)はビニール袋を見せながら入ってきた。

「悪い、何もない」

右烏(ゆう)が申し訳なさそうにそう言いながら入る。

「ねえ、ゲームする前に見せたいものがあるんだけど、テレビいい?」

そう訪ねる。

三人とも詳しく聞かされてない事で興味があったので、承諾すると、鷲翔(しゅうが)はテレビからゲーム機のケーブルを抜き、代わりに持ってきたビデオカメラのケーブルを差す。

三人は鷲翔(しゅうが)が買ってきたジュースをコップに移して準備を待つ。

そして、操作をして映像を映し出した。

写っていたのは、サークルで使う教室と、

『ねえ、コレ何かな?』

デザインナイフを振り回すバーゼラルドの姿だった。

予想外の映像に三人が同時にジュースを盛大に吹き出した。

その様子を見るなり大爆笑する鷲翔(しゅうが)

『ちょ、危ないわよバーゼラルド!!』

『刃物を振り回さないで下さい!!』

バーゼラルドから轟雷とスティレットが逃げる。

(流石に刃物は危ないようだ、というかバーゼラルドは一体何をしているんだろうな)

等と現実逃避していると、

「で、何か言いたいことある?」

鷲翔(しゅうが)が笑顔でそう問いかけてきた。

「あ、ああ。よくできた動画だな、どう編集したんだ?」

戦勝(せんしょう)が悪あがきを試みた。

だが、

「さっきジュースを吹いたよね、じゃあ心当たりがあるんじゃないの?」

鷲翔(しゅうが)が正面から突破しようとしている。

「それとも右烏(ゆう)に聞いた方が早いかな?なんで俺が直したプラモデルが動いてるの?」

「あっ……」

そうだ、忘れていた。

鷲翔(しゅうが)はゴールデンウィーク明けに、バーゼラルドの装甲を修理もとい組み直している。

それから一ヶ月程しかたっておらず、右烏(ゆう)が組んだという印象が強かったらしい。

さて、どうやってこの場を切り抜けようと考えていると、

「それとももしかして、無関係な奴が知ると始末されるような話なのか?」

そう言われて気付いた。

もしそうなら鷲翔(しゅうが)は……、

「大丈夫よ、そんなルールはないわ」

そう言ってスティレットが鞄から出てきた。

「いいのか、スティレット?」

「いいも何も、ほとんどバレたようなものよ。それなら変に疑られるよりも明かした方がいいわ」

スティレットがそう断言する。

「分かってると思うけど……」

「他言無用、でしょ?分かってるよ。証拠も何もないし」

スティレットの言葉に、鷲翔(しゅうが)がそう返した。

「それに言ったところでイタい子扱いだから、気にしなくていいよ」

そう言うとスティレットに手を伸ばすと、

「初めまして、鷲翔(しゅうが)だ」

「スティレットよ」

スティレットは人差し指を握っている。

それがフレームアームズ・ガールの握手のようだ。

「そうすればいいのですか?」

いつの間にか隣に立っていた轟雷に驚きの声をあげると、

「ええ、そうよ。轟雷はしてないの?」

「バーゼもしてないよ?」

「アンタには聞いてないわよ。それにそんな事だと思ったわよ!!」

スティレットが轟雷とバーゼラルドとの口論をし始めると、

「この子達、いつもこんな調子なの?」

鷲翔(しゅうが)はこっちに問いかけてきた。

三人とも苦笑いで答えていると、

「とりあえず初めまして、鷲翔(しゅうが)。轟雷です」

「バーゼラルドだよ~、あの時はありがとね」

鷲翔(しゅうが)がそれぞれと握手をしてから、

「じゃあゲームをしようか」

「軽いな!?」

戦勝(せんしょう)鷲翔(しゅうが)にツッコミを入れる。

いや、知りたいことは知ったからいいし、と返す。

「じゃあそれでいいが、一つ聞かせろ。なんでこんな動画を撮った?」

「ああ、コレ?これは……」

そう言って説明し始める。

要点をまとめると、

『授業内容を録画していたが、サークルの教室に置いたときにスイッチが入って録画していた』

と言うことだった。

「お前、言いたくないが下手すると盗撮になるぞ?」

「そんな下らない事に使わないよ。もし授業中に寝てもコレで撮った内容を見返してノートに取り直すんだ」

(※授業内容を録画することは推奨しません。絶対にしないようにしてください。

また、授業中に居眠りをしないようにしましょう)

そんな感じで騒ぎ始める人間四人を見ながら、

「人間って大変ですね」

「ホントにね」

轟雷とスティレットはそう呟いた。

「でもバーゼはお礼を言えたから良かったよ?」

バーゼラルドの言葉に、轟雷とスティレットは顔を見合わせてから、三機で微笑みあった。

そしていつの間にかゲームを始めた四人を見ると、それぞれの持ち主の膝や肩、頭に飛び乗ってその様子を眺めていった。

 

結局ゲームは鷲翔(しゅうが)のボロ勝ち、それに紅狼(くろう)戦勝(せんしょう)右烏(ゆう)と言う順番となった。

「くそ、コイツは……」

戦勝(せんしょう)は悪態付きながらコントローラーをテーブルに置く。

一旦休憩とばかりに全員が置くと、

「そう言えば轟雷たちを使って、何をしてるの?」

言われてみれば、説明するのを忘れていた。

「戦わせるんだよ、見るかい?」

「支障がなければ是非に」

そんなやり取りをしている間に、轟雷達はセッションベースを持ってきた。

それをテーブルの上で連結して武器ラックに武器を、充電くんに装甲を装着させる。

準備が整ったところで、

「「「フレームアームズ・ガール、セッション!!」」」

戦闘を開始した。

 

「ふ~ん、こうやって戦うのか……」

「そうだよ」

「お前がバーゼラルドの装甲を直した時は大変だったんだぞ」

「そうなの?」

鷲翔(しゅうが)の問いに、戦勝(せんしょう)は「ああ」と前置きし、

右烏(ゆう)が調子に乗って、好き勝手やってたんだぞ」

戦勝(せんしょう)が「なあ、スティレット」と問いかけると、「ええ」と返事をする。

「あの時はどうやってバーゼラルドを倒すか考えてたわよ」

「実質俺のせいか、済まなかったな」

申し訳なさそうに言う鷲翔(しゅうが)に、全員が「気にするな」と返す。

「あれは調子に乗った右烏(ゆう)が悪い」

「お前は直しただけだから、悪いところなんてないよ」

「マスターの言うとおりです」

「まっ、あのままじゃ張り合いがなかったし」

「お陰でバーゼは自由に飛べるようになったんだよ」

右烏(ゆう)以外の全員がそう言う。

そしてバーゼラルドは鷲翔(しゅうが)の前まで歩いていくと、

「本当にありがとうね」

またお礼を言った。

鷲翔(しゅうが)は微笑みながら人差し指でバーゼラルドの頭を撫でる。

こうしてまた一人、フレームアームズ・ガールの存在を知る人間が現れた。




さて、今回は秘密を共有する人間が増えてしまった訳ですが、あっさりいきましょう
また、前書きでも言った通りアニメは終わってしまいましたので?、この作品とアニメのキャラクターの違いの説明でも

轟雷
アニメでは強化形態で轟雷・改となりましたが、この作品では「+ウェポンセット1」となっています
コレは出来上がったのが改より前だっただけですが、どうにかして改を出したいです(しばらくあてはありません)

スティレット
解説役と強化形態に「+ウェポンセット2」が追加されています
アニメとはバーゼラルドと立場を入れ換えてますね
そう言えばまだスティレットの単独勝利の話がありませんね、努力します……

バーゼラルド
解説役と言う立場がなくなってますね、個性を減らしただけ、というのもどうかと思いましたが、後は前回までの後書きに書いている通りですね

余談ですが、装甲等の配色はアニメのものと違うプラモデルベースです
こちらの方が、プラモデルを持っている方はイメージしやすく、持ってない方はコトブキヤの公式サイトやレビューでどうなってるか確認しやすくするためです
最後にアニメ主人公のあおと友達の武器子ですが、現在出す予定ですが、まだ当分先となっています
また、オリジナルのフレームアームズ・ガールを出す予定はありません
長文になりましたが、ありがとうございました
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