終わりのセラフ~斬月持って異世界ライフ~   作:沢田空

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皆さんお久しぶりです
遅くなってすいません

ではごゆるりと


16話~家族と仲間~

──優の刀が己の体を貫いた

 

自分の体から血が流れる。そして意識がどんどん遠のいていく。そしてこれは前にも経験したものだ

 

「っ…」

 

「死ね吸血…え、何で翔が…?」

 

「優がミカを傷つけんのは見たくねぇからな…」

 

「は?ミ…カ…」

 

俺の言葉を聞き優は俺の後ろにいる吸血鬼を見る

そしてその目はさらに驚愕の色を見せた

 

「…いや…うそだろ…」

 

「ゆ…優ちゃん?それに、翔?」

 

ミカも驚いていた。それはこちらも同じだ

まさか吸血鬼になって生きているとは思わなかったからな

今も二人とも驚きにより体が硬直している

 

そんな二人を見た後、俺は自分の状況を見て笑う。情けない…っと、体には優の剣が刺さっており制服は自分の血で汚れている

 

(手で少しは塞いだけど、きついなぁこれ…)

 

ゆっくりと刀を抜いていく

ちょうど抜き終わったとき、やっと状況を理解したグレンが声をあげた

 

「お前…自分がなにしたか分かってるのか!!翔!!早く、その吸血鬼を殺せ!」

 

ミカはその言葉を聞き、その場から一旦逃げようとするが、グレンに刺した剣をグレンによって掴まれているため剣が抜けない、だから逃げることが出来ないみたいだ。その状況をみてグレンは勝ち誇ったように笑う

 

「はっ、俺の勝ちだ。ヴァンパイア!!」

 

そしてグレンはミカに攻撃を仕掛けるが、ミカの方が早く遠くに逃げた

それを見届けたあとグレンは俺のことを殴った

 

「ふざけんな‼︎てめぇなんで…邪魔した!」

 

「悪いと思う…。でもあいつは…俺達の家族なんだ…!」

 

刺されたところを押さえながら言う。そして俺の言葉に反応したのは優だった

 

「翔…本当にミカなのか…?生きてたのか…?」

 

「ああ、俺もびっくりだが本人だと俺は思う」

 

俺は言い終わった後自分の傷ついたはずの(・・・・・・・)手を見て、自虐的な笑みが浮かんだ

 

(流石は鬼呪と虚の超速再生(・・・・)の重ねがけだな。もう傷どころか失ったはずの血液まで回復してる)

 

 

そこで優が声を上げた

 

 

「お前……ミカなのか?」

 

優が金髪の吸血鬼に尋ねると、吸血鬼は俯き立ち上がった。

 

「あれ百夜 優一郎君と朝倉翔くんでしょー?いやーまさかの運命の再会。涙が出ちゃいそう〜。で…どうするんです?たぶん優ちゃん、翔くん人間どもに利用されてますよ?」

 

フェリドが隣にいるミカに問いかける

 

「当然、救う」

 

「醜い人間どもの手から?」

 

「ああ」

 

「でも、彼も人間ですよ。人間は決して僕らの仲間にはならない」

 

銀髪の吸血鬼が、そう言ったあとポンと手を叩く

 

「そうだ。じゃあクルルが君にしたように僕が優ちゃん達を吸血鬼にしてあげま…」

 

その瞬間、ミカは素早く動き銀髪の吸血鬼の首元を掴む

 

「僕の家族に手を出したら、殺すぞ」

 

獅子のような鋭い目でミカは睨む

 

「ふふふふ、冗談ですよ〜珍しく熱くなっちゃって。ま、じゃあ手を貸してあげましょうか。他の人間は僕が止めてあげるから、君は君の大切なお姫様達を奪ってきなよ」

 

ミカは持っていた剣を握りしめると鍔から茨が生え腕に絡みつき、持っている剣の刀身が更に赤くなっていった

そしてフェリドも剣を抜き、刀身を撫でる

 

「では、やりますか。優ちゃんと翔君以外の人間どもを皆殺しにしましょう~」

 

剣を手に近づいて来る。

 

「私をお呼びと聞きましたが…第七位始祖様」

 

急に聞こえた声。その声には聞覚えがあった。

新宿の防壁前で対峙した吸血鬼、クローリーだ

クローリーは先の、金髪と青い髪の二人の女吸血鬼を連れて、フェリドんぽ元に現れた

 

「ああ、クローリー君かぁ。待ってたよ〜。君たちがいたらもうゲームセットだねぇー、彼らを殺す必要もない。よし、家畜にしよう。殺さず生捕る。吸血鬼殲滅部隊家畜化計画〜」

 

「悪くないねぇ」

 

「終わりだ………!」

 

グレンが立ち上がり叫んだ

 

「総員離脱態勢!新宿は放棄する!」

 

「ち…ちょっと待ってくれよ!向こうにミカが…!俺の家族がいるんだ!だから撤退は…」

 

「今は無理だ優俺たちじゃあれを相手にしながらミカは助けられない」

 

「でも…」

 

「ちゃんと聞け。今は無理っつたんだ。誰も助けないと言ってない。でも今耐えろ。俺も助けたいが今は仲間の命が危ないんだ、納得してくれ優」

 

「…分かった」

 

優は渋々に納得してくれた

 

「撤退だ!陣形を崩さず、第二防衛ラインまで撤退!」

 

グレンの指示に従い、全員が撤退を開始する

だが、吸血鬼はそれを見逃そうとせず、追い掛けて来る

俺達の進行方向に銀髪の吸血鬼――フェリドが見えた

 

(いつの間に!)

 

「逃がさないよ〜ん」

 

「お前…フェリド・バートリー!」

 

優は“阿修羅丸”を抜き、斬り掛かる

 

「くそっ!」

 

それを見てグレンが悪態を吐きながら刀を抜き、後を追う

優の攻撃をすべて躱し、フェリドは笑う。

 

 

「速〜い。けどまだ若い」

 

そこで、グレンが横から攻撃を仕掛けるが、それすらも尋常ではない速さでよけてフェリドはグレンの後ろに現れる

 

「そして、ライオンも手負いじゃ剣線が鈍るねぇ」

 

「!!」

 

そして、フェリドはグレンを蹴り飛ばした

 

「グレン!」

 

助けに行こうと走り出そうとするが、俺達の前にクローリーと二人の女吸血鬼が立ち塞がる

 

「今度は逃がさないよ」

 

俺は気付かれないようにシノアの近くに移動し、小声で話す

 

「シノア、二人が危ない。一瞬でいい、隙を作ってくれ。その隙に、グレンと優を助ける」

 

「分かりました」

 

そう言うと、シノア、三葉、君月の三人が飛び出し、与一が弓で援護する。

 

君月は一人で金髪の女吸血鬼相手に奮戦し、三葉は青い髪の方、シノアはクローリーと戦い、与一がそれを援護していた。

 

君月がなんとか金髪の方の獲物を押さえ、三葉とシノアもなんとか獲物押さえ込む。

 

「今だ行け翔!!」

 

君月の声聞いて俺は全神経を足に集中させ、その場を離れグレンの下に移動した

 

「グレン!」

 

「翔…俺のことは良い!優が金髪の吸血鬼に連れてかれた」

 

「な!?ミカに!?」

 

遠くを見ると、ミカが優を連れ移動していた

 

 

「早く行け!手遅れになるぞ!」

 

「わかっ…「あっはー行かせませんよ」

 

俺が向かおうとした矢先に聞こえたのは憎きあいつの声だ。俺は思わず足を止めそちらに向き直った

 

「フェリド・バートリ―!!」

 

「お久しぶりですね翔君。ではこの前の続きと行こうじゃないですか」

 

そう言って斬りかかってきたのを咄嗟に斬月で防ぐ

 

「昔の俺と思うなよ!!」

 

すぐに仮面を付けフェリドに攻撃する。だが――

 

「確かにあのときよりは強くななっていますが、まだまだですね~」

 

全てをかわすかいなすだけ。こいつ…!!

 

「ふざけんじゃねぇ!!!」

 

俺は大振りに、力任せに斬月を振った

 

「…こんなものですか」

 

だがそれをフェリドは片手で受け止め、更には俺の首を掴んだ

 

「が!?」

 

「あの時から何も変わっていないんですね」

 

俺が変わってない…?そんなことない。あの時よりも強くなった。誰かを守れるようになった

 

――なのに弱いまま?

 

俺の意識が陥る一歩手前でグレンが横からフェリドに剣を振るった

 

「しっかりしろ!!翔!!」

 

その言葉に救われたと思った。下手したら俺は死んでいた。

 

「ゲホッゲホッ!!」

 

「いいから優の所に向かえ!」

 

「わかった!」

 

俺はグレンにフェリドを任せ優の所に向かった

 

 

 




まったく進まない…何故?(すっとぼけ)

次回もよろしくね
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