1話~血脈のセカイ~
ある日突然、未知のウイルスによって世界は滅びたのだという
生き残ったのは子供だけ
そしてその子供たちは地の底より現れた吸血鬼たちに支配された
ヴァンパイア暦2016年
地下都市サングィネム
俺がこの世界に転生してから親がすぐに他界して、百夜孤児院に入った
それからは原作通りに事が起きた。どうやら俺は前世の記憶を持っているらしい
名前も前世と全く変わっていない
とまぁ俺の話はこれくらいにしといて、今は原作のほんとに初めの方だ
「ミカ!翔!これ見てみろよ!」
声をかけられた方を見ると黒髪に翡翠目色の少年が本を指差していた
彼の名は百夜優一郎。自ずとしれたこの作品の主人公
「・・・ちょっと考え事をしてるんです話しかけないでくださーい」
そしてこっちは金髪の髪に青眼の少年が答える
彼の名は百夜ミカエラ。この作品の正ヒロイン?と疑ってしまう位に優が大好きな少年
「あと腕についてる腕章みたいな装置外すと紫外線で死ぬらしい!」
「興味ナッシングでーす」
「・・・同じく」
「大体優、そんなの調べてどーする気だ?」
「そりゃあ決まってんだろ!強くなって吸血鬼どもぶっ殺すんだよ!」
「はい出たアホ発言・・・」
そんな会話を目を閉じて聞いていると次第にどんどん意識が遠くなっていくそんな俺の意識を「じっとしてろ」という吸血鬼の声によって引き戻された。
「痛っ!!」
「うっ」
「つッ」
ブチッと音がして血が抜かれていくのが分かる
その感覚はいつになっても慣れない
「動くなよ。お前らは我々吸血鬼に生かされているんだ。ただおとなしく血を差し出してればそれでいい」
吸血鬼はそう言い、たち去っていった。
「くっそー、ああああもう我慢できねー !」
「いてぇし、フラフラするし!何よりあの吸血鬼どもの家畜を見るような目が気に入らねえ!俺らは豚か!?牛か!?鶏か!?」
そんな文句を並べていく優。きっと彼もこの生活が嫌なのだろう。食べ物も残飯のようなもの、そして何より吸血鬼の家畜として生きていることが、
「だからさミカ、翔、一緒に革命起こそうぜ革命!」
「なにその頭悪そうな計画」
「優、漫画を見るのもほどほどにしといた方がいいぞ」
「漫画なんてよ.ん.で.ねーよ!」
優をいじりながら会話をする。とりあえず俺は原作に逆らわずに生きることにするしかないみたいだ
「とにかく、吸血鬼にこれ以上目をつけられたくないから」なんとかかんやら言っているミカを無視して優はそこら辺を通っている吸血鬼に大声で叫んでいる。
「おめーら、いつかぜってぇ殺すからな!!俺毎日一万回(できるわけない)腕立てしてんだから…!!」
さすがのミカも呆れ果て、きーとんのかと優の頭にチョップをいれる。そんな光景をみて、流石に優が可哀想に見えて来たため現実というものを教える。
「優、人間が吸血鬼に勝てるはずがないだろ?しかも子供の俺たちが…」
「(斬月があれば何とかなるだろうな…)」
その言葉に優は少し俯く。少しは理解してくれたようだ。
そして声を絞り出すように言う。
「じゃあ、どうすんだよ!!?」
「頭を使うんだよ。優ちゃんでも、バカには無理。ねぇ翔?」
「そうだな、バカには無理かもな」
「お前等、ぶっ飛ばすぞ」
そんな会話をしてる時遠くの方から三人の吸血鬼が歩いてくるのが見えた。そこら辺にも吸血鬼はいるのだがその三人の中の真ん中を歩いている奴は周りの吸血鬼とは違う。
「あいつ…フード被ってねぇ…貴族か?」
「フェリド様!!」
ミカが笑顔でそのフェリドという貴族にかけよっていく。
「やぁ、ミカ君今夜も僕の館に来るのかい?」
「お願いします!」
フェリドはミカの顔の頬の部分に手を当てる。
「いい子だねぇ、君の血は美味しいから大歓迎だよ。」
そして、クルリと俺達の方を見る。そして、軽く笑う。
「今日はそっちの子達も来るのかな?」
「はぁ?行くわけ……」
このままいくと優は貴族に喧嘩を売りそうだったので優の口を塞ぎ俺がかわりに丁重にお断りする
「いえ、今日は僕達は遠慮します…またいつかお願いします」
「そう?それはざーんねん」
そう言ってフェリドは二人の吸血鬼をつれそのまま歩いて行った。
その吸血鬼の姿が見えなくなるとパッと優を放す。
「ミカお前…自分から血を飲ませてんのか?」
「そうだけど…、優ちゃんやっぱりここで生きてくには頭を使わないとね」
ゴンッ殴った鈍い音が響く
「ああ、もういいよ!じゃあ血でもなんでもやれよ!!んで家畜みてーにブヒブヒモーモー言ってろ!!」
そのまま優は背中を向けて帰って行った
横にいるミカを見るととても寂しそうな顔をしていたため声を掛ける
「大丈夫だよ。優はわかってくれる」
「うん。ありがと翔」
そしてそのままミカと別れ俺はある目的地に向かった
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そこは俺達が住んでいる場所よりも奥で誰も住んでいない廃墟の様な場所だ
流石に吸血鬼の奴らもここまでは見回りに来ないようなのだ。この事に気づいたのはごく最近なのだが・・・
「とりあえず始めるか」
いつもの特訓を、オーディン様に貰った特典の一つ─
色々と問題はあるがこの世界にまず
この世界ではいないもの力を出せばいいのか、ならば
簡単な話
これは俺の推測だが、オーディン様は仮面を出すために俺の中に斬月を鬼として作ったのではないか、ってな
それはそれで正解だったようだが、問題は更にあった
鬼としての斬月に話しかけようとするが反応が一向にない。これだと斬月も出せないし、仮面もクソもない、そう思った
だが、何故か
鬼の力もなしに。まぁこれはこれでそういう特典だと思い、特訓している
それから持続時間が約1分位は持つようになってきた
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家に帰るとすでに優は帰って来ており食卓にはカレーが並べてある。
「へーすごいね、こんなご馳走どこで?」
「ミカが裏ルートを見つけたんだって」
そう答えた茜にそうなんだと返し優の隣の席に座る。
仲良くみんなでカレーを食べ終えると明日のためにすぐに眠りにつく
みんなが眠りについた後多分起きているだろう優に向かってカレー美味しかったなっと言ってみる。するとああっと返事が帰ってきた
「なぁ、翔、やっぱり人間は吸血鬼には勝てないよな俺本当は分かって「優、それ以上は…優のその言葉みんな信じてるんだから」
「大丈夫。俺達はいつまでも吸血鬼の家畜で居るつもりはないよ。吸血鬼は倒せる」
「そうだよ、優ちゃんその言葉に僕も元気つけられているんだから」
「うおっ、ミカ!」
いつの間にやら帰ってきていたミカが少し泣きながら会話に入ってくる。そしてそうだっと手を打つとゴソゴソと何かを探し始めた。出て来たのは一丁の銃、そして地図それも人間世界への出口がかかれているものだった
「さぁ、ってことでもう逃げます。今日!いま!すぐ!」
「「はああああ?」」
ってこれ脱走のところか!だとしたらフェリドが待ち伏せているはず…なら止めるべきだ…みんなには悪いけど…
「ささ みんなを起こしてすぐいくよ。大丈夫全部計画済みだから。翔も手伝ってほらほら」
「だめだ」
その一言にミカは動きを止め、聞いてくる
「どうゆうこと翔?」
「この計画は失敗するからだよ」
その一言に起きたみんなも起こしていた優も驚いた顔をしている
「何でそんな事がわかるの?」
「それは…根拠はないけど、フェリド・バートリーにミカの計画はバレてる」
ミカの顔がどんどん血の気が引いてなのか青ざめていく
「そ…そんなことないだろ!何でアイツがこの事を知ってるの!?それに翔は何を知ってるの!?」
「(俺は原作を知ってるから、何て言えるわけない…どうすればいい…!こいつら止めるにはどうすれば!!)」
「ごめん。それは言えない」
「なんだよそれ!翔はこのままでいいの?!ここで一生を過ごすの?!僕はそんな嫌だ!!」
拳を強く握り、俺に言い切った
「ミカ…」
「なら翔は来なければいいよ!僕達だけで逃げるから!みんな行くよ!」
「ダメだミカ!行くな!」
俺の静止の声も無視してミカはみんなを連れていってしまった
「ミカ…!」
俺は1人残った家で拳を強く握りしめてみんなが出ていった扉を見ていた
「ミカちゃん、翔は来ないの?」
「翔兄置いてくの?」
子供たちがミカに聞くがミカは笑顔で答えた
「翔は…後から来るんだよ。ちょっとやることがあるって言ってたからね」
「ミカ…」
優が悲しそうな顔でミカを見る。それに気づいたミカが優に話しかける
「大丈夫だよ優ちゃん。きっと脱出出来る。それに…翔も来てくれるよ」
「そうだよな…翔が来ないはずないよな。それよりも大丈夫なのかミカは」
「え?」
「ホントはあんなこと思ってないのに言っちゃった事」
「…うん、分かってるよ。翔が来たら謝るよ」
「そっか。なら安心だな」
笑顔でミカに言う優
「でも、外出てどうすんだよミカ」
「ウイルスは12歳の僕らにはかからない残った一年で考えていこう」
「ああ」
そして、百夜孤児院の家族、1人を除いての脱出計画は始まった
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~門前~
地図通りに道を進んでいく
ある程度心配していたがあっさりと門まで着いてしまった
「まじでここが出口なのか?」
「地図によるとそうだねー。まぁ吸血鬼も家畜が逃げるとは思わなかったんでしょ。でも俺らは逃げるよ。さぁ行こう優ちゃん!みんな!脱出だ!」
そして出口に向かおうとした時声が聞こえた。それは今から起こることをよげんした悪魔の声、死神の声のように聞こえた
「あはぁ〜、待っていたよ哀れな仔羊くんたち」
現れたのはフェリド・バートリー
子供たちのさっきまでの希望に満ちた顔が今となっては血の気の引いた絶望の顔に変わる
「そうその顔 希望が消え去る時の人間の顔だからこの遊びはやめられないんだよね〜〜〜」
「遊びってまさか罠…そんな翔の言ってたことは本当だったの…」
今気づいても今更だもう遅い
それは一瞬の出来事だった。フェリドによって子供が血を吸われ絶命していく
それに思わず優は持っていた銃を放つ。だが・・・
「弾をよけた?」
「ダメだ優ちゃんこの距離じゃ当たらない!!」
「あれぇ、僕の銃までとったの?あははいいねぇ君らまだ抵抗できる元気があるんだじゃあもう一つ希望を上げよう」
出口の場所を指差してフェリドは続ける。
「実はその地図本物なんだそこの道を通れば外の世界に出られる。さぁ君たちの声を聞かせてごらんよ」
「逃げろ!!!みんなはしれ!出口まで早く!!走れ!!!」
だがその声すらも遅い
「言っただろ?僕は君たちの絶望した顔が見たいんだよ」
その瞬間、子供たち全員が殺される。かと思われた
『俺の家族に手を出すんじゃねぇ!!』
そこに現れたのはドクロのような仮面をつけた翔だった
翔side
「はっはっは…」
今俺は優たちの所に走って向かってる。どんなことがあったとしても家族を見捨てる理由にはいかない…!もしそれが血の繋がってい無くてもだ
「間に合ってくれ…!」
そう呟きながら門前へと急いで向かう
門付近に着くと、そこにはフェリドが逃げる子供たちを殺そうとしていた
「(やめろ!もう二度と大切なもんを失いたくねぇ!)」
俺は左手を顔にあて、力を集め引く。そうすると俺の顔には
俺は今出せる最大限のスピードでフェリドに向かって跳び蹴りを放つ
『俺の家族に手を出すんじゃねぇ!!』
それをフェリドは腕を交差してガードする。だがガードしたのにも関わらずフェリドは後ろに吹っ飛ばされた
踏ん張って留まったフェリドが言う
「あっはぁー何だいその力は?」
『お前には関係ない力だ』
「そう釣れないことを言うなよぉー」
わざとらしくいうフェリドに目を向けながら優たちに向かって言う
『優!ミカ!茜!他のみんなを連れて逃げろ!』
「んな!何言ってんだよ!翔!」
「そうだよ!翔も逃げなくちゃ!」
「翔と一緒に!」
『我が儘言うな!いいから逃げろ!!』
「悪いけど誰1人として逃がさないよぉ」
ニヤリとした笑みを浮かべながらフェリドは俺に近づいて右の突きを放ってきた。それを半身の状態で右に躱してカウンターに左の回し蹴りを放つ。だがそれをフェリドは左手でつかみ、俺を投げ飛ばした
それを空中で受身を取り、体制を整える
『クソ…!思ってた以上に強いな!!』
「君は対して強くないね」
そう言いながらフェリドは俺に近づき、蹴りを放った
それを俺は避けられずに腹にモロにくらってしまった
『がは!』
そのまま俺は吹き飛ばされ、壁に激突した。それを見てフェリドは哀れな目で見て言った
「うーん。これでは拍子抜けですねぇ。力はあるのに扱いきれていないなんて。では邪魔者は消えたし、残りを頂こうかな」
フェリドはミカたちの方を見て言う。ミカ達は逃げろと言われたのに逃げていなかった
「翔!」
「クソ!お前!!」
ミカと優はそれぞれに怒りを露わにする。だがフェリドはそれをあたかも知らぬように2人の間を抜け、他の子供達を殺していく。そして最後に狙ったのは茜だった
「やめろーー!!茜!!」
フェリドは茜を殺そうとするだがその瞬間フェリドは吹き飛ばされる
「まだ生きてるのか。君もしつこいね〜」
「はぁはぁ…当たり前だ…!家族は俺が守る!!」
既に俺の仮面は半分が無くなってる状態。体力も残っていない立っているのもやっとだ。
だからってここで引き下がったら残ったみんなが殺される。なら俺が身代わりになってでも助ける。それが俺が成すべき事となんだ
「「翔!」」
「全員急いで逃げろ…!時間を稼ぐ間に…はやく!逃げろ!」
「でも…」
「いいからい…け…」
そこで残っていた仮面も砕けて消える。通常異常な程の力を使う仮面を体力の限界まで使ったのだ。その反動で地面に膝から崩れ落ちる
「あっはぁー。時間切れのようですねー」
「「翔!!」」
「はぁはぁはぁ・・・」
「(力が入らない…これじゃあ…!)」
フェリドの方を見上げるとそこに茜の首に歯を立て血を吸っている所だった。そしてそれを見たミカが飛び込んでいき殺される姿。そして優がフェリドの頭を撃ち抜く光景があった
「ミカ!!ミ…!!」
そんな優の声を聞き急いでミカの所まで体にムチを打って駆け寄る
「行って…優ちゃん…」
「ふざけんな!!ミカも一緒に…」
「いたぞ、あそこだ!!」
追っての吸血鬼がすぐそこまで来ている。
急がないとミカがつくってくれたチャンスが無駄になってしまう
「俺の…家族…、やっと…やっと手に入れたのに…」
「行けよ早く!!!バカ!!」
今まで聞いたことないミカの叫び声そして優をドンッと突き放す。
「クッソォォォ!」
ひたすら叫びながら出口に向かって走る優
「翔、優ちゃんを家族をよろしくね」
「ああ、任せろミカ…!」
俺も優の背を追って走り出した
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「あと一人預言によれば出て来るんだが…」
「ここは…」
地下都市から出た俺は外の寒さに身を震わせるも、優の隣まで歩く
周りを見ると優と俺以外に三人。そしてその中の一人が近いてくる
「吸血鬼退治のためにお前を利用させてもらうぞ」
そう一言言うと俺と優をみてくる
「ああ、吸血鬼を滅ぼせるなら力を貸してやる」
こうして、少年二人の戦いというなの物語が始まった