終わりのセラフ~斬月持って異世界ライフ~   作:沢田空

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時間は見えてない…。あれ、今日は25日だよね(すっとぼけ)
遅れたからってなんぼのもんじゃい!!祝う気持ちが大事なんや!?

設定は置いといて。ほらこれご都合主義だしさ


特別編
~告白~


12月25日。それは世界が滅びる前ならクリスマスだった日。

そして世界が滅んだ日でもある。

でも今は違う。世界滅亡からようやく復興が始まった。

吸血鬼とは始祖を倒す時に手を組んでから不可侵の条約を結んだ。

その条約は──

 

とそんなことは今は置いておこう。今日とはあまり関係ないからな。

今日はクリスマスであり──

 

 

 

シノアの誕生日でもあるのだから。

 

 

 

 

 

 

 

「という事でクリスマスパーティーとシノアの誕生日会を開きたいと思います」

 

「なんか急に来たな。まぁでもいんじゃないか?昔と変わって世界も平和だし」

 

「おぉいいな!祝おうぜ!なんか、こうパァーっと!」

 

「優ちゃん、それすごくアホみたいだよ。でも、当日に言い出すのは翔だから置いとくとして。準備間に合うの?」

 

なんかすげー馬鹿にされた気がするが。それはそれとしてミカは吸血鬼から人間へと戻れた。え、方法?

そんなの本編読んでりゃ分かるから、今は気にするな。気にしたら負けだ。

 

「それなら大丈夫だ。三葉に頼んであらかた準備は終わってる。な、三葉?」

 

「あぁ。急に来たからビックリしたがな。残ってるのは部屋の飾り付けと料理だけだ」

 

「てことで、三葉は料理が壊滅的なので君月と与一に任せたい」

 

「おい!翔!?あたしだってやれば出来るんだからな!?」

 

「ハイハイ。それならオムレツをフランベするなんてことしないよーに」

 

「あぁぁぁぁ!?」

 

頭を抱える三葉。まぁ優が落ち着けるからほっとこう。

優に丸投げだ。

 

「材料とかはあるから頼んだ」

 

「しょうがねぇな。作りすぎてもいんだろ?」

 

「あはは…。任せてよ翔君。君月君はちゃんと見てるから」

 

「任せた与一」

 

「んで、翔は何するんだ?何か翔は別のことするみてぇだけど?」

 

「俺はシノアの事連れ出そうと思う。ここには近づかないように。一応サプライズだからな」

 

「ってことはそのまま行けばいよいよ告白か!?」

 

優が身を乗り出しながら目を輝かせる。告白か…、ってそんなんじゃねぇ!?

 

「何だやっとか」

 

「おめでとう翔君!」

 

「これでお前の相談という名の愚痴も無くなるな」

 

「これが愛のなせる技だね」

 

「こいつら…!と、とりあえず俺もう行くわ!そろそろシノア来るし!場所は俺の部屋だから任せたわ!」

 

逃げるように部屋を出ていく。何か背中に暖かい視線を感じるが無視だ無視。

 

────────

 

「やっと来ましたね〜。女の子を待たせるのはダメですよ翔さん?」

 

集合場所に行けば既にシノアはいた。…一応十分前何だけどな。

 

「悪い悪い、にしても早くないかシノア?」

 

「いえいえ〜これくらい常識ですよ。それに今日は翔さんがデートに誘ってくれましたから」

 

「な!?」

 

意地悪い笑顔を浮かべながらそんなことを言うシノア。ま、まぁ世間一般的に見たらこれはデートなのか…。

 

「と、とりあえず行こう。プランなんかないけど大丈夫か?」

 

「翔さんにプランなんか求めてないですから大丈夫ですけど、そういうの言うのはどうかと思いますよ?」

 

「わ、悪い…」

 

「冗談ですよじょーだん。さ、行きましょ翔さん」

 

「あぁ」

 

楽しそうに微笑むシノアの隣を歩き始める。そこで実感した。楽しみなのは俺もだし、それ以上に俺はシノアの事が好きみたいだ。

ほんっと好きなやつに対して弱いな、ったく。

 

 

 

────────

 

「とりあえず歩きながら服でも観るか」

 

「そうですねぇ。私もそろそろ新しい服が欲しかったので。折角なので翔さんに選んでもらいましょか」

 

「おまっ…マジで言ってんのか?俺そう言うセンス無いぞ?」

 

「いいですよ〜。私が翔さんに選んで欲しいんです」

 

「そういうもんか?」

 

「そういうものです」

 

「はぁ分かった。けど文句言うなよ?」

 

「それは翔さんのセンス次第ですねぇ」

 

ほんっと小悪魔みたいだよ。

今もそんな感じの笑顔浮かべてるし。

 

「おっ、ここいんじゃないか?」

 

「それじゃ入ってみましょうか」

 

入ったのは女物専用の衣類店。…何か店員の目が暖かいんだけど。

周りを見渡してシノアに似合う服を探す。いつもシノアが着てる服っていえば……

 

・軍服

 

・ワンピースまたはスカート

 

ってこれだけじゃねぇーか。……無難にワンピース選ぼ。

そしてふと目に入った一つのワンピース。色は真っ白で、シノアの髪の色と合わせると凄くいいと思えた。

なんなら上からカーディガンとか羽織れるし。

 

「なぁシノアあれ──」

 

隣に目をやれば、ワクワクとこちらを見ているシノアが。

おい、他のも見ろよ。最初は見てたじゃねーか。なんで今はそんな目をキラキラさせてんだ。

 

「何ですか翔さん?この美少女であるシノアちゃんに似合う服でもありましたか?」

 

「はぁ…とりあえず美少女は否定しないけど、まぁあったよ」

 

指をさしてさっきのワンピースを指さす。それを見たシノアは少し驚いたようにしていた。何かあったか?

 

「いえ、なんでもありません。じゃああれにしましょうか」

 

「おいおい、そんな即決でいいのか?」

 

「当たり前じゃないですか。翔さんが選んでくれたんですし。断る理由がないですよ」

 

それだけ言って店員の所へと行ってしまった。

何だあの子、天使か…。いや小悪魔の皮を被った天使なんだ。

 

シノアが会計を終えて声をかけるまで放心してたのは出来れば俺だけの心に閉まっておきたい。

 

 

 

 

 

そのあとも所謂ウィンドショッピングをしながらも時間は経過していった。

ちょうど夕方頃、優から連絡が来た。

 

『準備終わった!シノア連れてきてもいいぞ!それと告白するならムードが大事だってミカが!』

 

余計なお世話だ!…とりあえず準備も終わったみたいだし行くか。

 

「なぁシノアこれから──」

 

呼ばれて振り向いたシノアを見て、言葉を失った。

時刻は夕方。今日は快晴だったおかげで夕日が綺麗に見えていた。

その夕日がシノアを照らして、それはもう────

 

「綺麗だな…」

 

「何が綺麗何ですか?はっ!美少女である私が綺麗、そう言いたいんですね?」

 

「…そうだよ」

 

「え?翔さん今なんて」

 

「だから!シノアに見惚れてたんだよ!」

 

ヤケクソ気味に叫ぶ。ふとシノアを見れば顔を紅くしていた。

 

「ずるいですよ翔さんはいつも…いつも不意打ちのようにそうやって…」

 

「シノア…」

 

「翔さんはいつもそうです。家族の誰かがピンチになったら颯爽と現れて。助けてくれて。いつも安心させるように笑顔を向けるんです。でもあなたはいつもボロボロだった。私が始祖に吸血鬼化された時だってあなたは自分の命を投げ打ってまで助けてくれました。

いつからだったか分かりません。私がこの気持ちに気づいたのは、自覚したのは最近だったから。

私は────

 

 

 

 

 

 

 

翔さんの事が好きです」

 

「シノア」

 

「貴方の笑う姿が好きです。「シノア」怒るところも好きです。誰かの為に何かをしようとする姿も好きです。家族を大事にするところも「シノア!!」!!」

 

「…俺はそんなキレイな人間じゃない。それどころか人間でもない。俺は鬼と同化した生成りだ。だから──」

 

「そんなのは関係ありません。翔さんは翔さんだから」

 

ニコッと笑うシノア。また助けられるんだな。それに彼女だって勇気を出して言ったんだ。なら、俺だってそれに答えないと──

 

「俺もシノアの事が好きだ。シノアが思ってる以上に好きだ」

 

「何言ってるんですか?私の方が翔さんが思ってる以上に大好きです」

 

「いーや、俺の方が大好きだ」

 

「私です」

 

「俺だ」

 

「「……プッハハハハ」」

 

二人して何してんだろうな。可笑しくてしょうがない。でも一つ言えることは────

 

「好きだよシノア」

 

「私も好きです翔さん」

 

二人して手を繋ぐ。まだ少し恥ずかしいけど、いつか慣れるだろう。そんな時になってもちゃんと伝えよう。しっかりと真正面から、好きだって。

 

 

 

 

────────────

 

「この後は翔さんの家にですか?いいですけど…まさか!シノアちゃんついにヴァージンを!?」

 

「そんなことないから安心しろ。それよりも今日は何の日だ?」

 

家の前に着いて、そんな質問をする。

 

「今日は12月25日だから…クリスマスですか?」

 

「そうそう、それともう一つ」

 

「もう一つ…ですか?」

 

「答えは」

 

それと同時に扉を開く。開くと同時にパパッンとクラッカーの音が響く。

どうやら優たち全員がお迎えのようだ。

 

「「「「「シノア(さん)誕生日おめでとぉ!!」」」」」

 

「えっ?これは…」

 

「シノアの誕生日会だよ」

 

「翔が前々から三葉と準備してたんだ!そんで今朝色々と頼まれた!」

 

「優ちゃんそれだとかなり説明省いてるよ。正確に伝えるなら『翔がシノアに愛を伝える会』だよ」

 

「おぉぉ!!確かに!!やっぱミカは頭良いな!」

 

「そういう事じゃねぇ!?いや伝えたからあれだけど!?」

 

「え?伝えたの?」

 

「あっ」

 

「詳しく聞こうか翔?」

 

「いや、それよりもさ、ほら。料理冷めるだろうし。な?」

 

「「「問答無用!!」」」

 

優、君月、三葉が俺へと襲い掛かってくる。それを与一とミカは笑いながら見て、シノアは──

 

「大好きです翔さん」

 

不意打ちは卑怯だぜシノア。

でも俺も──

 

「大好きだ」




時間間に合わなくてすんません
無茶苦茶だけど許してください。
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