長くなったんで二つに分けました
ではごゆるりと
「さーてここだ」
グレンが言いながら、大きな扉を開ける。その中には鬼の形をした大きな像があった。そして異様な雰囲気に包まれている
ゆっくりと部屋の中に入ると、急に頭痛に襲われる
「・・・っ」
「大丈夫ですか?」
俺の様子に気づいたのかシノアが声を掛けてくる
「ああ、大丈夫だ」
「なんだここは・・・」
優がグレンに聞く。グレンはそれにこう答えた
「お前が一番欲しがってた最上位の鬼神を封入した武器が集まってる部屋だよ」
「最上位の鬼・・・じゃあこれがあれば吸血鬼狩れんのかよ」
「そりゃあお前の実力次第だな 」
周りを見渡すと俺らの一回りはでかい鬼の像がある。それは俺達をどこか嘲笑っているようにも見える
「まぁでももういいだろ、始めようぜ。だらだらとおまえらに付き合うほど俺も暇じゃねぇんだよ」
俺達に早くやれとうながすグレンに優が聞く
「で、どうすればいい?」
「好きな武器を選んで儀式陣に入れ。武器に触れたら自動で契約の儀が始まるようにできてる。お前らが鬼に負けなけりゃ力が手に入る」
グレンの説明の途中で一つの視線を感じる。誰かに見られている、と言うよりはこっちに来いと読んでいるそんな感じがする
今度は視線は消えるも、頭痛に襲われる
「(っんだよこれ・・・!誰が俺を呼んでんだ!)」
一人で何かと戦っていると優、君月、与一はもう儀式陣に入って待っていた。なかなか儀式陣に入らない俺にグレンは声を掛けてくる
「翔、お前も早くしろ」
「わかってるよ・・・!」
フラフラと俺は目の前に鞘も柄も鍔もハバキも無い、出刃包丁のような形状の巨大な刀身のみの刀がある儀式陣に入る
その時にシノアの忠告の声が聞こえた
「翔さん!!それは危険です!!」
そんなシノアにいつもの笑顔で言う
「大丈夫だシノア。ちゃんと戻ってくるから。それじゃやっと見つけたお前の力を俺によこせ!!」
その言葉と一緒に目の前にあった刀を抜く
そして俺の意識は途絶えた
目を開けて当たりを見渡すとそこには高いビル等の建物が並ぶ街並が
「出てこいよ、『斬月』」
そんな考えは置いといて、斬魄刀の名を・・・いや鬼の名を呼ぶ。すると目の前に真っ白の俺が現れた
「よぉっ」
「まさかお前が鬼としていると思ってもなかった」
ぶっちゃけると鬼としておっさんが来ると思ってたからな
「なにしに来たんだテメェ?オレは弱ぇテメェに力は渡さねぇよ」
「あぁ?」
「テメェの代わりにオレが復讐してやるよ変われ翔」
「はっ、忘れてたわおまえが鬼だっての。なら力づくでやってやるよ!」
俺は仮面を出す。それを見た白いオレは呆れたように言う
「それで勝てると思ってんのかぁ?」
急に俺の目の前に現れ、俺の仮面ごと顔面を掴む
「ほんと何も知らねぇんだなテメェは。それはオレの力だ」
『な!?』
仮面をいとも簡単に砕き、俺の顔をを掴む
「仮面ってのはテメェが考えた通り特典って奴で使えてるが、それは鬼の力を媒介にしてんだよ。テメェは自分で出せるようになったと思ってるみてぇだが、四年前に出せるようにしたのはこのオレだ」
「ンなこと・・・信じられるか・・・!」
「信じようが信じまいが知らねぇがテメェは勘違いしてるみてぇだ。仮面なんてモン鬼の力無しに使って代償がねぇ訳ねぇだろうが」
「がっ!」
俺の顔を持ったまを投げ飛ばす。俺は何も出来ずに吹っ飛ばされ、ビルに突っ込んだ。その衝撃でビルが崩れた
「あの仮面の代償に俺はテメェの原作としての知識を
この事に驚きを隠せなかった。俺が原作の知識を思い出せなかったのはこういうことか
崩れたビルの中から何とか立ち上がりオレを見据える
「テメェには呆れたもんだ。ここまでされて何もやり返さねぇんなんてな。オレはそんな腑抜けた王に従うなんてゴメンだ、だから変われ翔。オレがテメェの代わりに暴れてやるよ。何なら周りにいる奴らから殺してやるよ」
そこでオレはニヤリと笑い言い放った
それは俺の触れてほしくない過去
償うことも出来ない業
「お前が昔
「!…てめぇが何でそれを知ってる…!どうやって知った!?」
「そんなの知らねぇほうがおかしいんだよ。オレはお前の一部なんだよ。お前がどんなに隠そうとお前の中にいるオレにとっては隠し事なんてのが無理なんだよ!」
「……やる」
「あぁ?」
「殺してやる!!」
「てめぇに出来んのか!?無理だな!!浅ましく生きてきたてめぇに俺は殺せねぇよ!!」
「来い斬月!!」
俺の声に反応して右手に柄も鍔もハバキもない出刃包丁のような刀が現れる
「かかって来いよ」
「はっ、武器持っただけで強気になってんじゃねぇよ!来い斬月」
その声に反応してオレの手に斬月が現れた。だが色の全てが反転していた。そこだけが唯一の違いだった
「なっ!?」
「何を驚いてやがる。オレは斬月なんだぜ?オレがこいつを呼ぼうとおかしかぁねぇだろ…が!」
そう言い俺に斬りかかってくる。オレは連続的に斬りかかってくる。俺はそれを何とか斬月で防ぎながらにいた
「さっきの威勢はどこに行ったんだ!翔!」
「クソが…!」
思わず悪態を付いてしまう。それもそうだこいつは俺自身。俺のクセやそういったものを全部知ってる。だかそれを抜いても強い
反撃する余地があまりにもない
「こんなんならとっとと死んでオレに体を寄越せ」
そう言ってオレは攻撃の手を一旦止めた
「てめぇには心底呆れたぜ」
「なに?」
「啖呵をきっておきながら防戦一方。攻撃もしてこない。そんな奴に力は渡さねぇよ!それにこいつで終いだ」
オレは斬月を上段に構え力を集まっていく。それは幾度となく見たことのあるもの
前世でみたあの技と同じもの
それは…
「月牙天衝!!」
振り下ろされた斬月の青白い光の奔流が俺を喰い殺すように襲った