ハリー・ポッターと最悪の血筋   作:おでこぽん

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お気に入りの数がものすごく増えててびっくりしています。びっくりしすぎて変な声出ました。いつの間にこんなに…。ありがとうございます!

今回、特筆すべきことは何もありません。クリスマスまでの日々を、つらつらと綴ってみました。


何気ない日々

ハーマイオニーと和解して、あたしの毎日はすごく充実したものとなった。

普段はハーマイオニーやロン、ハリーと一緒に授業を受ける。今まであんまり居られなかった寮の談話室も、4人で過ごすことでようやく落ち着いて使うことができるようになってきた。

さらに3人のお陰で、やっと校内で歩き回ることができるようになってきた。動くことのない絵の額縁や、銅像、壁の模様など、記憶のポイントとなるところを3人が教えてくれたからだ。

 

 

また、ハーマイオニーと仲直りしてからというものの、あたしは積極的に他寮の友達にもハーマイオニーを紹介するようにした。特に、魔法族の生まれであり、マグルの生活に少しも触れたことがないような子。

というのも、

 

ハーマイオニー「…そして、シンデレラはおうちへ逃げ帰り、12時までに彼女にかけられていた魔法はとけてしまったの。王子様は彼女のことが忘れられず、躍起になってガラスの靴に合う娘を探せとのお触れを出しました。…はい。今日はここまで!また明日お話ししてあげるわ!」

ハンナ・アボット「ええー!早く続きが知りたいわ!」

スーザン・ボーンズ「本当ね!マグルの物語に出てくる魔法使いって、どうしてそんなにいじわるなのかしら!12時に必ずとける魔法だなんて!」

エロイーズ・ミジョン「そうそう!でも楽しみだわ、王子さまはエラを見つけられるのかしら?」

 

そう。あたしはハーマイオニーに教えてもらったマグルのおとぎ話を、同じくほかの友達にもお話してもらうことにしたのだ!

この計画はうまくいった。この年代の女の子たちはみんなこの手の物語が大好きだし、マグルに出てくる魔法使いはあたしたち魔法族にとって新鮮で、とても面白いのだ。それに、魔法族にはない「お姫様」や、「王子様」といった登場人物。初めは、秀才と名高いハーマイオニーのことを敬遠していた友人たちも、この頃はハーマイオニーを見つけるや否や物語の続きをねだるほどに親しくなってきている。

 

ハーマイオニーにとって、あたし以外の友達も作るということは重要だと思った。ハーマイオニーが例えあたしと離れていても、他の友達がいるという安心感は必要だし、ホームシックにはこういう薬が一番効くと思うからだ。こうしてあたしたちは、スリザリン以外の三寮の、同学年の女の子たちみんなと友達になっていった。

 

あとはスリザリンの女の子たちと、どれほど仲良くなれるかだなあ…。あの子たち、あたしを見たらすぐに知らんぷりをしたり、時には睨んできたりするんだもの。為すすべなし。

 

そう考えていると、ハッフルパフの子たちと話を終えたハーマイオニーが、あたしの元へと戻ってきた。

「ちょうどいいところで終わらせたから、次はいよいよクライマックスよ!…お伽噺を話すのって、結構楽しいのね。」

「ハーマイオニー、お話がすっごく上手だもの!聞き惚れるわ。」

「…ありがとう、アリス。

私、今までマグル出身であることに嫌悪感すら抱いていたわ。でもアリスがたくさんのお友達に私のこと紹介してくれたから、私、マグル出身であることに誇りを感じられるようになったのよ。本当に、アリスのおかげだわ。」

 

こうやってハーマイオニーは最近、たびたびしんみりとあたしのことを誉めてくれる。あたしはそういうの、ちょっとむずがゆいので、

「はーい♪ごはーん♪」

といって誤魔化すのであった。

 

…笑ってあたしの頭を撫でてくるおバカたち(ハリーとロン)は気にしない。

 

 

 

 

 

 

 

今日は、ハリーのクィディッチ初試合だ!相手はスリザリン。ハリーは朝から青い顔で、ロンやハーマイオニーに元気づけられていた。それでも覇気がないので、あたしはムカついて、特製のソーセージパイをハリーの口に突っ込んでおく。

 

「ふぁひふふんふぁふぉ?!(何するんだよ?!)」

 

「覇気のない顔してるからよ、ハリー!あなたね、その年でシーカーに選ばれたことにあぐらかいてるんじゃないでしょうね?あなたが今日試合でミスなんかしたら、あたしがすぐそのシーカーの座奪って、次の試合で活躍してやるんだからね!あたしにシーカー奪われたくなかったら、その青白い顔やめなさいよ!機嫌の悪いドラコみたいな顔してるわよあなた!」

「アリス、あなた、さすがにマルフォイに失礼だと思うわ…。」

 

ハーマイオニーに釘を刺されたものの、あたしの苦言は効いたようだった。

ハリーは、

「いやだよ、アリスにシーカーを奪われるなんて。君、試合のたびに怪我しそうだもの。」

と笑って、なんとか朝食を詰め込んでくれた。失礼な。

 

 

 

 

結果的に、グリフィンドールの圧勝で、ハリーのデビュー戦は幕を閉じた。途中、ハリーの箒が暴れだすという非常事態が起きたが、ハーマイオニーの働きでハリーは持ち直すことができたのだった。

 

ということで、今は試合後。ハグリットのおうちにお邪魔している。

 

三人はハグリットに何やら申し立て?をしているけど、難しそうな話だったのであたしはファングとたわむれていた。

ファングはかわいい。よだれがでろんでろんだし、そのよだれはちょっと臭いけど、あたしたちが来たとわかるとすぐ飛びついてくる。ハグリットが言うには臆病者らしいから、森の番人の番犬としてはどうかと思うけど。今度会ったら歯磨きをしてやろうと目論んでいる。

 

そうこうしているうちに、ハリーたちの話は終わったらしい。城に向かう途中で、考え込んでいるハーマイオニーに話しかけられた。

「アリス、あなた、さっきの話聞いてた?」

「ううん、全然!」

満面の笑みで答えるあたしを見て、何やらおバカたちがずっこけている。

ロン「アリス、聞いてなかったの?スネイプがハリーを狙ってるって話!」

「スネイプ先生?あたしはその隣にいた、クィレル先生が怪しいと思ってたけど?」

ハリー「クィレル先生じゃない、絶対、絶対スネイプだ。だってあいつ、僕のこと敵視してるもの。じゃあアリス、ニコラス・フラメルについて何か知らないかい?」

「ニコラス・フラメル…?ああ、錬金術の人?えーと、665歳。フランス人。ダンブルドアと一緒に賢者の石の開発をしたわ。ダンブルドアの蛙チョコレートの背面に載ってるわよ。あと…そうね、『近代の錬金術 第3巻』だわ。ハーマイオニーなら知っているんじゃない?」

「「「それだ!!」」」

 

 

ということで、それからの日々はハーマイオニーの指示で、あたしたちは図書館にこもりニコラス・フラメルや賢者の石についての資料をさらに漁ることとなるのだった。ハリーとロンは文句たらたらだったけど、あたしは普段読まない本が読めて楽しかったな。

 

 

 

 

 

 

 

 

そういえば、そろそろクリスマスだなあ。そう気がつくのは、校内の飾りつけがクリスマス仕様になってきてからだった。

 

ハリーとロンはクリスマスも学校に残るらしい。二人でニコラス・フラメルの本を探すんだって。なんとか禁書の棚に忍び込んでみたいんだよねって、ハリーがこっそりとあたしに教えてくれた。楽しそうですねお供したいです。

 

 

あたしは毎週の授業、そして校長との訓練に精を出していた。訓練はなかなか上手くいかない。指輪を外したらやっぱり魔力が暴発するし、もう一度指輪を付けたくないという感情に駆られるのだ。校長先生いわく、

「本来の魔力が出せることを、心の奥底で望んでいるのかもしれんのお…。まあ、しばらくはこの訓練を続けて、魔力を発散させてみようかの。蛙チョコレートはいかがかね?」

だそうだ。

 

 

 

 

そんなあたしの最近の楽しみは、みんなのクリスマスプレゼントを考えること、そしてリルにクリスマス仕様の首飾りを付けることだった。クリスマス当日はサンタの帽子も被ってもらおうと思っている。真っ白なリルにサンタの格好させたら、ぜーったいかわいい!

リルは学校に来てからというものの、校内を徘徊しているか、あたしのベッドで寝ているかでなかなか一緒に遊べない。まあ、本人(本猫?)は学校生活を楽しんでいるらしいからいいんだけどね。

 

でもリル、小さいままなんだ。食べさせてはいるはずなんだけど。それを相談すると、ハーマイオニーからは

「元々小さい種なのかもしれないわよ?それか、魔力を秘めているから小さいとか。」

と教えてもらった。なるほど。

 

(それを聞いていたフレッドとジョージに「「そうそう、アリスみたいにな!」」と言われたので、生地を焦がしてしまった失敗作のミルクレープを、魔法で飛ばして口に突っ込んでおいた。

フレッド「来ると思ってたぜ!」ジョージ「でもちょっと苦いな!」)

 

 

 

月日は流れ、あたしとハーマイオニーは9と4/3番線行きの汽車に乗り、家族のもとへと帰っていく。またね、と挨拶をした後、あたしは駅で待っていたパパとママに飛び付いた。

 

「ただいま!」

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