ハリー・ポッターと最悪の血筋   作:おでこぽん

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今回はハリー目線です。


シスコン?

大変なことになってしまった。

 

アリスと別れた僕とハーマイオニーは、そのあとすぐさまミセス・ノリスに見つかった。透明マントを忘れてきてしまった!そう気づいて数秒後、今度はミセス・ノリスの鳴き声を聞き付けたフィルチに捕まってしまった。

 

マクゴナガル先生のもとへ連行された僕たちは、そこで何故かマルフォイに出会った。曰く、僕たちが夜中にベッドを抜け出していることを報告しようとしたらしい。しかし、

 

「夜中に抜け出すとは何たることですか。理由が何であれ、規律を破ることは許されることではありません。スリザリン、30点減点です。」

 

「そんな!」

 

「ミスターポッター、ミスグレンジャー。あなたたちには失望しました。あなたたちも50点減点です。ああ、一人50点です。」

 

 

 

一晩にして100点も減点されてしまった僕たちが寮に戻ったさきには、真っ青な顔をしたアリスと、アリスの猫のリルが姿を現した。

 

「ハリー、これ…。」

 

そう言ったアリスが差し出したのは、透明マント。

 

「ごめんなさい、リルを追いかけて塔の上まで行ったときに見つけたの。急いでマントをかぶって追いかけたんだけど、あなたたちもうフィルチに捕まったあとで…。透明マントを被ったまま一緒にいたんだけど、その…」

 

「アリス、君まで減点されなくてよかったよ。150点よりは100点の方がいいだろ。」

 

そう言うことしかできなくて、僕はおやすみも言わずベッドへと逃げ込んだ。

 

 

 

翌日は雨だった。朝からグリフィンドールはどんよりとした空気だ。それもそうだ、今年入ったばかりの一年生が、100点も減点されるミスを犯したのだから。おかげでグリフィンドールは最下位になってしまった。

 

「大丈夫だよ、フレッドとジョージだって去年二人で100点以上減点されてるよ。」

 

そう言ってなだめるロンに、ハーマイオニーが涙目で反論する。

 

「一度に50点も減点されたことはないはずよ。」

 

うー、と呻いて、ロンはそれ以上なにも口にしなかった。

 

注目されて調子に乗った「生き残った男の子」とその友人が寮を最下位に貶めした。それだけで、僕たちが周囲に避けられる理由は十分だ。その日の朝食と昼食は味がしなかったし、夕食はシチューを一口だけ食べて大広間を離れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「なんでそんなことしたのよ!」

 

聞きなれた声が聞こえたのは、大広間を出たすぐ後だった。アリスだ。兄のセドリック・ディゴリーと、揉めている?

 

「アリス、お前父さんたちに都合の悪いことは言わないつもりだろ。」

 

「だって、パパはともかくママにそんなこと知られたら、ハリーたちと友達でいられなくなっちゃうじゃない!吠えメールじゃ済まないわ!」

 

「わかってるんじゃないか。父さんと母さんは、僕が君を今まで以上にちゃんと見ているようにといっていたんだ。いいか、これからは、夕食とその後は一緒に過ごして、グリフィンドール寮までちゃんと送り届けるからな。」

 

「でも…!」

 

 

 

要するに、僕たちが夜中に寮を抜け出して減点をくらったことに対し、そんな友人と付き合うべきではないという見解が、ディゴリー家の中で一致しているようだった。以前アリスが、家族は大好きだけどちょっと過保護すぎるのよね、と呟いていたことを思い出す。さらに気分が悪くなった僕は、とぼとぼと寮に向かって一人歩き出した。

 

 

 

 

 

 

 

ディゴリー家の圧力は相当のものだった。アリスは毎晩、夕食をハッフルパフのテーブルで食べ、その後兄たちに寮へ送り届けられる。寮で待っているのはパーシーだ。ディゴリーとウィーズリーは、血の繋がりこそないけれど親交は深かったらしく、母親経由でアリスの監督を頼まれたパーシーは張り切っていた。

 

そしてそんな生活にアリスは飽き飽きしていた。

 

 

「だってお兄ちゃん、昔からあたしの考えてることはお見通しなのよ!パーシーだって、あたしのこと寝る瞬間まで見張るくらいの勢いだし!あ、まただわ。」

 

はー、とため息をつくと、荷物をまとめ、こちらを見て手招きしている兄の方へと歩き出した。自習室に残された僕たち三人は、またか、と目を見合わせる。もう悪意にさらされるのにも大分慣れてきた頃だった。

 

「これは、僕たちで賢者の石を守るしかないな。」

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