ハリー・ポッターと最悪の血筋   作:おでこぽん

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賢者の石
ダイアゴン横丁にて


あたしは小さいときから好奇心旺盛だったとママによく言われる。そんなこともあって、行ったことのない外国の学校に通うことにかなり心をひかれた。しかもそんな外国の、二校があたしを選んでくれたのだ。どうしてかはわからないけど。

 

でも外国の学校に行ってしまったら、家族が遠くなってしまう。お兄ちゃんにはこれまで何度もホグワーツの話をねだってきて、今朝まではなるべく早くホグワーツに行くことをずっと望んできた。ボーバトンもダームストラングにもすっごく憧れるけど、あたしはやっぱりホグワーツがいい。

 

ということで、あたしはホグワーツに入学することに決めた。

 

 

 

あたしの誕生日だからといってパパがお仕事を休んでくれたので、今日はさっそくダイアゴン横丁に買い物に行くんだ。

やっと自分の杖が持てる!!と思ったあたしはテンションが上がりすぎて、家中のあちらこちらに体をぶつけながら出かける支度をした。(ママにちょっと怒られた。)

 

それに今日はあたしの誕生日だから、パパがダイアゴン横丁でプレゼントを買ってくれるって!ママからは水色のワンピース、お兄ちゃんからはかわいい髪飾りをもらったから、パパには何か魔法の力があるものをおねだりしようかな。

 

 

 

「ふうむ…難しい。非常に難しい。」

そう楽しそうにぶつぶつつぶやくのは、オリバンダーさんっていうおじいさん。あたしの杖を買いに来たんだけど、なかなか合うものが見つからなくて、今のでもう20本目だ。そろそろ疲れたなあとか思っていると、オリバンダーさんが突然目の色を変えてあたしに話しかけてきた。

 

「ディゴリーさん、その左手の小指にある指輪は?」

「パパからもらったの。物心つく前から付けてたわ。はずしちゃダメっていわれてるの。」

 

あたしは少し困って笑う。気づかれちゃったか~。

 

「見たところ、ただの指輪ではなさそうにお見受けしますがね。」

「そうよ。あたし元々魔力が強いらしいの。暴走させないように、この指輪で魔力を抑えてるのよ。」

 

あんまり他の人には知られたくなかったけど、気づかれてしまったからにはしょうがない。

そう、あたしはどうも他の子に比べて魔力が強いらしい。赤ん坊のとき、感情の起伏がなくてもあたしの触ったおもちゃはすぐ壊れてしまったんだって。このままでは家が壊れると思ったパパとママは、魔法を抑える力のあるこの指輪をあたしに付けることにした。

 

今では泣いたり怒ったりしたときでも、何かが壊れることはない。それどころか、指輪を付けた状態のあたしの魔力は人より弱い。

 

「なるほど、なるほど。」

とオリバンダーさんは納得したように頷く。また奥へと消えていった老人は、真っ白で綺麗な箱を持ってきた。

 

「その指輪のせいで、あなたの本来の力が出せていないようですな。ではもっと強い魔力を求める杖を。どうぞ。」

 

中から出てきたのは、綺麗な白い杖だった。あたしの本能が告げる。この杖だ。

 

さっと杖を握ると、指先からじんわりと暖かさが伝わってきた。杖を振れば、その先から真っ白な花がいくつも生まれた。これはユリの花かな。

 

「ヒノキにセストラルの尻尾の毛。持ち主に忠誠を誓う。かの有名なアルバス・ダンブルドアと同じ芯じゃ。大切に使いなされ。」

「ありがとう!オリバンダーさん!」

 

 

やっとあたしの杖が決まった!あたしは嬉しくなって、今までの疲れとお金を一緒にオリバンダー店に置いて店を出た。

 

アリスがいなくなった店で、オリバンダーは一人呟く。

「ダンブルドアのその杖は昔、ゲラート・グリンデルバルドの物だったんじゃがの…。」と。

 

 

 

 

 

あたしはその後、教科書を買うために本屋さんへ向かった。教科書を買ったら、その後家族と合流して、パパにプレゼントを買ってもらうつもりだ。

 

一年生の教科書はすぐ見つかった。もう一冊、自分のお小遣いで何か本を買おうかと探していたら、マグルの格好をした女の子が、本をものすごいスピードでめくって読んでいた。

 

栗色のふわふわした巻き髪に、賢そうな目元。マグルの格好をしているけど、こんなスピードで読むってことは魔法族の子なのかしら?

でもその子が棚の前から動かないせいで、あたしの欲しい『魔法で作る美味しいケーキ』が取れないのよね。

 

 

「集中してるとこごめんね、本を取ってもいい?」あたしは声をかける。

その女の子はあたしの存在に気がつかなかった様子でびっくりしたあと、あたしが本を手に取るのを見て訝しげに訊ねてきた。

 

「あなた、魔法族の子なの?」

「そうよ。今年ホグワーツに入るの。あなたも?」

「私もよ!私、マグル出身なの。魔法族のこととか魔法のこととか全然知らないんだけど、これからたくさん勉強するわ。」

「ふふ。じゃあ同じ学年だね!あたし、アリス・ディゴリー。あなたは?」

「ハーマイオニー・グレンジャーよ。ごめんなさい、あなた背が小さいから、年下の子かと思ったわ。」

「うっ…」

 

うん…よく言われる…。

思った以上によく話す出っ歯な子だったけど、興味津々なその様子が可愛くて、あたしたちはすぐ仲良くなった。

 

「良かったら、ホグワーツ特急にも一緒に乗ろうよ!あたしお兄ちゃんがいるんだけど、お兄ちゃんは友達と一緒に乗るだろうし。9と4分の3番線の乗り方はわかる?」

「嬉しいわ!乗り方がわからなくて困ってたの。よかったら当日待ち合わせしない?」

「うん!よろしくねハーマイオニー!」

 

よっしゃ、一人目の友達ゲット!

 

ハーマイオニーは両親と来ていたようで、待ち合わせの約束をした後あたしたちは別れた。ハーマイオニーのパパとママ、美男美女って感じだったな…。ハーマイオニーも将来きっと美人さんになるんだろうな。

 

 

 

あたしの誕生日は、ホグワーツに入学することが決まり、自分の杖が手に入って、ホグワーツの最初の友達もできた。なんて素敵な一日!

 

そして、もう一つ素敵な出来事が。

 

「ミャー」

「よしよし、おいでリル。」

 

この子はリル。パパからの誕生日プレゼントに、あたしはこの白い子猫をねだった。猫は学校に連れていけるし、初めてリルを見たときからこの子だ!ってびびっときたの。あたしと同じ藍色の眼を持つ、小さな小さなリル。

 

 

「今日は人生で一番幸せな日かも」

 

そういってにこにこしながら、あたしは眠りについた。




アリスは天真爛漫好奇心旺盛低身長ガールです。趣味はケーキ作り。ハーマイオニーと仲良くなりました。
お勉強は、がり勉ではないけど好き。でもレイブンクローにはしないつもりです。まだ寮決まってないけど。


ダンブルドアの杖はその昔、ゲラート・グリンデルバルトとの決闘の末手に入れたもの。なのでもとはグリンデルバルト、アリスの祖父の杖でした。その杖と同じ芯を持つ、いわば兄弟杖がアリスのものに。

グリンデルバルトの杖はグレゴロビッチが作ったとかそういうことは言わないでね☆偶然同じセストラルがオリバンダーにも尻尾の毛をあげたとか、そういう感じです。


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