えっ?笛で戦ってるのって僕だけ?   作:モグ・モグラ

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どうも、モグ・モグラと申します。

気持ち早めの第二話です。
少しばかり、ギャグをいれました。


どうぞ、ごゆっくりと。


第二話~デスゲームなのに現実~

 

17:30

 

気が付けば、『圏外』にいたのに、『はじまりの街』の広場に立っているソル。

 

(…なんで、ここに…?)

 

辺りを見渡すと、どんどんとプレイヤーが広場(ここ)に転移(?)させられている。どうやら自分だけじゃないようだ。その証拠に、他のプレイヤー達も何が起こっているのか分からない、っといった表情だった。

 

「何が起きてるんだ?」

 

「わからない」

 

「なんでログアウトできねぇんだよ!?」

 

「私たち、どうなっちゃうんだろう?」

 

「こっわ~い」

 

「フフッ、大丈夫だよ」

 

所々から聞こえる、プレイヤーの声。声からするに、困惑してたり、怒鳴っていたり、またこの状況をお化け屋敷みたいな雰囲気で楽しむ人もいた。

あっという間に、人が数えきれないほどの人混みになっていた。1000?いや2000?いやいや、もっといる。5000は優に超えている…。

 

(まさか…10000人(全プレイヤー)がいるんじゃないよね…?)

 

ソルがそう思っていると…

 

「おい!上を見てみろよ!!」

 

誰かの声だかわからないが、その声に反応するソル。ほとんどの人もつられて上を見あげた。

 

綺麗な夕焼け空に浮かぶ1つの紅い警告表示。それはどんどんと増えていき、遂には不吉な、紅い空になっていった。

 

やがて警告表示の隙間から、赤い、血のような、ドロドロの液体が流れ出し始め、一つの個体、人の形へとなった。それは身長2メートル以上はあるだろう、赤いローブを身に纏い、フードの下の顔部分はまるで底なしの暗闇のようで、顔が見えなかった。

そんな光景を皆は茫然として、それを見ることしかできなかった。

そして、天から無機質な声が降りそそいだ。

 

 

 

「プレイヤーの諸君、私の世界へようこそ」

 

 

 

 

静寂な空間に響く、不気味で無機質な声。誰もが氷のように固まっていた。

 

「私の名前は『茅場晶彦』、今やこの世界をコントロールできる唯一の人間だ」

 

『茅場晶彦』…。『ナーヴギア』の基礎設計者であり、このゲーム『SAO(ソードアート・オンライン)』の開発ディレクターだ。

 

「プレイヤーの諸君は既にメインメニューからログアウトボタンが消滅していることに気づいていると思う。しかし、それは不具合ではない。繰り返す。それは不具合ではなく、ソードアート・オンライン『本来の仕様』である」

 

(し、仕様…?)

 

「諸君らは今後、この城の(100層)を極めるまでゲームから自発的にログアウトすることはできない。また、外部の人間によってナーヴギアの停止、解除もありえない。もし、それを試みた場合---」

 

無意識に固唾を飲むソル。

 

「ナーヴギアの信号素子が発する、高出力マイクロウェーブが諸君の脳を破壊して生命活動を停止させる」

 

最初、ソルはローブの人、茅場晶彦が何を言っているのか分からなかった。しかし、次第に、理解してしまった。外部の人が無理やりナーヴギアを外したら、死ぬことを。

周りの人たちは演出だの、早くここから出せと、どうやら信じていない。

そして、たて続けに、残酷な事実が伝えられる。

 

「残念ながらプレイヤーの家族、友人などが警告を無視してナーヴギアの強制解除を試みた例は少なからずあり、その結果、既に213名のプレイヤーがアインクラッド及び、現実世界から永久退場している」

 

現実からの永久退場……即ち、死んでしまったのだ。213人も。

 

「信じない、俺は信じねぇぞ!」

 

どこからか、男性の叫ぶような声がしたような気がした。

 

「諸君らが向こう側へ置いてきた肉体の心配をする必要はない。現在、あらゆるテレビ、ラジオ、ネットメディアが大勢の死者が出ていることを含め、繰り返し報道をしている」

 

空に大きな映像がいくつか表示される。死亡の報告ニュースや、病院へ搬送されている映像である。全て事実だった。

また、今(生き)残っっているプレイヤーの体は病院に搬送され厳重な看護体制のもとに置かれているそうだ。

 

「しかし、十分に留意してもらいたい。諸君らにとってソードアート・オンラインは既にゲームではない。もう一つの現実という存在だ。今後、ゲームにおいて、あらゆる蘇生手段は機能しない。HP(ヒットポイント)が0になった瞬間、諸君らのアバターは永久消滅し、同時に諸君らの脳はナーヴギアによって破壊される」

 

周りの人たちがどよめく。ほとんどの声が恐怖している感じだった。

 

「諸君らが開放される条件はただ一つ、このゲームをクリアすれば良い。今現在、君たちがいるところは最下層(第1層)であり、各フロアボスを倒せば、上の層に進める。そして、一番上、つまり『第100層』のボスを倒せばゲームクリアだ。その瞬間、生き残ったプレイヤー全員を安全に、ログアウトすることを保証しよう」

 

(第100層……。そこにいるボスを倒せば、このゲームから、生きて出られる…。しかし…)

 

ソルの脳裏に一つの不安がよぎった。確かにこのゲームは第100層のボスを倒せば、『攻略した』ことになる。しかし、このゲームだけに限らず、RPGは死んで、覚える(・・・・・・・)ゲーム、つまり、何度も死んで相手の攻撃パターンや、動作、隙などを覚えて、初めて敵を撃破するのが、RPGの最もな特徴とも言える。しかし、このゲーム、SAOは『死ぬと現実世界の自分も死んでしまう(デス)』ゲームになってしまった。もうその手法は絶対に使えない。どうしたものか…。

ソルがそのことについて深く考えていると、上から、

 

「それでは最後に、諸君のアイテムストレージに私からのプレゼント(・・・・・)を用意してある。確認してくれたまえ」

 

それを聞かされ、ソルはアイテムストレージのをアイテムを確認すると、一つだけ、身に覚えの無いアイテムがあった。

 

『手鏡』だった。

 

それをだすと、ちょうど片手に収まる鏡だった。そこには今の自分のアバターの顔が映し出されていて、特に何の変化も無かったが…

 

「うわあああああああああああああ!!!」

 

「きゃ、きゃあああああああああああ!!!」

 

悲鳴が所々からでてきた。なんと他のプレイヤーが青白い炎に包まれているではないか。そしたら、

 

「え?え?う、うわああああああああ!!!」

 

ソル自身も青白い炎に包まれた。

 

 

 

 

 

「……あ、あれ?」

 

気が付けば、青白い炎は消えていた。何が起こったのか分からない。手鏡を確認しても、自分(・・)の顔が映っているだけだった。

しかし、この瞬間の、ソルこと『黒井陽太』本人は気づいていない…この手鏡の壮絶な効果を…

 

(一体何だったのかな…、僕は変わってないし、他の人た………ち………は…………)

 

辺りを見渡した瞬間、ソルの脳に、心身に、戦慄に近い身の毛がよだつような衝撃が駆け巡った。下アゴが外れたように口をあんぐりとして絶句した。

 

なんと、さっきまでのイケメンの男性もとい、アイドルのようなかわいい顔立ちの女性のプレイヤー達ではなく、

 

普通におっさん顔をしたプレイヤーでほとんどだった。何が酷いかっていうと、イケメン男性プレイヤーがおっさんになったのはまだ良いほうだ。しかし、女性の格好をした(スカートを履いた)おっさんもたくさんいた。

 

まさに地獄絵図!阿鼻叫喚!

これはひどい!!むごい!!

 

近くにいた女性プレイヤーもおっさんになっていた。これにはポーカーフェイスで物静かなソルも顔面蒼白である。

 

(ぎゃああああああああああああ!!?!?!!!??)

 

ソルの心が絶叫のオーケストラで鳴り響く。初めてシリアスがカオスになった瞬間である。

 

少なくとも一人(ソル)がそんな状況に陥っている中、赤いローブのから声がした。

 

「諸君は今、『なぜ?』と思っているだろう。『なぜ、SAOおよび、ナーヴギア開発者の茅場晶彦はこんなことをしたのか?』と…。私の『目的』は既に達せられている(・・・・・・・)…。この世界を作り出し、鑑賞するためにのみ、私は『ソードアート・オンライン』を作った…」

 

他のプレイヤー達は先ほどの状況から一変して、また静寂になったその顔は深刻そうな、怯えた表情だった。

心の中で未だ悶絶しているソルを除いて。

 

「…そして今、全ては達成せしめられた。以上で『ソードアート・オンライン・正式サービス』のチュートリアルを終了する。……プレイヤー諸君の検討を祈る」

 

赤いローブの人、茅場晶彦がそういうと、奇怪なノイズをあげながら体が解け始め、また、ドロドロの液体になり、警告表示の中に入っていった。瞬間、不吉な紅い空は、綺麗な夕焼け空に戻った。それでも皆はまだ状況をのみ込めないままだったのか、広場は静寂に包まれていた。流石にソルも心の落ち着きを取り戻した。

 

やがて、

 

「いや、いやあああああああ!?!?」

 

一人の女性の悲鳴が広場に鳴り響いた。それを境としてなのか…

 

「ふざけるな!ここから、ここから出せよ!!!」

 

「そんなの困る!このあと約束があるんだ!!」

 

「何考えてるんだよ!?」

 

「殺す気かよ!?」

 

「嘘だろ!?」

 

「ここから出してくれー!」

 

さまざまな怒号が、悲鳴が、嘆きが飛び交った。一部の人はその場でへたり込んでしまっていた。負の感情が飛び交う広間。

 

(……この状況は…かなりまずい。一旦、ここから離れよう…)

 

この状況はソルにとっては良しとしなかった。昔、双葉蓮司郎こと先生からこんなことを教わってもらったからだ。

 

 

 

---いいか、陽太。『感情』ってのは一種の『伝染病』だ。確かに喜びを分かち合えば喜びは倍増するし、悲しいことを分かち合えれば悲しさは薄れていく。…だけど他人の『混乱』さえも伝染していく。それが一番厄介であり、人数が多ければ多いほど、効果も絶大だ。だからだ、他の人たち、『集団』が混乱状態になって収集がつかない時は、早いうちに別の場所へ、自分を落ち着かせるために自分を『隔離』するんだ。そうすれば、冷静に判断ができる。次の対処ができる。まずは、そこからだ。いつも言っていることだが『自分の身は自分で守れ、知れ、優先しろ』だ---

 

 

 

こんなことを思い出したソルは先生に感謝しながら、一人、広間を後にした。他の人たちは、未だに混乱しているためか、広間から出るソルに気づいていなかった。

 

とある少年(・・)を除いては、

 

「…ちょっと来い、クライン…!」

 

「えっ!?お、おっ!?」

 

 

17:50

 

広間を抜け、裏路地みたいなところまで走ってきたソルは、ここで一旦、状況を整理した。

どんな方法を使っても自分からはログアウトはできずに、HPが0になってしまったら、この世界だけでなく、現実でも死んでしまう。生きて出るためには第100層のボスを倒すこと。

今はそれだけ分かれば十分だった。先は長くなるかもしれないが、死ぬ気で死なず(・・・・・・・)に頑張れば、可能性はある。

 

(…それにしても…『死』かぁ…。『この世界』の僕が死んでしまったら、『現実』の僕も死んでしまうのか……モンスターにやられて……)

 

 

~先生と旅していた時のこと~

 

---頑張れ、陽太!お前ならいける!---

 

---ムリイィィィィイイ!!!、ムリイィィィイイ!!!(陽太 当時10歳)---

 

---無理じゃない!今回の相手は比較的、体が小さいんだ!お前なら…---

 

 

 

 

 

 

---グルルルル、ガオオォオォォオォオオ!!!---

 

 

 

 

 

---『虎』を殺せる!!いいか!どんな動物でも、『眉間』が弱点だ!!そこに殺す気で拳をぶつけるのだー!!!---

 

---ガオオォォォオオ!!!!!---

 

---ムリイィィィイイ!?!ムリイィィィィイイ!!??!?---

 

~また、とあるサバンナで~

 

---パオオォォォォオオ!!!パオォォォォオオン!!!(ドドドドドド)---

 

---ヒィイイイイイ!?!?---

 

---いいか!象は基本おとなそうに見えるが、縄張りなどに入ったら、親が侵入者を殺すつもりで全速力で追いかけるんだ!!---

 

---今は!そんな説明は!どうでもいいんですうぅぅう!!??---

 

---パオオオオオオオオンン!!!(ドドドドドド)---

 

---なははぁー!逃げるぞー陽太!!死ぬ気で走れー!---

 

~とあるジャングルでは~

 

---もぐもぐ、先生…このキノコ、本当に大丈夫ですか?---

 

---大丈夫だ、ちゃんと本は読んだからな!さぁ、遠慮せずにどんどん食べろ!俺に気にせず、食え!子供は成長気だからな!!---

 

---ガサガサ、ヒョコッ---

 

---!?(ビクゥ!)---

 

---うおっ!?ってなんだ、この森に住んでいる民族か…---

 

---!…!!…!!---

 

---何でしょうか?キノコに指さして…---

 

---さぁあな、なんて言ってるのか、わかんね---

 

 

---ソレ、ゼンブ、ドクキノコ---

 

 

---……っえ?---

 

---…陽太(ガシッ!)…全部吐き出せぇ!!!(ブンッ!)---

 

---え?---

 

   (腹に)ドゴォ!!!

 

~以上~

 

 

 

 

(うん、『あれら(・・・)』よりかはだいぶマシだね)ブルルッ

 

トラウマに近いものを思い出してしまい、思わず体が震えるソル。その思考を振り切るかのように頭を横にブンブンと振る。そして、

 

(…街を出るか…、それとも…)

 

街を出るか、否か。その選択肢に頭を悩ませていたが、

 

「……行くしかない。……誰かに任せるなんてできない」

 

そう、決心したソル。マップを開き、ここから近い街を確認する。

 

「次の街は…ここか…、よし。この先、どんなことが起きるか分からない…。けど、それで縮こまたら、駄目だ。先生も言ってた。『目の前が道じゃなくても、誰か一人でもそこを歩けば、道となる』って!」

 

こうして、街を後にしたソル。現在時刻は18:00を過ぎていたため、夕日はほとんど沈みかけていた。

ソルは走っていた。次の街へ、自分を強くするために、このゲームを攻略するために。

そんな少年の目の前に、3匹のオオカミが現れた。

1(自分)3(狼たち)

他の人が見れば絶対に、不利だと思うだろう。ただでさえ、『デスゲーム』になった、この世界で、1人(ソロ)で集団の敵に挑むのは、自殺行為だ。

 

しかし、この状況で、ソルはまた、先生のある言葉を思い出す。

 

---いいか、陽太。人ってのはな、1人でもある程度は何とかできるもんなんだ。家事でも、仕事でも、そして『戦闘』で、敵の集団に襲われた時も、だ。

『3体』だ。どんな生物でも3体までなら、一人でもどうにかできる。もし、4体以上だったら、迷わず『逃げろ』。でも3体以内なら、迷わず『戦え』。それを忘れるなよ。『とうそう(・・・・)』を忘れた者は自分の人生もすらも見失うからな。--

 

笛を構え、狼たちに突っ込んでいくソル。

 

飛び掛かる前方の2匹をスルーして、後方の1匹の狼目掛けて、

 

ドガッ!!

 

笛を振り下ろす。これには狼も予想外だったのか回避できずに、直撃する。手ごたえを感じたソルはそこから、自分を軸にして笛を横り回した。

 

ドッガァ! 

 

「キャインッ」 「ギィィッ」

 

笛は見事に後ろいた2匹の狼を捉えた。2匹の狼は空中で吹っ飛ぶ形となって、2メートル先まで吹っ飛ぶ。

 

「よし!ここで!(僕の予想が正しければ!)」スゥ・・・

 

ブエゥエエエ!!!ブエゥエエエ!!!

 

先ほどの攻撃で、白色のオーラが2回分溜まったので、ソルは笛の吹き口を加えて、思いっきり吹いた。すると笛の音色が変わり、それは低音ながらも美しい旋律となった。

…すると、気のせいか自身の体が軽くなった(・・・・・)ことを感じた。

 

【自分強化(移動速度上昇)】

 

1匹の後方の狼がソルに襲い掛かった。狼は身軽で速いので相手をかく乱して、攻撃するのが得意だ。

しかし、先ほどの効果で、体が軽くなったソルに、

 

「!その攻撃は当たらないよ!」ッサ!

 

いとも簡単に交わされてしまった。

 

「やぁ!!」ブンッ

 

バキィ!!

 

カウンターのように入った攻撃は、狼を空中でポリゴンにして散らせた。1匹を倒したタイミングで、残りの2匹がまた、飛び掛かってきた。タイミングはバラバラだ。

ソルは冷静に1回目の攻撃を避け、2回目の攻撃に合わせて、

 

「ッハァ!!」ブオッ!!

 

笛を槍の如く突き出した。笛は180cmもあるので、リーチも十分にある。完全に顔に入り吹っ飛んだ狼は、先ほどと同様、ポリゴンとなって散った。

そして残りの1匹は、凝りもせずにまた、飛び掛かった。しかし、当然の如く躱されてしまい、

 

「ふんっ!!!」ブンッ

 

ドゴーンッ!!!

 

上から振り下ろされた笛は、狼の胴体を直撃、地面に思いっきり叩きつけた。狼は動かなくなり、散った。

 

「……ふぅ」

 

力が抜け、思わずその場に座るソル。目の前には今回の経験値と手に入れた素材が表示されていた。気が付けば日は落ち、夜になってた。

 

(流石に…疲れたよ…)

 

今日だけでも色んな事がありすぎた。頭がパンクしそうになるぐらい。これから続くであろう、戦いにソルは再度、不安を感じた。

それと同時に、

 

パキッ

 

「?」

 

後ろから音が聞こえたような気がしたので後ろを振り向くと…。

 

グルルルルゥゥゥ

 

先ほど相手にした同じ狼がいた。それも見える範囲で5,6匹は。

 

「」ッバ

 

ソルは何か考える前に、走った。逃げた。心なしか、後ろからものすごい数のバラバラな足音が聞こえた。

 

『4体以上だったら逃げろ』…その教えに従って、ソルは次の街まで一気に走っていった。

 

 

 

現在18:30

 

 

 

ここは仮想空間、もっと言えばVRMMORPG『SAO(ソードアート・オンライン)』の中の世界、『浮遊城 アインクラッド』の一番下にある第一層のとある野原。

時間が時間なので、日は落ち、すでにフィールドは夜に包まれていた。

そして、その野原をとある一人の少年が大きな笛を担いで、走っていた。

しかも、後ろから迫る狼の群れから逃げるように全速力で走っていた。

 

(…なんで、こうなったんだろう…)

 

笛を担いで走る少年、黒井陽太ことソルは、そんな思考にふけりながら、脚を止めないで走っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これは一人の少年の『とうそう(・・・・)』の物語。

これから待ち構えているであろう色んな出来事、仲間を通して、成長する物語。

 

願わくは、この少年に幸、あれ。





いかがでしたか?

今回はシリアスブレイクの練習もかねてギャグ要素を入れました。
苦手だった人はごめんなさい。

さて、これからなんですが、基本アニメに沿って話を進めたいと思っています。そしてところどころにオリジナルエピソードを取り入れる形になっています。

こんな駄文の小説ですが、それでも、皆さんに楽しく読んで貰えていたなら、それは自分にとって最高の喜びであり、次の話を書く動力源にもなります。(エタらないようにはしますが)
今日はとりあえずここまでとさせていただきます。

では、次のお話でお会いしましょう。

次回 「第1層・攻略会議とパーティー作りの心得」
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