あれからいろいろあのセルリアンに対しての案をみんなで考えたんだけどやっぱりいい案は出なかった。考えるって難しいよ……
とりあえずまずはふうちゃん達を探すことにした。どの道私達が戻ってもあのセルリアンには敵いっこないしやっつけるための方法も思いつかないしね。みんなここで考えているよりふうちゃん探しをしたほうがいいと思ってたみたい。よーし、早くふうちゃんを見つけて一緒にセルリアンを倒す方法を考えなきゃ!
「うーん、探すって言ってもどこをどう探せばいいんだろう……」
「むやみに動けば迷いかねないな。かといってここで待ってても向こうが見つけてくれるとも限らないし」
「やっぱりいったん戻る? そこからまた探し始める?」
わたしはあまり戻りたくは無いんだけどなあ……あのセルリアンめちゃくちゃ怖かったし……でもオセロットにも考えがあるんだよねきっと!
わたし達はオセロットに戻る理由を聞いてみた。するとオセロットは、
「ふうちゃんはまだそこにいる可能性もあるかも? フォッサのこと放って置いたままだったし」
あ! そういえばフォッサはまだあの時戻ってきてないんだった! という事はフォッサはあのセルリアンのことは何も知らないんだ! フォッサが食べられちゃうかもしれない!
「どうやら戻るしか選択肢はなさそうだね……! 途中でフォッサと会えればその心配はしなくてもいいんだけどまず会えないと思ったほうがいいかもね」
「そうと決まれば急いで戻らないとだね! ……すごく怖いけどそんな事言ってられないよね……!」
顔を引き締め、震えるこぶしをぎゅっと握る。わたしは覚悟を決めた。みんなの顔も引き締まってる。考えは同じみたいだね、そうと決まれば戻ってフォッサとふうちゃんを助けに行かなくちゃ!
「でもでも、もと来た道ってどっちだっけ? こっち? あっち?」
カワウソがきょろきょろ辺りを見ながら言った。そうだ、がむしゃらに走って逃げてきたからどういう道をたどったのか分からない。どうすればいいんだろう。
「……サーバル、ここから水の音聞こえる?」
オセロットが私に突然尋ねてきた。突然だったからちょっとびっくりしてしまった。
「ふぇ!? ……ごめん、聞こえないや……」
「……なるほど、川の近くだから水の音を頼りに行けばあの場所に戻れるってことだね」
「そうか、川の音……! 早速探さないとだね!」
「あったまいいー! んじゃ早速水の音を見つけにいこー!」
「「「「おおーっ!!」」」」
カワウソの声を皮切りにみんなで掛け声を上げた! こういう時にカワウソの元気には助けられるなあ。よーっし、頑張って水の音を見つけるぞー!
私達は水の音を探しに歩き始めた。ほんとにジャングルってすごく広いんだなあ、みんなが居なかったらわたし絶対迷子になってるよ。
……ふと気になって私はふたりに尋ねてみた。少しは気を紛らわしたかったんだろう。ほんとは心配でたまらないんだから。
「そういえば何で二人は私達に協力する事にしたの?」
「え? いきなりだねえ……そういえば、なんでだろう。まあ気にしなくてもいいんじゃない? 困った時はお互い様って言うしさ」
「そうそう! わたしもその橋造り楽しそうだから手伝ってあげることにしたの! 早く造りたいね、新しい橋!」
ジャガーは腕組みをしながら、カワウソは目をきらきらさせながら答えた。うーんなんかこっちが申し訳なくなっちゃうなあ。でもジャガーの言うとおり気にしなくてもいいよね! 手伝ってくれるって言ってくれてるんだし。
みんなとお話をしつつ探索をする。でもいまだに水の音は聞こえてこない。どれだけあの場所から逃げてきたんだろう。
「もしかして川から遠ざかってたりするのかな。音が聞こえてこないよ……」
「今はそれだけが頼りだから、聞こえてくるまで歩き続けるしかないよ」
「もしくは他のフレンズに会えたら聞いてみるのも手?」
「でもまるで気配しないねえ。わたしも探してるけど、もしかしたらあのセルリアンを避けるために遠くへ行っちゃってるのかも」
あんな危険すぎる攻撃誰も受けたくは無いよね……。わたしだってそうだし、巻き添えになるなんてもっと嫌だ。……やっぱり探し続けるしかないのか。
(わたしがやるしかないんだよね、頑張らなきゃ!)
その後も私達は水の音を求めて歩き続けた。でも結局水の音を探り当てる事はできなかった。日も落ちてきちゃってるし、今日は探索はここまでかな。
わたし達はその場に座り込んでため息を吐いた。
「あーあ、結局見つける事ができなかったなあ……みんなごめんね」
「気にしないでいいよ、私達のほうこそ謝らなくちゃいけないよ、サーバルに無理させちゃってるんだもの」
「ごめんね、サーバル。私達のために無理させちゃって……」
「サーバルはとてもよくやってくれてる? むしろ感謝しなきゃいけないくらい?」
「そんな……照れちゃうな、いいよ感謝なんてしなくても。わたしは当然のことをしてるだけって思ってるから」
手をぶんぶん振りながら顔を赤らめてわたしは言った。みんな私を心配してくれてる。なんか恥ずかしいな……でもやっぱり気持ちがいい。
「……やっぱり仲間っていいよね! 一緒に話してジャパリまんを食べるのもいいけどこういうピンチの時にみんなと話すとすごく安心できる」
「唐突だね……。でもあまり考えた事もなかったな。すごく当たり前のことなんだから気にもしてなかったけど改めて言われるとなんかほっとするな」
「さばんなちほーのトラブルメーカーだけどね?」
「むぅ! ちがうもん! 間違って他のフレンズのジャパリまん食べちゃった事もあるけどちがうからね!?」
「あはは、墓穴掘ってるー!」
オセロットにからかわれてみんながどっと笑う。わたしは納得いかなかったけどみんな楽しそうだからいいか!
その後はみんなで持っていたジャパリまんを分け合って食べた。食べたり無かったけど今は我慢するしかない。わたしが多めにもらっただけみんなに感謝しないとだね。また明日に備えてしっかり眠って体力を回復しなきゃ。
翌朝、わたし達は再び探索を始めた。よーっし、今日こそは見つけるぞー! ふうちゃんたちが待ってるんだから!
「元気だねえーサーバル……ふわぁ」
「あはは、おおきなあくびー!」
「カワウソも元気いっぱい?」
ジャガーは目をこすっている。朝には弱いのかな、ジャガー。逆にカワウソは私と同じでげんきもりもりだ。私も負けてられないね!
昨日と同じで当ても無く歩きながら探索を続ける。まだふうちゃんはあのセルリアンと戦ってるのかな。そうだとすれば急いでいかなきゃ!
よりいっそう耳を研ぎ澄ます。……そしてついに……
「……聞こえる! 水の音だ! やったー!」
「ほんとかい!? やったじゃないかサーバル!」
「これでふーちゃんをたすけられるね! はやくいこー!」
「……」
オセロットが無言なのが少し気になったけどわたし達は水の音のする方向へ駆け出した。ふうちゃん……どうか無事で居てね!
果たしてサーバルちゃんたちは無事に主人公組と合流を果たせるのか!
次回は時間は戻り主人公組のお話になります。
そしてついにあのフレンズが登場です!