この間違った異世界ラブコメに祝福を!   作:DANYO

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どうも、それではいきますお


ごわ

 

 

 

「そういえば昨日言ってた、俺に関して起こるとか言ってた面倒なことってなんだったんだ?」

 

 ギルドから例のクエストをもらい平原地帯へと向かう途中、ふとそんなことを尋ねた。

 俺のためとか言ってたが、もしあの話けってたらなんかペナルティとかあったのかしらん?

 と、そんな感じでちょっと興味がわいていたのだ。

 

「ん?んー・・・・まぁなんというか、簡単に言うと君にマークが付くね」

 

「マーク?監視対象にでもされんのか」

 

「そんなところかな。んで、もしなにか不審な動きでもあったらすぐ首ちょんぱってところかな」

 

「死んでからわざわざ転生させたのに、させた側がまた殺しちゃうのかよ」

 

「あははー・・・・・・」

 

「あー、いや、いやみを言おうと思ったわけじゃない。そっちの言い分にも納得してるしな。・・・ただ、どういう風な扱いを受けるのか聞きたかっただけだ。結局殺されちゃうのか、とか、んで実際にそうなんだろ?」

 

 口ごもり少し、目を伏せ気味になるクリス。

 やべぇなんか思ってたのと話が違う方向に・・・・・

 

 やがて決心したのか顔を上げ、まっすぐと彼を捉えた。

 

「そういうことになるね。でも・・・・・・でもね、二度手間って言ったらアレだけど、やっぱそういうのは非効率だし、あたしは反対だったんだ、このやり方。だからすぐ君の元へ来たんだし、何より・・・・・・」

 

「何より・・・?」

 

「何より、世界を守るために人を殺すのって、なんか神様側の都合押し付けすぎかなって。人に世界を託した神がそういうことするのも変だし、あたし自身納得いかないよ」

 

 ・・・・・・・・なるほどな、昨日この話しをしているとき、少し苦いような、やりきれないような、そんな雰囲気を醸していたのはこの所為もあるのか、人の争いだったりそういうことも勿論含んでいたんだろうが。

 それが仕事だろうに、難儀なことだな。

 まぁ、それくらいじゃなきゃ女神ってのは務まらないものなのかな・・・・・・・日本代表の女神様は除いて。

 

「・・・・・そうか、すまんな。なんか妙なこと聞いて」

 

「いや良いよ。結果的にそういう事態にはならなそうだし」

 

 なんか興味がわいてきたとか軽い気持ちで聞いたのに、重い雰囲気になってしまったでござるの巻。

 なんだよ、全然察せてねぇじゃん俺。

 とりあえず、話題を変えるか・・・・・。

 

「あー、にしてもずいぶん変わるんだな」

 

「へ?なにが?」

 

「しゃべり方だよ、しゃべり方。こっちのはかなりフランクなのな」

 

「そーだねー・・・・あっ!・・・ねぇ、どっちの私が好き?両方はなし、どっちかで選んでね」

 

 こいつ・・・・。

 そんなんで俺に意趣返しでもしてきたつもりか?

 甘いな甘すぎる、こんなのマッカンの練乳入りより甘い。

 

「あ?そんなもん決まってんだろ、俺を養ってくれる方だよ」

 

「・・・・・・君、最低だね」

 

 

 そんな他愛無い話をすることしばらく、彼らは草原へと辿り着く。

 例のクエストのターゲットであるジャイアントトードを前に昨日とは違う面持ちで立ち向かう。

 そして、初めの二匹を自力で倒すと、残りの三匹はクリスの持つ盗賊スキル、バインドにより間単に撃破し、クエストを完遂する事に成功した。

 クエスト完了の報告をしにギルドへ向かうころには、すでにお昼を回っていた。

 

「ふぅ、結構スムーズにできたね。もう少しかかるかと思ってたけど」

 

「そだな、とりあえずこの飯食ったら午後は聞き込みするか。・・・・・・聞き込みってどうやってやるのん?」

 

「君ね・・・・・。うーん、でも一緒にやるのも非効率だし・・・。じゃあ、ハチマン、今日のところはこのギルド内から情報収集するようにして。遠征から帰ってきた人とか、レベルが高そうで各所を転々としてそうな冒険者とかを中心にお願い」

 

「そっちはどうすんだ?」

 

「クリスって名前があるんだけどなー」

 

「あー、・・・・・・クリスはどうすんだ?」

 

「・・♪、あたしはとりあえず町に出るよ。行商人とか王都から来てる兵士とか警備の人なんかに聞くよ。結構王都じゃいろんな噂や情報が流れてるからねー」

 

「・・・・・俺がそっち行こうか?そっちのが大変そうだし」

 

「えっ、いいの?・・・・・なんか怪しいんだけど」

 

 くっ、こいつ鋭いな・・・。

 いや、こんなん俺でも疑うわ。

 

「ま、まぁ・・・ほら、あれだ。どうせ聞き込みするなら後々のことを考えて慣れておいたほうがいいかなって・・・・・」

 

「そんな殊勝な言葉が君から聞けるなんて思わなかったよ・・・。まぁ別に良いけど。サボったりしないでよ!」

 

 こういうとこ融通利かせてくれるからありがたい。

 まあ疑われてることには変わりないんですが・・・・。

 その辺を晴らすためにも多少はまじめにやっておきますか。

 うまいサボり方とは、少しの本気と多少のサボり、そしてたくさんの不貞寝って昔の人が言ってた。

 

「はいはい・・・・・・・・・っと。んじゃ、俺は飯食い終わったし、先行くわ」

 

「えっ,食べるのはや!ちょっと待ってよー!」

 

「俺は町に出るんだから早めに行動したほうが良いだろ。特に行商人が昼ごろを目安にどっか行っちゃうかもしれんし」

 

「あっ、そ、そっか。・・・なんだきちんとやる気になってくれたんじゃん」

 

 ふっ、ちょろいな。

 こうして少し正論じみたことを言うだけで、人は簡単に他人を『真面目』だと勘違いしてしまうのだ。

 これは普段から適当なことを言っていたり、だらしのない奴が使うとさらにその信用度が増す。

 いわゆるギャップというやつである。

 策士過ぎる・・・・・。

 

「じゃ、そっちはよろしくな。夕方ごろにはこっちに帰ってくるよ」

 

「はいよー!いってらっしゃーい!」

 

 

 

────────────────────────────────────────────

 

 

 

 ふぅ、ごまかせたぜ。

 まぁサボりもほどほどにしないとな。

 ・・・・・・・・とりあえず町をまわるか、・・・ん?

 

 とある町の一角にカズマと知らない男性らが数人、なにかを話しているようだった。

 距離があったので何を話しているかは聞こえないが、やたらそわそわしているように見受けられる。

 なにやら、裏路地を指しているようだ。

 

 なんかあんのか、あんなところに・・・。

 まぁいっか、神器について知らん人に聞くよりハードル低いだろ。

 カズマに聞こう、・・・・・・っと、ここか?喫茶店?

 とりあえず入るか。

 

 そうしてそのドアを開けるとそこには・・・・・・・・・・・・・・

 

 「「「「いらっしゃいませー!」」」」

 

 おっぱいがいっぱいだった。

 

 え・・・・・・えっ!!

 う、嘘だろおい。

 KENZENな男子にこの光景はきついって、・・・いかんナニがアレな状態に。

 

 「・・・・・・ん?あ、はっ、八幡!?」

 

 「お、おう。・・・奇遇だな、こんなところで」

 

 互いに前かがみになり挨拶を交わす様はさながら頭を垂れる紳士の挨拶である。

 いや、そんなこと言ってる場合じゃねぇ・・・。

 

「ん?カズマの知り合いか?おう!こっちに来いよ!」

 

「え、あぁ、いやその・・・・神器について・・・・・・・・」

 

 そんな俺の声など届くはずもなく店の奥へ。

 届かせなかったわけじゃないよ?ホントダヨ?

 

 一通り説明を受けここがどういう店なのかを把握する。

 普通に風俗じゃねぇか・・・・・。

 なんか通される前に「私たちが何者かもご存知でしょうか?」とか聞かれたんだけどもしかしてやばい店なのん?

 てか装備もまだ全くそろえてないのにこんなところで金(と性欲)を発散できねぇよ・・・・。

  

 俺はカズマに自分の現状を伝えた。

 

「・・・・・ああ、わかった。確かに俺も初めの初めはそんなもんだったよ。俺なんてステータスの基礎値が低くて土木の仕事してたんだぜ?金についての苦労だったらよーっくわかる。・・・しばらくして余裕が出てきたときまたここに来ればいい。そん時は一緒だぜ?だからお前もここの存在をばらすような、あるいはばれるようなことなんて絶対すんなよ?約束が果たせなくなっちまうからな!」

 

「お、おう・・・。そうか、気をつける」

 

 いつもよりも早い口調でまくし立てるカズマさん。

 いや一度しか話をしたことはないんだが・・・・まぁ、饒舌になってるのはなんとなくわかる。

 しかし、この前ゆんゆんから聞いた話だといくらか借金してたんじゃなかったか?

 金に余裕云々言ってるのに自分が一番余裕無いってどういうことだよ・・・・・。

 

 何もせず店を後にするのもなんなので神器の情報に関して少し聞き込みをすることにした。 

 その後聞き込みを切り上げ、惜しまれ・・・・てはいないかもしれないがカズマたちに別れを告げ、俺は店を後にする。 

 路地を抜け、大通りに差し掛かろうかというところで、見知った顔に出会った。

 

 あれ・・?クリスじゃねぇか。

 追ってきたのか?・・・・・・・てかこんなところいたら殺されるな。しかもバレたらいろいろ厄介だ。

 ・・・・・・・いや、お店のサービス受けられなくなるとかそういう心配じゃないよ?

 ホントダヨ?

 

「・・・・・俺を探しているのか?」

 

 ということは、どうやらストーキングしてきたわけではないらしい。

 よかった、バレてはいないようだな・・・。

 ・・・・・向こうに行くみたいだな、そろそろ出ても平気か・・・?

 

 クリスが路地裏付近から離れたのを見計らい、その場の脱出を試みる。

 大通りへ出ると、クリスとは反対の方角へ彼は足を運んだ。

 

「・・・・・・・・・ふぅ。平気みたいだな」

 

 何とかやり過ごせたと一息を付く。

 にしても、結局真面目にやってくれるとは思ってくれなかったみないね・・・・・。

 俺ほどのぼっちなになると、その程度の裏切り屁でもないんだがな。

 ・・・・・ちゃんとパーティ組めてるあたりぼっちかどうかも怪しいが。

 

 

 その後、一人孤独にぼちぼちと情報収集をし、程よくサボるのであった。

 

 

────────────────────────────────────────────

 

 

 

「おっ、来たねー、ハチマン!情報収集のほうはどうだった?サボったりしなかったー?」

 

 ギルドへ戻るころにはもう日は暮れていた。

 店内はすでに満席に近い状態で席は埋まっている。

 そんな中、端っこのほうで彼らは今日の収穫の報告会をしているのだった。

 

「サボったわけじゃないが、そんなに情報は得られなかったな。ま、手ぶらで帰ってきたってわけじゃないんだけど」

 

「へーなになに、神器についての情報?」

 

「神器に直接ってわけじゃない。おそらくだが、その情報を直接仕入れようとしても難しいだろうしな。お前から話を「クリスね」・・・・クリスから話を聞く限り」

 

「うん、まーね。そんで、どんな情報?」

 

「それよりそっちはどうだっんだよ。ちゃんと遠出して来た冒険者とか、そのあたりから情報は得られたのか?」

 

「い、いやーそれがね・・・・あはは・・・・・・・」

 

「だめだったのか」

 

 まぁ知ってるんですけどね。

 あの後も何度かクリスを見かけたし。

 てか、どんだけ俺信用無いんだよ、いや確かにほどほどにサボってたけどさ・・・・。

 

「う、うん。なかなかそういう情報って転がってな・・・・・・・・・」

 

「・・・・ん?とうした?」

 

「なんか悪魔くさい」

 

「うっ!!?・・・げほっ!げほっ!・・・うぅ・・・・い、いきなりどうした?」

 

「・・・うん、かすかだけど、なんか悪魔の臭いがしたから」

 

「へ、へー・・・・・・」

 

 やばいやばいマジですか。

 悪魔って言ったら思うあたる節とかひとつしかない。

 サキュバスだよぉ、もう絶対それだよぉ・・・・。

 クソっ、時間も結構経ったから、もうあの甘ったるい匂いとかしないかなって思ってたのが甘かったか。

 てか悪魔の臭いってなんだよ、俺ら普通の人間にはわからないレベルの臭いなのん?

 

「なんか君のほうからするんだけど。・・・・・ねぇ、昼間、あの後どこ行ってたの?」

 

「な、なんで浮気を問い詰める時みたいな言い草なんだよ・・・。なんなの?人妻なの?言ったろ、俺は情報を聞いて回ってたって」

 

 嘘は言っていない。

 事実神器に関する情報は持ってきている。

 まぁずっと聞き込みをしていたわけではないのだが・・・・。

 

「ふーん、でもさ、あたしあの後君の後つけってったんだよね」

 

 こいつ、悪気も無く言い切りやがったな・・・。

 

「そうなのか、人に仕事押し付けておいてそれは無いんじゃないか?」

 

「うんそうだね、それは悪かったと思ってるよ、ごめんなさい。・・・・でもさ、後をつけてるはずなのに全然追いつけも見つかりもしないんだよねー。これっておかしくない?」

 

「・・・・たまたま運悪くすれ違いが続いたってだけだろ」

 

「うーん、それにしたっておかしいんだよなー。・・・・まあそれはいいや、で、何で悪魔の臭いがするわけ?」

 

 うっ、やばいどうしよう。

 この世界の勝手とかよくわかってないし、適当なことは言えねぇな・・・・。

 仕方ない。

 

「あー、・・・そういや、俺が話を聞いた商人の人は何でも魔族連中なんかとも交易をしてるんだとかなんだとか」

 

「じーっ・・・・・・・」

 

 リアルでじーっとか使うやつ初めて見た。

 かわいい。

 

「ま、まぁあとは町で人にまぎれた悪魔かなんかの匂いが付いたんだろ。結構人ごみの多いところも行ったしな。・・・おそらくだが、クリスと鉢合わせなかったのもそういうのがあるのかもしれん」

 

 ふぅ、一気にまくし立てたな俺。

 我ながらなかなかいい感じのいいわけだと思う、うん。

 前にカズマたち一行とパーティのことで揉めた時、リッチーの店があるだとかいってたし・・・・・、人ごみに紛れたりするもんだよな?

 

「・・・・・・・ふーん。まぁいいけど」

 

 なんとなく不満げなご様子のクリスさん

 

「なんだよ、なんて答えれば納得だったんだ?悪魔と密会してましたって言えばよかったのかよ」

 

「そういうわけじゃないけどさ・・・・・」

 

「ならいいじゃねぇか、そんなに気を立てるなよ。こっちは信用されずにあとつけられて、その上仕事の半分を放り投げられたんだぞ」

 

「だ、だからそれはごめんって・・・・。わかった、信じる。ごめんね、ホント。正体知ってるから言うけど、そういう立場上悪魔とかそういう存在は許せない性質なんだ」

 

「・・・・・そうか、まぁ別に俺もそんな気にしてないんだけどな」

 

 そんなこと無いです、ばれないかとヒヤヒヤしてました、はい。

 ま、今朝のクリスの告白から察するに、それは本気で言ってることなんだろう。

 女神という立場を考えれば至極全うなことだ。

 

「今日は疲れちゃったね。もう宿に帰ろっか」

 

「結局ほとんど何もしなかったんだから疲れてねぇだろ」

 

「あ、あたしだって歩き回ったんだから疲れたに決まってるじゃん!・・・・・・それにクエストのときバインドで倒しやすくしてあげたのは誰だっけ~?」

 

「あー、そういやそうか。悪かったよ、ありがとう」

 

「なーんだ、素直にお礼いえるんじゃん」

 

「俺を何だと思ってるんだよ・・・・・・」

 

 結局、悪魔の匂い騒動は無事に誰も傷つくことなく終焉を迎えた。

 いやー、マジ何も無くてよかった。

 と、思っていたのだが・・・・・・・

 

 

 

 宿屋にて

 

「おじさん、ただいまー!部屋の鍵お願いね」

 

「あー、はいはい、これね。あとお付のお兄さん。あんた宛に手紙が届いてるよ」

 

「え、あぁ、すみません。・・・・ありがとうございます」

 

 なんだ、誰から・・・・・カズマか。

 てかここに俺がいるって何で特定できたんだ?

 まぁいいか部屋に帰って読も・・・。

 

「じゃ、お休みー!明日も同じくらいの時間にそっち向かうからねー」

 

 そういい、自分の部屋へ入っていくクリス。

 彼女を見送ると、中へ入り、バタンっと、扉を閉める。

 ベッドに腰掛け、封ををあけると一枚の切符と手紙が入っていた。

 

『今回は俺のおごりだぜ!ダストって常連の奴のオススメをオーダーしたから、たっぷり楽しんでくれよな!』

 

 う、嘘・・・・・だろ・・・・・・・・・。

 こんなん絶対クリスにばれますやん。

 

 彼の夜はまだまだ終わらない。

 

 




以上です
もうちょっとだけ続くんじゃよ
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