お独り様のハンター生活   作:獅子脅

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休息はいつも準備的で。

 

さて、見事キリュウ少年がティガレックスの狩猟を成功させたわけで、ベルナ村の集会所まで戻ってきたわけで、受付嬢のお姉さんにクエスト成功の報告をしながら報酬を頂き小粋なトークでもしようと思ったわけなんだが…

 

『あらあら、まぁまぁ。』

 

お母さんになっちゃうのも仕方がないな…。

 

『がえれだぁ…よがっだぁぁあ…生ぎでるぅうう…。』

 

顔がもうハンマーでぶっ叩かれ続けたテツカブラみたいだよ?こんだけメンタル弱いやつ見たことないよお兄さん。

メンタルの成長も視野に入れてたんだが…まぁ弱いからこその強みもあるからこのままでもいいか。

 

『ほれ、早く報酬受け取れテツカブラ少年。』

 

『でづがぶらじゃないでずぅううう!!』

 

『あらあら、さぁ、どうぞこちらが報酬金と報酬素材です。』

 

さて…一応報告しておくか。

 

『なぁお姉さん、今日のクエスト、乱入があったぞ。』

 

『えぇ…しかも怒り喰らうイビルジョーだったらしいですね…最近多いのです…しかも強い個体のモンスターばかり…』

 

多発してんのか…あんな強い個体ばっか乱入してくると危険度も跳ね上がるな…。

 

さて報酬受け取らせたところで、ティガレックスを選んだ理由の一つをネタバラシだ。

 

『加工屋に行くぞぅ!テツカブラしょうねぇん!』

 

『でづがぶらじゃないでずぅううう!…がごゔやぁ…?』

 

いい加減泣き止め、そんなテツカブラ面じゃ加工屋のおじさんに馬鹿にされるぞ?

 

♦︎♦︎♦︎

 

『おう!!今日はなに持ってきてくれたんだにいちゃん!!…なんだ横のテツカブラみてぇな顔したにいちゃんは?』

 

ほれ言わんこっちゃない。

 

『テツカブラじゃないです!!初めまして!バルバレから来ました!キリュウと申します!』

 

『ほえ〜バルバレから!また遠いとこから来たもんだなぁ!!』

 

世間話はいいから仕事の話しようぜおっちゃん、俺もうそのテツカブラいじり飽きたし。

 

『少年よ、ティガレックスの素材を出せ。』

 

『は、はい!』

 

とまぁ、この量の素材じゃ一気には作れねぇが…先生になったからにはしゃあねぇな。

 

『あと〜、こいつで。大剣をこしらえてくれ。』

 

『おぉう!!こんだけ素材がありゃ充分だ!!明日の朝にはできるからそんとき取りに来な!!』

 

さっすが〜、仕事が早いなおっちゃんは。

 

♦︎♦︎♦︎

 

『あ、あの!先生に素材を提供してもらってよろしかったんでしょうか?』

 

意外と謙虚だな、と言いたいところだがそれを言うなら加工屋で俺が素材出したときに言うべきだったなぁ!なんて意地悪は大人気ないのでやめておこう。

 

『あぁ、どうせ余ってて腐らせるだけの素材だからな、気にすんな。』

 

覇王の大牙とか獰猛化素材もあったけど使わねぇしなぁ。それにまぁ、

 

『クエスト成功した餞別だ。先生っぽいだろ?』

 

『あ、ありがとうございます!!先生!!』

 

ほんっと、慣れねぇな。その呼び方。

 

『まぁその大剣じゃここからキツいだろうしな。』

 

それに言ったろ?戦えるレベルに底上げするって。

 

『そっかぁ…この大剣ともお別れかぁ。下位からずっと使ってたんですよね。』

 

愛用の武器か。確かにずっと使ってた武器を変えるときって、なんか寂しさを覚えるよな。

だが、強い武器を持つってのはかなり意味がある。モンスター狩れる可能性は一気に高まるし、攻撃力が上がるってのは生存率を上げるのにも繋がる、ハンターとしては通過儀礼みたいなもんだ。

 

『無駄になるわけじゃないんだ、使わなくなっても大切にしろよ。』

 

『はい!!』

 

大切にしなければいけないんだ。どんな理由でさえ命を奪い、その命で出来た生きるためのハンターの爪であり牙なのだから。

敬意を払い、誇りとして扱うべきものなのだ。

 

『さて、メシでも食いに行くか。』

 

『はい!先生!』

 

誰かとメシ食うのも久々だな。

いや違うからね!?いい歳こいてぼっちメシの可哀想なやつとか思わないでね!?大人だから敢えて一人なんだからね!?

大体、一人だからって可哀想だの協調性がないだの、一人でいることに誇りを持ってるやつだっ…

 

『先生?』

 

『お、おう。行くか。』

 

『?』

 

♦︎♦︎♦︎

 

『おや、アンタが連れなんて珍しいニャ。』

 

連れじゃないです〜!ただのテツカブラです〜!

って言ってもまたお母さんみたいな対応されるから言わないんだお兄さん。

 

『女将さん、いつもの。』

 

『はいはい、恥ずかしがっちゃって〜!そこのアンタはどうするニャ?』

 

いや恥ずかしがってないからね!?この歳で恥ずかしがらないからね!?

 

『えーと、おすすめでお願いします!』

 

『任せるニャ♪』

 

さて、今日も至福の時間だ。

龍酒蒸しのためだけにハンターをやっているとも過言ではないこの時間。

いきなり弟子ができたストレスもこいつを食ってる間は忘れられるってなもんだ。

さて、今日もゆっく…『んぉおおおいしぃいいいい!!!!』

 

えぇ…うるさいよぉ…。

 

『この濃厚でトロ〜っとしたチーズ!!具材と混って口の中で濃厚なハーモニーがぁ♪』

 

『お口に合って幸いニャ♪』

 

女将さんのメシが不味いわけねぇだろバーカ!黙って食え!と言いたいところだが…

 

『美味しいですね!!先生!!』

 

今日くらいはいいか…てか俺今日言いたいこと大分我慢してない?大人じゃない?

 

さて、俺も頂くとしようか。

 

『んんぅうまぁああいぃいいいい!!!!』

 

やっぱりぼっちメシ最高。

 

♦︎♦︎♦︎

 

『さて、帰る前に明日の打ち合わせをしとくぞ。』

 

『はい!!』

 

『明日、少年に行ってもらうクエストは…今遺跡平原で暴れている空の王者を狩猟してもらう。』

 

『リオレウス…ですか。』

 

『あまり驚かないんだな?』

 

『え?あぁ。確かに…なんでだろう…?ティガレックスに負けず劣らずなモンスターなんですけどね…。』

 

こいつは…思ってる以上に成長してるな。

メンタルが1日で確実に強くなっている…死線を越えたハンターは確実に成長する。だが…

 

『お前より格上だからな?調子乗んなよバーカ!』

 

『ち、調子なんて乗ってませんよ!怖い…です、正直。でも…』

 

『死ぬわけには、いきませんから。』

 

いい表情しやがって…あーあお兄さんすぐ追い抜かれそうだな。新人ハンター怖いわぁ。

 

『慢心はするなよ?こいつをソロで狩猟することがハンターとして一人前になる条件とも言われてるんだからな。』

 

『はい!気は抜きません!』

 

『おう、じゃ、また明日な。』

 

『はい!お疲れ様でした!また明日、先生のお家に伺います!』

 

怖いよ、ストーカーみたいじゃん少年…。

 

『そういや、少年はどこで寝るんだ?』

 

『村長さんからお部屋を3日間だけ貸してもらえるらしいのでご心配は無用です!』

 

村長よ…貴方はどこまでお優しい方なんだ。

 

『そいつはよかったな。んじゃまたな。』

 

『はい!』

 

♦︎♦︎♦︎

 

『はぁー…疲れた。』

 

今日一日で大型連続狩猟を連続でこなした気分だ。

それにしても…あの少年、俺が教えることなんてないくらいセンス自体はいい気がするんだよなぁ…ただ誰かに後押ししてもらわなきゃ成長は望めなかっただけ。

そんな気しかしないが…。

後悔しても仕方ねぇな。三日間でやってやれることをやるしかない。

 

『それにしても…』

 

最近の乱入モンスターの多発化、気になるな。

ちょっと前までは偶に乱入されるくらいの頻度だったが…他の村でも被害があるらしいし…。

 

ーーー『ギルドも調査に躍起になってますのでもうしばらくすれば結果が出ると思いますよ。』ーーー

 

受付嬢のお姉さんはああ言ってたし…待つしかないか。

 

さて、これも伏線だと思うよな?正にその通り。覚えといてくれ。

 

まぁ今は、キリュウ少年のリオレウス狩猟が先だな。

 

 

さて、キリュウ少年の物語も中盤に差し掛かったわけで、キリュウ少年は空の王者、そして燼滅刃を見事狩猟することができるのか!?続く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あー、疲れたわマジで、寝よ。




ここでまた新たな伏線が出てきましたが、果たして私は伏線を回収できるのか!?続く。

あっ、次回はレウス戦ですよ!飛んでばかりいる空の王者(笑)さんですよ!
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