海SIDE
屋敷に友奈とクリスさんと一緒に戻ると何故かカズマさんが物凄く落ち込んでいた……ということよりも何で友海と牡丹の二人が来ているんだ?おまけにお姉ちゃんもいるし……
「友海ちゃん、牡丹ちゃん、久しぶり」
「ママ、パパ、ただいま」
「お邪魔しています」
「友奈、普通に受け入れてるけど……何でまた二人が……」
「ウミ、実は言うと……」
めぐみんは友海と牡丹の二人から聞いた事情を話した。どうやら未来では色々とあったみたいで、大変だった分の休暇みたいなものか……
「所でみゆは大丈夫か?眠ってるけど……」
僕はお姉ちゃんに膝枕をしてもらって眠っているみゆを見た。いや、眠っているより気絶してる?
「え、えっとその……」
めぐみんが目をそらしていた。するとカズマさんがある事を話しだした。
「そういえば夕方に聞こえた爆裂魔法の音、中々のものだったぞ。一発目はめぐみんだよな。89点だ。ユミは80点かな?」
「ふぅ、まだ私のほうが上ですね」
「過去でも師匠には勝てないな~」
「それよりもみゆのことだけど……まさかと思うけどめぐみん、友海……」
めぐみんと友海の二人は目をそらしていた。みゆは本当に平和な世界から来たんだから、爆裂魔法とか驚くようなものを見せてやるなよ
「てっきりユミと同じように爆裂魔法に惹かれるかと思って……残念ですね」
「何というかユミも物凄いものに惹かれるな……」
ダクネスさんがそう呟くと、お姉ちゃんの膝枕で眠っていたみゆが起き出した。
「パパ~」
みゆは目をこすりながら、僕に抱きついてきた。すると友奈が笑顔でみゆに声をかけた。
「みゆちゃん、おはよう」
「誰~?」
「えっと……なんて言えば良いのかな?」
「みゆちゃん、この人はね。私のママなんだよ」
「ユミお姉ちゃんのママ?それじゃ私のママなの?」
「う~んと……」
「そこら辺ややこしくなるけど、まぁもう一人のママかな?」
「ママ~」
みゆは友奈に抱きつく。すると友海も同じように友奈に抱きついていた。
「あはは、苦しいよ二人とも~」
「本当にいい子たちね。海くんの子供は……」
「そういえばお姉ちゃんはどうしてここに?」
「あぁ、そうでした。海くん、それにクリスさん、少しよろしいですか?」
僕とクリスさんはお姉ちゃんに連れられ、外に出た。
「今回、みゆちゃんが来たことは本当に何でもないんですよね」
「うん、天の神が言うには偶然みたいなものだって……」
「私の方でも探しものをしながら、色々と確認したけど大きな戦いの前触れとかじゃないみたいだから大丈夫だよ」
「そう……できればみゆちゃんには戦いというものを知らないまま、帰ってもらえればいいかと思って……」
そうだよな。みゆは平和な世界……というよりも繋がりがない世界から来たんだよな。それに見た限りだとバーテックスとかも知らないみたいだし……
「繋がりがない世界……海くんはその世界で園子ちゃんと結婚しているんだよね」
「まぁそうらしいけど……」
「何というかいろんな世界があるけど、ウミさんは見境がないよね」
「失礼なことを言わないでくださいよ」
「知ってるんですよ。キキョウさんからユウナキラーって言われていることを」
何で知ってるんだよ。というかここにいる僕と他の僕は関係ないけど……ただ思うのは……
「同じ道を選びそうだな……」
きっと勇者部のみんなを救うために僕はこの世界に来る前に行ったことをどの世界の僕でもやろうとするんだろうな。
「きっと同じ道でもウミさん、貴方は大切な人のためを思ってのことですよ」
「クリスさん……そうだよね」
「えぇ、海くんは誰かのためにがんばりますから……それにしても海くんと園子さん……勇者と巫女……物凄い能力を持っていそうですね」
ひなたお姉ちゃんが笑顔でそう言うけど、いやいやそんなまさか……
すると屋敷からカズマさんが出てきた。もしかして様子を見に来たのかな?
「なぁ、ウミ、お前の家って巫女とかの家系だよな?」
「まぁそうだけど……僕には巫女の力はないけど……」
「私はありますよ。神樹様の信託を聞いたり、今は未来予知や勇者の強化も行えます」
「あぁ、まぁそれは知ってるけど……ソノコは勇者の家系だよな」
まぁそうなるけど……カズマさんは何を聞こうとしてるんだ?
「まぁ明日あたりめぐみんが確認するって言ってるから大丈夫か……」
「カズマさん、何があったの?」
「いや、みゆが言うにはどうにも勇者の力と巫女の力があるって言うんだけど本当かどうか……」
いやいやそんなまさか……いやでも東郷と氷雨さんみたいに両方の力を持っていることもあるし……まさかね
次回から盗賊団編に戻ります。みゆの能力等は次回あたりですね