こちら側の天の神
そのっちからの依頼は再生した壁の外の調査とどうしてそうなったのかの調査だった。というか何でまた僕らなんだ?
「そういった調査だったら僕らじゃなくってもいいんじゃないのか?」
「そうだ!わざわざ俺たちに頼むことないだろ」
カズマさんは今回の依頼に関してはあんまり乗り気じゃなかった。まぁこれはいつもどおりな感じがするけど……
「理由としては~私達からしてみれば未踏の大地って感じだけど、冒険者のカズくんたちなら慣れているから大丈夫じゃないかって」
「慣れているって……」
「まぁ冒険者の役目と考えれば私達に頼むのはあっている気がするが……」
「そうですね。それに私としてはウミがいた世界を見てみたいと思っていましたし」
ダクネスさんとめぐみんは乗り気だな……まぁあっちに転移するのはエリスさんの許可が必要だけど、エリスさんも事情が事情だからかあっちに行くことを許可している感じだった。
「まぁ別に私もいいわよ。特に危険なことないだろうし……」
アクアさんも調査に賛成みたいだ。あとはカズマさんだけだけど……
「仕方ねぇな。俺も話でしか聞いたことないけどどんな感じなのか見てみたいからな。だけどどうして元に戻ったかの調査なんてどうすればいいんだよ」
言われてみれば……どうやって調査するんだ?情報も特にないし……
「それだったら~天ちゃんに聞いてみたらええんよ」
聞いてみたらいいって……あの人が呼んでくるのか?とりあえず試しに呼んでみるとどこからともなく天の神が降ってきた
「全く人が忙しいときに呼び出すとは、女神エリス、教育はしっかりしてほしいものね」
天の神はそう言うけど、その手に持っている漫画は何だ?
「まぁ呼ばれた以上は仕方ないと思うが、何の用?」
「えっと……」
僕は天の神に事情を話しをすると、天の神はしばらく考え込んでいた。
「何かしらの異変が起こったわけじゃない感じね。あの時みたいに神婚をやろうとしたわけじゃないみたいだし……」
「天の神でもわからないですか……」
「仕方ない。少し待っていなさい」
天の神はそう言いながら一瞬で姿を消し、戻ってくると天の神と天の神より少し幼い感じの女の子が腕を掴まれていた。
「な、何をする!?誰じゃお前!?」
「というわけでこちら側の天の神に事情を聞きましょうか」
本当に天の神は自由すぎないか?他の世界に自由に行けるし、普通に他の天の神を連れ来たりとかって
「全くお前には困ったもんじゃな。にしても女神までおるとは……余程そこの勇者にこきをつかわれているみたいじゃな」
天の神(幼)はエリスさんに向かってそう言う。にしてもこんな感じのやつが素直に教えてくれるものか
「何だか生意気なガキだな……」
「人間風情が私を子供扱いするではない!いつでもこの世界を……ってそこの娘は……」
天の神(幼)はめぐみんを見て固まっていた。何だ?めぐみんと知り合いだったのか?
「その髪の色、目の色……もしかしなくても紅魔族か?」
「ふっ、よくぞ聞いてくれましたね。えぇそのとおりです!我が名はめぐみん!!紅魔族「ひぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃーーーーーーーー!!?」」
名乗るをあげる途中で泣き叫ぶ天の神。その様子を見てカズマさんは……
「めぐみん、何をしたんだ?」
「な、何もしてませんよ!というか初対面の相手にそんな風に叫びを上げるなんて失礼じゃないですか!!」
「ひぃ、ご、ごめんなさい!?だから殺さないで……」
どんだけめぐみんに怯えてるんだよ。すると天の神は天の神(幼)に近寄り
「何故そこのネタ種族に怯える?」
「ネタ種族だなんて何を言っているのじゃ!?お前は知らないかもしれんがそやつは私が送ったバーテックスを一撃で葬っているのじゃぞ!?」
そういえば思い出していくと確かにバーテックスを多く倒してるのってめぐみんだよね。しかも前に戦ったディスピア・レクイエムを倒したのもめぐみんだし……
「私はこれ以上そいつを怒らせないように……関わりたくもないから作り変えた世界を元に戻し、遠い場所で引きこもるつもりじゃったのに……」
もしかしてめぐみんを怖がって元の世界に戻したっていうのか?だとしたらめぐみんは……
「ふっ、神すら恐れる存在になってしまいましたね」
「師匠すごい!」
「何というかあの時に海おじさまが言っていた例外というのは本当ですね」
「お姉ちゃんすごいね」
友海、牡丹、みゆが褒め称えていた。とりあえず依頼は一個解決したな。あとは……
「カズマさん」
「ん?あぁ、おい幼女神!」
「誰が幼女神じゃ!」
「もしも今後世界を滅ぼそうとかしたら……めぐみんをけしかけるからな」
カズマさんに脅され、幼女神は泣きながら元の世界に戻っていくのであった。何というかこれで当分は平和になったって言うことなのか?
「そのっち、報告しておいてくれ」
「は~い、それじゃ勇者部のみんなに伝えておくからご先祖様たちにも報告しておいてね~」
そのっちはそう言って帰っていくのであった。にしても若葉さんたちにもか……下手したらえらい人数になるな。まぁ僕としては止めてくれそうな人が多いことはいいけど……
そう思いながら僕はめぐみんの方を見るのであった。
絶対ビルとか壁とか見たら爆裂魔法を放ちそうだな……