ハイスクールD×D 冷たき鋼、熱き魂   作:來々來李

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投稿遅れてスミマセン…
仕事が忙しくて一月掛かってしまいました。

早い所だともう、アニメ二期が始まってるのにねー(遠い目


strange1 「永久と未知の身体」

僕は彼と出会ったから変われた。

彼の真っ直ぐで素直な心に何度も救われ、羨望した。

 

僕は彼女と出会ったから思えた。

寂しがり屋の彼女…誰かに愛されたかった彼女を救いたいと願い、焦がれた。

 

2人に出会えたから僕は…

 

幸せの形に気付けたのだろう。

そう、僕は幸せ者だ。

だから…

 

泣かないで、一誠くん。

笑っていて、レイナさん。

 

 

 

strange1 「永久と未知の身体」

 

「…どうしてこうなったんだろう」

 

僕、光 優正は思わず溜め息混じりに独り言を呟きながら辺りを見回していた。

 

自分がいる部屋は暗幕により外部からの一切の光が遮られており、室内を灯すのは蝋燭の火だけ。

壁や床は不思議と発光しているような文字だと思われる物で埋め尽くされており、部屋の中央に室内の大半の床を覆い隠すように魔法陣が描かれている。

まさしくこの部屋の名前が正しい事を記しているかのようだ。

 

駒王学園。

それが去年末から僕が通い始めた学校の名前だ。

女子が7割、男子が3割と前に通っていた学校とは男女比が正反対で、なんでも数年前までは女子校だったらしい。

 

祖父の仕事の都合上、やむ終えずこの地に引っ越しをしてきた訳だが…中々好ましく、当初は緊張でいっぱいいっぱいだったが流石に数ヶ月も通えば割と慣れたものである。

 

そして、今いるこの部屋はその駒王学園の旧校舎、その一室である。

名前を「オカルト研究部」

 

うん、これ以上にこの部屋の名を表す言葉はそうそうないだろう。

オカルト関係をあまり信じない自分でさえそう思う。

 

では、何故にオカルト関係を信じていない自分が何故この場にいるかと言うと…

 

「ユーセー、お前はこの状況をどう思う?」

 

自身が座るソファー、その左隣に座るこの学校初めての友人にして学園で有名な彼、兵藤一誠くんがキッカケだった。

 

ここ一週間程の間、僕は家庭の用事によって学校を休んでいて今日、久々に登校してきたのだ。

登校途中に一誠くんを見つけ、久々の挨拶を交わそうと話掛けようと近づいた時に気付いた。

 

リアス・グレモリー先輩。

 

学園中のアイドルと呼べる女性が僕の友人と仲良く登校していたのだ。

僕が居ない間に何があったのだろうと思いつつも教室で話を聞けばいいかと話掛けるのを止めて教室に向かった。

 

教室につき、HRの前に一誠くんとの挨拶を交わし、僕の居ない間に何があったのかを問いただすと支離滅裂な言葉を並べたのだ。

わかった事はあまりにも少なく、「天野夕麻、夜の感覚の変化、周りから消えた記憶、スーツ姿の黒い翼を生やした男、リアス・グレモリー先輩のおっぱい」これだけは何とか理解出来た。

 

…うん、一誠くん。僕には一番最後が一番意味分からないよ。相変わらずの某蛇さんの台詞、「性欲を持て余す」がピッタリの思考回路だね。

 

放課後にリアス・グレモリー先輩の使いが来るとの事を聞き、お目付役として一誠くん直々に指名され、放課後に教室に来た木場祐斗くんに事情を話して共に来たのだ。

 

「正直、科学者のおじいちゃんがいる僕としてはオカルト関係はあまり信じられないんだけど…」

「まぁ、お前の場合はそうだろうけどさ…この面子も驚く事だと思うぞ、俺は」

 

いやいや、これでも僕は驚いてるよ、一誠くん。

 

「ハハハ、確かに驚くかもね」

 

怪しい本が並ぶ本棚の前に立つ男の子。

優しい笑顔と甘いフェイスで学園中の女性をメロメロにする学園一のモテ男、木場祐斗くん。

 

「…ご馳走様です」

 

幾つかあるソファーに座り、羊羹を食べている女の子。

一年生の中で一番有名な学校のマスコットキャラクター的存在である塔上小猫さん。

 

「あらあら、光くんはオカルト関係は苦手なのかしら?」

 

真正面のソファーの隣に立つ女性。

二大お姉様と呼ばれる1人。the大和撫子、姫島朱乃先輩。

 

「全員揃ってるわね。兵藤一誠くんに光優正くん。イッセーとユーセーって呼んでも良いかしら?」

 

真正面のソファーに座る女性。

二大お姉様と呼ばれるもう一人の女性。北欧生まれとの噂があるリアス・グレモリー先輩。

 

この部屋の住人である4人達はこの学園に通う誰もが皆、名前を知り憧れを抱く言わば「カリスマ」

そんな中に一般の生徒である自分が此処にいる事が不思議で不思議で…まぁ、一誠くんに付いて来ただけなのだからしょうがないと言えばしょうがない。

 

「私たち、オカルト研究部はあなたたちを歓迎するわ」

「え、ああ、はい」

「…何で僕もなんだろう」

「悪魔としてね」

 

でも、この時は知らなかったんだ。

この出会いが僕の、一誠くんの未来を決めてしまう事に。

 

 

 

「どうぞ、粗茶です」

「あっどうも」

「わざわざありがとうございます」

 

ソファーに座る僕達に姫島先輩がお茶を出してくれた。

…洋風の内装(魔法陣は洋風なのだろうか?)に和風のお茶。

うん、気にしない気にしない。

 

「うまいです」

「うん、程よい苦味と熱すぎず、一気に飲める程よい温かさ…誰でも出来る事じゃあありませんね」

「あらあら。ありがとうございます」

 

うふふと笑う姫島先輩。

綺麗な微笑みで此方も嬉しくなります。

 

「朱乃、あなたも此方に座りなさい」

「はい、部長」

 

へぇ…グレモリー先輩はオカルト研究部の部長なのか…

 

「単刀直入に言うわ。私たちは悪魔なの」

 

よし、救急車を呼ぼう。そうしよう。

 

「待ちなさい、ユーセー。携帯を出してどうする気なの?」

「知り合いのお医者さんに連絡します。5人共、大丈夫です。性格は兎も角、腕は一流ですから」

「俺もかよっ!?」

 

一誠くんが何やら騒いでいるなぁ…

前々から一誠くんは頭のお医者さんに見て貰うべきだと思っていたんだよ、僕。

 

「落ち着きなさい、イッセー。ユーセーも。医者に連絡するのは話を聞いてからにしてちょうだい」

 

そこから聞いたのは僕に、人間達に語られる事がない裏の歴史。

悪魔、天使、堕天使と呼ばれる者達による長い長い戦いの日々。

そして、僕が不在の間にあった友人の身に起きた出来事。

彼、一誠くんは堕天使と呼ばれる者によって殺されかけていた。

理由は彼に宿る人外に創られた力が原因らしい。

 

名を神器(セイクリッドギア)

 

しかし、一誠くんはその命を悪魔となる事でつなぎ止めた。

 

そして…

 

「ほら、早くなさい」

 

一誠くんに眠る神器を発現させる儀式を今、僕の目の前でしている。

 

「ドラゴン波!」

 

…確かにグレモリー先輩は一番強いと感じる存在の姿を思い浮かべてと言っていたよ?だからってそれ《アニメのキャラクター》は高校生としてはどうかな?

 

やや引きつっていただろう顔で一誠くんを見ていた僕はそんな感想を抱いていたがそんな考えも吹き飛ぶ。

 

一誠くんの左腕が光りだしたと思ったら彼の背後にあり得ない者を一瞬だが幻視した。

 

赤く巨大な姿。

蜥蜴のように見えるが違う。

赤い…龍だ。

 

呆然としている間に次第に光が止み、彼の左腕には赤い籠手が現れていた。

一誠くんが突然現れた籠手に驚き叫んでいるが僕の視線は籠手に釘付け。

胸の奥の何かが告げているのだ。

 

あれは力の化身だと。

 

暫しの間、籠手を魅せられたらかのようにに見ていると周りからの視線に気付き、顔を上げると全員が僕を見ていた。

 

「えっと…すみません、何ですか?」

「話、聞いてなかったのかよ、ユーセー」

 

お話?聞いてなかったのは確かだけど…僕に関係ありそうなお話なんてあるのだろうか。

 

「…ユーセー、次からはちゃんと聞いていてちょうだい。しょうがないからもう一度言うわ。アナタの神器も見せてちょうだい」

「…えっ?」

 

僕の中にも一誠くんのように神器があると?

…まさか。僕はただの、両親さえ助けられなかったただの人だ。

しかし…

 

「驚くのは後よ。とりあえず、腕を上げてアナタの中で一番強く感じる存在の姿を思い浮かべてちょうだい」

 

一番強い存在。

その言葉に自分の中の見えない歯車がかみ合った気がした。

 

スッと瞼を閉じるとあの2人が思い出される。

 

未知なる、進化の可能性を秘めた碧。

完成された強さの緋。

 

彼等が一番強く見える姿。それは…

 

 

 

 

 

リアス・グレモリーは内心、困惑していた。

 

当初は堕天使に襲われた少年、兵藤一誠のみを自身のテリトリーの最たるオカルト研究部に呼び出すつもりだった。

しかし、その思惑は外れ兵藤一誠の他に彼の友人の光優正も同席している。

 

本来なら部室に来た瞬間に記憶操作をして記憶を消し、元の平和な日常に帰す筈であった。

しかし、彼に放った記憶操作は「効いている」のに彼は記憶を失っていなかった。

 

何故?と思いながらも原因を探し出す為にも一誠への事情の説明をしながら彼の身体を調べて分かったのだ。

 

光優正と言う存在の中には何かしらの神器が宿っている。

 

自身の記憶操作で記憶を失っていない事から、いつか訪れてしまうかも知れない彼の危機を感じて大切な下僕(予定)の友人の力になろうとお節介を焼いてみようと心に決める。

 

「驚くのは後よ。とりあえず、腕を上げてアナタの中で一番強く感じる存在の姿を思い浮かべてちょうだい」

 

彼が瞼を閉じる。

そして、威圧感に襲われた。

 

(…っ!?何!?ただの人の身でこれほどの…)

 

自惚れではないが自身の才能はは理解している。

若手と呼ばれる悪魔の中でも自身の、グレモリー家の才能はズバ抜けているからだ。

破格の魔力の量と才能を宿していると言えるだろう。

しかし、彼の、光優正の発する威圧感の前ではそんな自身の才能さえ霞んで見える。

見れば彼から発せられる威圧感に自身の自慢の下僕達も無意識に臨戦態勢を整えていた。

 

ゴクリと思わず固唾を飲み込んで彼の行動を注視していると彼は立ち上がった。

 

ただ、悠然と立ち構えているだけ。

しかし、それが彼の想像する最強の存在の姿なのだろう。

 

(ッ!?!?)

 

彼の背後にそれは現れた。

優しさに溢れながらも凛々しい碧。

鋭く冷静沈着ながらも猛々しい緋。

その2人の存在が悠然と立ち構えている。

 

瞬きをするとその2人は消えて…

 

 

 

 

 

右腕に熱さが走るのを感じてゆっくりと瞼を開ける。

 

鈍色。

 

僕の腕は鈍色に染まる機械の腕となっていた。




やっと1話に当たる話を書けました。
どうでしたか?

…うん、駄文でごめんなさい。

感想を送ってくださった銀翼さん、(0w0
)さん、ありがとうございます!

ちゃんと読みました!
期待に沿えるかは分かりませんが頑張っていきます。

これからも見ていただけるとありがたいです。

質問や感想戴けると嬉しいです。
それでは

來々來李
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