ポケモンもある程度きりがいいところまで行けたので投稿します。
とりあえず…色違いラティアスかわいい。
「はぁ…」
「ま、まぁまぁ元気だしなよ一誠くん。この年でお仕事なんてそうそういないんだからさ」
僕は一誠くんと昼間の公園に座っていた。
何でも一誠くんはつい先日から新人悪魔の仕事であるビラ配りを終えて契約取りを始めたのだが…ここ数日の結果があまりよろしくないらしい。
悪魔の先輩に当たる部活の仲間には相談し辛く、一人教室悩んでいたらしい。
そのような理由から学校でも余り調子が良くなさそうに見えた僕がお話を聞くために近所の公園に彼を呼び出したのだ。
「って言ってもまだ契約の一件も取れないんだ、そろそろ部長に愛想つかされるじゃないかって心配でさ」
「いやいや、部長さんだってちゃんと説明すれば分かってくれるよ。それに…そんな個性的な依頼者ばかりだなんて普通はありえないんじゃあないかな?僕は直接見た訳じゃあないからコメントし難いけど搭上さんにコスプレを頼む人に筋肉モリモリのマッチョな魔法使いコスプレの人なんでしょ?」
だって部長さんはともかく、眷属の皆さん方は契約を取ってるだろうからね…
木場くんや塔上さん、姫島先輩とかも一誠くんみたいに変態さん達の相手をしてるとは思えない。
いや、訂正。思いたくないし。
「あぁ、今回は何でか朝方までアニメを見てた」
あぁ、それは元気の塊である一誠くんでもこんなにゲッソリになる訳だ。
僕なら学校休んで家に引き篭っちゃうかも知れない。
「一回、部活の皆に聞いてみたらいいんじゃないかな?どんな人が契約の相手なのかとか。それで普通か分かると思うし、普通じゃなかったら誰かに付いて来てもらってみるとかさ」
「…そうだな。とりあえず、他の皆の契約相手聞いてみるか。こんな相談して悪いな、ユーセー」
「ううん、全然構わないよ。それにこんな相談、中々出来ることじゃあないだろうし」
基本的に僕は一誠くんにお世話になってばっかりだし、少しでも恩返し出来たら嬉しい。
「ユーセー、だからお前の世話なんて俺はしてるつもりないし、恩を売った覚えもねぇーよ。だから気にするな」
また考えが声に出てたらしい。
それでも…
「なら、友達だからって理由で助けさせてよ。友達なら助け合うの当たり前でしょ?」
「ったく、変なとこで強情だよなユーセーは。まぁ、それがお前の良い所だと思うけどさ」
ニカっと一誠くんらしい笑みを僕に向けてくる。
僕はそんなに強情な性格じゃないんだけどなぁ…
ある意味一誠くんの方が強情じゃあないかな?
僕は苦笑いしながら彼に話し掛けようとした時にその声は響いた。
「はわぅ!!」
少し舌足らずな可愛いというか甘い声が聞こえた。
一誠くんもその声に気がついたらしくその視線を一箇所に向けていた。
視線の先にあったのはお尻を突き上げる形で倒れている女の子の姿だった。
あらら…そんな姿でいると一誠くんが…やっぱり。
元浜くんや松田くんと一緒にいるときに良くしてる鼻の下が伸びきってる顔になってるよ。
ま、まぁ、さっきまでの元気ない顔よりは一誠くんらしいけどさ。
「…!?だ、大丈夫ですか?」
僕が呆れた表情で見ていたことに気が付いた一誠くんはまるで今の一連の流れがなかったかのように無視して女の子に話をかけた。
うーん…桐生さんが残念系って影で言ってる意味が分かる気がするよ。
「あ、ありがとうございますぅ」
英語…?って、この子、シスターさんじゃないか。
悪魔(転生して僅か数日)とシスターさんって組み合わせ的に大丈夫なのかなぁ?
天使と堕天使と悪魔で争ってるんだったんだよなぁ…
シスターさんとかほぼ間違いなく天使の運営だと思うんだけど…
でも、一誠くんならそんなこと気にしないだろうなぁ。
どんな人でも困っていたら手を差し出せるのが美点なんだし。
しょうがない、部長さんには僕も一緒に謝って許してもらおう。
部長さんなら許してくれそうだし。
その時、ふわりとした風が吹き、シスターさんがしていたヴェールが飛んだ。
彼女の隠れていた金に煌めく長い髪が風に流れた。
(おぉー。金髪さんだ。めっずらしーなぁ)
あれ?一誠くんが…フリーズしてる?見惚れてるのかな?
「一誠くん、彼女が困ってるから戻ってきなよ」
「おぉう、すまん、ちょっと意識がとんでた。助かった」
「あのぉ…大丈夫ですか?」
ほら、なんかシスターさんが勘違いして心配してるよ。
一誠くんもそんなにおろおろしない、全く…
「ん、大丈夫みたいだよ、シスターさん。これは一誠くんの病気だから気にしなくてもいいよ」
「病気じゃねーよ!!…えっと、ごめん。りょ、旅行?」
いや、十分に病気と言える気がするんだけど。
それと、ナンパみたいだよ?
「違うんです。この町の教会に本日赴任することになりました。あなた達はこの町の住人の方なのですね?これからよろしくおねがいしますね」
え?シスターさんにも転属命令とかあるの?
なんか変なところで社会の仕組みを味わったよ。
「実は困っていたんです。その…私、日本語が上手く喋れなくて、道に迷っていたんですけど、言葉が通じなくて。言葉が通じる方達がいて助かりました」
ちょっと待って。
言葉が通じる方『達』?
一誠くんは悪魔の転生特典って部長さんから聞いた。
でも、僕は?
何故、『日本語で喋っているのに彼女には日本語以外の言葉に聞こえている?』
そして、『僕には彼女の喋ってる言葉が日本語に聞こえてるんだろう』
「ねぇ、シスターさん」
「はい、何でしょうか?」
「僕達、その教会知ってるかも知れない。ねぇ、一誠くん」
「多分。町外れにある教会しか知っている限りはこの町にはないもんな」
「本当ですか!?」
今の会話で多分だが確信した。
僕は間違いなく日本語で会話している…と思う。
僕のまともに使える言語は日本語だけだし。
学校の授業で勿論、英語も習ってるけど出来るのは片言程度で会話にならないはずだ。
シスターさんと一誠くん、その二人と同時に英会話できる程のリスリング能力は僕にはない。
でも、何時から?
って、普通に考えたら神器の覚醒が原因だろうけどさ。
とりあえず、部長さんに聞いてみることがまた増えたなぁ。
「なんなら俺達が道案内しようか?な、ユーセー」
「え、まぁ、いいよ、うん。用事も特にないしね」
「あ、ありがとうございます! これも主のお導きですね!」
うわぁ、シスターさん凄い笑顔だ。
確かにこれは一誠くんが見惚れるの分かるね。
でも、大丈夫なのかなぁ…
見知らぬ人に親切にできるのは確かに美点だからいいことなんだろうけど…
悪魔と修道女って色々まずいような…
結局、本来なら止めるべきなんだろうけど強情である一誠くんを止めるのは無理だと理解してるのでストッパーとしてついて行くことにした。
僕はあくまでオマケ、二人を見守る意味を含めて一歩下がった位置を歩いている。
一誠くんは僕の考えが分かるのだろうか…
さっきからちらちらと申し訳なさそうな顔でこっちを見てる。
いや、僕に気を使わないでいいからね?
それよりその度にシスターさんもこっち見てるから彼女に気をまわしてあげなよ。
そんな意味を込めて微笑みかけると諦めて前を向いて歩き出した。
うんうん。
ちゃんと通じたっぽいね。
って、あれ?この声は…泣き声かな?
方向からして…この先にある公園からかな?
目を細めて少し先にある公園を見てみると小さな男の子が膝を抱えていた。
ちらっと見えた限り、血と砂が付いていたから転んでしまったのだろう。
少し離れていた場所からお母さんだと思われる女性が近寄っていることが確認できた。
もしかしたら余計なお世話になるかも知れないけど…
よし、消毒液もガーゼもポーチの中にあるから渡してあげよう
って、シスターさんが男の子のほうに近寄って行ったよ…
どうやら二人も気が付いてたみたいだね。
一誠くんも追いかけて行っちゃったし…
「しょうがないなぁ…」
余計なお世話をしようとしていた自分のことを棚に置いといて、ため息混じりに彼らのあとを追いかけることにしようかな。
今回はここまでです。
うん、キリが悪いね。
でも、3000~4000に抑えて書くとこれが限界でした。
ごめんなさい