World trigger〜Strawberry grim reaper〜 作:鵺鵠とも
那須が、1人で色々考え事をしているなか、一護は台所でなにを作ろうかと冷蔵庫を開けながら考えていた。
最初は卵がゆでも作ろうかと思っていたが、冷蔵庫の中にピンポイントで卵が無かったし、栄養面を考えて、ポトフを作ろうという結論に至った。
「うっし、パパッと作って持ってくか」
そして一護は冷蔵庫から人参、ジャガイモ、キャベツ、ウインナー、ついでにたまたまあったベーコンを取り出し、慣れた手つきで食べやすい大きさに切って種類ごとにボールに分けた。
続いて鍋を取り出しオリーブオイルを入れ、最初にベーコンを炒め始める。その後、人参とジャガイモを先に入れて、ちょっと炒めてからキャベツを入れた。
火がベーコンや野菜に通ったところで、具材が隠れるぐらいまで水、ローリエを入れて時間短縮のため最初から強火にし、後で中火、弱火に強さを下げる。そして、弱火にしたタイミングで固形のコンソメを入れて煮込んでいく。
そして、完成するちょっと前に残りの食材、ウインナーを入れ、そこからひと煮立ちさせてポトフの完成。食器棚から小さめの皿を取り出し、そこへポトフをつぐ。
よし、結構うまく作れたと思うけど、あいつの口に合うかどうか分かんねぇな…。
その後、使った鍋や包丁、まな板などの道具類をパパッと洗い片付け、ポトフの入った皿をお盆にのせ那須のいる部屋へと持っていく。
部屋の前に着き、中へ入っていく。
「具合大丈夫か?取り敢えずポトフ作ってきたから食えそうなら食えよ。食えそうになかったら残してもいいからな」
ベッドの近くの小さめの机の上にお盆を置いて部屋を出ようとする一護。
また1人になるのが嫌だったのか、那須は顔を少し赤らめながらジャスタウェイ(爆弾)発言を投下した。
「あ、あの…出来ればでいいんですけど、た、食べさせてください…///」
「……は?!お前、自分が何言ってんのかわかってんのか?」
「え…だめ、ですか?」
少し瞳をうるわせて上目遣いでお願いをする那須。初めて上目遣いというのをやってみたが、なんてあざとい。あざとかわいい。
いや、ダメっていうか恥ずかしいんだよ。…んだよその顔は。あざと過ぎんだろ。あー、…ったく、しゃーねぇな。
少しの葛藤の末、椅子に腰をかけ、皿とスプーンを手に持つ。そして、スプーンでスープを掬う。
「ほれ、口開けろ」
「……っ///」
恥ずかしそうに美味しそうに食べる那須。その恥ずかしさが一護にもガンガン伝わって伝染しそうになる。
彼女はまるで雛鳥の様に控えめに口を開けて待っている。病人だからしょうがないと割り切った一護は、皿のポトフが無くなるまで食べさせ続けた。
「あ、あのとてもおいしかったです。ありがとうございました///」
「あぁ、別に俺がやりてぇと思ってやった事だから気にすんな」
んじゃ、片付けてくるわ。と言い部屋を出た一護。
その後ろ姿をじっと見つめる。
うん。やっぱりそうだ。私はまだあの人の名前も知らないけど、それでもたぶん好きなんだ。
見た目はちょっと怖いけど、とても優しくて温かい人。
もし、何か1つ願いが叶うなら、私は────
───少しでも彼の中で大切な存在になって欲しいって思うな…。
…だめ、かしら?
ダメじゃないです!(食い気味)
なんでしょう。那須さんヤバイっすね。ホントやばい。
語彙力クソになるほどやばい。
書いてて恥ずかしくなりました…