「暖かい目ぇ~」
カッタルイよなあ・・・
呟いて青年はポケットからナイフを取り出す。
「・・・・・・ち。」
極東の島国に休日を利用してやってきたベルフェゴールである。
「あっちぃ~・・・」
気紛れに任せてJRに揺られ、やってきたのは・・・
「美咲っつったか?日本でもこんな暑いのかよ・・・」
八月初頭。
交通量、1時間当たり平均5台。
JR使用者、一日推定100人前後。
気温、摂氏38度。
その夏、あまりの息苦しい暑さに、窒息しそうな魚のようだ。と誰かが言った。
「あちぃ・・・とりあえず自販機ねえかな・・・冷たい飲み物でもねえとやってらんねえぜ・・・と、み~っけ♪ファンタファンタ」
と、財布を覗き込んで上機嫌だったベルの顔が不機嫌に歪む。
「マジかよ・・・微妙に足りてねえ・・・110円って、なんでこんなハンパなんだよ」
ため息をつくとゴールドカードを手元で弄びつつコンビニコンビニ。と呟くベル。
「コンビニならエアコンも効いてっしな」
と、ぶらついているベルの周りを生気のない人影達が取り囲む。
「・・・しししっ・・・おもしれえ。死人に囲まれてなお生きられるか・・・かァ?」
「・・・GUuuuu・・・」
「あ゛~・・・自我ナシか。面白くねえな。でも俺は寛大なんだぜ」
そう言ったベルの両手に閃くナイフ。
「だって俺王子だもん」
・・・・・
「なぁにぃ!?ベルの野郎と連絡が取れねえだとお゛!?」
イタリア某所。
マフィア最大手のボンゴレファミリー、その独立暗殺部隊ヴァリアーのアジトで長髪の男が叫び声を上げた。
「どーいうことだ!無線はどうした!ケータイはどーした!メールは!ツイッターは!フェイスブックは!ポケベルは!他の手段はどーしたあ゛!」
部下に向かってひたすら天然拡声器が如く叫び声を上げる長髪の幹部。左手にくくりつけられた剣が鋭く凶暴な光を放つ。
そんな様子を見ていた小さな体躯の幹部はため息をつく。
「五月蠅いよスクアーロ」
「まあまあマモちゃん、なんだかんだ言ってスクアーロもベルちゃんのことが心配なのよ~」
モヒカン頭の男に言われてマモちゃん・・・ヴァリアーの霧の幹部のマーモンはフードの影に隠れた瞳でちらりとそちらを一瞥し
「そういうルッスーリアだって心配してるみたいじゃないか。小指が曲がってるよ」
「あらやだ、そーなのよー。明日の朝ご飯何人分つくればいいのか分かんないもの」
「るせえぞそこお゛!」
スクアーロが怒鳴り声を上げて二人に向き直る。
「つーかマーモン!テメエ粘写はどうした!」
「めんどくさいなあ・・・言っとくけどタダじゃやらないよ」
チッ。と舌打ちを一つしてスクアーロは一言
「ボスから請求しろ」
とだけ返した。
書くことがない・・・でもこれだけはやらなくてはならないッ!というわけで。
ちゃおちゃおー。