始祖の魔王様に青春を!   作:犬原もとき

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この作品には拡大解釈や、作者の妄想によるキャラ補完があります_(:3」∠)_
そういうのが苦手な方は他の作品をオススメします_(:3」∠)_


MMDはいいぞ?_(:3」∠)_


人の話はよく聞かないと損をする

なんか騒がしいな。そろそろカズマ達が帰ってくる頃と思って、迎えに来たんだけども、なんだか野次馬が多くて前に進めない。

今回召喚したファスティバは、見た目と喋ったときのインパクトこそ凄いけど、性格は非常に友好的で、問題を起こすような人では無かったはずだけど…。

と言うかそろそろ僕らの方にも新しい人材が欲しいな。

前に出たいんだ。僕が。

後方支援が欲しい。

そんな事を考えている場合じゃないや。

この人だかりは何だろ?

行列を見たら並びたくなるし、人だかりを見たら確かめたくなる。

思うに人の習性だと思うんだよねー。

と言うわけで、失礼してっと。

時間を停止させて、最前列まで行く。

そこには切国に鎧を着せて、顔をちょっとランクダウンさせたような、イケメンと対峙しているカズマと、離れた所から、カズマを応援しているアクア達が見える。

ファスティバは真剣だが、不安を感じている顔でカズマを見ている。

ふぅむ。ちょっと巻き戻してみるか、

……なるほど。そういう事か。

バカじゃないかな?コイツ。

まぁいい。停止を解除しよう。

水滴が落ちたら響きそうな空間から、破裂でもするんじゃないかと言う空間に戻る。

この落差が実は僕は好きだ。

時間操作出来る人間に許された特権だ。

一人静かに悦に浸っていると、イケメンくんに向かって、名前らしきものを呼んでいる女の子が見える。

青いなぁ。初々しいなぁ。恐らく汚れを知らないんだろうなぁ。

ちょっとイタズラしちゃお。

「ちょっといいかな?」

「ん?なに…よ…」

僕が話しかけた女の子は、さっきまでの元気は何処へやら、言葉尻を小さくさせていく。

ふふふ…抗えまい。これが始祖の魔王の特権の一つ!エロフェロモン!

ってはえぇよ!もう少し抵抗しろよ!

もうメロメロじゃないか…。少し好意を持ってくれて、情報引き出せれば良いやって思ってたのに、このまま聞くだけ聞いてオサラバしたらヤバイやつやん。

まぁ、いい。後でこの子の時間もとに戻しておこう。

「あの子の持ってる剣ってなに?」

「は、はい…魔剣グラムといって、キョウヤにしか扱えない剣です…なんでも切っちゃいます」

グラムで、効力は伝承通りか。

伝承に由来する効力の場合は、所持者の解釈によってその効果範囲が変わる。

グラムの場合、鉄やドラゴンの鱗は当然切れるとして、持ち手が時間すら切り裂けると信じたら、時間まで切り裂くことができる。

本人の努力と、技力。精神力にもよるが、か可能かと言われれば、爆裂魔法を撃っためぐみんが倒れるくらいの可能性で可能だ。

見たところ、キョウヤという少年は場数はそこそこ踏んでいるようだが、対人特にカズマの様なタイプと戦った経験は少なく思える。

先程巻き戻して見た時のやり取りを見ても、それが見て取れた。

狡いわー。カズマ狡いわー。

相手の敗北条件は明確にして、自分の方はぼやかしてるもん。

あれはアレだよ。自分が倒れたら僕とか切国を呼んで続行させる気だわ。

狡いわー。確かにカズマが倒れたらキョウヤの勝ちとは一言も言ってないけど狡いわー。

汚い。さすがカズマ汚い。

一通り聞いた僕は、女の子の頭を撫でてこっそり元の状態に戻してその場をあとにした。

 

今向こう側でマオさんが敵の女の子と話しているところが見えたような…。

まぁいいか。

俺達は野次馬に来ていたダスト。まぁ、アクセル街に住んでいれば一回は聞いたことがある冒険者だ。コイツを捕まえてこの勝負の介添え人を頼んだ。

「よーし、もう一回確認するぜ?まず、キョウヤさん。あんたが倒れたらファスティバさんに暴言の撤回と、カズマに対して何らかの詫びをいれる。これで異論はないか?」

「あぁ、勿論」

「カズマ。おめーも負けたらパーティーメンバー全員をキョウヤさんに明け渡すって琴でいいか?」

「あぁ。良いぜ」

何をもって負けにするのかは言ってないけどな!

……勢いで言ったけど結構穴だらけだな。

また勉強しなおそ。死ぬかもしれないけど。

「そんじゃあ……両者構え!」

ダストの声に瞬時に反応し、構えるキョウヤ。

大して俺は手足をぶらつかせ、まるで構える様子がない。

「おい、カズマ。構えねぇのか?」

「これが俺の構えなんだよ」

ダストの疑問に肯定で返す俺。

くぅ〜!言ってみたかったんだよな!このセリフ!!

なんつーか強者感溢れてるわ!

そんな俺の気持ちなど知らないキョウヤは、バカにされたと思い一層その視線をキツくしている。

ふふん。無駄無駄。せいぜい粋がっているんだな。

「そうか始め!」

「おい!ノータイムかよ!」

ダストのやろー!

さっきまでのいい気分が台無しじゃねーかよ!

うお!?はえぇ!!

間一髪で回避ー!

「構えを取らないからそうなる!」

うっせえ!そっちがその気ならこっちもっとその気じゃい!

キョウヤの剣は、落ち着いてみれば決して早いわけではない。

接近戦でやってはいけない事の一つに、相手の得物の先を見る事がある。

特に剣の場合は、上から下。下から上。と激しく、また非常に早く動く。

そんな物は目で追えないし、追えたところで体はついていけないので、相手の手元。ここを見て回避する。

また、回避するときは獲物の長さは、自分の想定より1.5倍程の間合いで動いた方が避けやすい。

そして自分の得物は逆に気持ち短めの間合いで想定して動く。

これが切国さんとの特訓で覚えたことだ。

等倍では避けられるし、格上相手でなくても当てられやすい。

過剰な考えなんて以ての外だ。

間合いは空白だ。思考の時間だ。

頭を白くするな。常に考えろ。

臆病になれ。勇気を持て。

そうすりゃこんなの屁でもない。

 

「はぁ…はぁ…くっ…!」

なかなか攻撃が当たらない上に、こっちは避けてばかり。

結果として状況は変わらず、ただ体力と時間と気力が削がれていくばかりだ。

こちらとしては計画通りな訳だが。

これ以上は俺もきつい。ぶっちゃけ体力の限界で吐きそう。

つまるところ、ここで勝負を仕掛けるしかない訳だ。

「君…はぁ…はぁ…やる気は…あるのか?」

おっと、いいのか?そんなこと聞いちゃって。

そのセリフはつまり、もう体力と気力の限界と取るぜ?

「あぁ…あるさ…今その証拠を見せてやるよ!」

俺は右手を前に突き出し、大きく息を吸い込む。

咄嗟に剣でガードしようとするキョウヤ。

バカめ!!自分から視界を防ぐとは愚かなやつよ!!

「スティーーール!!」

本当はフラッシュの後に使いたかったけど、自分から目を塞いだんなら強行じゃい!!

淡い光が辺りを包み、視界を覆う。

その光が収まると、キョウヤの手にはあるはずの物がなく、俺の手には無いはずのものがあった。

魔剣グラム!ゲットだぜ……って重!?

クソ重!?こんなん振り回してたのかよこいつ!?

「ぼ、僕のグラムが!?」

「見たかー!これが最弱職業、冒険者の底力だー!そしてすかさずフラーシュ!!」

「う、うわああぁー?!目が、目がー!!」

閃光を、もろに受けたキョウヤは天空の城の悪役よろしく目を抑える。

後ろからも駄女神の悲鳴が聞こえるが知らん。

何故か爆裂ロリのイッタイ!メガー!という悲鳴も聞こえるが知らん。

「ぶっ倒れろイケメン!!!」

俺の渾身のアッパーカットがキョウヤの顎を捉える。

いくら身体を鍛えようと、内臓までは鍛えられない。

脳を揺らされたキョウヤは、あっけなく倒れた。

 




ダスト
原作 この素晴らしい世界に祝福を!
冒険者。カズマの悪友。それだけの事。

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