ハイスクールD×D~ボンゴレの息子が悪魔に!?~   作:村雨刹那

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第10話

「悪魔祓いは二通りあるわ」

俺はお腹の傷の治療を受けながら部長の話を聞いていた。

「ひとつは神の祝福を受けた者たちが行う正規の悪魔祓い。こちらは神や天使の力を借りて悪魔を滅するの。そして、もうひとつ・・・『はぐれ悪魔祓い』よ」

はぐれ・・・またはぐれか。

 

「悪魔祓いは神の名の下に魔を滅する聖なる儀式。だけれど、悪魔を殺すこと自体を楽しむようになるエクソシストがたまに現れるわ。悪魔を倒すことに生き甲斐や悦楽を覚えてしまった輩のこと。彼らは例外なく神側の教会から追放されるわ。もしくは、有害とみなされて裏で始末される」

「殺すって事ですか」

「ええそうよ。でも、生き延びる者もいる。そういう輩はどうなると思う?簡単よ、堕天使の下に走るの」

堕天使・・・どんな奴らなんだろ?

「堕天使も天から追放されたとはいえ、光の力――悪魔を滅する力を有しているわ。堕天使も先の戦争で仲間や部下の大半を失った。そこで彼らも私たちと同じように下僕を集めることにしたの」

 

なるほど、そういうことか。

「悪魔を殺したいエクソシストと悪魔が邪魔な堕天使は利害が一致したってことですね?」

 

「そうよ。『はぐれ悪魔払い』とはそういうこと。悪魔狩りにはまり込んだ危険なエクソシストたちが堕天使の加護を受けて悪魔と悪魔を召喚する人間へ牙をむいたのよ。さっきの少年神父はそれ。背後に堕天使がいる組織に属する『はぐれ悪魔払い』の者。正規の悪魔払いではなくても危険極まりないわ。いえ、リミッターがはずれている文、普通の悪魔払いよりも相当危ないわね。関わり合いになるのは私たちにとって得策ではないわ。ツナトの行った教会は神側ではなく、堕天使が支配しているもののようね」

 

あの神父がどれだけ理解できた。

簡単に言うと恭弥さん並の危険な奴だと思えばいい。

恭弥さんは群れてる奴と強い相手にしか興味を示すことはないが、神父は違う。

どんな相手でも人を殺す、危険性で言えば恭弥さんより危ない。

だけどさ・・・

「部長、俺、アーシアを助けに行きます!」

「駄目よ。あなたは悪魔。彼女は堕天使の下僕。相容れない存在同士よ。彼女を救うってことは、堕天使をも敵に回すことになるの。・・・・・・そうなったら、私たちも戦わねばならないわ」

 

 

俺はアーシアを助けに行きたい。

でも助けに行けば、部長たちに迷惑がかかる。

一体どうすればいいんだ!

 

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