ハイスクールD×D~ボンゴレの息子が悪魔に!?~ 作:村雨刹那
目を開けるといつも見慣れた天井があった。
昔の夢を見た後にドラゴンが出てくるし変な感じだよ。
リボーンの夢はまだいいよ。昔のことだから。
でもさ、いきなりドラゴンが現れるとは思わなかったよ。
多分だけどあれって赤龍帝の指輪だよね。ジョットみたいな存在だと思えばいいし。
そこで時計に視線を向けると6時前。
ピンポ~ン
家の呼び鈴が鳴りドアをあけてみると大量の段ボールが目の前にあった。
「なにこれ?」
「あら、ツナトおはよう」
「ツナトさん、おはようございます」
段ボールの影に隠れて分からなかったが部長とアーシアがいた。
「おはようございます。部長、アーシア。ところでこれなんですか?」
あいさつをしつつ、段ボールについて聞いてみた。
「ああ、これ?アーシアの荷物よ」
アーシアの荷物?
「あの……なんでアーシアの荷物がここに?」
「今日からあなたの家に住むことになったのよ」
アーシアが俺のうちに住む事になってから数日がたった。
実はアーシアは今まで教会で寝泊まりしていたため住むところがなく、仕方なく俺の家に住む事になったようだ。
元々、あの家は一人暮らしとしては広すぎのためアーシアが来ても広いと感じてしまう。
「いいお天気ですね。ツナトさん、今日は体育でソフトボールをするそうですよ。私初めてなので今から楽しみです!」
楽しげに通学路を歩くアーシア。
そして俺とアーシアに視線が集中していて困っている。
「どうして、アルジェントさんが沢田と同じ方向から……」
「アイツ、前にリアスさんと登校していたのに今度はアーシアちゃんとだと……」
「沢田コロス沢田コロス沢田コロス沢田コロス沢田コロス沢田コロス沢田コロス沢田コロス沢田コロス沢田コロス沢田コロス沢田コロス沢田コロス沢田コロス沢田コロス沢田コロス沢田コロス沢田コロス沢田コロス沢田コロス沢田コロス沢田コロス沢田コロス沢田コロス沢田コロス沢田コロス沢田コロス沢田コロス沢田コロス沢田コロス……」
などと悲鳴に近い声があちこちから聞こえてくる。
半分は俺に対しての恨み事だけど……
アーシアは転校初日の時から全校生徒から注目の的になっていた。
アーシアに告白した人もいるがソッコーで撃沈したらしい。
そのせいで俺に憎悪を満ちた視線をあちこちから感じるし。
「ところでアーシア学校は楽しい?」
とりあえず視線のことは気にせず、アーシアに話しかける。
「はい。皆さんとても良くしてくれますし、私が日本になれるように色んな事を教えてくれます。お友達もたくさんできました。今度一緒にお買い物に行こうってさそわれてもいるんですよ」
アーシアは屈託のない笑顔を見せる。
どうやらクラスメートの仲は良好のようだ。
話をしているうちに学校に着き教室に向かう。
「アーシアちゃーん!おはよー!」
「おはようアーシアさん。今日もブロンドがキラキラ輝いていますね」
「アーシアおはよう。ツナト死ね」
上から松田君、元浜君、兵藤君が近寄ってくる。
……兵藤君ひどくない?
「おはようございます。松田さん、元浜さん、兵藤さん」
にこやかに挨拶を返すアーシア。美少女にあいさつされることがない三人は愉悦に浸っている。
正直、気持ち悪い。
「ところでツナト」
兵藤君に肩をガシッと掴まれた。
「なんでアーシアと毎日通学してるのかな?」
「え?一緒に暮らしてるからだけど?」
「はい。ツナトさんの家でご厄介になっています」
それを聞いた三人は絶句している。
そのあと可愛い子を紹介しろとか言われて困ったよ。
だから乙女の心を持ったミルたんのメアドを教えた。
別に怒ってるとかそんなんじゃないよ?ただイラッときただけだから。
ミルたんの名前を不思議に思っていた三人だったが、女の子のメアドを初めてもらったので舞い上がってミルたんについてはこれ以上聞かれなかった。