ハイスクールD×D~ボンゴレの息子が悪魔に!?~   作:村雨刹那

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第19話

「これが……こうかな?」

 

『いや、そうじゃない。もっと包み込むようにしろ』

 

「……難しいな」

 

今、俺はジョットと一緒に死ぬ気の炎の攻撃方法を考えている。

グローブに炎を灯して戦うのが俺のスタイルなんだけど、大空の炎しか使わないからこの際、他の炎も試すことにしたのだが、これが難しいんだ。

大空の炎は7属性随一の推進力を持つため他の炎に変えるとどうも動きが鈍くなってしまう。

だからベースとなる形を大空とし、臨機応変に変えていかないといけない。

幸いなことに他の炎は飛ぶより攻撃や防御にまわした方がいいことが分かった。

たとえば雨の炎を前方に楯になるように炎を噴出すると雨の性質で相手の攻撃の威力を軽減できることができる。名前は考え中。

 

 

今は雲の炎をの性質をフルに活用できないか試している。

雲の性質は増殖なのでブーステッド・リングを増やせないか、考えている。

ブーステッド・リングが増えたら10秒間に倍になる回数が増えるかもしれないと思ったからだ。

 

 

「思ってたより難しいな」

 

『今日はもうやめにしよう。魔力も少なくなってきている』

 

「そうだね。さすがに疲れてきたよ」

 

炎を灯してる間、ずっと魔力を使うから大変だよ。

お風呂に入ってひと眠りしようかと思ったんだけど……

 

 

――――カッ

 

 

その時、俺の部屋の床が光、グレモリー眷属の魔法陣が展開された。

いっそうまばゆい光が部屋を包み込んだ時

紅の髪をした部長が現れた。

 

「あの部長?……どうしたんですか?」

 

部長は思い詰めた表情を浮かべている。

今日の部活の時もどこか変だったし。

 

部長は俺を確認するなり詰め寄ってきた。

そして開口一番に衝撃的なことを言う。

 

「ツナト、私を抱きなさい」

 

……………………………はい?

いきなりの発言に言葉を失う。

 

「私の処女をもらってちょうだい。至急頼むわ」

 

これまた衝撃の発言。

抱きなさいを抱きしめなさいだったらよかったのに

先ほどの発言のせいで現実逃避も難しくなったよ。

 

「ほら、ベッドへお行きなさい。私も支度するから。」

 

そう言って、部長は制服を脱ぎだした。

 

「ちょ、ちょっとまってください!?」

 

さすがにこれはヤバい。

あわてて、下着姿の部長を止めた。

 

「ツナト、私ではダメかしら。いろいろと考えたのだけど、これしか方法がないの。」

 

方法?

何のことを言ってるのかわからない。

 

「………後悔しないんですか?」

 

「後悔なんてしないわ」

 

即答しているが、眼に迷いがあるように見えた。

 

「嘘ですよね」

 

「わたしは嘘なんかついてないわ」

 

「絶対、後悔しますよ」

 

「………なぜそう思うのかしら」

 

「俺、悪魔になる前に部長を助けましたよね」

 

「鉄骨が私の上に落ちた時のことね」

 

どうやら部長は覚えてくれてたみたいだ。

 

「正直、あの時部長に声をかけていれば死ななかったかもしれなかったんです」

 

「…………」

 

部長は黙って俺の話を聞いてくれている。

 

「でも、俺は声をかけず部長の下に走った。だって声をかけたとしても避けられないかもしれないでしょ。だったら俺は迷わずあなたを助けることだけを考えました。その結果俺は死んで悪魔になった。でもそこには後悔なんてないんです」

 

俺は助けたいと思ったから迷うことはなかった。

でも部長は迷いがある。

 

「俺は部長が後悔しないなら俺はそれでかまいません」

 

「ツナト……!」

 

部長がいきなり抱きついてきた。

俺は優しく抱きしめ頭をなでる。

 

「……ごめんなさい」

 

「別にいいですよ」

 

何について謝っているのか言わなくてもわかる。

 

「俺はなにがあっても部長に味方ですから」

 

「ありがとう、ツナト……」

 

部長が感謝の言葉を言ったあと

部屋の床が再び光り輝きだした。

 

メイド服を着た若い銀髪の女性が現れた。

 

「こんなことして破談へ持ち込もうというわけですか?」

 

「こんなことでもしないとお父さまとお兄さまも私の意見を聞いてはくれないでしょ?」

 

「このような下賎な輩に操を捧げると知れば旦那さまとサーゼクスさまが悲しまれますよ」

 

うわー、この人何気にひどいこと言ってるよ。

確かにマフィアの子供だけど下賎はないと思うんだけど……

 

「私の貞操は私のものよ。私が認めた者に捧げて何が悪いのかしら?それに、私のかわいい下僕を下賤呼ばわりしないでちょうだい。たとえ、あなたでも起こるわよ、グレイフィア。」

 

グレイフィアと呼ばれたメイドの人は嘆息をしながら床に落ちていた上着を拾う。

 

「何はともあれ、あなたはグレモリー家の次期当主なのですから、無闇に殿方へ肌を晒すのはお止めください。ただでさえ、事の前なのですから。」

 

ことの前が何を意味しているのかわからないが、肌を晒すのは本当にやめてほしいです。

そしてメイドさんがこちらに顔を向けた。

 

「はじめまして。私は、グレモリー家に仕える者です。グレイフィアと申します。以後お見知りおきを。」

 

「あっ、どうもご丁寧に俺は沢田綱人です。ツナトって呼んでください」

 

「ツナト?まさか、この方が?」

 

 

俺を見て何故か驚いたような顔をするメイドさん

 

 

「ええ、沢田綱人。私の『兵士(ポーン)』よ。『赤龍帝の指輪(ブーステッド・リング)』の使い手よ。」

 

「・・・『赤龍帝の指輪(ブーステッド・リング)』、籠手を指輪に変えた龍の帝王に憑かれ者・・・」

 

突然俺を異質な目で見てくる。

赤龍帝の指輪がどうかしたのか?

 

「グレイフィア、私の根城へ行きましょう。話はそこで聞くわ。朱乃も同伴でいいわよね?」

 

「『雷の巫女』ですか?私は構いません。上級悪魔たる者、『女王(クイーン)』を傍らに置くのは常ですので。」

 

「よろしい。ツナト。」

 

 

部長が俺を呼び部長の唇が俺の頬へ近づいてきた。

 

「今夜これで許してちょうだい。それとありがとね」

 

 

 

………俺以外誰もいなくなった。

ていうか俺、キスされるの多くない? 二回目だよ。

 

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