ハイスクールD×D~ボンゴレの息子が悪魔に!?~   作:村雨刹那

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第20話

「部長のお悩みか。たぶん、グレモリー家に関わることじゃないかな。」

 

アーシア、木場くんと部室に行く途中、昨日の部長があまりにも変だったため木場くんに聞いてみた。

木場くんも詳しくは知らないみたいだ。

最近の部長は心ここにあらずって感じだったと思う。

何があったかは朱乃さんに聞けばなにか分かるかもしれないけど出来れば部長本人に聞きたい。

きっと部長にとって大事なことだと思うし。

 

「……僕がここまで近づいてはじめて気配に気付くなんて」

 

気配?

近くに誰かいるのか?

 

どうやら考え事をしていて部室の扉の前にいたことに気づかなかった。

扉を開けると中にいたのはいつものメンバーとグレイフィアさんがいた。

 

どこか機嫌の悪そうな部長。

いつものようにニコニコしているが冷たいオーラを発している朱乃さん。

そして小猫ちゃんは部屋の隅で椅子に座っていた。部屋にいる人たちに関わりたくないって感じ。

俺も雰囲気が悪いこの部屋に居たくないよ。

アーシアもこの雰囲気を察したのか涙目になり、俺の制服の袖口を掴んでいる。

部長がメンバーを確認し、口を開く。

 

「全員揃ったわね。では、部活をする前に少し話があるわ。」

 

「お嬢さま、私がお話ししましょうか?」

 

グレイフィアさんがそういうが部長はいらないと手を振る。

 

「実はね・・・」

 

部長が口を開いた瞬間、部室の床に描かれた魔方陣が光りだした。

グレモリーの魔法陣は見たことない形に変化していく。

 

「――――フェニックス」

 

近くにいた木場くんが声を漏らす。

 

フェニックス?

たしか不死鳥だっけ?

 

魔法陣から炎が巻き起こり、室内を熱気が包み込む。

炎の中に人のシルエットが浮かび上がった。人影が腕を一振りすると炎は振り払われ霧散する。

 

「ふぅ、人間界は久しぶりだな」

 

そこにいたのは赤いスーツを着た一人の男がいた。

スーツを着崩しているせいか、ネクタイもせずに胸までシャツを開いていた。

見た目は二十代前半、イケメンと呼んでもいい。

ホスト崩れみたいな人だな。イヤ、悪魔か?

 

「愛しのリアス。会いに来たぜ」

 

部長を愛しのリアスと言っているが部長は先ほどより一掃不機嫌になっている。多分この人が部長の悩みの種なのだろう。

 

「さて、リアス。さっそくだが、式の会場を見に行こう。日取りも決まっているんだ、早め早めがいい。」

 

この男は部長が不機嫌でも気にせず自分の要件を言うと部長の手をとる。

 

「……放してちょうだい、ライザー」

 

だが部長は掴まれた手を振りほどく。

声にも迫力があり、完全に怒ってる。

 

「木場くん、あの人誰?」

 

「あの方はライザー・フェニックスさま。純血の上級悪魔であり、古い家柄を持つフェニックス家のご三男であられます。」

 

木場くんの代わりのグレイフィアさんが説明してくれた。

爵位持ちの上級悪魔ねぇ。

式の会場とか言ってたし、家の関係かな?

婚約していて、部長はそれを拒否してるとか。

 

「そして、グレモリー家次期当主の婿殿でもあらせられます。」

 

あー、婿ってことはやっぱりそういうことなんだ。

嫌な予感はしてたんだよ。

 

「リアスお嬢さまとご婚約されておられます。」

 

 

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