0-1話 少女とジャンク屋
私は、物心ついた時頃から機械が好きだった
そんな私を両親は大切に育ててくれ、職場で廃棄する機械があれば私のために持ち帰ってきてくれていた
おかげで私はどんどん機械の内部構造に詳しくなっていき、小学校三年の時にはジャンクパーツを組み合わせてロボットのようなものまで作れるようになっていた
しかし、学校の生徒達には私の事を「女らしくない」等と言ってバカにする人もいた
時にはそれがどうしようもなく嫌で、泣いて帰った日もあった
そして、転機は突然やってきた
その日も私は泣きながら帰っていた
前に作った
「よっ!どうしたんだいお嬢ちゃん?泣きながら
「えっ...?」
額に青いバンダナを巻き付けた男性が突然私に話しかけてきた
「見たことない機械だけど...壊れちまったんなら、俺が様子を見てやるぜ?」
こういう時どうすれば良いか
私は咄嗟に頭に浮かんだ通りの行動をした
「キャアアアアァ!」
まずは悲鳴
そして
「ブッ!?」
背中から男に体当たりをする。所謂鉄山靠だ
「ッ〜!てぇな!何しやがる!」
しかし所詮小学三年生、大人(?)の男性を気絶させるだけの威力は無かった
「こ、こっちに来ないで!ぼ、防犯ブザーを鳴らしますよ!!」
そういうと男の人はギョッとした顔になり
「話を聞けって!嬢ちゃんの機械の様子を見てやるって言っただけだろうが!」
機械の…様子を見る…?
どうやら私の勘違いだったようだ
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男の名前はロウ・ギュールと言うらしく、数人の仲間とジャンク屋を営んでいるらしい
「その…さっきはすいませんでした…」
「もういいさ、別に気にしちゃいねえよ」
今は彼の工房に向かっている途中で、工房で様子を見てくれるらしい
「ロウさんは…私の事を笑わないんですか…?」
「ん?どうして笑う必要があるんだよ?」
私は歩きながら学校での出来事を語った
「ハハ!まあしょうがねえさ!」
「そう…ですか…」
「でもな」
「?」
「メカが好きな奴に、悪い奴はいねえ」
「はぁ…」
そうこうして着いたのは街の外れにある倉庫だった
倉庫の入口の横にはジャンク屋組合 リ・ホームと書かれた看板がついていた
「待たせたな、ここが俺達の家、リ・ホームだ」
リ・ホームの中には私の目を惹くものばかり置いてあった
恐らくジャンク品であろうテレビやプリンター、さらにはノートパソコンまでも転がっている
「凄い…あのノートパソコンなんて発売後すぐに生産中止になった希少品じゃ…」
「お!よく知ってんじゃねえか」
ジャンクの山を見ていると奥から人がやってきた
「おかえりロウ、お客さん?」
女性がロウに駆け寄る
「いや、ちょっと街で拾ってきた。抱えてる機械の様子を見るって約束でな」
「え!?ロウ!それって誘拐になるんじゃ…」
「んな訳あるか!ちゃんとコイツの意思でついてきてんだよ。な?」
私はコクコクと首を縦に振る
「そっかぁ、良かった。私は樹里、
「よ、よろしくお願いします…樹里さん…」
まだ硬い私を気遣ってかロウさんはリ・ホームにいる皆を集めてくれた
「おーい!リーアム!プロフェッサー!G.G!降りてこいよ!ちょっとした仕事と新しい友達だぜ!」
どうしよう、すっごい緊張する
「初めまして、私はリーアムと言います。よろしく」
「あら、随分と可愛らしいお友達ね。私の事はプロフェッサーと呼んでね」
「ハッハッハッ!私はジョージ・グレン!G.Gと呼んでくれたまえ!」
…リ・ホームには随分と不思議な人が多いようだ
「そういえば名前何てんだ?すっかり聞くの忘れちまってたけど」
いけない、ロウさんが私に問いかけてくれたおかげで一度も名乗ってなかったことを思い出した
「あ、えと…私は…」
リ・ホームの皆さんの視線が私に集まる
「
これが、私とジャンク屋の物語の始まりだった。