「叢雲、荷物が届いているぞ」
クラス代表が一夏君に決まってから数日後、私に荷物が届いているとの知らせを受け、何故か整備科まで受け取りに向かうことに
「ごめんセシリア、なんか荷物が届いたらしくて受け取りに行くから放課後の訓練遅れる〜」
「あら、でしたら私もご一緒致しましょうか?」
そんなわけで荷物受け取りwithセシリア
「すみませーん、一年一組の叢雲ですー!荷物受け取りに来ましたー!」
整備科の教員室に入るとそこにいたのは
「ようやく来たのか、遅かったなぁ?叢雲」
「中里…先生…」
入学試験以来なんやかんや顔を合わせている中里のヤロ…先生だった
「そうあからさまに嫌そうな顔をするんじゃない、私だって人間なのだから傷付いてしまうだろう…」
「思ってもない事を言うのは教員としてどうかと思います!!」
顔を合わせる度にこうなるもんだからいい加減私も耐性が付いてきたよ!
「それで、荷物ってどこからですか?中里先生」
「私が親切に教えると思うか?荷物の張り紙も剥がしておいたから予想がついたら教えてくれ」
本ッ当にめんどくさいなこの人は!!
「わかりました、でも1回で当てたら今後は無しでお願いしますね」
「何、同じ手は二度もやらんさ」
「いい加減私もめんどくさいんですが…」
「私のお気に入りだからな、可愛がってやらないと」
ハハハと笑われながら荷物の箱(大きい!)を受け取り、早速箱を開ける
「これは…」
箱の中には金属特有の鈍い光を放つ剣のようなものが入っていた
「手紙も入ってますわよ?」
「なになに?拝啓風花殿…」
「拝啓風花殿、まあ堅苦しいのはナシだな!
今回送ったソレはカリバーン、前に風花が言ってた事を元に作り出した万能ツールだ!
機能としては作業用のカッターとナイフを組み合わせたもんだ!
ま、ソイツはまだ試作品の段階だから色々と機能は足りねえと思うけど来月には完成品を送るからよ!楽しみにしててくれ!
俺達の方はみんな元気でやってるからよ!なんかあったら気軽に連絡くれよな!」
とのことで
文面見ただけで誰か一瞬でわかったよ
「どうした?叢雲、手紙で誰が送ってきたかわかったか?」
「ええ、ロウ・ギュール もしくはリ・ホームからですよね?」
「ふむ、まあわかって当然か。つまらないねぇ」
なんで正解したのにつまらないなんて言われてるんだろう
「カリバーン…カリバーン…どっかで聞いたことあるんだよなぁ…」
ブツブツ言いながら考えているとセシリアが助け舟を出してくれる
「カリバーン、アーサー王伝説に登場する選定の剣ですわね」
「ほへぇ、そんな大層な名前がこの万能ツールにつけられてるの…」
名前負けしすぎじゃありません??ロウさん…
──────────────────────
ものは試しという事で整備科にあるパーツの残骸でカリバーンの試し切りをアリーナで行う事にした
「よっ、と。ガーベラとは重量バランスも違うし武器として扱うには厳しいかなー?これは」
[機体への負荷はあまり無いがな]
「私も成長したってことかな?」
[カリバーンの出来が良いんだろう]
ナイフとカッターの二つを合体させ、大剣のような形のカリバーンを振り回す私
「なかなかさまになりますわね、風花さん」
「そりゃどーもー!セシリアも使う?苦手な近距離戦闘の練習になるかもよー?」
「ご親切にどうも。ですが私、インターセプターしか使う予定はありませんので」
ブルーティアーズを展開してアリーナへ入ってきたセシリア
いいこと思いついたぞ…
「セシリア、模擬戦しない?模擬戦!縛りつきで!」
「縛り…?」
「そ!私はこのカリバーンだけで、セシリアはインターセプターだけで戦うの!セシリアは近距離戦闘の特訓になるし私はカリバーンの使い方を実践的に知れる!一石二鳥のアイデアじゃない?」
我ながらいい考えだと思う
「流石にそれは風花さんに分がありすぎる気もしますけれど…良いですわ、受けて立ちましょう!」
そうして私とセシリアの近距離限定模擬戦が始まった
──────────────────────
拝啓、ロウ・ギュール様
私は充実した学園生活を送っています
毎日色々な授業を受け、放課後には模擬戦と大型ジャンクパーツの解体をして過ごしています
一つだけ疑問なのですが
どのような鍛え方をしたらあのような切れ味になるのでしょうか
いくらなんでも第三世代の近接ショートブレードを両断する切れ味はおかしいと思いました。
皆様、お身体に気をつけてくださいね
叢雲 風花より