ガーディアンが行く場所 オレは臆病な君を守り続ける   作:孤独なバカ

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プロローグ

オレはずっと一人だった。

親は離婚後母さんのところに引きとられた。そして母さんはオレが3歳の時に事故にあって死んだらしい。

そしてオレは志願して施設に預けられた。通帳には多額のお金が入っているとじいさんとばあさんに教えられていた。だからオレは一度も通帳を見なかった。じいさんとばあさんは優しかった。困った時は助けてくれた。施設に行くことになったのは、2人とも末期癌を抱えていたからだ。そして最後に病院で言われたこと。

たった一人でもいいから大切な人を見つけて、好きになりなさい。

その一言が重くのしかかる。

オレにはリアルの友達は全く居なかった。施設に入ってからはパソコンのオンラインゲームにはまっていた。たったリアルは本当に嫌なことしかなかった。

同級生をバカにする奴ら、オレがかばったら孤児を強調してくる奴ら。そのグループを潰したら、オレが叱られる始末。全くふざけている。リアルほどクソゲー以外の何でもない。 しかしオンラインゲームは違う。いじめる奴らは徹底的に潰せばいいし、努力は絶対報われる。レベル上げを頑張った分だけ強くなれるのは嬉しかった。いつしか学校にも出席ギリギリしか行かなくなった。

しかし運動はしてないわけじゃない。今でも剣道をやっている。街にある小さなところだが、先生の腕は確かだった。おかげさまで、県大会を個人的に申し込み、学校を別で三連覇。中学校三年生では全国大会優勝している。

しかし、オレは何かイマイチ物足りなかった。

剣道では全国大会優勝した。しかしあまりに手応えが最後の年はなかった。

大会後のインタビューのときに感じたことだ。

達成感も何もない。ただ対戦して勝っただけだ。インタビューが終わった後、オレはあることをつぶやいた。

「何も面白くない。」

刺激が欲しかった。まだリアルでは面白いものは何もなかった。

すべてがテンプレのクソゲー。

オレはあの日まではそう思っていたんだ。

 

「ソードアートオンライン?」

朝、珍しくニュースで面白そうなゲームの宣伝をしていた。VRMMOと言う世界初の技術で茅場晶彦が開発したゲームらしく名前の通り剣のみ魔法はない。

……ふーん

施設の中で見ながらつぶやく。

そういえば最近β版が配られるって言ってたな。

ナーヴァギアが施設に寄付されていたことを思いだす。

やってみようか。

オレはインターネットからソードアートオンラインのβ版のホームページにアクセスしβ版にアクセスしようと思ったとき

「空、お客さんだ。」

「悪いちょっと忙しい。」

施設のじいさんが呼びにくるがそれどころではなかった。

「どうせ、ゲームでもやっとるんじゃろ。それよりもおぬしソードアートオンラインって知っておるかのう?」

その言葉にオレは手を止める。

「今なんていった?」

「だからソードアートオンラインに興味がないか?」

すると奥からスーツ姿の男がやってきた。少しやせておりいかにも研究室にいる助手の男みたいだ。

「君が永江空太君だね。」

「……えっと?」

「いや~すまない。私の名は茅場晶彦って言えば分かるかな?」

「……は?」

オレは一瞬固まった。そしてパソコンのホームページを見ると

「……まじかよ。」

パソコンと同じ男の人が立っていた。しばらく見ると

「……こんな孤児院に何をしにきたんですか?」

「だから君に会いに来たのだよ。空太君。」

ニコニコと笑いながらソフトらしきものしか一つ渡される。

「えっと、ってソードアートオンライン!!」

「君にはβ版の中で自由に行動してもらいたい。」

「は?」

オレは固まる。そんな中でも茅場晶彦は説明を続ける。

「君は今年の剣道の全国大会で優勝していると聞いてな。空太君のデータが欲しいんだよ。」

「……つまり、剣道のデータが欲しいと。」

「いや、剣道をしている人がVRの中でも動けるかというデータが欲しいんだよ。」

あぁそういえば、

「んでなんでオレ?普通なら」

「よくテレビである、全国大会の優勝者のデータを取りましたって言う。」

「あぁなるほど。」

「それに君はあまり学校に行っていないと言うじゃないか。だからデータをとるにはちょうどいいと思ってね。」

すると少しだけビックリする。そこまで調べているのかよ。

「それに報酬だって用意する。ソードアートオンラインの正式版パッケージも渡そう。それにこれくらいでどうだろう。」

すると小切手を渡されると

「……あの一桁違うんじゃないんですよね?」

そこには1M分つまり、百万円の小切手を渡されていた。

「あぁ、それは一応毎日実験のデータ、一応毎日実験台として拘束するからね。その代償だよ。」

あぁなるほど。ならしょうがないか。

「まぁ、それならいいですけど。」

「助かるよ。それじゃあこの日程で動いてくれないかな。」

すると紙を渡される。そこには

「……うげっ」

ソードアートオンラインのやる時間が長すぎた。午後のほとんどがゲームだ。

「……」

まぁいいか。ソードアートオンライン。このゲームは

リアルみたいなクソゲーじゃ無ければいいな。

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