ガーディアンが行く場所 オレは臆病な君を守り続ける 作:孤独なバカ
俺が転移した先ははじまりの街、つまりは転移されていなかった。
「なんだ?」
どうやら周りの雰囲気が変だ。特に話される話題はログアウトボタンがウインドウにないらしい。
なんだバグか?
俺もウインドウを開いて確認すると確かになかった。
それでどうやら強制転移とログアウトができないことで混乱を招いている。
おかしい。
俺は慌てもせずずっと転移されて慌てている人の流れを見ていた。
ログアウトできない。強制転移。
あの男がそんなミスをすることがない。
俺は何度も近くで茅場を見てきた。
とくにVRMMO最初のゲームで海外までもが注目しているゲームなのに最初に致命的なバグを起こさせるか?
しばらく経つと上空に真紅のフード付きローブをまとった人らしきもの。いや巨大な真紅のフード付きローブをまとった透明人間が現れた。
「プレイヤーの諸君。私の世界へようこそ」
すると誰しもがそこに目線が移る。
「私の名前は茅場晶彦。今やこの世界をコルトロールできる唯一の人間だ。」
すると誰しもざわめき始める。メディアにはめったに出ないことで有名だったのでさすがにプレイヤーも驚いていた。
ざわめきが収まらないままで茅場晶彦らしきローブの男が言う。
「諸君らの中に気が付いているものもいるかもしれないが、諸君らのメインメニューからログアウトボタンは消失しているが、それはシステムの異常ではなく、SAO本来の仕様である。繰り返す」
「……はっ?」
オレは固まる。分かっていてもさすがにこの推理が当たっているとは思わない。
ログアウトできない。それが仕様だとこいつはいうのか?
「諸君らはこのアインクラッドの頂に立つまで自発的にログアウトできない。また、外部の人間の手による停止・解除もあり得ない。もしそれが行われた場合、ナーヴギアの信号素子が発する高出力マイクロウェーブが諸君らの脳を破壊し、生命活動を停止させる。」
こいつは何を言っているんだ。
その後も茅場の説明がいろいろあったがまったく耳に入ってこなかった。
ただたった一つの事実。
HPが0になったときにリアルの俺も死ぬ
その事実だけでお腹いっぱいたった。
そしてたぶん本当に死ぬだろう。
「それでは、最後に、諸君にとってこの世界が唯一の現実であるという証拠を見せよう。」
するとオレが開こうとは思ってもいないのにウィンドウの中を開く。するとそこには2つのアイテムがあった。
一つ目はβ版で手に入れた。ギルド設立用紙そして手鏡。
オレは手鏡をオブジェクト化して出してみるが何も変わったところがない。
すると一瞬視界が光に覆われてすぐに消える。
そしてオレはオブジェクト化しばっなしだった手鏡を見て気づく。
これリアルのオレじゃないか。
いつも見ている姿にオレは素直に認めるしかなかった。
この世界はゲームだか現実なんだと。
だけどオレはそれでもすごくワクワクしていた。
リアルじゃオレはつまらない生活をずっとしていた。
でも命がけの戦いがこれから始まるのだ。
正直オレはこのゲームに負けて死んでもいい。
もともと孤独な身だ。
誰もオレが死んでも悲しむ奴はいない。
だけどオレは死ぬつもりはない。
だけどあの茅場晶彦に一発殴らないときがすまないしな。
それに約束くらいは守らないとな。
キリトと約束した
第一層ボス会議でまた会おう。
そうだな。とりあえずまずは一層ボスだ。
「絶対にクリアしてやる。このゲームを。」
オレは皆が混乱している中防具売り場へと走る。
さて楽しませてくれよ。茅場晶彦。