俺にはもう、何もない
自分を兄と慕う妹
お互いに腕を切磋琢磨してる親友も
俺の前には居なくなってしまった
厳密には死んだわけではないが
遊矢「おーい!黒咲ー!久しぶりじゃないか!」
スタンダード次元、いや、今ではペンデュラム次元か
俺はエクシーズ次元からある目的の為にここへやってきたからだ
そして街で俺を見た親友であるユート、の姿をした少年である榊遊矢が目の前に駆け寄ってくる
隼「ああ、久しぶりだな、遊矢」
久々に見た友の顔はとても輝いていた
遊矢「どうしたんだ?何だか元気ないみたいだけど」
遊矢の声色は俺を心配しているものだった
黒咲「何でもない、心配かけてしまったようですまないな」
俺は何とか笑顔を作りその場を誤魔化す
遊矢「ならよかったよ、そうだ!これから俺はティーチングデュエル会に行ってくるんだ!よかったら黒咲も来ないか?」
黒咲「すまな柚子「遊矢ー!ティーチングバッジ忘れてるわよー!」
俺が詫びを入れる前に妹の顔をした少女である柚子がやって来る
柚子「あっ!黒咲じゃない!どうしてここに?」
遊矢「黒咲は用事があってここにきたらしいんだ、じゃあ俺たちは準備もあるしもう行くよ、呼び止めてごめん」
黒咲「いいんだ、俺も久々に”仲間”の顔を見れて嬉しかったからな」
二人は手を繋いで一緒に会場へ行った
二人が行って少し経った後、俺に唐突な吐き気がこみ上げてきた
急いで俺は路地裏へ駆け込んだ
黒咲「あいつらは瑠璃じゃない、ユートじゃない、」
俺は必至に心の中を念じている
どうして瑠璃の顔でお兄ちゃんと呼ばない
なぜユートの顔で俺のことを名前ですら呼んでくれないんだ
黒咲「うわあぁぁぁぁぁ!」
頭がパニックになり、俺は大声を出してしまった。
目的はすぐに達した、それは遊矢と柚子が俺と会った時彼らは俺にどのように接するのか?というものだった
しかし結果はあのざまだ、彼らは俺のことを名前ですら呼ばなかった
まあ、あまり親しい関係ではなかったから仕方がないが
黒咲「ディメンションムーバー、起動」
俺は装置を起動させ、ワープホールを発生させて、この次元から離れるため、ワープ空間へ足を入れた
歩いてる途中、俺の頭は張り裂けそうだった
あれはユートじゃない瑠璃じゃない違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う
頭の中はぐちゃぐちゃだった
黒咲(もう、俺は)
ワープ空間で足が止まり、そこで倒れてしまう
ワープ空間で放置された物質は4つの次元のどこへにもいかないことが零児からの使用方法の注意点であることを前に聞いたことがある、それが頭の中に浮かんできた
黒咲(俺、は)
そこで意識が途絶える
~????~
白い天井が見える
ここは、天国だろうか
???「おじさん!おじさん!この人起きたよ!!」
女の子の声が聞こえてきた、するとこの子は天使でおじさんとは神様だろうか?
と考えられるくらいに俺の頭は働いていた
???「由紀さん、私のことは先生と呼んでほしいと何度も言ってるじゃないですか」
と言いながらも、男の声色はまんざらでもなさそうだった
そしてその男が視界に入り、俺は驚愕する この男は
ロジェ「久しぶりですね、黒咲隼君」
男はにっこりしながら俺に声をかける
その男は、ジャン ミシェル ロジェ
かつて俺たちランサーズと敵対した男であった
初めてのSS投稿です
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