さがっさのネタ置き場   作:さがっさ

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以前書いた物のヒロイン紹介のようなものです。
ヒロインたちの性格が変わっているところもありますのでご注意を。
モチベーション継続のために書いたようなものですが読んでくれると幸いです。


一発ネタ:伝承・無限軌道~少女たちの変遷~

――時は、20XX年の春のことだった。

この物語は、ある少年がパワードスーツに触れたとこから始まるがそれは少年の話であって、彼の周りの人々の始まりはその前だったり、後だったりする。

 

ある少女は、自身の宿命と使命を胸に春を迎えた。

 

「私は、IS学園に望んできた訳じゃない。そもそも、私自身はISによる競技に出るつもりも無い。ここにきたのは、自分に課せられた使命に基づいただけだ――分かりやすく言うと、仕事で来た」

「えっ、箒、もしかして就職したの?」

「就職というには、私は未熟であるが…まあそのようなもの…一夏、どうして膝をついて項垂れているのだ?」

 

ある少女は、自身の運命にまだ気づかないでいた。

 

「あなたが世界で唯一の男性操縦者、織斑一夏で間違いありませんか?、わたくしの名は…って聞いてますの!?」

「箒でさえ、すでに就職を終えて仕事に励んでいるとは

…!、これが女尊男卑社会の弊害だというのか…!」

「まて、私でさえとはどういう意味だ一夏。まさか私が就職も儘ならない程不器用だとお前は思っていたのか!?」

「いや、就職の話ではなく、まずわたくしの話を…」

「だって、箒さん俺と最初にあった時、グーパンで自己紹介してたじゃん。その後もクラスメイトに馴染めないでて4年で転校した時、見送りに来たの俺だけのボッチだったじゃん。思い返してみると、相当なコミュ障だったと思うんだけど」

「いっいやっ、ちっ違うぞ、もう昔の私では無い、知らない人に話しかけるのだってもう大丈夫になったからな!私はコミュ障ではない!」

「わたくしの名前は、セシリア・オルコット。誇り高き英国の代表候補生ですわ!」

「友達はできたのか?」

「そっそれは、その…」

「き、い、て、く、だ、さ、い、ま、し!!」

 

ある少女は、自身の運命に向かい合っていた。

 

「まさか、入学式で遅刻してしまうとは…」

『だから言っただろう、あらかじめ早い飛行機で行けば良かったじゃないか』

「でも、空港も見張られてたのよ。直前の便に男とか潜りこめなきゃ私達捕まって今ごろ、予言を聞いたオカルト信者やマフィア紛いの連中にこきつかわれてたわよ」

『それだって、君が力を使えば何も問題なく脱出できただろうに』

「冗談!、試してるつもり?あいにくそう軽々しく使うようなもんじゃないって分かってるわ。誰かさんに教えてもらった通りね」

『それはそうとなによりだ、でもどうしようもない時は、躊躇う必要はないんだ。その時は自分を優先してくれ、鈴』

「ハイハイ、でいるんでしょここに?」

『ああ、それは間違いないと思う、けど人数が合わないな…』

「ふーん?ま、あとから一夏目当てに来るのがそうじゃないの?あいつ、よりによって世界初にして唯一の男性操縦者様だもの急きょIS学園に入ってくる奴もいないと限らないわ」

『いやそうだとしても数が合わないね、なんせ反応は僕らを含めてすでに5つあるからね』

「はあ!?だって四象だから4人のはずでしょ!?ほら、やつらから奪ってきた預言書にも書いてあるじゃない」

『いや、鈴これはもしかすると四象以外の人もいるのかもしれない』

「へっ?」

『行っただろう?このISは僕ら幽体を宿すことが出来るようになってるって。つまりそれの操縦者の中には僕たちのような奴を宿しているのもいるんだろうさ』

「それを早く言いなさいよ!つまり私たちみたいなのが他にもいるんでしょ?味方なの?」

『それは分からないな、反応があっても何かは僕にも分からないんだ。たぶんまだ眠っているか、それともうまく隠しているかだと思うんだけど』

「うう、それじゃあどうやって見分けるのよ、早く見つけないといけないんでしょ?」

『危険だけど一人づつ接触していくしかないね。幸いここまで隠しているということは、あちらも手荒な真似はしないんじゃないかなすぐには』

「ああもう、せっかく中国脱出してきたのに前途多難じゃない!?」

『仕方ないさ、何とかやっていこう鈴』

 

ある少女は、自身を取り囲む状況に流されていた。

 

「…失礼しました」

(私、いやもう僕か。僕は本当にもうどうしようもない奴だ)

(お母さんが死んでから、お父さんに会って。自分が妾の子だって知って)

(それからなんの反抗もせずにずるずるとここまで来てしまった)

(しまいには、IS学園への男装での入学…うちの会社が第三世代の開発が進んでないからって急すぎる)

(自暴自棄になってる僕にだってわかるさ、男装だってばれてしまえばおしまいなのに寮での共同生活なんて危なすぎる)

(でも、もうやるしか…いやそんな高尚なものでもないか)

(ただただ僕はあの人たちの命令を聞くだけなんだから)

 

『―――――――いいのか―――それで―――』

「ッツ!?気のせいか」

(まただ、一人で考え込んでいると何か聞こえてくる)

(もう末期なのかも)

(もうこれでおしまいなのかな、でも…出来ることなら)

「自由になりたい、なんて無理だよね…」

 

ある少女は、自身の救いとなった背中を追い続けていた。

 

「では国の代表として頑張ってくれたまえ、ラウラ・ボーデヴィッヒ中尉下がってもよい」

「了解しました、では失礼いたしました大佐殿」

 

「まさか、教官が教鞭をとっておられるIS学園に行くことになるとはな」

『ふむ、ラウラも良く承諾したものだ。最初にきた話は蹴ったではないか』

「仕方あるまい、これは上官からの命令だ。そうでなければ、自身の部隊を置き去りにして学び舎に行くなど教官に合わせる顔がないではないか」

『まあ、あの子はそんなことは気にしないと思うがね。儂が見たところ、見た目に反して甘いところもあると見た 』

「それこそありえないだろう。あの織斑教官殿に甘いところなどない。私が尊敬している教官の甘いところなど見たところもないぞ」

『ほう、ではラウラ君が彼女に訓練の成果をほめた時のあれは甘さでは無いのかね』

「?良い成果を出した部下をほめるのは当然ではないのか?おかしなことを聞くものだなシルトクレーテ」

『ふむ、いい加減儂の名前をよんで欲しいものなんだがね?君が分かりやすいのはいいんだが、聞き覚えのない発音が自分を示している、というのもどうにも具合がねぇ』

「良いではないか、そもそも元々の名前をお前が私に伝わる字で表せば良かったものを、ゲンブだなんていわれてもなじみがないのはこちらも同じなのだぞ」

『その割には、何とか儂のドイツ語を調べてきたじゃないかなのに亀とはひどくないかね』

「私が気に入ってるのだ。いちいち文句を言わないでほしい」

『……ふむ、ラウラが気に入っているのなら良しとするかの』

 

ある少女は、自身のまえにいつも立ちはだかる壁を目の前にしていた。

 

「はあ、どうしよう」

『かんざし、元気出して』

「うん、ありがとうサトリ。けど…まさか…」

『かんざしのあいえすが開発中止になっちゃったね』

「うん、倉持技研は濁してたけどタイミング的には例の男性操縦者のデータ取りのために専用機を用意するために私の専用機開発を中断したんだろうけど…」

『やっぱ、元気ないねかんざし』

「うん…やっぱり完全に納得はできないし…とりあえず開発中の打鉄・弐式は受け取って学園のガレージに置いてきたけど…」

『どうする?お姉ちゃんに相談してみる?』

「それはっ!…でもどうしようもないし、でも…それでも…」

『うーん、じゃあかんざしが完成させるのはどう?』

「私が…ISを…打鉄・弐式を完成させる?」

『お姉ちゃんでも出来たんだから、かんざしだってできるかも』

「…そうだね、あの人を頼るのはもう嫌、私だって出来る。やってみせる!」

『その意気だよ、かんざし』

 

ある少女は、受け継がれてきた物の責任と自分らしさで揺れ動いてた。

 

「うーん、よし!今日のお仕事終了ー。毎日、生徒会の仕事に、実家の仕事にあたしはてんてこまいよ」

『それが、お前の使命だ十七代目。それは、楯無を継承する際に拙僧から何度も伝えたではないか』

『およしなさいよ、これでもしっかり仕事してるほうじゃないか。乙女にあんまりいうもんじゃないよ』

「はいはい、ありがとね。全く簪ちゃんのこともあるっていうのに、今年の新入生は本当に問題が多そうね」

『ただでさえ、篠ノ之の奴の妹が来るばかりでは無く、代表候補性が何人も、挙句のはてには男性操縦者とくる仕方あるまいて』

『さらには、四象に篠ノ之の件、さすがに手に負えないかね』

「やるしかないでしょ、私は十七代目更識楯無よ。やってやれないことなんてないわ」

『その意気やよし、見事役目を果たして見せよ十七代目よ』

『ま、せいぜいかんばるんだね、お嬢さん』

 

彼女たちは少年に出会い、そこから変わっていく。

この物語は、少年の周りに集う少女たちの物語でもある。

 

伝承・無限軌道~少女たちの変遷~

 

彼女たちの思いが世界を救う糧となる。

 

制作予定

 

 

 

「わたくし、影が薄くありませんでした?」

「それを言ったら僕だけ完全独白みたいだったし」

「大丈夫だ、本編ではちゃんと地の文も書くと作者も言っている」

「そーよ、気にしてたらきりがないわ…ってどうしたのラウラ?」

「いや、教官の話がないのだが、おかしいではないか?」

「織斑先生なら、一夏君のヒロインじゃないからこの枠じゃないらしいわよ、それは篠ノ之博士も一緒だけどね」

「あの人たちの会話流すと、本編のことを話しすぎてしまうらしいので」

 

「「「「「「「では、次は願わくば本編で会いましょう」」」」」」」

 

 

 




いかがだったでしょうか。
千冬さんと束さんには、本編で活躍していただこうかと考えております。
一応二人の相手となる人物も、用意していますのでどうか期待している方はご期待ください。
ちなみに、束さんには改心をしてもらって原作開始時期に突入する次第になっています。

感想、ご指摘等ありましたら遠慮なくよろしくお願いします。

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