たまには息抜きも、必要かもしれない。
あなたなら、どうする?
「2B!9S!ねぇねぇ、これ見て!」
「どうした、の……」
「…2B?どうしたんで、す…かぁ…?」
「じゃじゃーん!お揃いだよ!」
レジスタンスキャンプの中に、新たなヨルハ部隊隊員が誕生したのだった……ではなく、アカネが、なぜかヨルハ部隊の標準戦闘服を着ていた、それも男性型の戦闘服。黒い生地で出来てるのではなく、あえて白の生地で作られた戦闘服は、9Sが身に着けてるものとデザインこそ変わらないが、全体が白であるかゆえに、雰囲気がまったく違う。白い隊服に、白い手袋に、白いハーフパンツ、黒いハイソックス、白いブーツ。色違い以外どこからどう見ても、ヨルハ部隊の者に見える。
「…ん?」
そこで異様を察知した9Sは、デザインの違いに気づく。長かった袖のはずが、彼女が身に着けてる服は短い袖になっている。彼女がいつも身に着けている白いシャツも、確か、袖が短かったはずだ。この服装も彼女を考慮して、造られたとしたら、つまり、つまり……
「アカネさん、それ、もしかして…オーダーメイド、ですか?」
未だ
だが、9Sの思考を見抜いたように、アカネは続いて驚くべき事実を伝える。
「実は、この前まで司令官さんとメールのやり取りをしていたの!お近づきの印にって、プレゼントをもらったの」
あのクールで真面目な司令官が、人知れず、彼女とやり取りを…?しかも言葉を聴く限りだと、何度も、メールを送りあった仲まで?今までにない衝撃な情報を手に入れた9Sは、ただただ、できるだけ口を大きく開く事しかできなかった。予想外どころではない、むしろ、今世紀の大発見…と言わんばかりに固まった9Sを見て、パチパチと目を瞬かせながら頭を傾げるアカネだった。
黒く長い髪に、純白の隊服、僅かに染めた頬と小さく微笑みを浮かべるアカネ…ああ、かわいい、なんてかわいいんだ。いつもの服も似合ってるけど、ヨルハ部隊の隊服もすっごく似合ってるよアカネさん。司令官、お見事ですっ…!
脳内で言葉が混雑してる9Sは、依然固まってる。脳部のデバイスが高速で回転してはいるが、体は固まってる。それに気づいてないアカネは、改めて2Bに視線を向ける。あちらも丁度気を引き戻してきたところなので、会話は可能かもしれない。
「似合ってるよ、すごく…ううん、とても似合ってる」
反応が遅れたように、少しだけ考え込んだ素振りを見せ、普段しない柔らかな笑みが、彼女の顔に。表情をあまり見せない2Bの珍しい笑みが見れて、花を咲くような笑顔になったアカネは一層機嫌が良くなったらしく、さらに頬を染めて、ありがとう、と礼を言った。すると、隣から『カシャリ』という音が響いた。2Bとアカネも同時に音が発した方向に振り向く。何気ない様子で浮いてるポッド042が、またシャッターを押して『カシャリ』という効果音を鳴らす。
言われるまでもなく、写真を撮っていた。勝手な行動を取った彼に怒ったように、2Bは声を荒げて問い詰める。怒ってるように見えるが、本当はひっそりとポッドに感謝してるのだ。可愛らしい反応を見せたアカネの一瞬を、記録に残したいと思ったのだから。人間の言葉を借りると、心が通じ合った、というべきだろう。
「うーん、プレゼントは嬉しいけど、司令官さんになにをお返しすればいいんだろう?」
それなら心配ないよ、アカネ。あなたの隊服姿を
その頃、バンカーでは……
「し、司令官?どうなさいました、か…って、司令官!?大丈夫ですか、心拍数が恐ろしいことになってますよ!い、一度検査しましょ!」
「いや、大丈夫だ…すまないが、自室で少しだけ休ませてもらう、あとのことは任せたぞ」
「あ、はい!分かりました、くれぐれも無理しないでくださいね…」
「………今回ばかりは、あの
おまえなにやってんだ、と言われかねないおふざけ回。
いやね、もしもアカネがヨルハ部隊の服を着て、しかも色違いだったら……
絶対に司令官の仕業だと思います。
だって、白って…白って…!!!
と考えながらふざけすぎる話が出来上がりました!
はい拍手!パチパチパチ!
…ごめんなさいふざけすぎました。
でも書いてて楽しかったです…