問題児たちと青年が異世界に来るそうですよ? 作:伊達 マイム
事の始まり
俺はいつの間にか知らない場所にいた。真っ白い空間だ。
「ここは、どこだ?何でこんな場所にいるんだ?」
よし、まずは落ち着こう。俺は・・・死んだはずだ。トラックに轢かれそうだった少女をかばって死んだはずだ。ということは、ここは神様の部屋とかそういう類の部屋なのか?などと自問自答を繰り返していたらなんか目の前に爺さんが現れた。
・・・なんか胡散臭い爺さんだな。
「胡散臭いとはなんじゃ!わしは神じゃ!」
「っ!」
考えを読まれた!?
「それは、わしが神だからな」
「なるほどな」
「すぐに納得したな」
「そりゃあ思考を読まれたら納得するだろ」
「それもそうか。ところで、今、お主はどういう状態なのか分かってはおるかの?」
「ああ、死んだんだろ?あ、そうだ。あの少女はどうなったんだ?」
「気になるのか?」
「もちろん」
当たり前だ。最後に助けようとした人だからな。
「あの少女は生きているぞ。なぜなら、あの少女を助けたおかげでお主はここにいるのだからな」
「・・・どういうことだ?」
「実はな、あの少女は地球を救ったんじゃ」
「ち、地球を!?」
「ああ、そうじゃ。お主があの少女を助けなかったら地球は無くなっていたんじゃ。だから、少女を救ってくれたおぬしは地球を救った者と同じとし、転生をする権利を与えられたんじゃ」
「そうか・・・。ん?待てよ?転生!?俺は転生するんだな!?」
「そうじゃ」
よっしゃー!!異世界転生だ!!チートし放題じゃねえか!!!
「そうじゃ」
「特典はいくつまで大丈夫なんだ?」
「10個までじゃ」
「いいのか?」
「いいんじゃよ。これでもまだ足りないくらいじゃ。さらに、転生時の身体能力は全て最強クラスじゃ。」
「・・・マジ?」
「マジじゃ」
「そうなのか。なら、
1.すべての言語がわかる能力
2.Rewriteの「書き換え能力(デメリット無し)」
3.完全記憶能力
4.NARUTOのすべての忍術・技術
5.ドラドンボールのすべての技
6.ONE PIECEの覇気
7.アローラ地方までのポケモンに変身する能力
8.Charlotteの「略奪(デメリット無し)」
9.Fate/Grand Orderの「静謐のハサン」
10.FAIRY TAILのすべての魔法(デメリット無し)
でいいか?」
俺が言うのも何なんだが、すげーチートだな。
「分かったのじゃ。ただし、略奪の効果を原作通りの効果ではないようにする。まあ、能力そのものは奪われないようにするだけなんだがの。そうしないと、神の掟に反してしまうからの」
「わかった。あ、そうだ。なあ、静謐のハサンの毒を効かないようにすることはできるのか?」
「召喚した時にする予定じゃよ。そうではないと死んでしまうではないか」
よかった。確かにそうだもんな。
「あと、ここで召喚して一緒に小さくしてくれないか?それと、能力を体に馴染ませるために、10年ほど修行できないだろうか?」
「わかった。そうすうようにしよう。ところで、転生する場所はどうするのじゃ?」
「じゃあ、『問題児たちが異世界から来るそうですよ?』の世界で」
「わかったのじゃ。では召喚しようかの」
そう言って指を鳴らした。するとボンッという音が聞こえて、煙の中から静謐のハサンが出てきた。
「サーヴァント、アサシン、静謐のハサン、参上。すべて、すべて、貴方の御心のままに。私はすべてを捧げます。この体も。この心も、すべて・・・・・・」
俺は彼女がセリフを言い終えた後、抱き着いた。
「マ、マスター!?」
とすぐに離して、彼女は困惑し、悲しんで後悔した。
(またマスターを殺してしまった・・・)
ん?何でそんなに悲しそうな顔をしているんだ?あっそうか、俺が死んだと思っているのか。
「大丈夫だよ。俺は死んでないよ」
「ふぇ?えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?え!だって!私、毒があるのに!どうして!?」
「落ち着いて、俺は君の毒が効かないんだ」
「う、嘘です!そんなことあるはずない!いままで誰ひとりとしていなかったのに!」
「だとしても俺には効かない。これは事実だ」
何とか説明して納得してもらえた。
「そうですか。あなたを信じます。・・・その、それで、もう一回ぎゅーッてしてもいいですか?その、気持ちよかったので」
「ああ、いいよ。」ギュー
と言いながら俺は、彼女の髪を撫でた。
「・・・///」
可愛いぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!
や、やばい。可愛すぎ!可愛い!可愛い!可愛い!可愛い!
・・・・・・・・・・・・・・・・うん、何言ってんだ俺。
まあ、でも結婚したいくらいかわいいからなあ」
「・・・」ボンッ
顔を茹でたタコみたいに真っ赤にした後、耐えきれなかったのか気絶した。
「ど、どうした!?大丈夫か!?」
サーヴァントなのに、簡単に気絶しちゃったよ。・・・本当に大丈夫か?
「大丈夫な訳がないじゃろ。お主、心の声が漏れて告白紛いの言葉を口にしてたからの」
「はあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?・・・・・・どのあたりからだ?」
「“まあ、でも”のあたりからじゃな」
「マジか...」
一番聞かれちゃまずい言葉を聞かれた!
「ウ、ウ~ン」
「お、気づいたか」
さっきの出来事は忘れててくれ!
「あ、マスター」
「大丈夫だったか?」
「はい。マスター。しかし、記憶が混濁して、マスターは私の毒が効かないというところまでは覚えているのですが、私はどうなったのですか?」
「君から抱き着いて、自ら抱き着いたことに気が付いて、恥ずかしさのあまり、気絶したんだよ」
「えっ・・・///」
「おっほん。そろそろいいかの」
「お、そうだった。そうだった。10年の修行だろ?」
「そうじゃ。わしら神が相手になってやろう」
「マジで!ありがとう!」
「そう言えばわしの名前を言ってなかったな。わしの名前は、ユグドラシルじゃ」
「・・・・・・は?ユグドラシルって世界樹だろ?何で人の形をしてるんだ?」
「それわの、わしは元々オーディン殿の馬じゃったのだが、オーディン殿の計らいで世界樹にさせてもらったのじゃ。すると、わしに、神と同等以上の力を持てるようになっていろんな形になることができるようになったからじゃ。それに、この姿じゃと人間に神だと分かってもらえるのじゃ」
「そうなのか。俺も名前を言ってなかったな。俺の名は森野叡士だ。よろしく」
「よろしくなのじゃ」
「わ、わたしもよろしくお願いします」
「転生したら、そやつには別の名で生きることになるからの」
「「・・・・はあ!?」」
****
あれから10年がたった。能力の使い方をマスターするのは5年程で出来た。残りの5年は勉強や静謐ちゃんとイチャイチャしたり、神たちと騒いだりしていた。
「そうだ。ユグドラシル、そろそろ行きことにするよ」
「そうか...わかったのじゃ」
「ほかの髪によろしく伝えておいてくれ。」
「あ、そうだ。静謐ちゃんの名前はどうなるんだ?」
実はまだそのことについて話してもらっていなかったのだ。
「・・・わかったのじゃ。特別に教えてやろう」
ジジイ話す気なかったな?
「ハサンの名前はーーーーーじゃ。そして、能力などはそのままじゃ。」
「ありがとう」
「では、転生しようかの」
「エイジ、間に合いました。一緒に行きましょう」
「おう!そうだな」
「はあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
と同時に魔法陣が浮かび上がって俺と静謐ちゃんは消えた。