問題児たちと青年が異世界に来るそうですよ? 作:伊達 マイム
ギリギリだけど投稿できてよかったです
でも、ここまで長引かせてしまったのに、駄文で申し訳ないです!
-said eiji on-
俺はスタート地点に戻った。そして、三つの扉を見ると『偽りの魔女』と書かれてあったプレートが掛けられてある緑の扉に『CLEAR』の文字が扉の中心に彫られてあった。他に二つには何も彫られてなかった。
「なるほど。クリアしたらこういう感じになるのか。じゃあ、星読みの魔女のところに行くか」
そいえば、星読みってことは俺の前世ことが分かったりするのかな?分かれば
「偽りの魔女のところとは違う感じだな。星読みの魔女だから満天の星空なのかな?」
凄いよね~。面白いよね床まで星が見えるだなんて。まるで────────
「ええ、そうなのよ。一つサービスするとね、わたしは星が見えれば見えるほど力が増していくのよ」
「ということは、この部屋にある星々は全部本物・・・。要するに、宇宙空間ってことになるのか?」
「ええ、そうなのよ」
「じゃあ、なんで俺は息ができてるんだ?」
その答えに対して疑問だったことを質問した。
「それは、縦、横、高さが全て10km四方の正方形の結界をを張る機械を作ったからなのよ」
「なるほどな。そういえば、君の名前は聞いてなかったな」
「そう言えば言ってなかったなのよ。わたしの名前はステラ。星読みの魔女なのよ。じゃあ、そろそろ
そう言う彼女は綺麗な顔をした白髪のショートボブ。首から下は黒っぽいローブを着ていて体形がよく分からないが、
「分かった。君の願いは何?」
「わたしの願いは
マジか~!さっき思ってたことがフラグってたか。さらに、よりきつくなってきてるし。でも、面白いからありだな。
「分かった。それで、どうやって判定するんだ?」
自己判定だったら嘘をつく可能性があるから聞かないとな。ましては、このお願い自体は『ギフトゲーム』じゃないんだし。それに、面白くないしな。ただし、『力』の勝負なら別だけど。
「それについては大丈夫なのよ。この『ギフトゲーム』で敗北した月の兎がいるから、それに判定させるなのよ」
「なるほど。で、具体的には何をするんだ?」
「そうね。ポーカーなんてどうなのよ?」
「マジで?」
俺はタイムラグ無しで答えた。それにステラは若干引きぎみで返答した。
「冗談なのよ」
じょ、冗談か。びっくりした・・・。もしそうだったら少し、いや、大分厳しかった。だって、ポーカーが無茶苦茶弱くて絶対未来を覆せない!(確信)
「う~ん。なら具象化しりとりだったらどうなのよ?」
「具象化しりとり?」
「具象化しりとりっていうのはね、下界にあるとある小説の中に登場するゲームの名前で字のごとく具象化するしりとりなのよ。無いものは出てきて、在るものは消えるしりとりなのよ。ルールは簡単。『先に使った言葉は禁止』、『30秒以上答えない』、『継続不能』。この三つが小説の中で書かれていたことなのよ。それで、その小説では実在しないもの、架空のもの、イメ-ジできてないものは具象化できないことになっているのよ。だけど、オリジナルとして実在しないものでも
「ということは、大体はノー〇ーム・ノーラ〇フの感じでいいんだな?」
「そうなのよ。そして、具象化しりとりをするための機械があれなのよ」
ステラが指を指した方向を見るとFateのの聖杯の形をしたものの上に蒼白い光の球体が浮いているといったような俺の倍くらいある大きさの機械があった。
「凄いな。この機械で具象化しりとりをするのか」
「そうなのよ。これが具象化しりとりをする『おわんくん1号』なのよ!」
「名前!!」
名前ダサっ!!いや、マジで。この機械で具象化しりとりができるのは凄いし、形もまぁまぁいいからいいけど、名前だけ、マジで名前だけどうにかならなかったのかな~。
「いや~。それ程でもなのよ///」
「褒めてないし、照れるな!!」
褒めてないから。照れるな。ちょっとかわいいけど!…茶番は終わらせるべきか?いや、面白いから続けるか!
「いいじゃないなのよ!わたしは褒められたいなのよ」
「子どもか!」
「わたし、十一歳なのよ!」
「子どもだった!?」
「嘘なのよ。ホントは百歳以降数えてないから分からないなのよ」
「ば、ババa「えいなのよ」ブハァ!」
いきなり殴られた。
「な、何を!」
「女性にそんなことは聞いてはいけないなのよ?そんなことを言ったらブツなのよ?」
めっちゃいい笑顔だった。だけど、後ろから黒いオーラがゴゴゴゴゴゴゴ!!!!ていう感じに迫て来た。俺は何か危機を感じて何言ったか覚えてないけど何か言った。
「い、いや、もうブッてるし・・・」
「言い訳は無用なのよ!」
「は、はい!」
とまあ、こんな茶番が数分間続いた。
「そろそろゲームに入らないか?」
「はいなのよ。でも、その前に、星読みと審判役の月の兎の紹介をするなのよ」
「そうだな。じゃあ、やってくれ」
「オーケーなのよ」
あ、そういえばこのゲームでステラが死んだら、
「なあ。ステラ。ちょっと聞きたいことがあるんだ。」
「何なのよ」
「このゲームでステラが死んだら、
「反映はしないなのよ。ついでに言うと、ギフトの使用はゲームが終わった直後からできるなのよ」
お、マジかそれならリリスが現れた時にも対応することができるな。
「悪いな。聞きたいことは聞けたから続きをどうぞ」
「分かったなのよ」
ステラが目を閉じて少ししたら紫がかった波紋が広がっていき、徐々に星々の煌めきが増えていった。要するに、星の光の輝きが強くなったのだ。
「こ、これは・・・」
「これは、星読みに欠かせない儀式です」
「儀式・・・これが・・・。それで君は?」
「ああ、申し訳ございません。
「そうか。君が月の兎か。じゃあ、
「かまいません」
俺はあることを聞いた。
「そうだ。朔、黒ウサギって知ってるか?」
「おお!私の同胞をご存じでございますか!」
「ああ、今は俺たちのコミュニティにいるよ」
「本当でございますか?」
「本当だ」
「それはおかしいです。帝釈天様が絶対に許さないでしょうから」
「でも、俺が聞いた話だと黒ウサギのコミュニティは壊滅して、黒ウサギが唯一の月の兎の生き残りだって聞いたけど」
「それはないですね。私のコミュニティは三桁の外門にあります。そうやすやすと私のコミュニティが壊滅するはずがありません!」
「そんなことを言われても、俺はこの箱庭の世界に召喚されたばかりの人間だから、その辺のことは分からないんだよ」
本当に知らないしな。いや、マジで。原作だと魔王によって壊滅したことくらいしか書かれてなかったし。
「申し訳ございません。とんだ失礼をいたしました」
「いや、大丈夫だ。ところで、もうすぐ終わりそうだな」
「はい。その通りでございます。後、十数秒で完了します」
程なくして儀式が終わったとされるステラがこっちに来た。
「結果はどんな感じ?」
「結果はまぁ、細かなところは省くけど、端的に言うとわたしの勝ちなのよ」
「ということは、それを覆せばいいってことだな?」
「そういうことなのよ!」
「その細かな部分に関しましてはこの朔が審判員として責任をもって判断させて頂きます」
「分かった。それで?まぁ、ゲームを開始したいところだけど狭すぎなんだよな。だって、このゲームは空間には作用しないんだからさ。移動しない?」
「分かったなのよ。なら、月に飛んで月全体を結界で閉じ込めるなのよ!この『結界君28号』で!なのよ」
やっぱ、名前がクソダサい!さらに何故か微妙に鉄人28号に被ってるし!いや、まぁ、28号の部分はたまたま何だろうけど。
「分かった。そこでやろう」
「よーし!やるなのよ。はああぁぁぁぁ!!」
そして、俺たちは月に到着した。
「じゃあ、ついて早々だけどやりますか。それで、最初はどうする?」
「最初は挑戦者からなのよ」
俺は架空のものが本当に大丈夫か確かめるためにある言葉を発した。
「なら、最初は・・・〝
すると、どこからともなく現れた戦艦がステラに向かって波動砲を放った。しかし、ステラに直撃する寸前に彼女は答えていた。
「FF11から〝
どこからか大きな壁が出てきて、波動砲を防いだ。
「なるほど。作品名を言ってから架空のものを言うと、その通りの姿になるってことか?」
「そんなことはないなのよ。頭の中のイメージで構成されていくものだから、言っても言わなくても変わらないなのよ。強いて言えば、読者への配分なのよ」
「?読者への配分?なんだそれは?」
「分からないなら別に大丈夫なのよ。まぁ、できればつけて欲しいなのよ」
と言うステラのメタ発言が炸裂した。
「分かった。何かつけなきゃいけない気がするしな」
そして、ステラが次の言葉を言うように促してきた。
「次はお前の番なのよ」
「そうだな。じゃあ、ポケモンで〝
ボンッと言う音と共にルンパッパが鳴き声を出しながら出てきた。
「ルンパ!」
ルンパッパが仲間になりたそうにこっちを見ている。仲間にしますか?
→はい いいえ
はい →いいえ
→はい いいえ
叡士は「はい」を選んだ。ルンパッパが仲間になった!
「森野叡士!!」
俺はいきなり呼ばれてビックリしてしまった。
「な、何・・・?」
「何って、私が言いたいことなのよ。お前の番なのにぼーっとしているからなのよ」
「悪い悪い。それで、次の文字は?」
「上を見るなのよ」
その言葉に上を見ると伝説のポケモンパルキ『ア』がいた。
「なるほど・・・。なら、不思議の国アリスから〝
ボンッと言う音と共に不思議の国のアリスの主人公のアリスが出てきた。
「キャッ!・・・?ここはどこ?それに貴方たちは?」
イメージした格好ではあるけど、何か全然違う感じのアリスが出てきた!?
「お、おいステラさんよ。なんか思ってたのと違う感じのものが出てきたぞ。一体どうなってんだ?」
「それは、私にも分からないなのよ。」
「なら、しりとりを続けて『ふ』になったら、『不思議の国のアリス』って答えれば消えるはずだし、そこまで進めようぜ」
「分かったなのよ。なら、ドラ◯ンボール
すると、惑星(といっても太陽の約三倍の大きさ)くらいの大きさのドラゴンボールが出現した。
「スーパードラゴンボールはアニメで見たときも大きいとは思っていたけど、やっぱ、実際に見ると違うね」
だって、大きすぎて表面のオレンジ色の一部分しか見えないしな。その間、アリス以外の架空のものたちは反応がなかったが、アリスだけは「ふ、ふぇ・・・」などと言って腰を抜かしている。仕方が無いのでアリスを自分の近くに呼んだ。
「おい、君。こっちに来たほうが安全だよ?」
「わ、分かりました」
アリスはテトテト歩いて俺の横に来た。そして涙目でこう言った。
「わ、私のこと、守ってください!」
「よし、任せろ!」
即答だった。それもそのはず、この『箱庭』に飛ばされる前は園で子どもたちの相手をしていたのは
****
それから数時間が経過した。数時間の間にいろんなことがあった。『不思議の国のアリス』の言葉を言ったのにアリスが消えなかったことがあった。それに、キャラクターばかりになって鬱陶しくなったから、『キャラクター』って言葉を言って今度こそはと思ったけれど消えていなかった。さらに、アリス以外にもいくつか残っているキャラがいるし、本物でも混じっているのか?んー、本当にどうなってんだろうなあ。後、場所も目まぐるしく変わっていったな。ある部屋の一角から別宇宙の星まで様々だ。それで、今は火星のアキダリア平原のど真ん中で椅子に座ってる。うーん。そろそろ限界だな。退屈過ぎる。終わらせるか?ま、その前にリリスをどうにかするのが先なんだがな。でもなー、候補はいくつかいるんだが、まだ、絞りきれてはないんだよな。
「どうするか・・・」
「どうするって次はお前の番なのよ」
「そうですよ。お兄さん」
ステラとアリスがジト目で言ってきた。
「ごめんごめん。確か『せ』だったよな?じゃあ、
すると、一匹の小魚がピチピチという音を立てて出てきた。
「へ~!そんな名前のお魚もあるんですね。ね、お姉さん!」
「ホントなのよ」
「まあな。この魚は地球上に実際に存在する魚でアメリカ合衆国のカリフォルニア州からバハカリフォルニアにかけて生息しているベラ科の仲間。水深23mほどまでの沿岸域に主にみられ、ジャイアントケルプや他の海藻から成る藻場、岩礁域などに生息している。小さな群れをつくり、中層をよく泳ぎ回る。小型の底棲生物を餌とするほか、クリーナーとして他の魚の体表に付いた寄生虫を食べることもあるっていう魚。解説臭くなったが、気にしないでくれ。昔、適当に検索したら出てきて、びっくりしたんだよな」
「ふ~ん。なるほどなのよ。なら、
すると、何もない所からタルボザウルスが現れて俺のことを食おうとしやがった。だから俺は、素早く
・・・・・・こんなもんか。
「すごい!すごいです!お兄さん!」
と言う賞賛と同時にピョンピョンと飛び跳ねているアリスの姿があった。正直言ってチョー可愛い!
「まあな」
俺は内心そんなことを思っていたが口に出さなかった。もちろん顔にも。だって、嫌われたくないしな!まあ、今はそのことは置いておいてさっさと負かしますか。
「俺の番だな。
すると、テーブルの上に結晶化した水酸化ナトリウムが現れた。その後、すぐにステラが返した。俺もすぐに返して、気づいたら2時間以上経っていた・・・。アリスのはいつの間にか俺の腕に抱きついて寝ていた。
「う~ん。やり過ぎたな。終わらせるか」
「やってみるがいいなのよ!」
「じゃあ、行くぞ?魔法科高校の劣等生から
「へっ?」
ステラはいきなりのことで戸惑いが隠せなかった様で訳も分からないような声を上げて分解された。
「このゲームの勝者は森野叡士!」
今まで空気だった審判の朔が高らかと宣言した。同時に全てのものが元に戻り俺とステラは元の位置で再開した。けれど、何故かアリスだけが元の戻らずに俺の腕に抱き着いたまま寝ている。アリスの正体がリリスではないのはすでに確認済みなので問題はない。だが、おかしいとは感じてはいた。けれども、そのことは一瞬でリリスの警戒に変わった。なぜなら、すでにリリスがいるからだ。《いた》ではなく、《いる》。つまり、現在進行形で結界の中に潜んでいるということである。俺は光のドラゴンフォースを発動しながら、神経を研ぎ澄まし待ち構えている。そして、その時は突然現れた。
「ん?なんだ?この歪み」
朔の背後にいつの間にか歪みが生まれていた。その歪みはだんだんと大きくなり朔を飲み込んで人の形へと変化した。その姿はリリスだった。俺はすぐにリリスに近づき、白竜の咆哮を叩き込んだが手ごたえが無かった。
「どういうことだ?」
煙が晴れるとそこには誰もいなかった。辺りを見回しても誰もいなかった。だけど、すぐに気が付いた。
「っ!!」
ステラのところを見るとステラの背後に移動し、殺そうとしていた。そんなことはさせない!
「うおぉぉぉぉ!!」
俺は光のごとく移動し、リリスからステラを助け、リリスから離れてところで降ろした。
「な、なんなの!?その速さは!!」
「お前に語る言葉はない!滅竜奥義ホーリーノヴァ!」
「きゃあぁぁぁ!!っ!ここは引いてあげるわ!次こそ私が勝つわ!」
そう言って地に這うリリスは姿を消した。
「な、何があったなのよ」
「お、ステラか、実は・・・。」
俺はゲームが終わった後のことを話した。
「なるほど、ありがとうなのよ。これで、
シオンの時と同じ金のバッチをもらった。でも、ひとつだけ違うのは彫られている文字がラテン語の偽りじゃなくてラテン語の星読みになっていることだ。
「ありがとう。じゃあ、俺はアリスを連れて行くよ」
「分かったなのよ.また、会おうなのよ」
それを聞いてから俺は後ろにあった青い扉に入っていった。
というわけで魔王戦②でした。
次の話はできるだけ早く投稿します。皆楽しみに待っていてください