死にたがり少年と幻想郷   作:そーだぜりー

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プロローグ
プロローグ 幼い僕と非情な神様


ある日、少年は気づいた。人の命の短さを。

理由はある。それは少年の友達が病気で死んだのだ。その日、少年はかなり泣き喚いた。

泣いた。その時の記憶が消えるほど泣き喚いた。喉がかれるほど泣いた。気絶するほど泣いた。

だから少年、もとい僕は願った。もう大切な人の死んだすがたを見ないことを。

それで結果から言うと、願いは叶った。

8歳になってすぐに僕は死んだ。父親に殺されたのが理由だったはずだ。他人が僕の父親を見たらちょっと、いやかなりおかしいと思うだろう。

昔から僕の父親は僕のことを虐めるのが好きだった。いや、これも間違いか。

好きではない、ただのストレスの発散運動だったんだと思う。僕は仕方ないんだと、大人の事情というやつなんだと理解した。

そしてついさっき僕は殺された。父親の手で。

身体中を浅く切りつけ、そのあと腹を刺して、刺したその腹に指を突っ込んで遊んでたなぁ。まぁそのあと、首を絞めて殺してくれた。

父親がこの生き地獄から助けてくれたんだ。

そのはずなのに、 そのはずなのに僕はまだ立っている。知らない土地の、知らない森の地面を踏みしめている。

まだ、神様は僕を殺してくれないようだ。

 

そして、僕はあてもなく森を歩き始めた。

 

 

 

 

「君は本当に惨めな子だね」

 

そう言って、彼は僕に話しかける。僕の髪を掴んで。

 

「君は本当に悲しい子だね」

 

そう言って、彼は僕に話しかける。僕のお腹を殴って。

 

「だから、君を殺してあげるよ」

 

そう言って、彼は僕の首に包丁をあてた。

すると、彼はニヤリと笑う。

 

「いつかね」

 

そう言い残すと、彼は包丁を持つ反対の手にある注射器を、僕の腕に刺す。すぐに、親指で押子を押し込む。針から薬品が体内にはいってくる。

 

「うああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

身体に強烈な痛みがはしる。

次第に痛いことしか考えられなくなってくる。

痛い

痛い痛い痛い

痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い

 

 

それを最後に僕の意識は途絶えた。

 

 

 

 

これは夢だ。

間違いない、と断言できるほど明確にそう思えた。理由はわからない。ただ、脳がそう押し付けるような、そんな感じだった。

でも、夢の中で夢を見るとは不思議なものだな。しかし、夢心地は最悪だった。

なぜなら、あれは僕の過去だ。父親に虐められた時、一度だけ薬品を打たれたことがあった。そのせいで僕は錠剤などが飲めなくなった。

さて、どうやったら起きれるのだろうか。

「このドアを開ければ起きれるわよ」

 

いきなりドアの向こうから、女の子の声が聞こえてきた。

「ほら、現実に戻りたいんでしょ、なら早く開けなさいよ」

 

誰だこいつ。反応が遅れたが、こんなやつとは夢の中では会ったことがない。

まぁいいや、起きれば問題ないし。

 

「いやいやいや、良くないわよ、聞きなさいよ。聞かれるの待ってた私が恥ずかし」

 

言っているのを無視して僕はドアを開けた。

 

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