「ふはぁー。うう、眠い」
台所にいる僕は、眠そうに欠伸をしながら朝ごはんを作ることに励んでいた。
魔理沙とアリスさんが帰った後、いつも通りやることを済ませて眠った。ということも無く、喪服の事、父親の事、そして前から引かかっていたことなどが睡眠を妨害し、眠れなかったのだった。
そして、今日は霊夢と人里で情報収集をする事になっている。
それに朝から驚くべきことがあった。
「そんな驚かなくてもいいわよ...」
なんとあの霊夢が、僕より早く居間にいたのだった。
それが衝撃過ぎて、自室に戻りそうになったほどだった。
そんなこんなで今に至りちょうど朝ごはんができた。
「霊夢、朝ごはんできたから持ってくの手伝って」
「はいはい、今日何処行くか覚えてるわよね?」
「ん?あぁ、人里でしょ?うん、覚えてる」
「そう、それならいいのよ……」
「?」
最後、霊夢が言葉を濁した。
朝食が運び終わり、僕と霊夢は朝食の前に座る。
「いただきます」
「いただきます」
今日の朝食は何故か懐かしい味がした。
.
.
.
.
「さて、行くわよ」
霊夢が神社でやることを済まして、僕がいる鳥居に小走りでくる。
ちなみに、空を飛んでいくが残念ながら僕は飛べない。だからこういう手をとった。
「本当にやるの?」
「まぁね。これが自分1人でできることの一つだからね」
そう言って僕は片手に良く切れるナイフを首にあてがう。
そして、一気に押し込みながら、引き抜く。
「ひゅっ」
首から大量の血が流れるのがわかる。
崩れるように倒れるなか、霊夢が目を背けるのが見えた。
そして、意識が儚く消えた。
不意に、バチン!という音が聞こえる。
少し頭が痛むが、視界に光が戻る。
「大丈夫?」
「ん、まぁ頭痛がするけど何も問題ないかな」
服の上には倉庫から引っ張ってきたビニールのシートに穴を開けてその穴に頭を入れて、首から下はビニールのシートに覆われているため血で汚れない。
そのビニールのシートから脱出して、その小さい体でスタートの体勢に入る。
「それじゃ、よーいどんで行くわよ」
僕は下半身に体重を乗せ始める。
「よーい
グッ、と下半身に力を入れて
どん!!」
それを解き放つ。
すると、僕の身体は一瞬で宙に浮いた。
「速っ!!」
自分が行ったことに自分で驚いた。
一方霊夢は平然と真っ直ぐ正面に飛んでいた。
僕は浮いた身体が自由落下し始めた事を察し、着地に取りかかる。
だんだんと地面が近くなってくる。
もう手を伸ばせば地につくレベルだった。
「ここだ!」
腕をしなるようにして、地面を叩きつけた。
正面に力の向きを変えて、転がる様に着地する。
そして、転がる勢いを殺さずに、うまくそのまま立ち上がる。
僕はそのまま全力疾走した。
上を見ながら霊夢を見失わないようにしながら走った。
しばらくすると人里が見えた。
僕は人里が見えたことで体力の消耗に気づき、どっと疲れが出た。
「さぁついたわよ。ってどうしたの?」
「正直 ゼェ 言うけど ゼェ これつらいよ ゼェ」
「飛べれば楽よ」
飛べないやつは辛いと主張したいのかこいつ。
霊夢の発言に少しイラッとしながらも、人里の門をくぐった。
現在甘味処で僕はお団子、霊夢は饅頭を食べていた。
そんな甘味を楽しんでいる僕と霊夢は、揃いも揃って疲れた顔をしていた。
「ねぇ霊夢」
「なにナオヤ」
「進展あった?」
「あるわけないじゃない。そっちは?」
「そんなものありませんでした」
『はぁ...』
なんの情報も得られず、甘味処に逃げ込んできたわけだった。
僕はお団子の串の先っぽを指で突っつきながら霊夢にあることをきく。
「あの喪服なんで俺のこと襲ったのかな?」
「知らないわよ。ただそこにいたからとかじゃない」
「否定はできないな...」
考えられる原因。
それを目を閉じて考える。
お団子の串をペン回しのように遊びながら。
人里での妖怪達の襲撃でのことか? ありそうだが、僕ではなく霊夢を狙うだろう。
父親の事か?父親は死んだのか?いや、自殺するような人じゃないだろう。
それじゃあなぜだ。
なぜ?
なぜ?なぜ?
なぜ?なぜ?なぜ?
まて。
そのとき、僕は今までの自問自答に違和感を感じた。
「ねぇ霊夢」
ある事を聞くために隣を見た。
しかし、そこには霊夢の姿はなく、そこの遠くの風景があった。
内心少し焦りながら店員に聞く。
すると、霊夢は書き置きを店員に預けて置いたらしい。
そこには先帰るから調査を進めろと書いてあった。
それを読み終えたとき、少しイラッとしたが手紙の通り調査を進めることにした。
「やっぱり情報が無かったなぁ」
今回の成果をぼやきながらも帰路を辿る僕。
両手に今日の夕食の材料が入っている袋を下げながら歩いてた。
目の前に無駄に長い石階段が現れ、それをグダグダと上る。
僕の身体は非常にだるかった。
僕の能力『自殺行為で力を増幅させる程度の能力』は、使用して二時間経つとかなりの倦怠感と一緒に力が値が元に戻るのだった。
倦怠感は能力の上昇値と比例する。今回の上昇値はかなり高めだと察しが付いている。
「帰ったら、夕食作るの霊夢に丸投げしよう」
住み込みのお手伝いが聞いたらビックリしそうな事をいう僕。
そんなことを企てていると、神社が見えてきた。
階段を上り終えると、真っ直ぐ神社に向かい正面の扉から入るとすぐに、例の人を呼ぶ。
「霊夢ー、荷物運ぶの手伝ってー」
なんの返事もなかった。
神社の中には人の気配も無く、やけに異様な空気が漂っていた。
「まさか...」
急いで僕は居間に向かった。
僕以外誰もいない居間のちゃぶ台の上に1枚の何か書かれた紙がおいてあった。
袋を離すように捨てて、紙をくしゃくしゃにする勢いで取る。
その紙には、見慣れた丁寧な字である事が書いてあった。
「よう、久しぶりだな。ナオヤ」
博麗霊夢の命は俺が握っている。償井直人より
「突然だがぁ、久しぶりに殺し合おうや」
「クソジジイィィ!!」
夕日差す神社に1人の少年の怒りが散った。
色々投稿直後問題が起きたりすいませんでした。
的な事を言っている、そーだぜりーです。こんにちは。
前回のお話の投稿日を見てもらえれば分かるのですが、その前の話の投稿日よりかなり前なんですよね…。
今回もかなり遅れてすいませんでした。
だから今回は前より早めに投稿しました。
あと、今回の話は大きな進展がありましたね。
霊夢が拉致られたり、ナオトが出てきたり、と今回は頑張りました感が半端じゃないです。
次の回は惨章の方を投稿しようと思います。
では次回!!