そう考えると、ハッピーエンドを迎えようとしていた自分が馬鹿らしく思えてくる。
まぁ、馬鹿がなに考えたって馬鹿らしい考えに行き着くのはいつものことだけれど。
さぁ、私の手を取りなさい。そして、あなたを傷つけたあいつを殺すのよ。
ーいいのか?お前の手を取ってしまって
いいのよ。てか、あなたの願いを叶えてあげないで、神様を名乗れないわよ。
ーあぁ、そうだな。叶えてくれ、あの霊夢を傷つけたあいつを殺してくれ。
了解ーーーーーー
そして、僕の自我が崩壊した。
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いつからだろう、僕がこの世界をモノクロに捉え始めたのは。
いつからだろう、毎日が苦痛だと感じ始めたのは。
いつからだろう、僕はこの世界は悲しみで出来ていると仮定し始めたのは。
だめだ、いつからか思い出せないや。
こんな僕は人間として失敗作なんだろうな。
あれ、僕ってなんだっけ?
……まぁ、いいや。僕は今この瞬間を。
この赤い液体のついた何かを、
殺してから考えよう。
「ぐはッッ!!クッここまでとは、予想外だった。神の力とは、もっともっともっと!!しッリッタッイっ!!」
「そんなに知りたいなら教えてあげるわよ。ナオヤ」
「楽しもう!お父さん!」
僕は隣にいる黒髪の女の子に言われて、お父さんと遊び始める。
お父さんが向けてくる銃を見て、弾が出てくるスピード、などなどをちょっと計算しそこにあった石を拾う。
パンッと乾いた銃声が鳴りひびく0.5秒前ぐらいに石を投げる。
すると、投げた石は破裂するがお父さんの肩が弾ける。
それを見て僕はもう1度石を拾い、今度は隣の木に投げる。
次は反対側の木に投げる。
お父さんの後頭部と弾けた肩に石が凄い勢いで当たる。
「グッァ!!凄い計算力だ。これは歩くッスーパーコンピュータだなッ!!ぜひ持ち帰らなければッ!」
「生憎、ナオヤは私の家族なのでお引き取り願うわ」
「やだね。こいつは俺の研究ザイリョッッ!!ぐぁぁぁ!!」
「黙れ雑種。ナオヤは私の家族よ。二度とこの世界に生まれ変わらせなくしてやる」
女の子は右手の掌をお父さんに向けて、唱える。
「我が神の名を持って断言する、お前の未来を来世を'揉み消す'」
唱えるとお父さんと女の子の間に金色の細い線ができた。周りには金色の粒子が上り、金色の風景が出来た。
お父さんは女の子がやっている事が理解できたのか、お父さんはその線を断ち切ろうとする、がそんな事をさせる僕ではない。
「無視しちゃダメだよ?お父さん!!」
「くっっっそがァァ!!」
僕は間を一気に詰めて、お父さんに最速フルパワーで腕をおりにいく。それを必死に捌くお父さん、僕は吹っ飛ばないようにお父さんの足を踏みながら狙いに行く。
だんだん捌ききれなくなるお父さんを見て、ラストスパートをかける。
1発、2発、3発と当たるようになり、ついにお父さんの両腕から竹を割ったようなバキッッという音がする。
「ァァッッタァイナァ!!」
「次は背骨を!!」
「もういいわよナオヤ」
「はぁい……」
僕は女の子の命令が聞こえたので、渋々引き下がる。
変わりに女の子がお父さんの前に出て喋り出す。
「あなたは最終的に何がしたかったの?ツグナイナオト。いや、研究者ナオト」
「あはは…、『何がしたかった』ねぇ…、確かに僕は最低なことをしたのかもしれない。でもね、人間の好奇心は押さえられないんだよ!!なぜかって、それは人間だからさッ!!だから、ナオヤを実験台にしたことは、人間らしいことさッ!!アハハ!!人間の好奇心は素晴らしい!!」
僕は目の前のお父さんを見て、一瞬尊敬してしまった。しかし、僕は隣にいる女の子の言葉によって遮られる。
「まぁ、私には人間のコーキシンとやらを理解することはできないし、一生あなたの考えを肯定することはできないわ。私は三年間ナオヤの心の世界でナオヤのトラウマを消し続けてたわ、その中で私はナオヤが望んでる事もわかったし、ナオヤの異常性もわかった」
女の子は顔を少し暗くして続けた。
「ナオヤの異常性の本質は『死への願望』。異常なまでの死への願望が能力を生み出し、私を『生んだ』。そう、呼んだのではなく、生み出したのよ。まず、そこが異常だったのよ。そもそも、神様を生みだすなんて、人には到底できないのよ。それをやってのけてしまったのよナオヤは。
でも、ナオヤの望んでることは違った。」
女の子は僕の肩に手を置いて、お父さんに言い放つ。
「『僕が居ていい世界で静かに過ごしたい』。これがナオヤの願いよ。こんな寂しい願い如き叶えてあげないで、私は神様を名乗れないのよ。」
「……ァ。アハハ。アハハハハ!!そうか、それが君の成すべきことか!…わかった。これなら僕がいないくても大丈夫かな」
女の子の顔はお父さんが何を言っているかわからないような顔だった。しかし、僕は何を言っているかがもう少しで、もう少しでわかりそうな感じがした。
「守れよ、神様。その秘密兵器で、妻を救ってくれ」
その言葉を残した後、お父さんはポリゴンの欠片のように淡い光を放ちながら散った。
僕はそれを傍観していたが、女の子はなぜか涙を流していた。
僕はそれを見るのが耐えられずに、抱きしめようとしてしまう。
けれど、こんなときに足がすくんで動けない。
いや、これは…そうか…意識が…
「そんな、…まさか、私は勘違いしてたっていうの?」
暗い、暗い森の中で神は嘆く。
取り返しのつかい事をした罪悪感ではなく、今彼女を襲ってるのはただ、ただ、果てない虚無感だった。
私のせいで、少年の大切な人や、父親を……
「ゔあぁぁぁ!!」
暗い暗い森の中で1人の神様の鳴き声が響く。
黒い暗い雲を引き連れながら、雨音も響き始めた。
最近、また違うアニメにハマり、ダメ人間がクソ人間に退化しつつあるそーだぜりーです。
予定ではこの次の話で第一章の最終話となります。
今回、出てきた人物は 神様、お父さん(ナオト)、ナオヤです。
半ば暴走状態になりつつあるナオトを神様は巧みに操って、ナオトを追い詰めてましたね。まぁ、神様ですからね(笑)
さて、最終回ではどんな無様で人間らしい姿を見せてくれるのか、………考えないと(必死)
次回もお楽しみ!!
では!!