死にたがり少年と幻想郷   作:そーだぜりー

2 / 26
プロローグ ドア越しの少女と金平糖

ここに来て一週間たった。

ここが幻想郷という場所であり、元いた世界ではないことがわかった。

今は、小さな小屋を借りて生活している。

なんか、小さな子供が一人暮らしをするとなると、里の長からお金がもらえるという、嬉しい特典があった。

たった4日だが、充実した1日1日を過ごしている。今日は小屋で、ゴロゴロしていようと考えていた。

しかし、その計画はある人のせいで崩れるのだった。

「ほらー出て来なさーい!!一緒に寺子屋にいきましょー!!」

 

最近、というか三日前からつきまとってくる少女の声が、小屋の扉越しに聞こえた。

つきまとってくる理由は至極簡単で、寺子屋の先生に連れてくるよう頼まれているらしい。もちろん、僕は行く気も無いし、勉強なんていらないと思っている。

自分で言うのもなんだが、僕は普通の人よりは頭がいいと思っている。

理由は、昔父親に「一週間で一学期の勉強を覚えろ」という無理難題を強いられ、結果覚えられた。この時僕は思った、人間脅されてやればなんだってできるのだ、と

その結果、勉強系での無茶振りが多くなり、最終的に中学生の範囲まで手を出してしまった。(具体的に言うと中ニの前半の範囲全部)

僕が元の世界の自分の環境のことについて思い起こしていると、「ちょっと聞いてる?」と少女が聞いてた。

 

「ん? あぁ、ごめんごめん聞いてます。続きをどうぞ。」

「? とにかく寺子屋に見学でもいいから来てよ!!」

「(父親のことを思い出しすから)僕は行きたくない」

「それだとけーね先生が怒っちゃう」

「じゃあ、そのけーね先生にも言っておいてよ、行かないって」

「それだとけーね先生がここに来ちゃう」

「けーね先生がここに来るとどうなるの?」

 

まさか、扉を強引に開けて連れ出すとかか?いや、それはないか。

ちゃんとした大人の先生だったら、そんなことはしないだろうな。

そんなことを考えていると、少女が少し震えた声でけーね先生のことについて語る。

 

「ここに来たら」「来たら?」「強引に扉を開けて……

 

おいおい、予想どおりの展か「君が白眼を剥いて気絶するほどの頭突きが、君の頭におちるよ」

 

全然予想どうりの展開じゃない。直角90度真上を行きました。

なにそれ、僕の父親でもしてないことだよ。てかそれ、元の世界だったら犯罪じゃん。

そんなことを聞いた僕は、多分新たな恐怖でかなり顔を青くしていただろう。

ちなみに、少女が語ったことはハッタリで、それにまんまとハマる僕に笑いをこらえていた。

「わ、わかった。見学だけでも行こう」

「本当!?やったぁ!!これで金平糖がもらえる!!ありがとう!!」

 

なんと、少女は金平糖でつられていただった。

少し僕は、むなしくなった。

 

「じゃあ、明日また来るから。また明日!!」

「うん、明日」

 

先程の虚しさから一転、少し嬉しかった。

あまり学校に馴染めず、クラスで空気と化していた僕には『また明日』と言い合える友達が居なかったからだと思う。

『また明日』と耳で木霊する。

 

「また明日、ねぇ」

 

ふふ、と少し笑ってみた。

でもあとでわかったんだ。

この『また明日』が来ないことを。

そして思い出すんだ。

大切な人がいなくなる恐怖を。




どうも、そーだぜりーです。
今回は一言だけ謝罪を。
いつも短くてすいません。
では!!


完全に折れないフラグ立てましたねはい。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。