「さて、まず今いる場所から把握しよう」
あの絶望のスカイダイビングが終わり、なぜか死なずにいる俺ことツグナイ君は現在謎の森にいた。
あの後、一応グシャっといやなおとがしたが少し気絶しただけだった。打ち所がよかったのか?
「まぁ、まずはこの森を抜けよう」
この草木が生い茂る謎のキノコ群がある森から脱出しよう。
ということで、なんのあてもないまま行動することに。
すると、
バァンッッ!
「ッッ!」
「おおっとそれを避けるたぁ、すごいねぇ」
謎の拳銃男A現れた。
拳銃男Aはこちらに銃口をむけたままニヤニヤと笑っていた。
あぁイライラするわー、とか少々思いながらどうしようか考える。
素手で挑むわけにもいかないし、ここは
「なぁ、素手相手に拳銃かよ。ここは対等にいこうぜおい」
俺は挑発をする。なに困難なことではない、ただ相手をおちょくるだけのシンプルなやり方。
すると、相手はこめかみに力を入れて怒鳴るように言う。
「あぁそうだなぁ!!ホラよ、これでいいだろ!」
沸点低いなぁ。
まぁ、結果オーライだ。
投げ捨てられたナイフを手に取る。
そのナイフを右手で持ち、自然体で待ち構える。
「それじゃあ、死さらせぇガキ!!」
男は拳銃を構えたままだったので、そのまま引き金を引く。
ばぁんと重い銃声がなりひびく。
しかし、それより先にツグナイ倒れていた。
そう、自分の左手首を切って血液を吹き出させながらたおれたのだった。
「はぁ!?なんだこいつ自殺しやがったぞ」
驚いた表情を見せながら、こちらへ歩いてよってくる拳銃男A。そりゃそうだろう、自分が殺す前に自殺してしまったのだから。
拳銃男Aは俺のことを見下すように嘲笑う。
「くははは!!なんたぁひでぇざまぁだ。自殺するために俺のこと挑発してナイフとるたぁお前最高だぁ!!」
抱腹絶倒する拳銃男A。
あぁ、うるせぇなぁ。
だから、こういう系の人は嫌いなんだよなぁ。さて、まぁ、とにかくやることは一つなわけだが。
「ふふふふはぁ!?」
「死亡フラグ生成中のとこすまないが、回収の時間だ」
拳銃男Aは地面にたおれ込んでいて、俺は立っている。
やることは一つ
「サッカーボールの刑だ」
ゴールのないサッカーボール(拳銃男A)を蹴り飛ばす俺。
サッカーボール(拳銃男A)は回転がかかりながら低空飛行で飛んで行く。
それを背景に俺はその地を去っていった。
ダッシュで。
「ヤバイヤバイヤバイ、銃刀法違反者と会っちゃったよ。ガチでどうしよう。そうだポリスメン、は居そうにないし」
人生発の銃攻撃にドキドキしている俺。
自分の能力『自殺行為で力を増幅させる程度の能力』を応用した技。その名も『殺し違い』は、俺は自殺するとほんの数秒間無敵時間が存在する。その数秒間に相手の即死攻撃を当てるというミニチート技なのだが。
「副作用として、そこの部位の感覚が数時間無くなるんだよなぁ」
自分の弱い所を呟きながら、今も走っている。
そもそも、俺は平和主義者なのになんで、こういういろんなことが起きるかなぁ、中学校でも不良に絡まれたりとか不運過ぎるだろ。しかも、人とは違くて幼い頃の記憶がないって不運にも程があるだろ。
そんなことを心のなかで愚痴っていると、ひらけた所に出た。
そこには長い階段があった。
そして、そこから別れるように整地された道が続いていた。
「整地された道があるってことは、他にも人がいるってことか」
拳銃男Aのような野蛮なやつじゃなければいいや。
俺は長い石階段を上りはじめる。
数分後、石階段の頂上に到達した。
そこには、神社があった。
鳥居には『博麗神社』という看板的なやつが立て掛けられており、その先にある神社には前には大きな鈴(鳴らすあれ)と賽銭箱があるだけだった。
「誰かいますかー。迷子になったんですけどー」
高一になって迷子かぁ。とか思ったりした。
しかし、呼んでも返事がないということはいないと解釈していい。
これからのことについてを考える。
「さて、どうしたもんかな」
すると後ろで足音が聞こえる。
振りかえると、紅と白の変な巫女服姿の少女がいた。
「あら、人が来るなんて珍しいわね。参拝客かしら」
「いや、違います。ここで迷子になっちゃって」
「私は博麗霊夢よ。ここで、巫女をやっているわ」
少女は平然として言った。
相手から自己紹介をしてきたから、こちらも自己紹介をすることにした。
「俺はツグナイナオヤ。ただの高校生だ、ってどうした?」
少女はなぜか驚いたような顔をして硬直している。
「ツグナイ、ってまさか。あなた、戻ってきたの? 」
少女が言った言葉は、あたかも俺が前ここに来たことがあるような口調だった。
「ねぇ、彼が戻って来た気がするの」
「あぁツグナイがか。それはないんじゃないか。外の世界からはこちらへは干渉できないって紫が言ってたし」
「そうだよね。でもツグナイは戻って来るって言ってたし、今は信じて待つよ」
「あぁ、そうしな。ヒガン」