ナニカサレタ男がFEifの世界で色々するだけの物語(完結)   作:エーブリス

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Cの進みが本当にゆっくり…


9の月27の日 何回も周って、やっと再かいできた

――――――――アーカイブが解放されました。

 

【俺の、せい…?】

 

 

セレンの機嫌が悪い…何かあったのか?

俺はしっかりと任務こなしたのに…損害もほぼ無かったぞ?

 

なんたって、あのクソ人形を無傷で倒せたんだ!

硬いしブレードうざいしでメンドくさかったけど、やれたんだ俺は!

 

 

でもセレン…怒鳴った後すぐに出て行っちまった。

…やっべ、勝手にドーナツ食っちまってた。

 

そらキレるわな…謝っとこ。

 

 

 

 

 

―――――――――――――――【アーカイブを閉じます】

 

 

 

 

「クッソ…黒くて変な形の飛行物体はステルスなんて常識、誰が考えやがった!」

 

ミルウッドの大弓で応戦してはいるが、全く当たらない。

ああもう空中をちょこまかと…だからそのターンやめろ!

 

 

 

「カムイ!あのデカいのは一旦無視だ!とにかくココを離れる!」

 

「わかっ…

 

マーシレス危ない!」

 

 

「え?」

 

まさかと思い振り返るとこちらへ急降下するデーモンの姿が確認できた。

野郎…誰か串刺しにするつもりか。

 

 

「畜生…ッ!!!。来るなら来やがれ、どーせ返り討ちだ!」

 

あと数十m…ジャストで躱してやる!

なめんなよ、反射神経なら全部光ファイバーにしてんだ!楽に当てられると思うな!

 

「3…2… 今!」

 

 

 

デーモンが自慢の嘴で穿ったのはただの土、ただの地面だった。

 

「ハッ!テメーがデーモンってなら、こっちにも秘策があるんだ!」

 

斜めに突っ込み、ピサの斜塔が如き角度を見せる間抜けなデーモンの上を捻りを入れて跳びつつ、背負っていた得物に手をかける。

 

「黒騎士ならやれるよなぁ!

ステルス持ってるからと調子にのっちゃ…――――――」

 

 

 

――――――可笑しい。奴の顔は地面方向にあるハズ…

 

なのに、なんで奴の嘴が目の前にあるんだろう…

 

 

 

 

 

 

――――――――――――あ、…ッ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おい!今トンデモねえスピードで身体をひっくり返し…!?

 

 

 

 

「ガふッ…――――――ッ!!?」

 

細い柱のような足が、己の鳩尾を掘削機の様に抉る。

 

なんだよこの瞬発力…反則だろ。

んでこの威力よ。スピードタイプはパワーないって常識は何処行った?

 

 

鈍い衝撃と共に宙を横切る間、ひたすら理解を現実に追いつかせようと必死だった。

 

というかそもそも、俺は何処に向かっているのだろうか?一向に地へ激突する気配がない…むしろ途中から地球の重力に支配されてる感覚すらある。

 

 

 

「まさか、

 

一発KO場外アウトーーーーーーッ!!?????

 

冗談じゃねえ!

 

どっかのゴングと違って飛行も落下も平気(けど海上水中は勘弁な!)だけどこの高さは死ねるぞ!

 

ああくそ…!下見ても落下する地面が見えやしねえ!

 

 

 

「マーシレス!掴まって!」

 

「ベルカ…!」

 

良かった、彼女が助けに来てくれた…!

 

 

差し伸べられたその手に向かって必死で仰ぐ。

 

あらゆるアクションでどうにか空気抵抗を増やし、彼女のドラゴンが落下する速度にまで追いつくのを試みた。

 

 

その遥か上に、デーモンの影が迫っている。

 

「もう少し…ッ!」

 

「ダメだ!もう危険だ、逃げろ!」

 

「できる訳ない…!もう少しなのに!」

 

「畜生…!」

 

 

 

 

 

 

デーモンが顎を開いた瞬間に、ようやく届く幅に迫った!

 

後は掴むだけ、我武者羅に手を振った。

…ついにその手を掴む事を確信し、静かに安堵した。

 

 

 

 

 

でも、現実はこの上なく非情だった。

 

少しずれていたのか、振りかぶった俺の右手はベルカの手をすり抜けて、空を切った。

 

 

――――――そんな…

 

 

その失意のあまり、意識を失ってしまった。

 

 

最後に見たのは巨大な嘴の奥…ブラックホールと形容しても間違いではない暗い暗い穴だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ■  ■  ■  ■  ■  ■

 

 

暗転する前に見たアレとは真逆の、白い白い灰の上。

ソレに塗れた指を、手を、腕を、と順番に眺める。

 

…最悪だ、この粉が全身にこびり付く感覚。

チョークの粉を触った後、指同士を擦るとゴワゴワするヤツ…あれ嫌いなんだよ。

 

 

 

 

 

一度身体を起こし、あたりを見回す。

今、居たのは灰に埋もれた古い城…その屋根あたりに自分は居た。

 

城は何故か真横に倒れ、半分が地面の下に隠れている有様だ。

きっと昔は何処かの国のシンボルのようにそびえ立っていたのだろう…今じゃ一部しか見えない。

 

 

空を見上げても浮かぶ字面は一つとして見えず、ただただ暗く深い空が続くだけだ。

――――――こんなにも空を恐ろしいと感じたのは、初めてだ。

 

 

 

 

「俺は言った―――孤独で死んだんじゃねえかと。ずっと、ずうっと前に…そう思ってた」

 

…だからコイツは何が目的だ。

俺の事を「俺」と呼び、奴は何を気取ってる?

 

「そして、俺は言った―――いいや違う、そりゃ俺じゃねえ…俺は操作を失った事は無い」

 

 

そう言う面倒くさい言い回しを使うのは確かに俺の特徴だが、それでも奴が自分自身だとは認めねえ…

 

 

 

認めたら、ベルカに合わせる顔なんて…いいや、それ以前に何よりも、彼女に対する最悪な裏切りをしてしまった事になる。

 

 

 

 

 

「――――――ここで質問。俺の目の前に立つヤツ、だーれだ」

 

 

 

 

「…テメエのデビットボウイごっこに付き合うつもりはねえよ」

 

「あっそ、まあいいや。

んで、自らが生み出した虚構を相手した感想は?」

 

「だから分かるように言え」

 

「いいだろう、今の俺はたまたま気分が良い。デモンズソウルを…」

 

「パス。俺はデモンズ未プレイだ」

 

 

「チッ…じゃあ説明のしようが無い、止めだ止め。

 

そもそも自分にネガがあるって自覚のねえ俺の事だから、ちっともピーンと来ないだろうね。全く、俺がいるだろうに…」

 

「その発言ヤメロ、気持ちが悪い。

そっちの気がねえのは承知だろ、彼女一筋だっての」

 

 

 

 

 

 

「ふーん、そうか…はぁ。

 

とまあ、此処で一つ暴露してやる。

俺は俺をどんなに殺したくっても、絶対に殺さない」

 

 

 

「ハア?」

 

「俺はバカじゃないんだ、自らの首絞める真似はしねェ」

 

「既にバカ丸出しなのが気付かんかね?

第一、俺なら理屈よりも感情で動く男のハズだ…」

 

 

「ああ…そうだ、俺は俺だ」

 

「チッ。んだあもぉ…」

 

 

 

 

何度も言うが、なんなんだコイツは…ややこしい呼び方のせいで理解が追い付かなくなってきた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おい…タクシーが来たぜ。

 

 

さあ消えな、もうその面見せにくるなよ」

 

 

 

コイツ…言わせておけば…!!!

 

「………って、もういねえな。

というかタクシーってまさか」

 

 

 

 

 

 

 

あの急降下してくるデーモンの事じゃねえだろうな?

 

 

 




んー、大丈夫かこれ。
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